ここでは常温で使えるサビキ餌でありながら、アミエビの匂いがなくフルーティーな香りのするアミ姫を、年間30本以上使用する筆者が、徹底解剖していきます。
アミ姫の使い方や保存方法、使用期限やアミエビのサイズなどもご紹介します。
それではアミ姫について、徹底的にみていきましょう。
目次
アミ姫とは?
アミ姫は常温保存できるサビキ釣り用のアミエビです。
釣りえさのマルキユー株式会社より発売されています。
ウイダーインゼリーを思わせるようなキャップが装備されていて、キャップを開けて搾り出すだけで簡単に使用することができます。
今までは、冷凍のアミエビをバケツに入れて解凍し、スプーンを使ったり、手袋をしたりと汚れないように気を使いながらアミエビを取り扱っていましたが、アミ姫はこういった不快な悩みをいっきに解決してくれています。
アミ姫のパッケージ
まずは、表側のパッケージです。
続いて裏面です。
アミ姫のコンセプトは、どこでも誰でも簡単に使えて便利なところでしょう。
手を汚さずに搾り出せ、キャップもついているため保存にも便利です。
前述しましたが、アミエビの不快な匂いはなく、チューインガム!? なんとも言えない、しかし不快ではない香りが漂います。
アミエビを部屋で開封したら、大変なことになりますが、この香りであれば釣人でなければ、アミエビとはわからないでしょう。
アミ姫とアミ姫キララの中身を確認
アミエビが増粘剤のようなドロッとした集魚剤に包まれて出てきます。
絶妙に調整された程よい粘り具合が、サビキカゴからエサが無駄に流れ出るのを防いでくれます。
粒はこれぐらいの大きさになります。約10㎜です。
釣具店で見かける安い常温のサビキエサをよく見るとほとんどがオカラや穀物のカスでできています。
主成分のエビがほとんど含まれていません。
そのため、粉物が多く配合されている安いサビキ餌によくありがちなのが、サビキの餌がタナまで持たないということと、集魚成分が少なく魚が寄ってこないということです。
魚も味の違いがよくわかっており、粉だらけの餌よりも、アミエビがたくさん入ったエサによってきます。
アミ姫の一日の使用量は?
アミ姫の内容量は600gとなっています。
これひとつで一日サビキをするのは、なかなか難しいかと思います。
通常の冷凍アミエビを購入した場合、1/8カットと呼ばれる小さい冷凍のブロックアミエビでも2kgぐらいは入っています。
アミ姫だけを使用するのであれば、少なくとも2つか、3つは欲しいところです。
半日釣りをする場合もだいたい1kgぐらいアミエビを使用します。
釣れる時間帯だけを狙って1時間ほど釣りをするのであれば、1つあれば十分でしょう。
冷凍のアミエビの量
通常冷凍のアミエビというのは、一枚約16キロという単位で納品されます。
これを使い易いように小分けにして梱包し、釣具店で販売している訳です。
サビキ釣りで使用しやすいサイズは、1/8カットサイズ(約2キロ)もしくは、その半分の1/16カットサイズ(約1キロ)です。
家族やカップルなどで共同で使用するのであれば、もう少し大きなサイズを選ぶのが良いかと思います。
どれぐらい釣れるかわからないし、途中で飽きてしまうかもしれないという時に、このアミ姫が活躍するわけです。
魚釣りはエサがなくなれば釣り終了となることがほとんどです。
しかし、魚が釣れるタイミングは気まぐれです。
エサがなくなったところでまわりが釣れはじめたということもよくある光景です。
そんな時の予備エサとしてアミ姫は役立ちます。
アミ姫ハピネス新発売
アミ姫2本買うならば、お徳用の2倍サイズが新発売となりますので、こちらのアミ姫ハピネスがおすすめです。
1200gの大容量となっており、ちょうど2倍です。
柔軟剤や洗剤の詰め替品などは、大容量でお得に見えて1.8倍だったり、8割分ぐらいしか入っていなかったりしますが、アミ姫ハピネスは誠実に2倍の重量が入っているのでちゃんとしたお得感があります。
アミ姫の価格は?
