テンヤに付けたエビの頭が取れてしまう。オキアミがやわらかく、エサ取りにやられて持たない。そんなときは、エビシャキで身を締めてみてはいかがでしょうか。
使い方は、解凍したエサを液に漬け込んでから液を切るだけです。目安はエビが20分、オキアミが10分。エサの種類で時間が違うので、ここを押さえて仕込んでいきましょう。
エビシャキとは?身を締めてエサ持ちをよくする調整材
エビシャキは、マルキユーの有頭エビ・オキアミ用調整材です。エサ持ちの向上と変色の抑制を目的とした製品で、魚の好むアミノ酸も配合されています。内容量は400gです。
やわらかいエサをそのまま使う以外に、身を締めたエサを用意できるのが、この製品を使う利点でしょう。エサが崩れやすく、仕掛けを入れ直すたびに交換が必要になるときに試したいところです。
製品の特徴や仕様は、エビシャキ!の公式製品ページに掲載されています。
見た目の色とエサの鮮度は分けて考える
エビやオキアミは、時間がたつと黒ずみが気になることがあります。エビシャキはその変色を抑える製品ですが、保冷まで不要になるわけではありません。
釣り場では、そのとき使う分だけエサ箱へ出し、残りは保冷しておきます。色だけを見て判断せず、身が崩れていないか、状態も確認しながら使ってください。
エビシャキの使い方は「解凍・漬け込み・液切り」
まず、エビやオキアミを解凍して容器へ入れます。もともと入っていたプラ容器でも、液漏れせず、エサを浸せる深さがあれば使えるでしょう。
エビシャキの液を注ぐ前に、エサの量に合った容器を選びます。広い容器に少量だけ入れると、エサが浸るまでに余分な液が必要になります。
仕込みの手順
- 解凍したエビ、またはオキアミを容器に入れる。
- エサが浸るくらいまでエビシャキを注ぐ。
- エビは20分、オキアミは10分を目安に漬ける。
- 漬け終わったら使用した液を捨て、エサの液を切る。
この時間と手順は、メーカーのよくある質問で案内されているものです。エビとオキアミは別々に仕込み、それぞれの時間で液を切ると間違えにくくなります。
漬けたままにせず、時間が来たら仕上がりを確認
メーカーは、長時間漬けると身が硬くなりすぎると案内しています。エサ持ちをよくしたいからと、最初から30分、1時間と延ばすのは避け、まずは規定の時間で仕上げましょう。
仕掛けを組んだり、荷物を準備したりしていると、漬けたエサを忘れがちです。タイマーをかけておけば、ほかの準備を進めながら仕込めます。
液を切ったら一つ取り出し、実際のハリへ付けてみます。つまんだときにしっかりしているか、ハリを通しても身が崩れないか。容器の中の見た目だけでなく、付けるところまで確かめておくとよいでしょう。
1回に使う量は、エサが浸るところまで
液の使用量は、加工するエサの量と容器の形で変わります。400g入りだから何回分と一律には決められません。
少量のオキアミを仕込む場合と、大きな有頭エビをまとめて加工する場合では、必要量に差が出ます。初めて使うなら、小さめの容器で試す分を仕込み、どのくらい液が減るかを見ておくと、次回の用意がしやすくなります。
テンヤでエビの頭が取れるときに見ること
テンヤでは、加工前から頭と胴のつながりが弱くなっていないかを先に見ます。エビシャキで身を締めても、外れかけた頭を接着できるわけではありません。
投入前に頭がぐらついているなら、そのエビを使い続けるより、状態のよいものへ交換する方がよいでしょう。エサの付け方も確認してから投入します。
一方、付けたときには問題がないのに、回収すると頭がない場合は、加工したエビで残り方が変わるかを見たいところです。毎回頭だけなくなるのか、胴もかじられているのか、エビ全体がずれているのかで、確認する箇所が変わります。
頭だけないからといって、魚に取られたのか、操作中に外れたのかまでは決められません。加工しても変わらないなら、漬ける時間を延ばす前に付け方を見直し、誘った後のエサの状態も確かめていきましょう。
オキアミは「残るか」と「アタリが出るか」を見る
オキアミを加工するなら、未加工のものも少し残しておくと、釣り場で選び直せます。エサ取りに取られ続けるときには加工したもの、反応を比べたいときには未加工のもの、と交換できるためです。
狙うタナへ届く前にエサがなくなるとき
たとえば、ウキ仕掛けを入れても、なじむ前から小魚がエサの周りに集まり、回収するたびにハリだけになっている。このようなときは、加工したオキアミを試す場面でしょう。
まずは同じ投入位置、同じタナで使い、エサが残るようになるかを確認します。何も残らない状態から身の一部が残るようになれば、少なくとも回収時の状態には違いが出ています。
