静岡県沼津にある重寺港にチヌ釣りに行ってきました。
カゴ釣りで有名な場所で、魚影は濃い場所です。
重寺港について
この場所は、駐車場完備でトイレも併設されており、堤防の足場も安定しており広さもあります。
初心者の方や女性にも釣りのしやすい漁港です。
駐車料金が一日で400円かかります。地元の方が釣りをしていると回収に来ますのでお支払いください。
昔は、ルアー釣りが出来たそうですが、現在はルアー釣り禁止とのことです。お気をつけください。
釣果の報告
夜明け前に、漁港に到着し、配合餌の準備をします。
今回は、チヌメインとなるため、重たい餌を選びます。
重寺港は、水深が13m以上あるため軽い餌では流されてしまいます。当日は小潮だったため潮の流れは緩やかでしたが、大潮の時は川のように流れます。
当日のエサ
チヌパワー激重 一袋
爆寄せチヌ 一袋
サッとオキアミ 二袋
海水 適量
刺しエサ
くわせオキアミスペシャルチヌ
食い渋りイエロー
しっかりと混ぜ合わせたら、空気を抜くように練りこみ、圧力をかけてまとまり感を増しておきます。
これで海底まで持つエサとなり、海底にポイントを作ります。そこにサシエを流し込みくわせるようにしていきます。
今回は冷凍のオキアミを3キロ買って行きましたが、カチコチに冷凍されていたため、サッとオキアミでした。
これでもチヌなら十分です。ただし2袋入れます。
使用したタックル
磯竿1.2号
リール2500番
道糸2号
遠矢ウキ遠投SP 5B
ハリス1.25号
チヌ針2号
でハリス2ヒロとって、底に這わすようにタナをとります。
日の出前の暗い中、まき餌を20投ぐらい撒いて、仕掛けを流した時に、1枚目が釣れました,
45センチほどののっこみチヌです。
いいあたりというよりは、ムズムズとウキが入っていくような感じでした。
そこから、夜が明けて綺麗な富士山が見えました。
日の出前は非常に寒く、風も強かったのですが、太陽が出てからは少しずつ暖かくなり釣り日和となってきました。
そうこうしていると堤防の手前まで、小魚が入ってきて、子鯖や木っ端グレ、ネンブツダイが群れでいました。
そこに撒き餌を撒くと魚群が出来上がるほどたくさん寄ってきました。
試しに釣って見るとすぐ釣れます。
魚の活性が上がってきているようでしたがチヌはなかなか釣れてきません。
午前11時半ごろに一緒に来ていた友人が30センチほどのチヌを釣り上げます。
こちらのチヌはアフターのようで、ガリガリにやせ細っていました。
昼食のカップ麺を作りながら午後の撒き餌を作り、後半戦に挑みます。
後半戦は、配合餌に激荒を半袋入れて挑みます。友人はサナギとコーンに食ってきたとのことでしたので、私もサナギとコーンをつけて挑みます。
しかしかじられることもなく戻ってくるため、再び、練り餌の食い渋りイエローに戻したところ3投目でウキがスッと消しこんでいきました。すかさず合わせを入れてチヌが釣れました!
水深のある釣り場では、しっかりとそこまで持つエサを選び、ポイントを作っていくことが重要なようです。
チヌを浮かせて釣る場合と底に集めて狙う場合で、タックルや配合餌を選んでいくことが重要だとわかりました
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【あとがき】
このブログを書こうと思った直接のきっかけは、実は地元の釣り仲間から「最近、重寺港でいいチヌが出ているらしい」という話を聞いたことでした。私はもともと沼津近辺の堤防や港での釣りが好きで、夕まずめや朝まずめの微妙な時合いに大物を狙うのが得意でしたが、チヌ釣りとなるとやはり回遊パターンや底付近の攻略が要になるため、改めてしっかりと情報を整理する必要を感じたんです。そこで、いつもお世話になっている「釣り具のタイシ」の店員さんにも相談しました。彼らは地元の釣り事情に詳しく、最近の釣果やおすすめの配合餌などを親身になって教えてくれます。その中で教えてもらったのが「水深が深いから、配合餌はしっかり固めで沈めて底にポイントを作るのがコツだよ」というアドバイスでした。その言葉を頭に入れつつ、今回のチヌパワー激重や爆寄せチヌといった配合餌を中心に準備を整えたわけです。