定価で550円です。釣具店の店頭価格で498円~530円となります。
ネットでの販売価格はもう少し安いですが、送料がかかってしまうため、割高になります。
他の釣具とあわせて購入するのであればネットでの購入もありだと思います。
冷凍オキアミと比較すると少し高く感じるかもしれませんが、匂いや汚れの問題を解決してくれているため、差額分の価値は十分にあると思います。
アミ姫の賞味期限・使用期限
メーカーによると基本的には製造より1年間とのことですが、品質が保証され劣化しない期間ですので、実際に使うのであれば、使用期限はこれよりも長く使えるかと思います。
保存場所や状態によって大きく変わってくるかと思いますので一概には言えませんが、太陽光紫外線に長く当たっていたものは、退色してくるように感じます。
釣り場の堤防で天日にさらされたまま持ち帰って3ヶ月したもを見てみると、やはり新品のものに比べると色がくすんでいました。
実際の釣行では、新品のアミ姫も、三ヶ月前のアミ姫も、釣果に差はありませんでした。
正確にテストしたわけではありませんのでなんとも言えませんが、古いアミ姫の方が熟成されてうまみが増したのか、魚の寄りが良かったように感じました。
アミ姫は製造より1年間使用できる。
追記)開封後半年したアミ姫を見てみますと、若干色合いが薄くなっているように感じます。
フルーティーな香りも飛んでしまっていてエビのニオイが出てきているように感じます。
そろそろ限界といったところでしょうか。
試しに山口県の漁港で使用してみましたが、豆アジは入れ食いでした。
サビキ釣りには問題なく使用できそうです。
追記) 開封後1年のアミ姫となりましたが、見た目にはあまり変化がありませんでした。
しかし、粒自体が柔らかくなってしまっており、アミエビが潰れやすくなっていると感じます。
サビキカゴに詰めるのであれば問題なさそうですが、トリックサビキには使えそうにありません。
開封後は早めに使い切る方が良さそうです。
アミ姫の保存方法
アミ姫は常温での保存が可能な製品です。
そこが売りでもあるわけですが、冷蔵保存しておけばより長く品質が安定してくれるかと思います。
直射日光により色が多少変化しますので、日陰での保存を心がけてください。
一回の釣行で使い切れなかった分は空気を抜いてしっかりとキャップをして保存します。
2ヶ月前のアミ姫の半端は問題なく使えています。
(追記、3ヶ月たっても特にカビが生えたなどの変化はありません、匂いは少し香りが飛んでしまったような気がします。少しアミエビの匂いが入っているなとわかるようになってきました。)
アミ姫にノズルを装着
アミ姫のキャップにはぴったりと合うノズルが存在します。
GOGO九ちゃんフィッシングでもハルノズルなどと紹介されているようにシリコーンノズルがぴったりと挿入口にはまります。
これによってエサの挿入口が細くなり、カゴにエサが入れやすくなります。
セメダインのシリコーン替えノズルN-3
8060 8070用のノズルがぴったりとはまります。
アミ姫専用ノズル
キャスティングという釣具店でアミ姫キャンペーンやっておりました。
そこでアミ姫専用ノズル貰えましたのでご紹介いたします。
シーリングシリコーンノズルの先端とよく似ていますが、キャップがついています。
マルキユーのロゴ付きのノズルです。
シリコーンノズルのよりも短いですが、キャップ付きで非常に使いやすくなっています。
差し込んでアミ姫を押し出せば、簡単にエサの重点ができます。
アミ姫はトリックサビキにも使える?
