チヌの夜釣りで、電気ウキが少し沈んだのに「今のはアタリだったのか」と迷うことがあります。そんな小さな押さえ込みを見たいとき、私が使いやすいと感じているのがハピソンの5点発光ウキです。私なら、初めての場所では1号を基準にして、足元に近く、風や潮が穏やかなところでは0.8号も使い分けます。
ただ、よく見えるウキでも、エサが狙ったタナに届いていなければ釣りになりません。ウキ選びと一緒に、浮力調整と底取りまで合わせるのが、この釣りの出発点です。
大阪湾の夜釣りで感じた見やすさに加え、0.8号と1号の選び方、浮力調整、底取りの順に紹介します。長さや電池の準備も含めて、自分の釣りに合うかを考えてみてください。
チヌの夜釣りにハピソン5点発光ウキをすすめる理由
おすすめは、ハピソンの5点発光ウキです。気に入っているのは、ウキが消えたかどうかだけでなく、どこまで沈んだかを見比べやすいところです。
ひと目盛り押さえる動きが見やすい
大阪湾で夜釣りを始めたころは、安価な電気ウキを使っていました。大きく沈めば分かるのですが、小さく押さえる動きには自信が持てず、アタリだったのか迷うことがありました。
5点発光ウキに替えてからは、光る部分を目安にして、普段の浮き姿勢と比べやすくなりました。完全に消えるまで待たなくても、ひと目盛り入ったところで止まる動きに気付けます。
大阪湾で波の小さい晩に使ったときも、トップが少し入って、その位置に残ることがありました。最初はそのたびに合わせていましたが、空振りしてオキアミが残ってくることもあり、見えるようになった分だけ早く合わせすぎている気がしました。
そこで、小さく入ったところでは竿を構え、余分な糸ふけだけを取って次の動きを見るようにしました。戻って終わることもあれば、さらにゆっくり沈むこともあります。全部の正体は分からなくても、合わせる前に一段階、様子を見られるのは使っていて助かるところです。
5点発光のよさは、小さな沈み込みを比較する目印があることだと思います。ただし、波や道糸の引っ張りでも沈むので、光が一つ隠れたら必ずチヌ、というわけではありません。
思ったより長いが、浮き姿勢を追いやすい
手に取ると、思いのほか大きいウキです。遠矢ウキを使い慣れていれば気になりにくいかもしれませんが、短い電気ウキから替える人は収納できる長さも見ておくといいでしょう。
ボディーはかんざし形です。メーカーでは、高浮心・低重心設計によって安定性を高め、風に強くしたと説明しています。
ただし、ウキが安定していても、水面の道糸が横風に引かれれば仕掛けは引っ張られます。大阪湾の夜釣りで、風が吹くたびにトップが斜めになり、そのまま横へ走ったことがありました。魚が触ったのかと見ていましたが、竿先から出た道糸も同じ向きへ膨らんでいました。
竿先を低くし、ウキを引き寄せない程度に余分な糸を巻き取ると、横へ走る動きは減りました。ウキを替えるつもりでいたのですが、そのときは道糸を整えるだけで見やすくなりました。風が出たら、まず竿先からウキまでの余分な糸ふけを見てください。
仕様上の視認距離は約20mです。光が見える距離と、小さな目盛りの変化まで読める距離は違うので、最初は近いところから試すのが使いやすいと思います。
0.8号と1号はどう選ぶ?
