チヌ・クロダイ用おすすめの針の号数(サイズ)と種類をみていきます。
チヌ針は万能な針であり、チヌだけでなく、淡水魚やワームのフックとしても使われています。
そんなチヌ針の用途に合わせた使い方ができれば釣果もアップすることでしょう。
目次
チヌ針の特徴は?
まずチヌ針にはどんな特徴があるのかを見ていきましょう。
使用するエサや場所、状況によってうまく針を使い分けることが釣果に繋がります。
チヌ針とは
針の基本型と言われる伊勢尼(いせあま)という針によく似ているが大きな特徴です。
軸(針の線型)が細く無駄な重さを持ちません。チヌ・クロダイに最適な針の形状で、チヌの口元に針を掛けるというよりも飲み込ませるために針を軽くしています。
チヌは貝殻を砕くほど歯が強く、口元が固くなっています。
そのため、針を軽くして飲み込ませて釣る様な形状になっています。
ヒネリというチヌ針に多い形状は、吸い込んで吐き出す時に回転してかかりやすくなっています。
チヌ針の色は?
チヌ針にも様々な色があります
金色・ゴールドの針
濁りがあったり、天候が悪く光が差し込まない時に使います。サシエを目立たせる効果があります。しかし、エサ取りが多いときには、目立つことですぐにサシエをとられてしまいます。喰いの渋ったときに使いましょう。
黒色・茶色の針
目立ちにくく、エサ取りをかわすのに使います。また、警戒心の強い魚に対して有効ですので、チヌ釣りに向いている色です。
白・ピンクの針
ボイルカラーやオキアミカラーと言われる針で、オキアミとどうかすることでさらに警戒心を解いて使うことができます。使うオキアミがボイルか生オキアミかによって同化しやすい色を選ぶとよいでしょう。デメリットとしては、塗装が施してあるため、針自体が高価です。
蛍ムラカラーの針
ケイムラは紫外線に反応して発光する塗料が塗られており、日中の深い場を狙い、サシエを光らせて目立たせたいときに使用します。
夜光(グロー)の針
蓄光することのできる針です。夜間や深場でエサを目立たせるのに使います。針からサシエが外れていても、ルアー効果で、光る針に魚が食いついてくることもあります。警戒心の強い魚は近寄らないこともあります。
チヌ針の号数は?
1号から5号ぐらいまでのサイズで大きさに迷う方もいらっしゃるかと思います。
とりあえずチヌ針一袋買うならお勧めするのはチヌ針の2号です。
一般に販売されているオキアミの大きさにちょうどよく、ネリエやさなぎにも使え、20cm~50cmぐらいのチヌにも対応できます。
もし、もう一袋買うのであればチヌ針の1号とします。この理由としては、チヌが釣れすぎて困るということはなかなかありません。
むしろ、今日は一匹も釣れないとなることのほうが多いように思います。
そんな渋い中でもチヌのアタリを出すために、小さくて違和感のないチヌ針1号を持っておくとよいでしょう。
オキアミを剥き身にして使うと小さくなります。チヌ針の1号がこれにちょうどよいサイズです。
結局どれを買えばいいのか?
