マルキユーのチヌエサで最も重たいエサが登場しました。深場攻略もこれでできそうです。
その名もチヌパワー激重。名前からもその重さが伝わってきます。
製品の特徴や使い方を見ていきましょう。
チヌパワー激重の特徴は?
まずこの製品はマルキユーのチヌえさ製品の中でも最も重量があり早く沈みポイントをつくることができるのが特徴です。
まとまりもよく 遠投することもでき、遠くのポイントにもえさがバラけることなく届きます。
10秒間に約3.4mの速さで沈みます。
粒子が細かいためまとまりも良く、マキエを海底にためてチヌを寄せる釣り方には特に有効です。
深場や潮流の速いエリアでも、かたまりの状態で海底まで到達。1点にためることで、確実にポイントを形成します。その重さで向かい風にも負けず、圧倒的な遠投力で沖のポイントも攻略が可能です。
ポイント釣法と言われるような、魚を底にためて釣る釣りにはもってこいのエサです。
大切なこと
マルキユーインストラクターの大知豊氏に使い方とブレンドを伺ったところ
まず、大切なのがしっかりと均一に混ぜること。これは決してチヌパワー激重を使ったえさに限りません。
同じ粘り具合とまとまり感を持続しながら、的確な場所にマキエを打つためには、均一な状態のエサが必須となります。
大知インストラクターは渡船前にコンクリートを混ぜるトロ舟とシャベルでえさを混ぜ合わせています。
こんなトロ箱や
シャベルを使います。
トロ舟が3000円ほどシャベルが1000円ぐらいです。
これがあれば、面倒なエサづくりが非常に楽になります。
私も使っていますが、特にチヌ餌はトロ箱必須と言っても過言ではないでしょう。
釣行回数が多い人ほど持っておいた方がいいです。
水を張って道具を洗うのにも使えます。
また、バッカンのエサを混ぜるのにもシャベルは非常に使いやすいです。
冷凍されたオキアミを崩すのにも使えます。
かさばらないのであれば車に置いておいてもよいかもしれません。
激重のブレンドは?
さて、オキアミと単品でも十分に使用可能なチヌパワー激重ですが、少し集魚力が欲しいところです。
インストラクター大知豊氏のおすすめのブレンドはチヌパワー激重にチヌパワーDASHを追加することです。
チヌパワーDASHには4種の集魚効果のあるタブレットが入っています。
このタブレットが海中をひらひらとアピールしながら落下しながらアピールし、海底に激重の重さとDASHのまとまり感でポイントを形成します。
チヌは底を釣れと言われますが、潮の流れにとらわれず海底にポイントを形成し、集魚効果のあるタブレットが海底に落ちているところにえさを通すのです。
水温が暖かくなり、エサ取りが多くなってきたときには、食わせエサを練りエサに変えてみてください。この練りエサを使った釣りが夏場から秋口にかけて大活躍してくれます。
おすすめしているのが
食い渋りイエロー です。
大知インストラクターが愛用しており、数々の釣果実績が裏付けている信頼できる食わせエサです。
ただし、冷凍製品となりますので、小量ずつ使い使わない分はクーラーで保存してください。
また使う前に少し水を加えてしっかりと揉みこむと、こうすることでさらに粘りがでて針にしっかりと残り、簡単にエサ取りにやられてしまうこともなくなります。さらにチヌがくわえたときの弾力も増すため、食い込みもよくなります。
チヌパワー激重+チヌパワーDASH+オキアミ3Kg+水(適量)
これがチヌパワー激重を使う上で、効果的なブレンドとのことです。
私の個人的なブレンドとしては、
チヌパワー激重1袋に白チヌ半袋、チヌパワー半袋でオキアミ3キロです。
海底にエサを留めて、遠投を可能にするチヌパワー激重に海底からの潮の流れに濁りを作って集魚するV10 白チヌ。この濁りが重要だと考えます。
そして、集魚性能は全国で実証済みのチヌパワーで、海底、濁り、集魚で寄せてきます。
激重のまとまりを増すために、エサを混ぜ合わせるときには、押しつぶすようにしてしっかりとエサの間にある空気を抜いてあげてください。こうすることで、吸水も促進され使いやすいエサに仕上がります。また、粘りも出てくるため遠投も可能になります。
水深が浅い場合
さすがに、水深5mのところで激重で底にエサを集めるというのは、使いにくいため、水深の浅い場所では、ナンバー湾チヌⅡをお勧めします。
