クロダイ・チヌ

くわせオキアミ食い込みイエローの釣果。チヌやグレにも使えるオキアミ

「くわせオキアミ食い込みイエロー」は、普段のオキアミにもう一つ選択肢を加えたいときに使いたいサシエです。チヌや真鯛を狙うなら、黄色いオキアミを用意しておく意味はあると思います。

ただ、黄色に替えれば必ず食うわけではありません。エサが残るのか、取られるのかを見ながら、通常色のオキアミと使い分けることが大切です。

私も冬の城ヶ島でこのエサを使い、チヌと小ぶりな真鯛を釣ったことがあります。その経験を交えながら、特徴、ハリへの付け方、交換するタイミングをまとめます。

くわせオキアミ食い込みイエローの特徴

マルキューの「くわせオキアミ食い込みイエロー」は、黄色に加工されたサシエ用オキアミです。内容量は70g。アミノ酸と「ウルトラバイト・アルファ」を配合し、不凍加工も施されています。

メーカーが特徴として挙げているのは、色によるアピールと摂餌への働きかけ、そして身のしっかりしたハリ付けのしやすさです。詳しい仕様はマルキユーの商品ページでも確認できます。

くわせオキアミ食い込みイエローの商品画像

ここで分けて考えたいのが、色の違いと実際の食い方です。魚が口を使ったとき、色だけが効いたのか、流した位置やタイミングも良かったのかを釣り場で切り分けるのは難しいものです。

私はいつものオキアミで反応が乏しいとき、見せ方を変えるための一手として使っています。最初からこれだけに絞るより、通常色も持っていく方が、その日の反応を比べやすいです。

不凍加工でも保冷は必要

くわせオキアミ食い込みイエローの商品画像

不凍加工は、常温で放置してよいという意味ではありません。また、「不凍だから水中で崩れない」と考えるのも別の話です。ハリ付けの状態や投入の強さ、エサ取りによって、サシエの残り方は変わります。

70gを一回で使い切るかどうかも、釣行時間や交換頻度次第です。釣り場では使う分だけ出し、残りは保冷しておくと扱いやすくなります。

ハリ付けは一匹掛けから始める

初めて使うなら、まずは形の崩れていない一匹を、ハリの軸に沿わせて付けるところから始めます。色を活かそうとして何匹も重ねるより、投入後も姿が整っているかを確かめたいです。

ハリ付けの手順

  1. 胴が潰れていないオキアミを選び、尾羽の部分を取ります。
  2. 尾側の切り口からハリ先を入れ、ハリの曲がりに沿わせて通します。
  3. 身を無理に引き伸ばさず、ハリ先が身に埋もれていないかを確認します。
  4. 回収したら、身のずれや潰れを見て、形が崩れていれば付け直します。

一匹の大きさに対してハリが合わないときは、頭を取って小さくまとめる方法もあります。オキアミの付け方は、マルキユーのハリ付け解説にも紹介されています。

私も手返しを急いで腹側を裂いてしまい、そのまま投げたことがありました。回収すると身がハリの曲がりに寄っていて、これでは魚の反応を比べる以前の話だと感じました。次は身の整った一匹を選び、振り込みを弱めると、少なくとも崩れたエサを投げ続けることは減りました。

その変更だけでアタリが増えたわけではありません。それでも、きちんと付いたサシエを入れてから、色が合うかを判断する方が納得できます。

冬の城ヶ島で感じた、黄色を試す意味

冬だから黄色は効かない、と決めつける必要はないと思います。私には、北風が強く寒かった日の城ヶ島で、食い込みイエローを使ってチヌと小ぶりな真鯛を釣った経験があります。

城ヶ島の磯では、切れ込みから出る流れやサラシの影響で、ウキと道糸が思ったように落ち着かないことがあります。その日の私も、エサの色より先に風に引かれる道糸が気になりました。

城ヶ島での使い分け

最初は通常色のオキアミを流していましたが、回収しても形を残したまま戻ってきました。黄色へ替えても、道糸がふくらんでウキを引っ張る流し方のままでは反応がありません。

