クロダイ・チヌ

チヌパワー激濁りの使い方とブレンド。集魚剤の特徴と釣り方紹介

好奇心旺盛なチヌにとって濁りは視覚的な集魚効果をもたらしてくれます。

ここではチヌ用の集魚剤のチヌパワー激濁りの特徴や配合、ブレンドに関してみていきましょう。

チヌパワー激濁りの特徴は?

 

チヌパワー激濁りは激濁りの名前の通り、チヌ(黒鯛)用にマルキユー(株)によって開発された配合エサです。

 

大きな特徴としては着水と同時に強烈な白い濁りが表面に拡散します。

海表面が白く濁ることで、次の1投の着水点を見失うことなく仕掛けを投入しやすくなります。

 

激濁りの濁りは重さの違う原料により、水深によって異なる濁りを出すことができ、中層の濁りで魚の警戒心を解き、下層の濁りで魚を寄せ付けキープします

 

穀物加工品やとうもろこし、麦なども配合されており、粒による視覚的なアピールをすることができるようになっています。

 

濁りと粒感によって、チヌの摂餌欲求を刺激します。

 

チヌパワー激濁りの配合

配合内容は穀物類やいり糠、貝殻、トウモロコシ、むぎ、ミネラル、乳酸菌製剤などとなっており、オキアミエキスも入っています。

濁りに特化しているだけあって、匂いや味による集魚性能は他の集魚材と比べて少し落ちるように感じます。

 

使用時にはオキアミやアミエビ、激荒などの高タンパク集魚成分を加えると良いでしょう。

 

チヌパワー激濁りの作り方

 

 

チヌパワー激濁り1袋に対して

オキアミ1.5kg〜3kg

+海水700〜900cc

を加えます。

均一になるようにかき混ぜて、完成です。

 

海水量を1000〜1200cc で作ると海表面での濁りを作りやすくなります。

 

水分量によってどの水深で濁りを出したいかを調節すると良いでしょう。

 

チヌパワー激濁りのブレンド

オキアミ3kg+チヌパワー激濁り1袋

+チヌパワームギスペシャル1袋+水2400cc 

磯場からのチヌ釣りに最適な配合ブレンドです。

ムギや、コーンなどを多く含んだチヌパワームギスペシャルを加えることで、粒子の視覚によるアピールが可能になります。

 

また、集魚性能の高い酵母やサナギ凝縮エキスなどにより激濁りだけでは集められなかったチヌにも味と匂いでアピールできます。

 

浮かせて釣るフカセ釣りで有効な配合ブレンドです。

 

堤防・波止場ブレンド

内湾の堤防や波止場、テトラなどの釣り場でのブレンドでは、以下のようになります。

 

オキアミ3kg+激荒1枚+チヌパワー激濁り1袋+チヌパワー激重1袋 水1300cc

圧倒的な重さを誇る激重で海底を直撃します。

 

チヌは海底付近を回遊しエサを探していることが多いです。

濁りを出しながら落下してくる重たい撒きエサで注目を集めます。

 

もくもく煙を出しながら空からいい匂いのものが降ってきたら人間も興味を示しますよね。

これは魚も同様で、煙幕に餌の匂いが含まれているため、遠くを回遊していたチヌも興味を示しよってきます。

 

激重を加えることで比重がつき、チヌを目の前のポイントに集めることができるので、魚を寄せながら釣る釣り方にはぴったりのブレンドになります。

 

まとめ

 

チヌパワー激濁りの特徴を見てきました。濁りをどのように使うかは釣り人次第です。

 

地形や潮の流れなどを見ながら、濁りを上層に作るのか、それとも他のエサとブレンドして底付近で作るのかを考えながらエサを作ると釣果にもつながるかと思います。

新たなエサの候補として、チヌパワー激濁りを使ってみてはいかがでしょうか。

 

その他おすすめのチヌの集魚剤に関して

チヌの集魚剤のおすすめランキング3選。単品で釣るためのマキエ選別

 

【あとがき】

この記事を書き終えて、改めて「チヌパワー激濁り」という配合エサの魅力や、それを取り巻くフカセ釣りの奥深さを感じています。私はもともとチヌ釣りにおいて、「濁りがどう影響するのか」を突き詰めるのが好きで、さまざまな釣り場で実際に試してみる中で得た経験を多くの人と共有したいと思い、今回のテーマを選びました。特に、濁りが強く出せる配合エサは数あれど、マルキユーの「チヌパワー激濁り」のように、着水した瞬間に表層から拡散していく“白い煙幕”を自在に操ることができる点に魅了されたのです。海面に白い濁りが広がり、そこにチヌが反応して寄ってくる光景は、まさに釣り人冥利に尽きる瞬間ではないでしょうか。

