麩エサのバラケを使うのは難しいと思われる方も多いかと思います。
バラケの開き具合やタッチ、エアーの噛ませ方など様々なブレンドをしてみたけれどもどうもうまくいかない方はセットアップを使ってみてはいかがでしょうか?
セットアップの特徴とは?
粒系バラケのブレンドに用いることによって、ベースに用いられた素材の粒子感を活かしたまま、まとまりをつけることができるため、ハリ付けしやすいエサに仕上がります。難しい言い方ですが、セットの釣りによく使われる粒戦やとろスイミーといった、ペレットやスイミー系の魚粉を中心とした硬く荒い粒子のエサを麩でまとめやすくなっているということです。
ただただ、増粘剤の粘りでペレットをまとめだけだと大きなペレットになってしまいます。
セットの釣りではバラケはバラけることが大切ですので、まとまればいいという訳ではありません。
まとめようとして押し練りをしてしまい、せっかくの粗い粒子が潰れてしまってもいけません。
エサの粒子はそのままにエサ付けしやすく、水中ではしっかりとばらけるようになっているのがセットアップの特徴でしょう。
セットアップの抜きセット
セットアップは、冬場特に厳寒期の抜きのセットでも活躍します。柔らかいエサをタナに届け、タナで抜いたり入れたりをコントロールしやすくなっています。
ブレンド
抜きのセット
粒戦50㏄ とろスイミー50㏄ セットガン100㏄ 水150㏄ セットアップ200㏄
高活性時やチョーチンの場合
粒戦50㏄ とろスイミー50㏄ セットガン100㏄ 水200㏄ セットアップ300㏄
まとめ
セット釣りの基本はバラケを持たせてウキをナジませること。これはウドンセット釣りに限った話ではなく、すべての釣り方に共通するへら鮒釣りの基本だと釣りの名手は言います。
しかし実際にはウキがナジむ前にバラケを抜いてしまう釣り方で釣果をあげているアングラーも決して少なくありません。
そのため、抜かなければ釣れないものだと思い込んでしまう人もいるようです。
確かにバラケを抜いてからアタリが出ることもあるが、肝心なことはナジませたうえで最もアタリが出る抜き方を探り、そのタイミングに合うように毎投エサ付けを調整することなんですが・・・
釣り場で見ていると、セット釣りで上手く釣れない人には共通点があります。それはバラケがタナまで持っていないこと。もちろん意図的に抜いている訳ではなく、持たせようとしても持たずに、結果的に抜きバラケになってしまっています。
なぜこうしたことになるのかといえば、それは粗い粒子で構成される現代のバラケがまとめ難く、エサ付けし難いからに他なりません。
しかしそれも『セットアップ』があれば解消されることでしょう。