サビキ釣りのシーズンに伴い、マルキューより新製品の発売です。
その名も”爆寄せサビキ”。名前からして釣れそうな気持ちにさせてくれるサビキエサです。
パッケージには、綺麗なアジのデザインが施され、釣具店でも目立つような赤いパッケージになっています。アミ姫に引き続き絞りやすい容器となっています。
爆寄せサビキは、アミ姫とどんなところが違い、どのような使い分けをすればよいのかを見ていきましょう。
目次
特徴は?
最大の特徴といえるのは、強力な濁りです。
これを作り出しているのは、糟糠という酒かすや米ぬかなどを原料とした成分です。
サビキのエサはアミエビが基本ですが、爆寄せサビキにこういった濁りの成分が含まれるのはなぜでしょう?それは、魚の警戒心を解くことと、広い海の中で一部だけが濁ることで、遠くの魚に気づいてもらうためです。
街中の火事の煙で、何が起こったのかと人が集まるのと同じように、煙や煙幕というのは人や魚を本能的に注意を向けさせる効果があります。
爆寄せサビキは、この煙幕効果で魚を引き付けて、その中に美味しいアミエビを降らせることで、ここにエサがありますとアピールしているのです。
これはサビキ釣りだけに有効な釣り方ではなく、フカセ釣りやかかり釣りなどにも使われます。チヌ釣りの配合エサにも濁りオカラのように煙幕を利用して、好奇心の強いクロダイを惹きつけるエサがあります。
ただ煙を作るだけではなく、煙幕においしそうなエサの匂いを乗せて運びこむことが重要です。スーパーの駐車場にあるような焼き鳥の屋台や炭火焼肉店の煙のような感じです。
足止め効果
煙幕を利用することは、回遊する魚を自分の釣りをしているポイントに足止めする効果があります。アミエビやオキアミは、海中では約10秒間で80cmほど落下します。
狙っている棚にエサを降り注いでも、20秒もすれば針のあるタナよりも深い場所や流れに乗って違う場所にまき餌が散ってしまいます。針のある場所に魚がいなくなってしまえば、魚を釣ることができません。
狙いのタナに長く魚を滞在させる必要があります。そこでこの煙幕が、役立ちます。煙幕は比重が軽くゆっくりと落下していくため、狙いのタナで長く釣りをすることができます。アミエビやオキアミだけでは、拾いきれなかった魚を釣るチャンスが増えるのです。
エサを付け替えていたり、仕掛けをなおしている間に魚がどこかへ行ってしまったというのはよくあります。それをできるだけ減らしてくれるのが爆寄せサビキの特徴でしょう。
配合はそれだけではない
爆寄せサビキに配合されているのはそれだけではありません。
アミ姫キララに配合されていた成分の”キララ”という天然鉱物が配合されています。キララとは雲母のことです。
中学生の理科の教科書にもでてきたのではないでしょうか。
雲母はカリウムを主成分とした光沢が強い鉱物で、クロム白雲母やマンガン白雲母、黒雲母、リチア雲母などがあります。
電化製品や塗料、化粧品、農業など身近なものにも利用されています。
別名マイカとも呼ばれており、一般に皮膚刺激性及び、眼領域の刺激性もほとんどなく、安全性に問題のない成分と考えられています。
このキララの特徴である光沢の成分が、太陽の光を海中で反射してキラキラと輝き魚を魅了します。
煙幕の中に魚の鱗の反射のような光が紛れ込むことで、魚を惹きつけます。
曇りや雨、夕暮れ時などの光量が少なく濁りの効果が十分に発揮できないときにも、わずかな太陽光を反射して輝くことで煙幕効果を助長します。視覚的な効果が爆寄せサビキには多く含まれていることが分かります。
アミエビの粒感が有効
濁りだけで、食べるものがなければ魚もすぐにどこかへ行ってしまいます。
なんだただ良いニオイがする煙幕かと見切られてしまいます。
しかし爆寄せサビキにはしっかりとしたアミエビの粒が配合されており、この粒の自然落下も魚を惹き付けるわけです。もちろんアミエビですので、魚の好物であり、必死でこの落下してくるアミエビを食べようとします。
煙幕とアミエビの中にサビキの仕掛けを入れることで、サビキの針に警戒されることなく魚を釣ることができます。
サビキの針選びも大切
サビキ釣りのプロでなければ、サビキ仕掛けは自作したものでなく、市販の仕掛けを買うでしょう。
このとき、大物を釣りたいからといって大きな針や太仕掛けを選んでいたりはしませんか?これはやめておいた方がいいです。サビキ釣りで釣れていない人を見るとたいていは、針が大きすぎです。
使っているアミエビのサイズの3倍ほどの大きさの針を使っていたりします。
サビキ釣りのコツは、小さな針を使うことです。
落下してくるエサのアミエビよりも小さいかそれと同等のサイズの針を使用すれば、魚に違和感を与えずに釣ることができます。
おすすめしているサビキ仕掛けはこちらです。針のサイズは2号か3号ぐらいが使い易いでしょう。豆アジやイワシを狙う場合、2号ぐらいのサイズでもかまいません。
爆寄せサビキのその他の特徴
爆寄せサビキは、煙幕の効果が魚を惹き付けると言いましたが、それ以外にも大きな特徴があります。
それは程よいまとまり感です。
一般にサビキの配合エサや、アミエビは、まとまり感がなく、エサのカゴに入れて海中に入れるとすぐにカゴから抜け出てしまいます。しかし、爆寄せサビキは、まとまりがあるため、何度もしゃくることができ長時間釣りをすることができます。
一瞬でエサが抜け落ちてしまえば、釣りになりませんので、こういったまとまりというのはサビキ釣りに非常に役立ちます。
そして何度も誘うことができ結果的にエサの量が少なくなるため、経済的です。
ウキサビキにも有効
サビキで釣果を伸ばすなら、人より長い竿を出して沖目を狙うかウキを使用することです。魚は沖に出るほど警戒心は薄れてきます。毎日釣人に釣られている手前の魚を釣るのは難しいです。魚も学習しているため、沖合いの素直な魚を狙えるのであればより釣果はよくなるでしょう。サビキ釣りで釣果を伸ばすのであれば、ウキを使用しましょう。セットになっている物であれば、オモリを調整する必要もありません。
すぐに釣りができる。
煙幕を利用したサビキ釣りをする場合はアミエビと粉物と呼ばれる、粉の配合エサをバケツやバッカンで混ぜ合わせる手間があります。
サビキでよく使われるアジパワーのような粉エサを混ぜ合わせるのですが、釣り場に着いてこれをするのは非常に面倒です。
爆寄せサビキはキャップを外してすぐにサビキカゴに入れることができ、面倒な混ぜ合わせなく使うことができます。
アミエビ臭くない
冷凍のアミエビを使ったことがある人なら思うことがあるでしょう。
それはアミエビ臭いということです。生ものですので当然ですが、夏場の炎天下の中で使っているとすぐに変色してニオイを発します。
アミエビの汁が服に付いて嫌な思いをしたかたも多いのではないでしょうか。爆寄せサビキは、アミエビ臭さはありません。少し甘く、フルーツのような香りで、アミエビの独特なニオイが苦手な方でも安心して使うことができます。
アミ姫との使い分け
アミ姫と爆寄せサビキはどちらが釣れるのでしょうか?