これからチヌ針を買いに行くのにどれを買おうかを迷っている方にとりあえずこれで安心といった針をご紹介します。
掛かりすぎチヌ
とにかく針がチヌにかからなければ意味がありません。
針が刺さることを大前提に貫通力を強化したがまかつのかかりすぎチヌがあればひとまず安心です。
それ以外には、どのような釣り場かによって、エサ取りや状況に応じて使い分けるように針を準備してみましょう。
釣り針ケースにマグネットシートを装着。落下防止のフックケースのおすすめ紹介
あとがき・感想
今回の記事では、チヌ(クロダイ)を狙ううえで大切な“釣り針”について、その形状・カラー・号数など、実際に釣行する際に押さえておきたいポイントを詳しくご紹介しました。釣りに慣れてくるとロッドやリール、ラインに目が向きがちですが、最終的に魚が口にするのは“針”そのものです。そこで「どんな針を使うか?」を考えるのは、釣果を左右する重要な要素だと私も痛感しています。
私自身、チヌ釣りを始めたばかりの頃は「とりあえずこの針が“チヌ針”っていう名称なんだな」という程度の認識で、サイズやカラーをあまり意識せずに買っていました。あるとき、堤防で隣に入ったベテラン釣り師が、針のカラーや号数を変えながら釣りをしているのを目にして、「そんなに細かく調整する意味があるの?」と疑問を抱いたのを今でも覚えています。しかし実際にそのベテランは、私の倍以上のチヌを釣り上げていて、しかもサイズも良型ばかり。わずかな違いに見える針の選択が、こんなにも釣果に差を生むのかと衝撃を受けました。
そこから私の“チヌ針研究”が始まったわけですが、この記事で解説されていたように、チヌ針の最大の特徴は「軽さと形状」、そして「ヒネリ」にあると感じます。チヌは歯が硬く、しかも警戒心が強い魚です。口元にしっかりフッキングさせるよりも、むしろ違和感なく飲み込ませてからアタリを取るほうが成功率が高いケースが多い。私が初めてカカリ釣りに挑戦したときなどは、かなり太めの磯針を使っていたせいか、明らかにチヌのアタリがあったのに針先がかりきらない“空振り”が続き、「これはどうにも合ってないな……」と痛感した記憶があります。その後、チヌ専用と銘打たれた細軸かつヒネリの入った針に変えた瞬間、ウキに出ていた違和感程度のアタリを確実に乗せられるようになり、同じ釣行中に釣果がガラリと変わったのです。
また、針のカラーが与える影響も、実際に試してみるまでは「そんなに大差あるのかな?」という印象でしたが、やはり場面によっては大きな差が出ると感じます。たとえば、濁りが入っている状況でゴールド系の針を使うと、オキアミが少し赤っぽく色抜けしているときでも針がチラチラと光を反射して、意外とアピール力が増すことがあります。一方、透明度の高い海面下ではゴールドカラーは目立ちすぎて小魚の猛攻を受け、肝心のチヌまでエサが持たない…なんてことも。こうした極端な“当たり外れ”を私自身何度も経験し、「なるほど、この状況ならやや落ち着いた黒針や茶色の針でエサ取りをやり過ごし、大物だけを狙えるんだな」と学んだのです。
オキアミやボイル、練りエサ、サナギ、コーンなど、刺しエサの種類によっても適したカラーは微妙に違ってきます。なかでも面白いと思ったのが、ボイルカラー(ピンク系)やホワイト系の針です。私は最初、見た目が派手で敬遠していましたが、実際にボイルオキアミと同化させることでチヌの警戒を解き、さらに貫通力にも優れたフックを組み合わせると、まさに“違和感ゼロ”の状態が作れるんですよね。しかも、渋い日にはこうした小さな差が思わぬ釣果につながるから面白いもの。かかり釣りやフカセ釣りでは、まさにこうした“ほんの数ミリの変化”で勝敗が決まるシビアな展開が待っているので、針選びの重要性を実感せずにはいられません。
サイズについても、記事で紹介されていたように「まずは2号針を軸に、もしもう一袋買うなら1号」というのは非常にわかりやすい指針だと思います。私が初めて2号のチヌ針を使ったときは、「そこそこ大きめの針だけど、これは本当に食い込むのか?」という不安を抱えたまま釣行に臨みました。しかし、思いのほかこの2号針は万能で、オキアミや練りエサはもちろん、さなぎや小型のワームなど、さまざまなエサを合わせやすいんですよね。しかも20~30cm程度の小型チヌだけでなく、40cm台後半の良型がヒットしても問題なく対応できました。一度、運よく50cm近い個体が掛かったときも、「細軸だから伸ばされるかも…」とヒヤヒヤしながらやりとりしましたが、意外と伸びずにしっかり耐えてくれました。やはり“チヌ針”の設計が、飲み込み前提で掛かりやすく、かつある程度の強度を確保するよう考えられているのだなと感心したものです。
