低価格でベイトリールを楽しみたい。
しかし性能にはそこそこ こだわりたい、スキッピングしながらカバーに打ち込みたい。そんなことが可能になった低価格高品質のベイトリールSLX MGLの誕生です。
実売価格が20,000円を切る価格ながら基本的な性能が備わった、入門者から中級者に適したリールです。
クイックな立ち上がりで抜群の飛距離とストレスのない飛びを実現するマグナムライトスプール、イージーセッティングで広いブレーキ調整幅を誇るSVS∞(インフィニティ)、高剛性のHAGANEボディなど、上級機種並みのテクノロジーを惜しみなく投入。ラバージグの点撃ちからトップウォーター、スピナーベイトやクランクベイトといったマキモノまで幅広く対応します。マットブラックを基調としたボディにアクセントとしてシマノブルーを配したデザインを採用。1台であらゆるリグを使い分けたい欲張りアングラーや、バス釣りが楽しくて仕方がないヤングアングラーに、ぜひとも使っていただきたいバーサタイルリールです。
技術特性を見ていきましょう。
特性
“HAGANE”ボディ
“HAGANE”ボディとは、高い剛性を持つ金属のボディ。不意の衝撃にも耐える剛性・耐衝撃性を確保し、たわみを最小限に抑えることでアングラーのチカラを巻き上げる「力」へと変換します。
NEWマグナムライトスプール
ベイトリールのキャスティング性能を左右するスプールの慣性モーメント。開発ではその減少を目的にスプール胴径へのブランキングや薄肉化を行ってきましたが、「NEWマグナムライトスプール」では、これまで技術的に不可能とされてきたスプール側面への穴開けに成功。当社比で慣性モーメントの約10%ダウンを達成し、実に約20%の飛距離アップをマークしました。
S3Dスプール
重量バランスや寸法精度を高め、キャスト時における振動を抑制したスプールです。振動ノイズは従来品から半減しました(当社比)。高速回転でラインを放出するなかでもガタつきや回転ムラが極めて少なく、安定したキャスト性能を発揮。飛距離、キャスト精度ともに飛躍的に向上しました。
SVS∞(インフィニティ)
SVSを、さらに使いやすく進化させた、最新設計のブレーキ力ダイアル調整機能を装備し、微妙なブレーキ力の調整を外側ダイアルで瞬時に行なうことが可能。ルアーチェンジや状況変化など、求めるままに即、理想のブレーキ力を実現。遠心力ブレーキ独特の抜けるようなキャストフィールはそのままに、バックラッシュ抑制と飛距離という相反する性能をさらに両立するブレーキシステムです。
スーパーフリースプール
クラッチを切った際、スプールを支えるのは2つのベアリングのみと、スプールフリー性能を極限にまで軽くしたシステムです。
錆を寄せ付けないシマノ独自の高性能ベアリング、S A-RB、A-RBの採用、また外装の防腐処理により、海釣りでも安心してお使い頂けます。末永く快適にご使用いただけるよう、使用後はシャワーでの洗浄をおすすめします。
SLX MGL の特筆すべき点は、
マグナムライトスプールでしょう。
ベイトリールのキャスティング性能を左右するスプールの慣性モーメント。開発ではその減少を目的にスプール胴径へのブランキングや薄肉化を行ってきましたが、第二世代マグナムライトスプールでは、これまで技術的に難しいとされてきたスプール側面への穴開けに成功。当社比で慣性モーメントの約10%※ダウンを達成し、大幅な飛距離アップを実現しました。(※初代マグナムライトスプール比)
上から見ると洗練されているデザインです。
とても20,000円とは思えません。
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) |
自重 (g) |
スプール寸法 (径mm/幅mm) |
ナイロン糸巻量 (lb-m) |
最大巻上長 (cm/ハンドル1回転) |
ハンドル長 (mm) |
ベアリング数 BB/ローラー |
本体価格(円) | 商品コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
70 RIGHT | 6.3 | 5.5 | 190 | 32/23 | 12-100、14-90 16-80 |
63 | 42 | 4/1 | 21,000 | 04046 6 |
70HG RIGHT | 7.2 | 5.5 | 195 | 32/23 | 12-100、14-90 16-80 |
72 | 42 | 4/1 | 21,000 | 04048 0 |
70XG RIGHT | 8.2 | 5.5 | 195 | 32/23 | 12-100、14-90 16-80 |
82 | 42 | 4/1 | 21,000 | 04050 3 |
※HGはハイギア仕様、XGはエキストラハイギア仕様です。
上位互換のスコーピオンMGLと比較して約5000円から7000円の価格差があります。
その価格差には
マイクロモジュールギア
マイクロモジュールギアとは、歯を可能な限り小型化した機構です。細かい歯を密に、かつ数多くかみ合わせることにより、強度を低下させることなく滑らかな動力伝達を実現。巻き上げ時のギアノイズが低減し、感度も飛躍的に向上しました。ベイトリールでは段階的に導入してきたマイクロモジュールギアですが、構造的な制約の多いスピニングに組み込むには高度な技術を要します。精密なギアを寸分の狂いもなく支持できるのは、高剛性&高精度のメタルボディがあるからこそです。
X-SHIP
ドライブギアの大径化、ピニオンとドライブ両ギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポート。これら頑強なギアの噛み合わせが、負荷に強い軽快なリーリングを保持する。
S A-RB
業界初の「表面改質」により「不動態層」を形成し、錆を寄せつけないベアリングを実現したのがA-RB。さらに、その側面を防錆素材でシーリングし、ベアリング内部での塩分再結晶化による塩ガミを大幅に減少させたのがSA-RBです。
がついていないことでしょう。
一つの特技性能あたり1500円といったところでしょうか。
個人的な感想ですが、3年以上使うことを目安に、それ以上ならスコーピオン、それ以下ならSLM MGLとするのがいいかと思います。
あとはデザインの好みですね。スコーピオンのワインレッドのような目立つ色はちょっとといった方にはSLMのほうがいいかもしれません。