迷うなら、私は1号から始めます。0.8号より少し重いオモリを使えるので、深さがあるところや、仕掛けを早くなじませたいときに扱いやすいためです。ここでいう「なじむ」は、オモリとエサが沈み、ウキが落ち着いた浮き姿勢になることです。
| 項目 | 0.8号 | 1号 |
|---|---|---|
| 型番 | YF-8411 | YF-8412 |
| 全長 | 400mm | 430mm |
| 本体質量(電池含む) | 11.4g | 12.4g |
| 私が選ぶ目安 | 近場・穏やかな流れ | 初めての場所・なじませやすさ重視 |
共通仕様は最大径17.5mm、使用電池BR435×2本、電池寿命約8時間です。数値はメーカー公式の5点発光ウキ製品情報で確認できます。価格や販売店の在庫は、購入時の商品ページで確認してください。
0.8号は、近いポイントを軽めの仕掛けで流し、エサの落ち方も見ながら釣りたいときの選択肢です。号数は魚の大きさより、仕掛けが狙ったところへなじむかで選ぶほうが分かりやすいでしょう。
例えば、0.8号で道糸を整えても、ウキが落ち着く前に狙う範囲を通り過ぎるなら、1号とそれに合うオモリへ替えてみます。一方、1号で落ち着いて流れているのに食わない場合は、すぐ0.8号へ落とすより、タナと回収したエサを先に確認します。
軽くすれば必ず食い込むわけではありません。チヌの活性が高いときは1号でもしっかり反応が出ますし、軽くしてエサが浮き上がってしまうなら逆効果です。
電池の入れ方と浮力調整
BR435を2本用意し、出発前に点灯させる
電池はリチウム電池BR435を2本使います。購入時は電池が付属する販売セットかも確かめ、使う2本をそろえてから出かけてください。
電池は本体中央のケースに入れます。向きは本体の表示や取扱説明に従い、接合部に砂や塩が付いていないか確認してから閉めます。防水部分に傷や変形があるものは、そのまま使わないようにします。
トップは3色5点発光です。釣り始める前に、光り方と接合部の締まりを確かめておくと、暗い釣り場で慌てずに済みます。
使って困ったこと:電池切れ
以前、釣り場で電池が使えなくなり、車まで予備を探しに戻ったことがあります。結局見つからず、その日は釣りをやめました。道具がそろっていても、ウキが見えなければ続けられません。
約8時間は仕様上の目安です。前回使った分もあるので、釣行時間だけで判断せず、点灯確認と予備2本をセットにするのが確実です。
エサを付ける前後で、トップの出方を見ておく
浮力調整は実際に使うハリ、サルカン、ガン玉まで付けた状態で行います。表示と同じ号数のオモリを付けたら終わり、ではありません。
まず針やオモリが底に触れないウキ下で、エサなしの浮き姿勢を確かめます。これがエサ落ちの基準です。その後、実際のエサを付け、どこまでなじむかを見ます。エサの有無で光る目印がどれだけ動くかを知っておくと、釣り始めてからの変化を比べやすくなります。
トップの付け根付近まで沈めればよいと決めつけると、重いエサを付けたときや小波が来たときに、目印が隠れすぎることがあります。細いトップの変化を生かしつつ、釣っている距離から目盛りを追える浮き姿勢へ、小さなガン玉で調整してください。
なお、エサが底に乗ると、その重さの一部を底が支えるため、トップの出方も変わります。浮力調整と底取りは分けて考えると迷いにくいです。
電気ウキでチヌを狙う仕掛け
最初から高価なタックルをそろえなくても釣れます。扱える竿とリールに、ウキの負荷に合うオモリを組み合わせるところから始めてみてください。
仕掛けの順番:竿側から
道糸 → ウキ止め糸 → シモリ玉 → ウキ用スナップ付きサルカン → からまん棒 → 主オモリ → 小型サルカン → ハリス → チヌ針
ウキ止め糸から針までの長さが、ウキ下の目安になります。棒ウキは道糸上を滑るウキ用スナップへ取り付けます。からまん棒は、仕掛けを投げるときにウキが下がりすぎない位置へ付け、ハリスとの絡みを抑えます。
竿は磯竿1.5号、リールは2500〜3000番
竿は磯竿1.5号が使いやすいでしょう。私のおすすめはシマノのホリデー磯です。夜釣りのほか、フカセ釣りやサビキ釣りにも使い回せます。
リールは2500〜3000番が目安です。私はセドナ2500番で40cm以上のチヌを何本も釣っていますので、この釣りなら十分だと思います。
大きいチヌが掛かったときは、値段よりもドラグが滑らかに出るかが気になります。釣る前に糸を引いて確かめ、足場に合った長さのタモも用意しておいてください。
道糸はナイロン2〜3号
道糸はナイロン2〜3号を目安にします。夜だけなら3号も選びやすいですが、太いほど風や潮の影響は受けます。