そこで竿先を下げ、余分な糸ふけを取り、仕掛けを引き過ぎないように流し直しました。色を替えることばかり考えていましたが、まずは同じ筋を落ち着いて流せるようにする必要があったんですよね。

流し方を整えてからも毎投食ったわけではありません。それでも、黄色のサシエで流していると、ウキがゆっくり入り、そのまま沈み続けるアタリが出ました。この日の釣りではチヌに加えて小ぶりな真鯛にも出会えたので、寒い時期にも試す価値があると感じました。

嬉しい釣果でしたが、「低水温ほど黄色が効く」とまでは考えていません。寒さだけでは水温は分かりませんし、糸の操作も変えています。私にとっての収穫は、冬でも選択肢から外さず、仕掛けのなじみと合わせて試すことでした。

⚠ 注意:磯では足場と波を優先

北風でも波が穏やかとは限りません。救命具と磯に合う滑りにくい履物を使い、波が足元を洗う場所では竿を出さないでください。釣り座までの経路と帰り道も含めて判断します。

季節より、回収したエサを見てローテーション

夏から秋はエサ取りも気になりますし、冬でもサシエが取られる日はあります。私は季節だけで使う色を固定せず、回収したエサとウキの変化を見て次を決めます。

通常色と黄色を比べるとき

元のサシエには「くわせオキアミスペシャル」などを用意し、同じ投入点とタナで黄色を試します。タナはサシエを狙った深さへ届けるための設定です。エサと同時にタナや投入点まで変えると、何に反応したのか分かりにくくなります。

エサだけを替えて数投見て、変化がなければ流す位置やタナを見直す。これを基本にしています。一投で取られただけでは、本命が黄色を好んだとは判断しません。

回収時の様子 次に試すこと
形を残して戻る 通常色と黄色を比較。両方残るならタナや流す筋を見直す。
早い段階でなくなる ハリ付けと投入時の脱落を確認。エサ取りが多ければ投入点やエサの種類を変える。
一部だけかじられる 魚種を決めつけず、付ける大きさとアタリの出方を比べる。
身がずれて潰れている 新しい一匹に交換し、付け方と振り込み方を整える。

黄色でもエサ取りは避けられない

夏の釣行で、通常色がすぐになくなるため黄色へ替えたものの、やはりハリだけで戻ってきたことがあります。足元のマキエに小魚が集まっていたので、色を替えるだけでは難しそうだと感じました。

マキエの集中した場所から投入点を少しずらすと、エサが残る流しは増えました。ただ、それがそのままチヌのアタリにはつながりませんでした。エサを残すことと、本命に食わせることは別だと実感した場面です。

こういうときは黄色に固執せず、別のサシエも試します。「目立つから本命だけが見つける」という使い方はできません。

食い渋りイエローとの違い

名前が似ていますが、食い込みイエローはオキアミ、食い渋りイエローは練りエサです。同じ黄色でも、ハリへの付け方や大きさの調整が違います。

オキアミの姿で流したいなら食い込みイエロー。練りエサの大きさや形を変えながら反応を見たいなら食い渋りイエロー、という使い分けになります。練りエサなら必ずエサ取りに勝てるわけではなく、回収したときの残り方を見ながら調整します。

また、練りエサへ替えるとサシエの重さも変わります。色が同じでも、ウキの沈み方や仕掛けのなじみを確認することが必要です。オキアミのときと同じ感覚で流し、ウキが沈む変化をすべてアタリと受け取らないようにします。

保存は少量ずつ出すことから

サシエの管理でまず心がけたいのは、予備を保冷し、手元には使う分だけ出すことです。保存はパッケージの表示に従い、釣り場への運搬には保冷剤を入れたクーラーを使います。

私は以前、補充の手間を減らそうとサシエ入れに多く出し過ぎたことがありました。日が当たる側に置いたまま釣りを続け、途中で触ると表面が乾いていて、きれいな一匹を選ぶのにかえって時間がかかりました。