それでも、本命まで届いたとまでは言い切れません。加工してもすぐに取られるなら、硬さだけに頼らず、投入位置や仕掛けを入れるタイミングも見直したいところです。
エサがきれいに残るのにアタリがないとき
加工したオキアミがそのまま戻ると、エサ持ちはよさそうに見えます。ただ、魚が触っていないだけということもあります。
そこで未加工のオキアミへ戻して、同じように流してみます。こちらでも何も変わらないなら、エサの硬さ以外にも目を向ける必要があるでしょう。未加工に替えると触られるなら、その違いを見ながら使うエサを選びます。
エサが残るようになったことと、本命が喰いやすいことは、別々に確かめたいところです。
エビシャキの成分と、砂糖・はちみつでの加工との違い
公式の主原材料は、糖類、アミノ酸、品質改良剤、食塩、酒精、香料、着色料、酸化防止剤です。糖類に加えて、複数の原材料が配合されています。
砂糖やはちみつでオキアミを加工する方法もありますが、エビシャキと同じ効果や仕上がりになるとは限りません。特に、変色の抑制まで含めて同じものと考えない方がよいでしょう。
自分で配合や仕上がりを調整したいなら自作も一つの方法です。決められた使い方を目安に仕込みたいなら、専用の調整材を選ぶと取り組みやすいと思います。
エサ持ちに困ったとき、加工したエサを一つ用意しておく
エビシャキは、エビの頭が外れやすいときや、オキアミがハリに残りにくいときに試せる調整材です。指定時間で少量を仕込み、付けやすさと回収後の状態を見るところから使ってみてはいかがでしょうか。
アカハタ狙いで使うエサや仕掛けは、こちらの記事でも紹介しています。
あとがき
エサの下準備は、どこまで手をかけるか迷うところです。釣りへ行く前には、ハリやハリスをそろえ、仕掛けを確認し、ほかにも用意するものがあります。そこへエサの加工が加わるとなると、毎回きっちりやろうとするより、困っていることがあるときに一つ試すくらいが続けやすいと思います。
エビシャキなら、まず気になるのは、用意したエビを使いやすい状態で持っていけるかということです。頭が付いたエビを買っても、ハリへ付ける段階で崩れてしまうようでは扱いにくいです。魚が釣れたかどうかの前に、準備したエサを無理なく付けられるか。ここは、自分で確かめたい部分です。
一方で、エサを大事にしようとするほど、交換するのが惜しくなる気もします。まだ身が残っているからもう一度入れよう、頭が少し傷んだだけだから使えるだろう。残ったエサを使うこと自体は悪くありませんが、最初に魚へ見せたかった形から大きく崩れていたら、付け直す判断も必要でしょう。
このあたりは、液で締めたから解決するという話でもないと思います。加工に手間をかけた分だけ、いつまでも持たせたくなるのでは本末転倒です。仕込んだ手間と、交換するかどうかの判断は分けたいです。せっかく作ったエサでも、使うときの状態を見て選ぶ。そのくらいでよいのだと思います。
用意する量についても、余裕は欲しいのですが、最初から多く作りすぎると扱いに困ります。エサを全部加工してから、今日はやわらかいものも使いたいと思っても戻せません。普段使う分の一部だけを加工しておく方が、釣り場で迷ったときに選べるものが残ります。
容器が一つ増えることも、実際の準備では小さな問題ではありません。エサ箱のどこへ置くか、保冷した予備とどう分けるか、液を切る作業をどこで済ませるか。釣りを始めてから道具を広げ直さなくてよいよう、できる準備は先に整えておきたいです。こういう部分まで含めて、使いやすいかどうかが決まるのでしょう。
また、加工したエサを使う日は、そのエサばかり気になりそうです。ウキや穂先を見ながらも、今はまだエサが付いているだろうかと早く回収したくなるかもしれません。しかし、確認するために普段より短い間隔で上げ続ければ、いつもの釣りとの違いが大きくなってしまいます。比べるつもりが、別の釣り方になっていないかは意識したいところです。
難しく記録を付ける必要はありませんが、次の準備に使えることは覚えておきたいです。エサの量に対して容器が大きすぎた、ハリへ付ける作業がしやすかった、加工した分を使い切れなかった。魚の数だけでは残らない、そうした手元のことも、次に使うかどうかの判断になります。
商品を使うたびに、はっきりした釣果の差が出れば分かりやすいです。ただ、実際には答えが出ないまま終わることもあるでしょう。その一日で評価を決めず、次の釣行でも無理なく用意できるかまで考えてみたいです。エサ持ちに困る場面でさっと選べるようになれば、下準備に加える意味は十分あると思います。