そのうえで「さらに食い渋るときには1号針を持っておく」というのも、実際に釣行を重ねるほど痛感します。特に秋口から冬場にかけて水温が下がり、チヌの活性が落ちているときは、本当にわずかな違和感でも食いをやめてしまうことがあります。そんなときこそ、小さめのチヌ針1号や、あるいはグレ針との使い分けが効いてくる。著者がおっしゃるように「今日は一匹も釣れない…」という日がチヌ釣りでは案外多いだけに、私はもう“必須アイテム”として常備しているほどです。実際、先日も水深5mほどの堤防でまさに渋い状況に直面し、「今日こそ坊主か…」と思いかけていたところ、試しに1号針に超小型のオキアミを剥き身にして刺し直し、あえてハリスも細くしたら、なんとか一枚チヌを拾えたことがありました。こうした“最後の一匹”をもぎ取るチャンスを生むのが、チヌ針の小型化による違和感の減少だと思います。
今回の記事の最後で「掛かりすぎチヌ」が紹介されていたように、やはりがまかつや金龍など、実績のあるメーカーの製品を一通りチェックしてみるのは賢明だと思います。一昔前に比べると、針の技術が進化していて、少し値が張っても“貫通力”や“キープ力”に特化した素晴らしい製品が増えている。私は「1投1釣果」を目指すというよりは、「ワンチャンスを確実にものにしたい」という釣りスタイルなので、むしろ“針をケチらない”方向にシフトしました。結果的にはそれが功を奏している気がします。もちろん、100均で買えるような安い針も試したことがありますが、やはり差は出るんですよね。モチベーションや集中力にも影響するので、私はもう迷わず“お気に入りのチヌ針”を複数サイズそろえるようになりました。
なお、記事でも軽く触れられていましたが、釣り針ケースの管理も地味に重要です。私は最初、普通のプラスチックケースに針を無造作に入れていたのですが、なんと出先でケースを落として、中の針をばらまいてしまったことがあります。しかも風が強い日だったので、一瞬にして何十本もの針が堤防に散乱し、回収しきれないという大惨事…。そこからはマグネットシート付きのフックケースを使うようにして、落としても針が飛び散りにくくする工夫を心がけています。やはり細く軽いチヌ針だからこそ、風に流されやすかったり、ケース内で絡まったりしやすい面もあるので、こうした道具の管理方法にも気を配ることで余計なトラブルを避けたいですね。
改めてまとめると、チヌ針は“チヌを飲ませて釣る”設計がなされている分、「細軸」「軽さ」「ヒネリ」という三拍子が揃った独特の形状が最大の強み。そこにカラーやサイズを使い分けることで、あらゆるコンディションや魚の気配に対応できる幅がぐっと広がります。オキアミだけでなく、サナギやコーンを使う場合も、針のサイズ感や色を調整することでチヌの警戒を解き、思わぬ大物を引き出すことがあるから面白いですよね。私も今では、小さいタックルケースに“チヌ針の号数別セット”を常備しつつ、ボイルカラーやゴールドカラー、黒や茶色など、いくつもの色をストックして釣行に臨んでいます。最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、実際に差が出るとハマってしまうものです。
今回の記事は「どれを買えばいいのか?」という疑問に対して、まずは2号を、そしてもう一つ余裕があれば1号を買うという具体的アドバイスを提示してくれたのがわかりやすかったですし、針のカラー選びに迷ったときのヒントもとても参考になります。特にチヌ釣り初心者の方は、針が軽視されがちなアイテムだと思いますが、一度意識して使い分けてみれば、「釣り針ひとつでこんなに変わるのか…!」という新鮮な驚きを得られるはずです。
私自身、次回は少し深場のポイントでエサ取りが多いシーズンに挑む予定なので、さっそく“掛かりすぎチヌ”の2号と1号、それからグレ針の5~6号も忍ばせておくつもりです。大きめのチヌがエサをそっと咥えているときに、しっかり飲み込ませるか、あるいは口先で掛けるか——どちらの戦略をとるかによって、選ぶ針の形状やサイズが微妙に変わってくるのがチヌ釣りの楽しいところだと思います。皆さんも、今回の記事を参考に、自分なりの最強のチヌ針セッティングを編み出してみてください。きっと、これまで“なんとなく釣り針を選んでいた”ときには味わえなかった成果や達成感が得られることでしょう。何より、一枚のチヌを掛けた瞬間のあの重量感と力強い引きは、釣り人にとって何物にも代えがたい喜びですから、より確実に仕留めるために、今一度“針”に目を向けてみてはいかがでしょうか。皆さまの釣行が安全で、充実した時間になりますように。