どちらが優れているエサなのかというよりは、どのような釣り場で釣りをするのかということを考えた方がいいです。
アミ姫の特徴は粒感です。
そして爆寄せサビキは煙幕です。
この違いをいかすのは釣り場の潮の流れです。
自分の行く釣り場の潮の流れが比較的速いときや、大潮などの場合は、潮に流されにくい比重のあるアミ姫がいいでしょう。
逆に潮の流れがほとんどない内湾や小潮の場合は爆寄せサビキのまとまりと煙幕がいかされ、役立ちます。行ったことのない釣り場に行くのであれば、アミ姫をおすすめします。
爆寄せサビキと両方買って、両方を交互に使い釣ってみるのも面白いでしょう。煙幕で寄せて、粒で食わせるといった釣りが可能になります。
製品の主な特徴と効果のまとめ
マルキュー社の爆寄せサビキは、サビキ釣りの効果を最大限に引き出す革新的な配合エサです。
その最大の特徴は強力な濁り効果にあります。この濁りは、糟糠(酒かすや米ぬか)を原料とした特殊な成分によって生み出されます。
爆寄せサビキの3大特徴
1. 視覚効果:煙幕のような濁りと、キララ(雲母)による光の反射で魚を誘引
2. まとまり感:エサが適度にまとまることで、長時間の釣りが可能
3. 使いやすさ:アミエビ特有の臭いを抑え、フルーティな香りで快適な使用感
濁りの効果メカニズム
爆寄せサビキの濁り効果は、単なる視界の遮断ではありません。この濁りには二つの重要な役割があります。
まず、魚の警戒心を解くこと。そして、広い海の中で特定のエリアに魚の注意を引きつけることです。
さらに、キララ(雲母)の配合により、濁りの中でキラキラとした光の反射が発生します。これは魚の鱗の反射に似た効果を生み出し、より自然な集魚効果を発揮します。
曇りや雨の日でも、わずかな光を効果的に反射させる特徴があります。
足止め効果の重要性
通常のアミエビは約10秒間で80cm落下してしまいますが、爆寄せサビキの濁りは比重が軽く、ゆっくりと落下していきます。
これにより、狙いのタナ(水深)により長く魚を滞在させることができ、釣果向上につながります。
実践的な使用のポイント
・チューブから直接サビキカゴに注入できる手軽さ
・エサの濃さは状況に応じて調整可能
・約5~10分程度効果が持続
・潮の流れが緩やかな場所での使用が効果的
効果的な使用シーン
爆寄せサビキの効果を最大限に引き出すには、適切な使用シーンの選択が重要です。特に潮の流れが穏やかな内湾や小潮時に効果を発揮します。アジ、イワシ、サバなどの回遊魚を対象とした釣りで高い実績があります。
最適な使用条件
・水深5m以内の浅場での使用が効果的
・日の出・日の入り時の薄暮時に特に効果を発揮
・春~秋の魚の活性が高い時期に特に有効
アミ姫との使い分け
アミ姫と爆寄せサビキは、それぞれの特徴を活かした使い分けが可能です。アミ姫は粒感が特徴で、潮の流れが比較的速い場所や大潮時に適しています。一方、爆寄せサビキは濁り効果が特徴で、潮の流れが穏やかな場所での使用に向いています。
サビキ針選びのポイント
サビキ釣りの成功には、適切な針のサイズ選びが重要です。
落下するエサのアミエビと同等かそれより小さいサイズの針を使用することで、魚に違和感を与えずに釣ることができます。推奨される針のサイズは2号から3号程度です。
効果的な釣りのために
爆寄せサビキは、トータルバランスに優れたサビキ餌として、以下の要素を組み合わせています:
・アミエビの粒子感
・キララの輝き効果
・独自の煙幕効果
これらの要素が相乗効果を発揮し、より効果的な釣りを可能にします。
実践的なアドバイス
初めて使用する場合は、標準的な濃さから始め、魚の反応を見ながら調整することをお勧めします。
また、風向きや潮の流れを考慮したポイント選定も重要です。必要に応じて、アミ姫との併用や、状況に応じた使い分けを行うことで、より効果的な釣りが可能になります。