まとめ
マルキユーの「チヌパワー激重」は、その名の通り重量感と沈下速度を誇る画期的なエサです。
このエサは、深場や潮流の速いエリアでも確実に海底に到達し、ポイントを形成するのに非常に効果的です。
重たいエサを使用することで、向かい風にも負けずに遠投が可能となり、沖のポイントも攻略できるため、多くの釣り人に支持されています。
「チヌパワー激重」の特長は、粒子の細かさとまとまりの良さにあります。
このため、エサがバラけずに遠くのポイントまで届き、10秒間に約3.4mという速さで沈むことができます。
この特性により、深場攻略が可能となり、潮流の速いエリアでも安定した釣果が期待できます。
使用方法としては、均一に混ぜることが非常に重要です。
大知インストラクターのアドバイスによれば、エサを均一に混ぜるために、トロ舟とシャベルを使用することが推奨されています。
これにより、エサが均一な状態でまとまり、的確な場所にマキエを打つことができるようになります。
また、「チヌパワー激重」に「チヌパワーDASH」を追加することで、さらに集魚力を高めることができます。
DASHに含まれる4種の集魚効果のあるタブレットが、海中でひらひらとアピールしながら落下し、海底に確実にポイントを形成します。これにより、チヌの集魚効果を最大限に引き出すことができます。
エサ取りが多くなる夏場から秋口にかけては、食わせエサを練りエサに変更することも一つの戦略です。
「食い渋りイエロー」はその信頼性と実績から、多くの釣り人に愛用されています。使用前に少量の水を加えてしっかりと揉み込むことで、さらに粘りが出て針にしっかりと残り、エサ取りにやられることなく効果的に使用することができます。
「チヌパワー激重」は単品でも十分に使用可能ですが、オキアミや他の集魚剤とのブレンドによって、さらにその効果を引き出すことができます。
このように、「チヌパワー激重」を使用することで、深場や潮流の速いエリアでの釣果を飛躍的に向上させることができます。
細かな工夫と注意を払うことで、より大きな釣果を得ることができるでしょう。
たかがエサ、されどエサ。この機会に「チヌパワー激重」を使った釣りを試してみてはいかがでしょうか。
【あとがき】
今回の記事を書き終えてみて、改めて「釣り」という趣味や遊びが、いかに奥深く、そして心を揺さぶるものかを強く感じました。チヌパワー激重という、いわば新しいアプローチを中心に書き進めてきましたが、そこには単なる製品の紹介以上に、私自身が今まで培ってきた経験や「もっと遠くへ飛ばしたい」「もっと深い場所を狙いたい」といった欲求から生まれる探求心がありました。深場を攻略するためのテクニックは数多く存在しますが、今回のテーマにおいて私が特に強調したかったのは、重たいエサがもたらす「狙いのポイントにいかに確実にエサを届けるか」という戦略です。技術的なコツや道具の使い方だけでなく、たとえ“たかがエサ”であっても、そこには仕掛けづくり以上の緻密な考え方が必要だと実感しています。
さて、執筆の背景やエピソードを振り返ると、私がこのチヌパワー激重に強く興味を持つようになったきっかけは、浜名湖でマルキユーの林インストラクターに直接アドバイスを受けたことにあります。正直言って、その日に限ってはまったくと言っていいほど釣れませんでした。当時はわくわくしながら激重の使い方を教わり、「これだけ重たいエサがあれば遠投も深場攻略も思いのままだ」と勢い込んでいたのに、期待とは裏腹に厳しい釣果……。釣り人にとって、こうした“空振り”は珍しくありませんが、やはり悔しい思いはしました。ところが、後日再チャレンジしてみたところ、一転して42㎝のチヌを釣り上げることに成功したのです。
このときの記憶は、私にとってとても鮮明です。深場を狙うために、海底までしっかりとエサを送り込みたいという気持ちはあっても、実際にエサをどのタイミングで打ち、どうやってエサを底にため、またどのようにして食わせエサをアピールすればよいのかが分かっていなかった。それを実践の中で少しずつ修正していくと、ある瞬間に「今、食った!」という手応えを感じられたのです。チヌを取り込みながら、「ああ、前回ダメだったのはこういうことだったのか」と思わず納得し、上がってきた魚体を見たときには、大きな達成感で胸がいっぱいになりました。