関西ではあまり見かけませんが、関東の海釣り公園などの超ハイプレッシャーの釣り場で、サビキ釣りをされる方で、トリックサビキをする方もいらっしゃるかと思います。
アミ姫はアミエビの粒がしっかりとしているために、トリック仕掛けの針にしっかりとアミエビが刺さり、トリックサビキでも使うことができます。
トリックサビキであればあまりエサを使わないため、アミ姫も少量ですみます。
アミ姫でトリックサビキをすることはできるのですが、少し気になるのは、第一精工のスピードエサつけ器などを使うと、トリックサビキを通したところに溝ができます。
何度も同じところを通すと上手くサビキにアミエビがつかないことがありますので、エサ付けにはWタイプのエサつけ器をおすすめします。
トリックサビキについてはこちらで詳しくご紹介します。
アミ姫を使った釣果(アジ・サヨリなど)
アミ姫での釣果はアジやイワシ、サバやサヨリなどサビキで釣れる魚はほとんど釣れます。
特にアジ・サバ・イワシなどがよく釣れる餌ですが、餌自体の品質がいいのでサビキ釣りだけでなく、釣り方を変えれば遠投カゴ釣りで回遊魚やイサキなども釣ることができます。
カゴ釣りに使うときには、しっかりとカゴをしゃくってあげないと餌が放出されていない可能性があるので、2,3回しゃくってあげるとよいでしょう。
回遊魚だけでなくメバルなども狙うことができます。堤防周りに居ついている魚にも効果的です。
サビキの針に気を付ける
アミ姫を使用したサビキではアミエビをサビキの針とサイズを合わせて使用します。
理想的なサビキ針のサイズは3号から4号です。
これ以上の大きさになると、水中を漂うアミエビとサビキ針の大きさが違いすぎて魚が食いついきにくくなります。
おすすめの針は小鯵専科のリアルアミエビです。
サビキ針の選び方や最強のサビキ仕掛けについては一番最後にリンクを設置していますので、こちらも併せてご参照いただければ幸いです。
アミエビとアミ姫はどちらが釣れる?
冷凍のアミエビとアミ姫はどちらが釣れるのでしょう?
実際のところ冷凍のアミエビのほうがしっかりと魚は寄ります。
それはエサを撒く量が多いことも要因ではありますが、やはり、あのエビの独特の臭さが集魚性能になっていることは否めません。
どちらかを使うのであれば、釣果を優先するなら冷凍アミエビでしょう。
しかし、手荒れの原因になったり、べとついたり、においがついたりと何かと冷凍アミエビは不快なことが多いのが事実です。
その点アミ姫は素手で触っても洗えばすぐに汚れが落ち、アミ姫は絞り出して手で撒くと魚が寄りますので、ウキ釣りにも使用できます。
アミ姫とアミ姫キララの違い
アミ姫とアミ姫キララを出してみました。
粒の大きさはほとんど同じようです。
アミ姫と爆寄せサビキの使い分け
アミ姫に続いてサビキ釣りの常温保存可能なエサとして爆寄せサビキがあります。
爆寄せサビキは、糟糠が多く配合されていることにより水中で煙幕を形成します。
この煙幕に魚が魅了されて集まります。
アミ姫と爆寄せサビキとの使い分けとしては、潮の流れが速いときには、粒の重量が欲しいため、アミ姫を使い粒のアミエビを食わせます。
潮の流れがあまりなく、水が澄んでいるときは爆寄せサビキの濁りで魚を棚にとどめることでパワーを発揮します。
状況によっての使い分けが重要になります。
アミのチャージと比較
ダイワ社からもサビキ用のアミエビのエサが発売されていることをご存知でしょうか?
結果から言うとアミ姫の方が優れていると言うことになりますが、詳しくみたい方は下記よりどうぞ。
まとめ
アミ姫はメーカーの女性が中心となって開発された、子供や女性目線からの製品であり、アミエビの気になる臭いもなく、搾り出すだけで使えるため、非常に便利です。
常温で保存することができる粒感の強い、そして集魚性能のあるアミエビというのも画期的なアイテムでしょう。
フカセ釣りや、ルアー釣りの合間に小魚を寄せたりするのにも使えます。
タックルボックスに1つ忍ばせておいてもいいかと思います。
アミ姫で素敵な釣りをお楽しみください。
アミ姫に新しいアミ姫ナチュラルが追加されました。
アミ姫ナチュラルについては以下の記事をご参照ください。
アミ姫ナチュラルの効果と使い方。アミ姫との違いや使い分け紹介