磯釣りや堤防で大きなウキを遠投している人を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
真鯛や青物などの回遊魚を狙うのに効果的なこのカゴ釣りのタックルをこの機会に揃えてみて新たな釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか
目次
遠投カゴ釣りで釣れる魚
カゴ釣りではその地域や季節によって対象魚は変わりますが、春の乗っ込み期にはクロダイや真鯛などが狙えます。
その他にも夏から秋にかけては青物などの回遊魚が岸際や堤防近くに回ってきます。
アジやサバ、ソウダガツオなどが身近に狙えます。
大型魚ではヒラマサやカンパチ、シマアジやワラサなども狙うことができます。
遠投カゴ釣りの釣り場
カゴ釣りで釣りをする釣り場は、竿を振りかぶって後ろに当たらない場所が前提になります。
遠投するためには真後ろに5m以上の竿を振り下ろせる空間がなければなりません。
堤防の先端付近や、堤防のクランクなども釣りやすい場所となるでしょう。
遠投カゴで狙う場所は、磯場であれば沈み根や潮目、堤防では駆け上がりや船道、急深のサーフなども狙い目でしょう。
遠投カゴ釣りの竿
遠投カゴにお勧めの竿はシマノのホリデー磯4号 530PTSです。
低価格でありながら大型の魚にも難なく対応できます。
こちら
以前プロマリンの遠投カゴ竿を買いましたが、数投で付け根から折れてしまいました。シマノ製なら保証もあるため安心です。
パイプシートでしっかりとリールを固定でき、遠投仕様のテレスピンガイドが装着されています。
価格も安くコストパフォーマンスに優れています。これ以上安いものだと品質が少し心配になってきます。
遠投カゴ釣りのリール
セドナ C5000XG
セドナの6000番よりもコンパクトなGフリーボディでエキストラハイギアのため巻取り量が105cmとなっています。6000番は83cmなので一回転あたりの巻取り量はかなり多くなっています。またセドナはハガネギアを採用しており大物が掛かる可能性のあるカゴ釣りでは必須の性能と言えるでしょう。海水にも対応しているため低価格リールの中ではこれがおすすめです。
予算に余裕があるのであればアルテグラの5000番もよいでしょう。
更に遠投したい方は、ブルズアイ遠投の5050がいいでしょう。
遠投カゴ釣りの道糸
遠投カゴの道糸は悩ましいところではないでしょうか。
私のように堤防が多く岩に擦れる可能性が低い人にはPEラインをお勧めしています。
PEラインのメリットは何といってもその細さでしょう。
ラインが細くなることによって遠投が可能になり、伸びが少ないため、アワセがしっかりと決まりやすくなっています。
釣行場所が磯場であれば、ナイロンラインの5号ぐらいが根ずれにも強くお勧めです。
ここでは遠投を目的として低価格ながら良く飛んでよく釣れるタックルですので、PEラインX8 すなわち8本編み込みのPEラインがラインに凹凸が少なく抵抗も少ないためよく飛ぶラインになります。
使えるラインとしてはよつあみのG-Soul X8が耐久性と遠投性能に優れています。PE G-Soul X8の3号がいいでしょう。
これを魚が直線で切るのは相当大変です。
よつあみが近くで手に入らなければシーガーのX8が代用できます。
遠投カゴ釣りのウキ
遠投カゴのウキにはこだわっているカゴ釣り師さんも多いことでしょう。
しかし、初心者からすればいろいろなウキの中でどれを選べばいいのかわからないといったことになりかねません。
低価格でお勧めのウキとしては、渚の遠投師です。
バランスの取れたボディとハネが遠投を可能にします。
販売しているお店も少ないため手に入れるのが難しいかもしれません。
渚の遠投師は、夜釣り用にハネの上に穴の開いているものもあります。
渚の遠投師はハネが赤色やピンク色などありますので、自分好みの目立つ色を選びましょう。
隣のカゴ釣り師と違った色を選んだほうが、自分のウキとして認識しやすいでしょう。
号数は10号を基準に可能であれば、8号と12号を用意しておけば状況に応じて使い分けることができます。
波が高くウキが跳ねるようであれば12号にして、海が穏やかで遠投の必要がなければ8号にするとよいでしょう。
サニー商事のアポロウキも人気のウキの一つです。渚の遠投師と肩を並べるウキで遠投することができます。
遠投サビキカゴのようなハネの小さなウキは遠投した際の視野性にも怠りますので、できれば渚の遠投師かサニー商事のアポロウキがおすすめです。