さらに、この釣果を機に、私は釣り仲間や釣り具店の店員さんとも意見交換を重ねるようになりました。例えば、普段から磯釣りをメインにしている先輩釣り師に「底を狙うときは、狙う場所にだけエサを集中させるイメージが大切だよ」と教わり、激重のような高比重のエサこそがその戦略に合うんだと気づかされたり。あるいは近所の釣り具店に立ち寄った際、店員さんから「深場は思った以上に潮が速いときがあるから、むしろ遠投し過ぎないように距離感も工夫するといいですよ」とアドバイスを受けたり。それらのちょっとした会話や情報がヒントになり、「ただ投げればいい」という単純な発想だけでは太刀打ちできない釣りの奥深さに、一段と魅了されるようになったのです。
また、林インストラクターに教わったときの光景もよく覚えています。潮の流れが早く、エサ取りも多い日だったのですが、林さんがシャベルでエサを混ぜながら「とにかく空気をしっかり抜いて、まとまりのいいエサを作るのが先決だよ」と言っていたのが印象的でした。それまで私は、混ぜ方にそこまで気を使っていなかったんですね。バッカンの中でざっくり混ぜて、水分もなんとなく“これぐらいかな?”という感覚で合わせていた。ところが林さんのやり方を真似て、トロ舟とシャベルを使ってエサをぎゅうぎゅう押しつぶすように混ぜ込んだら、まとまりが明らかに違う。それまで感じていたフワフワ感がなくなり、しっかりキュッとまとまってくれました。「これなら強くキャストしてもバラけないから、狙ったポイントまでしっかり届くよ」と言われ、実際に何度か試しているうちに、今までよりも安定して同じ場所にエサを打てるようになったんです。釣り場でのこうした小さなコツや発見が、今でも私の釣行スタイルをかたち作っていると感じます。
そしてもうひとつ、今回の記事では集魚剤のブレンドや練りエサの使い方についても触れましたが、これは私自身の遠回りの経験から強く実感しているポイントです。夏場から秋口にかけてのエサ取りが多い時期に、オキアミだけで勝負してしまうと、あっという間にエサを取られてしまうことがよくあります。私は何度もそういう目に遭って、「釣りって難しい……」と落ち込んだことがありました。そこに登場したのが「食い渋りイエロー」をはじめとした練りエサです。きちんと練り込むと粘りが出て、針にしっかり残るようになる。しかもチヌは興味を持ってくわえてくれる。エサ取りが横行している状況でも、粘りが功を奏して釣果に結びついたときの喜びは格別でした。
ただ、その練りエサを使いながらも、激重やチヌパワーDASHと組み合わせて“ポイントを底にためる”というのを意識するのが大事だと学びました。底を釣る、濁りで寄せる、そして集魚力でチヌを探す――そうした頭の中のシミュレーションを整えたうえで、実際の釣行で組み立てるというプロセスが、チヌ釣りの醍醐味ではないでしょうか。林インストラクターのようなプロの方々の知識はもちろんですが、私自身のつたない経験や店員さんとの会話、釣り仲間とのやり取りによって生まれた実践的な知恵もたくさん詰まっています。
このあとがきを読んでくださっている皆さんには、ぜひ「釣りの奥深さは、道具やエサをどう使うかにこそある」ということを感じ取ってもらえれば嬉しいです。チヌパワー激重やチヌパワーDASH、あるいは食い渋りイエローなど、さまざまなエサや集魚剤が存在しますが、最終的には自分の釣り方やスタイル、狙うポイントや状況に合わせて使いこなすことで、より大きな釣果と楽しさを得られるはずです。この記事がきっかけとなり、「次の週末、試してみようかな」「ちょっと深場に挑戦してみよう」と思ってくださる方が一人でも増えたなら、これほど嬉しいことはありません。
釣りは、失敗や空振りを含めて全てが財産になるアクティビティだと思います。私自身もまだまだ未熟な部分が多いのですが、その都度の学びや出会いがあるからこそ、続けていくうちに「釣る喜び」の深さを噛み締められるのだと感じます。もしあなたが今、深場や潮の速いエリアでなかなか結果が出なくて悩んでいるのなら、ぜひチヌパワー激重のような重たいエサを使った攻め方を取り入れてみてください。