それからは少量を補充する使い方にしています。冷やしてある予備を出せるようにしておけば、手元のエサを無理に使い続けずに済みます。

サシエ入れは断熱方式と扱いやすさで選ぶ

エサ箱は、片手で開閉できるか、洗いやすいか、取り付け位置が合うかも大切です。私は長く使う道具だからこそ、こうした使い勝手にはこだわりたいと思います。

シマノのサーモベイトも候補ですが、シリーズ名だけで真空断熱と判断しないようにしてください。例えばサーモベイトステン CS-131Yは、空気層を使うエア断熱機構のモデルです。購入時は型番と断熱方式、保冷剤の使い方を見て選びます。

保冷できるエサ箱でも、日なたでフタを開けたままにしておけば条件は悪くなります。クーラーとサシエ入れを組み合わせ、直射日光や海水の入り込みを避けて管理してください。

まとめ

食い込みイエローは、通常色のオキアミと組み合わせて持っていきたいサシエです。私なら最初の一袋は、普段のエサを置き換えるより、反応を比べるために用意します。

ハリ付けを整え、同じ条件で色を替え、戻ってきたエサを見る。そのうえで必要ならタナや投入点を変える。この順番なら、釣れなかった時間も次の判断に使えます。

サビキ用のアミエビ系エサについては、こちらの記事でも紹介しています。

アミ姫は釣れるのか!?使用期限や保存方法など徹底解剖。釣れる裏技紹介

あとがき

城ヶ島で食い込みイエローを使って魚が釣れたとき、真っ先に思ったのは、やはり「黄色を持ってきてよかった」ということでした。寒いなかで反応を待っていたので、チヌだけでなく小ぶりな真鯛まで顔を見せてくれたのは嬉しかったです。釣り具店でこのエサを薦められたことも思い出し、帰るころには次も忘れずに持っていこうと考えていました。

ただ、少し時間がたってからあの日を振り返ると、覚えていることにずいぶん偏りがあるんですよね。釣れた魚と黄色いエサははっきり思い出せるのに、釣れなかった流しで道糸がどちらへふくらんでいたか、どのあたりで回収していたかは、意識しないと思い出そうともしない。自分に都合のよいところだけを、成功の理由として残したくなっていたのだと思います。

実際には、黄色へ替えても反応がない時間がありました。その間はエサ箱を開けて別の一匹を探したり、今度は少し小さく付けようかと迷ったりしていました。いま考えると、手元のエサを見ている時間が長く、海面に出た道糸を見るのが後回しになっていた気がします。新しいエサを使う日は、どうしてもそこに答えを求めてしまいます。

城ヶ島は、私がフカセ釣りの釣り方や道具を考えるきっかけになった場所でもあります。それなのに、その日に自分ができていなかった基本的な操作を忘れ、エサだけで話をまとめてしまうのはもったいない。釣れたからこそ、自分が途中で何を直したのかも覚えておきたいと思うようになりました。

一方で、何もかも理屈で説明できないとエサを評価してはいけない、とも思いません。あの日の私が黄色を試したことで、気持ちを切り替えてもう少し丁寧に流せたのは確かです。エサそのものへの期待が、自分の釣り方を見直すきっかけになった。その意味でも、私には持っていく理由のある一袋になりました。

困るのは、期待が強過ぎると、反応がないときにも替えにくくなることです。せっかく買ってきたのだから、前に釣れたのだからと使い続けたくなる。エサ箱にほかの種類が入っていても、手がいつものところへ伸びることがあります。ローテーションをすすめながら、自分にもそういう癖があるのは正直なところです。

だから最近は、エサを替えること自体より、戻したときに何が見えるかを気にしています。黄色で反応がなく、通常色に戻しても同じように残るなら、エサ選び以外を考えるきっかけになります。釣れない理由がすぐに分かるわけではありませんが、少なくとも一つの色だけを信じて待つより、自分で試した納得感は残ります。

次に城ヶ島へ行くときも、私は黄色と通常色の両方を持っていくつもりです。試したいのは、どちらが勝つかということより、同じ筋を流したときにエサの残り方がどう変わるかです。魚が釣れたらもちろん嬉しいですが、釣れた一投だけでなく、その前に何をしていたかも覚えて帰りたい。一袋のエサをきっかけに、自分の釣りを少し丁寧に見る。いまはそんな付き合い方がしっくりきています。

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