これらがなければサンナーのスワンというウキが使えます。
予算が許せばピアレの超遠投ウキを試してもいいのではないでしょうか。
遠投カゴ釣りのカゴ
遠投カゴ釣りのカゴはウキのメーカーと揃えるのがいいでしょう。
号数はウキと同じ号数かそれより一つ下の重量もいいでしょう。
渚の遠投師のカゴやピアレのカゴが使いやすくトラブルも少ないです。
オモリがカゴの下に離れてついているものはラインを巻き込んでしまうことがありますのであまりお勧めできません。
付けエサを収納できるタイプがよいでしょう。
他のメーカーで遠投はあまりできませんがオキアミがたくさん入るカゴとしてヤマシタの天秤付きカゴが使いやすいです。
Amazonで取り扱いされていないのが残念なところです。
遠投カゴ釣りの天秤
遠投カゴ釣りの天秤は遠投を求めるのであれば、天秤のアームが短いものを選ぶとよいでしょう。
これは空気抵抗を少なくして、遠投を可能にするからです。
クッションゴムを使うため、糸が絡むことは比較的少なくなります。
天秤付きのカゴは便利ですが、可動域が少ないため、遠投には向いていません。近距離のカゴ釣りなら問題ないでしょう。
遠投カゴ釣りのクッションゴム
遠投カゴ釣りのクッションゴムは2㎜以上の太さのものを挟みましょう、長さは20㎝~30㎝ぐらいが丁度いいかと思います。
クッションゴムがあることによって魚が瞬発的に走った時にラインが切られることなく耐えてくれます。
天秤からカゴまでの距離あけてくれることで、カゴにハリスが絡むことも防いでくれます。
上記でご紹介したタックルは道糸にPEラインを、ハリスにフロロ カーボンを使用しているため、糸が伸びるということはほとんどありません。
そのため、急なアワセや魚の走りに対して糸が伸びて耐えてくれるということがありませんので、クッションゴムは必ず仕掛けに入れておきましょう。
遠投カゴ釣りのハリス
遠投カゴ釣りに使われるハリスは対象魚にもよりますが、フロロカーボンのハリスで3号ぐらいは欲しいところです。
ソウダガツオやワカシなどの中型回遊魚であれば2号でも問題ありませんが、魚を海面から引き抜くのであれば3号は準備したいところです。シイラやシマアジを狙うのであれば4号でも問題ありません。
釣りはじめは2ヒロからスタートして、釣れなければハリスの号数を落として細い糸を使用します。
それでも当たりがない場合は、ハリスを伸ばして3ヒロ、4ヒロとしていきます。
逆に青物が回ってきてイレグイになっている時は、取り回しや糸絡みを防止するため、ハリスを1ヒロほどに短くしていきます。
その時の状況に合わせて、ハリスの長さや太さを選択することが望ましいでしょう。
遠投カゴ釣りのハリ
がまかつ(Gamakatsu) 遠投万能カゴ仕掛 ケイムラスキン
市販の仕掛けも使いやすいです。
使う前にしっかりと伸ばして糸癖をとってからご使用ください。
私はカゴスぺシャルもよく使っています。
10号から12号あたりです。青物や大型の真鯛を狙うにはちょうどよいサイズです。
小さいサイズは真鯛王のオキアミ色です。
グレやイサキなどを狙うときには、真鯛王の6号から8号を使います。
アタリが全くないときにも、針を小さくして、オキアミが自然に落下するようにしています。
遠投カゴ釣りのエサ
遠投カゴで使われるエサは基本的はオキアミです。
冷凍のオキアミを解凍してかごに詰めて使います。
地方によってはアミエビを加えたりオキアミの汁をグレパワーV9に吸わせて使ったりする人もいます。
私は、特選えび粉を使ったりします。
冷凍オキアミは解凍されると水分がかなり出てきますので、水気を切るためにも浅めのザルがあると便利です。
エサがなくなった時のために遠投カゴズバを持っておくのも良いでしょう。
集魚性能はそれほど良くありませんが、常温保存できるエサであるため、エサがなくなって釣りができなくなってしまったり、オキアミが解凍されていない時間帯に使うのには便利なアイテムです。
まとめ
ここまで遠投カゴ釣りの仕掛けをご紹介してきました。
遠投カゴ釣り師はウキや天秤など様々な工夫を自分でアレンジして釣りを楽しんでいます。
ここでご紹介した仕掛けを基準に自分自身のフィールドに合わせた仕掛けをアレンジして遠投カゴ釣りに挑戦してみてください。
より本格的にいいものでカゴ釣りをしたい方はこちら
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