日のあるうちから釣る場合や、朝方まで続ける場合は2号も使いやすいでしょう。暗いから太くする、と決めず、足元の障害物と仕掛けの流れ方を見て選びます。
ハリスは1.5〜2号、ガン玉は必要な分だけ
ハリスはフロロカーボン1.5〜2号、長さ2m程度を基準にしています。シーガーのグランドマックスFXは気に入っていますが、まずは手持ちの同程度のハリスでも始められます。
針の上20cmほどにG5程度のガン玉を打つのは、エサを落ち着かせたいときの一例です。主オモリとは別に負荷が加わるので、ガン玉を追加したら浮き姿勢も確認してください。
流れが緩く、エサを自然に落としたいなら、針の近くのガン玉を外す選択もあります。逆に、底近くを狙っているのに仕掛けが浮かされるなら、タナを確かめたうえで追加や位置の変更を試します。
チヌ針は2号を基準にする
針はチヌ針2号から始めます。オキアミ、イソメ、練りエサを使い、エサの大きさに合わせて調整するといいでしょう。
空振りが続くときは、まずエサだけ長く垂れ下がっていないか、針先が鈍っていないかを見ます。ウキを替える前に確認できるところです。
タナとアタリの見方で釣りやすさが変わる
まず底を測り、底から50cm以内を目安に探る
チヌを狙うなら、まずエサが底付近を通る設定から試します。底取り用のオモリで釣る範囲の深さを測り、底から50cm以内を一つの目安にしてください。
底取り用のオモリは、ウキを沈められ、竿のオモリ負荷に収まるものを使います。針に取り付けて狙う場所へ静かに入れ、ウキが沈んだままならウキ下を深くします。ウキ下を変えながら、底取りオモリが着底してトップが水面に出る位置を探します。測り終えたら、底取り用のオモリを外してください。
そこから少しウキ下を浅くすれば、エサを底から離す設定になります。ただし、潮でハリスが斜めになると、設定したウキ下どおりの深さを通るとは限りません。足元だけで済ませず、実際に流す範囲も測るようにします。
大阪湾で底付近を流していたとき、ウキが同じあたりへ来ると、ゆっくり押さえ込まれることがありました。いかにも食いそうな動きでしたが、次の一投でも同じ位置で沈み、回収した針には藻が付いていました。
そこでウキ下を少し浅くして流すと、その場所で止まる動きが減りました。すぐに魚が釣れたわけではありませんが、少なくとも、さっきまで追っていた沈み込みは底への接触だったのだろうと考えられました。沈み方だけでなく、沈む場所と回収した針も見るようにしています。
根掛かりが少ない底なら、エサを底に触れさせる釣りもできます。ただ、針に藻が付くときや同じところで引っ掛かるときは、少し底を切るか流す筋をずらしたほうが続けやすいです。
同じ位置で繰り返し沈むなら、アタリと決める前に底への接触を疑うと、無駄なアワセを減らせます。
波の上下と、沈んで戻らない動きを比べる
仕掛けがなじんだら、最初に何点見えているかを覚えます。波に合わせて上下し、同じ姿勢へ戻るのが、そのときの基準です。
そこから一段入ったまま戻らない、ゆっくり続けて押さえ込む、横へ動きながら沈む。そういう変化が出たら、道糸のたるみを整えてアワセに備えます。
私なら、小さく入って戻るだけの動きでは次を待ち、さらに沈み続ける動きが出たところで、糸ふけを取ってしっかり合わせます。ただし、待ちすぎてエサだけ取られるなら、次は合わせる間を早めます。空振りとエサの残り方を見て調整するほうが、毎回同じ秒数だけ待つより考えやすいです。
反応がないときの確認順
- エサが残る:底取りをやり直し、タナや流す位置を変える。
- エサが取られる:垂らしの長さや付け方を見直す。取られ続けるならエサの種類も替える。
- 同じ場所で沈む:底や障害物への接触を確かめる。
- 風と一緒にウキが走る:糸ふけを整えてから、号数の変更を考える。
夜でもエサ取りは活動します。暗くなったらエサが必ず残るわけではありませんし、ウキの動きだけで魚種までは分かりません。回収した針とエサも、次の一投の判断材料にしてください。
エサはイソメとオキアミから始める
付けエサはイソメやオキアミが使いやすいです。イソメの房掛けはボリュームを出せますが、小さなアタリで掛からないなら、垂らしを短くして試してください。
オキアミがすぐ取られる場合は、コーンや練りエサも候補になります。マキエを使うなら、エサがどの筋を沈んでいくかを考え、仕掛けを同じ範囲へ通します。
食い渋りイエローのような黄色い練りエサも使えます。ただ、夜に黄色なら必ず目立って釣れるとは考えていません。色だけで決めず、エサが狙うタナまで残るかで使い分けるほうが試しやすいでしょう。
練りエサを大きく付けると、その重さでウキのなじみ方も変わります。エサを替えた直後はアタリがない状態のトップの出方を見直しておきます。
使用後の手入れと夜釣りの準備