今回の記事では、濁りの力を活かしてチヌを寄せるために、エサの配合割合や組み合わせ方をできるだけ詳しく解説しました。たとえば、オキアミやアミエビなど高タンパクなエサを加えることで「匂い」の面でも寄せを強化できる点は、経験上とても有効だと感じています。しかし、匂いだけに頼るのではなく、複数の粒や素材がもたらす視覚的なアピール、そして着水とともに広がる白い濁りによる“煙幕効果”も大切にすると、より一層チヌを引き寄せられる。これこそが「チヌパワー激濁り」の最大の強みだと思っています。

私がこの記事を書こうと思ったきっかけには、実はちょっとした出来事がありました。ある日の夕方、自宅付近で火事があったのです。消防車のサイレンに気づいて家の外に出てみると、すでに多くの人や近所の犬までが、煙の立ち上がる方向に興味津々で歩み寄っていました。「ああ、やはり人も動物も“煙”や“におい”が立つと、不安や好奇心でついそちらを見に行ってしまうのだな」と、妙に納得したのです。これを見て私は、普段チヌ釣りで感じている“煙幕効果”と通じるものがあるなと思い出しました。煙や濁りは、警戒を解いたり興味を引いたりする絶妙なしかけになり得ます。もちろん火事は大変な事態なので比較するのは不謹慎かもしれませんが、あのとき犬までもが煙の方向を気にしていた光景は、とても印象に残っています。

そんな煙幕効果の威力を再認識したのと同じ時期に、飾磨港で釣りをしていたときのことを思い出しました。その日は雨が降った翌日で、水がかなり濁っていました。普段よりも視界が悪い分、魚はどうしても警戒心が解けやすいのか、驚くほどアタリが多かったのです。しかも、一度エサを撒くと魚が自分の足元まで寄ってくる感覚がありました。こうした“自然の濁り”でさえも、チヌや他の魚にとっては“視覚的に安心できる環境”を生み、活性を上げるきっかけになっているのだと強く実感したのです。この体験こそ、今回の記事で紹介した「チヌパワー激濁り」の人工的な濁りがいかに有効かを裏付けるエピソードだったのかもしれません。

さらに、記事の中でブレンド例も紹介しましたが、これらは釣り仲間や地元の釣具店(私がいつもお世話になっているポイント釣具の店長さんなど)から教えてもらったレシピをもとにしています。店長さんは「実は濁りだけでなく、“重さ”も釣果を左右するんだよ。海底のチヌを上手く誘い出すには、激重のような比重のある配合を混ぜてあげると効果的だ」とアドバイスをくれました。確かに、ただ濁りを出すだけではなく、海底にもしっかり撒きエサを届けることで、広範囲のチヌを足元に集める狙いを得られます。釣りというのはこうした「気づき」の積み重ねであり、自分ひとりだけでは発見できないことも、仲間や店長、先輩方の意見やアドバイスによって次第に視野が広がっていく——それが何よりの楽しみでもあります。

読者の皆さんには、この記事を通じてチヌ釣りやフカセ釣りに新しい刺激や発見を感じていただけたら本当に嬉しいです。特に「チヌパワー激濁り」を活かした釣りのスタイルは、単に魚を釣るためのテクニックだけでなく、“濁り”をコントロールして魚の心境にアプローチするという、いわば戦略的な面白さがあります。これを覚えてしまうと、釣り場でのエサ配合やタナの探り方がより一層楽しくなるはずです。そして、まだフカセ釣りを経験したことがない方にも「次の週末、ちょっと港や堤防に行って試してみようかな」と思ってもらえたら最高です。釣りは、自然の中で楽しむアクティビティなので、一回一回の釣行が本当にかけがえのない思い出になります。そこには大物との出会いだけでなく、日常では感じられない季節や海の変化との触れ合いも含まれていると私は考えています。

最後になりますが、この記事を読んでくださったすべての方に、心から感謝の気持ちをお伝えしたいです。皆さんの「こんな風に濁りを使ってみたい」「ブレンド次第ではもっと面白そうだ」という声が、私自身の次の釣行のアイデアにもつながっていきます。「チヌパワー激濁り」はあくまで道具の一つですが、それをどう活かすかは釣り人それぞれのセンスや発想次第。ぜひ皆さんのフィールドで、今回ご紹介した方法を実践しながら、オリジナリティあふれる釣行を楽しんでみてください。

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