記事中でも触れましたが、夜明け前に到着し、まずは配合餌を準備するときに感じる“高揚感”は何ものにも代えがたい瞬間です。真っ暗な漁港に人影はまばらで、波の音と配合餌を混ぜ合わせる自分の手の動きだけがやけに大きく聞こえます。私はこの静寂の時間に、「さて、今日はどんな展開になるか」と想像をふくらませつつ、毎回初心者のようにワクワクしてしまいます。そのときに思い出したのが、数年前に同じ重寺港で完全にボウズだった苦い経験です。その日は潮の流れが想像以上に強く、まき餌が流されてチヌを寄せきれなかったんですよね。その反省から、今回はできるだけ水深を意識し、重めの餌を用意し、かつコマセを投げ続けてポイントをしっかり作ることを念入りに心がけました。
さらに、当日の現場でいっしょになった釣り仲間とのやりとりも印象的でした。私がタックルを準備しているとき、友人が「ウキは5Bじゃ足りないかもしれないよ。潮が早いと7Bとか1号ウキに変えてもいいんじゃない?」とアドバイスしてくれたんです。たしかに日によっては潮が川のように流れることもあるので、ウキの浮力は何種類か持っておいたほうが安心です。結果的に今回はそこまで潮が速くなかったので5Bでも大丈夫でしたが、実際に現場で起きる状況に合わせて柔軟にタックルを変えることの大切さを改めて感じました。こうした何気ない仲間との会話や、周囲の人との情報交換が、堤防釣りの楽しさの一つだと思います。
私自身が特に強調したいのは、初心者の方にもこの重寺港での釣りをぜひ楽しんでほしいという点です。記事中にも書きましたが、整備された駐車場やトイレ付きの環境、安定した足場など、最初の一歩を踏み出しやすい条件がそろっています。今回のようにチヌをメインで狙うとなると、多少専門的なタックルや配合餌が必要になりますが、仮に「今日はチヌは無理でも小魚を釣りたい」という目的でも十分に楽しめる場所です。実際に友人が昼頃に釣ったチヌは痩せ気味だったものの、周囲では小鯖やネンブツダイが群れで回遊していたり、時期によってはアジやサバが回ってきたりするので、ウキ釣りやサビキ釣りでファミリーフィッシングを楽しむにもピッタリでしょう。そんなときに、周囲から「その仕掛けはどんな感じ?」と声をかけられたり、自分から「この配合餌ってどうなの?」と質問したりするのが、また釣り場でのコミュニケーションを広げるきっかけになるんですよね。
執筆中に思い返したもう一つのエピソードとしては、何年か前、真冬の朝まずめに同じように重寺港を訪れたときのことを思い出します。風がとにかく強くて、体感温度が氷点下になっていたんですが、ちょうど隣に入ったベテラン釣り師の方が大きな声で「寒いだろう?カイロ余ってるから使いな!」と声をかけてくれて、一つカイロを手渡してくれたんです。そのおかげで私は指先の冷えから解放され、なんとか最後まで釣りを続行できました。しかもその方はバケツにあふれるほどコマセの材料を持っていて、「今日は潮が動かないからボイルしたオキアミを多めに入れてるんだ」なんて、惜しげもなくノウハウを教えてくれました。こうした人との触れ合いが、釣りという趣味をいっそう深みのあるものにしてくれていると常々感じます。
重寺港のチヌ釣りを通して、私が最も伝えたかったのは「自分のスタイルや状況に合わせて、いろいろ工夫してみる楽しさ」です。同じ場所でも、潮回りや天候によって魚の活性はまったく変わりますし、選ぶエサや配合餌の種類、タックルセッティングによって釣果が大きく左右されます。今回の記事ではそこに着目し、水深がある場所だからこそ“しっかり沈める”という考え方がカギになり、結果的にチヌが釣れた、というストーリーをお伝えしました。もちろん記事で紹介したやり方がすべてではなく、人それぞれの工夫や新しい発見があるはずです。実際に釣りをしながら自分だけの最適解を見つけ出す過程が、釣りの大きな魅力なのではないでしょうか。
最後に、このあとがきを読んでくださった皆様には「ぜひ、自分らしい挑戦を楽しんでほしい」というメッセージを送らせてください。今まであまりやってこなかった釣り方に挑戦するのもよし、行ったことのない釣り場へ足を運ぶのもよし。重寺港のように初心者にも優しい場所ならば、きっと安心して新しい一歩を踏み出せるはずです。そして、もし今回の記事が「チヌに挑戦してみようかな」と思うきっかけになったなら、これほど嬉しいことはありません。次の週末に竿を握り、朝まずめから堤防でコマセを混ぜるあの時間の高揚感を、ぜひ皆さんにも味わっていただけたらと思います。