帰宅したら、本体を閉めた状態で外側の塩分や汚れを落とし、水気を拭きます。開ける前に接合部の水分も取り、電池室へ水を入れないようにしてください。手入れは製品の取扱説明を優先します。
保管するときは電池を取り出し、十分に乾燥させます。⚠ 注意:細いトップをケースのふたで挟まないようにしてください。全長に余裕のあるケースへ収め、無理に曲げないことも大切です。
夜釣りは魚を狙いやすい時間もありますが、足元や仕掛けが見えにくくなります。明るいうちに足場と取り込み場所を確認しておくと、暗くなってから慌てずに済みます。
⚠ 注意:足場と周囲を確認する
ライフジャケットを着用し、足元を照らすライトを用意してください。釣り・夜間立入りが認められた場所を選び、波が足場へ上がる、風で姿勢を保ちにくいときは釣りをやめます。
投げる前は後方を確認します。根掛かりは竿を大きくあおって外そうとせず、糸を素手に巻き付けないようにしてください。外れた針やオモリが飛んでくる方向にも注意が必要です。
まとめ
ハピソンの5点発光ウキは、小さく押さえるアタリを目盛りで追いたいときに使いやすいウキです。まずは1号を基準にし、エサを付けた浮き姿勢と底の深さを確認してから流すところまで試してみてください。
沈まないからウキが悪い、と決める前に、回収したエサと針を見てタナを直す。その一手までできると、見やすいウキのよさを生かせると思います。
あとがき
私が夜釣りへ行くようになったのは、仕事の都合で日中に釣りができない日が続いたことがきっかけです。朝から一日釣る時間はなくても、夜なら少し竿を出せる。そんな気持ちで大阪湾へ出かけるようになりました。最初から夜のチヌ釣りを深く考えていたわけではなく、まずは釣りがしたかったというのが正直なところです。
昼間に行けない分、短い時間でも何か釣りたいと思っていました。そうなると、ウキが沈まない時間がどうしても気になります。見えていないだけで魚は触っているのか、それともエサのところに魚がいないのか。暗い海を見ていても、そこまでは分かりません。電気ウキの光を見つめながら、道具を替えればもう少し分かるのではないかと考えていました。
フィッシングショー大阪でハピソンの5点発光ウキを見たときも、その小さな変化を見たいという気持ちがありました。実物のトップを見ると、光るところが一つだけのウキとは違い、沈み方を追いやすそうに感じました。釣り具は説明を読むだけでも気になりますが、実際に手に取ると、自分が釣っているところを思い浮かべやすいですね。
その後、大阪湾の夜釣りで使ってみると、小さな押さえ込みが見やすくなりました。今までなら迷っていた動きに気付けるのは、やはりうれしかったです。ただ、振り返ると、ウキを替えたことで魚の動きだけが見えるようになったのではなく、自分も前より細かく見るようになったのだと思います。光る目印が増えた分、いつもの位置と違うことを確かめるようになりました。
それでも、見えた変化を全部説明できるわけではありません。少し入って戻った動きが何だったのか、魚を掛けられなければ分からないこともあります。以前は、それを見逃しだと思って残念に感じていました。今は、次に同じ動きが出たらどうするかを考えられれば、それも釣りの材料になると思っています。道具を使い込む面白さは、そういうところにもあるのでしょう。
反対に、まったく釣りにならなかったのが電池切れです。車に予備があると思って戻り、探しても見つからず、結局その日はやめました。時間を作って出てきたのに、電池で終わってしまうのは残念でした。魚が食わなくて帰るのと、準備が足りなくて帰るのでは、自分の中でも随分違います。
この失敗をしてからは、予備を持っているつもりで済ませず、出かける前に実物を確認するようにしています。以前は車に入れておくことを考えていましたが、今なら高温になる車内へ置きっぱなしにせず、釣り具と一緒に持ち出すほうがいいと思います。使う2本と予備の2本がある。それだけ確認できれば、釣り場で余計な心配をせずに済みます。
短い夜釣りでは、準備に時間をかけたくない気持ちもあります。でも、釣り場で電池を探したり、暗い中で仕掛けを一から組み直したりするほうが、結局は時間を使います。少しでも長く竿を出したいからこそ、家で済ませられることを先に済ませる。仕事帰りに釣るようになってから、道具の選び方と同じくらい、その段取りを考えるようになりました。
これからも、新しい道具が気になれば使ってみたいです。一方で、今使っているウキでも、まだ読み切れていない動きはあります。次に大阪湾へ出かけたときは、いつもなら迷って終わる小さな変化を、回収したエサと結び付けて考えてみたいと思います。一匹釣ることも楽しみですが、その前の分からなかったことが少し分かる時間も、私は気に入っています。






