クロダイ・チヌ メジナ・グレ

フカセ釣りは集魚剤だけで釣れる。撒き餌の必要性を検証

釣具店に並ぶ様々な集魚剤ですが、基本的にはフカセ釣りではオキアミを入れることを推奨されています。

グレを狙うにしても、チヌを狙うにしてもオキアミなしで集魚剤だけで魚を釣ることはできるのでしょうか?

集魚剤のみで釣れるのか?

 

結論:集魚剤のみで釣れる!

 

集魚剤にオキアミなどを入れなくても魚を釣ることは可能です。

 

 

ただし、オキアミを入れた場合に比べて集魚剤のみの場合は、釣果はよくありません

 

経験上オキアミなしで釣れたこともありますし、オキアミを入れたからと言って必ず釣れるわけでもありませんが、オキアミを入れた方が釣れる確率は高くなり、釣れてくる魚のサイズも大きかったので、個人的にはオキアミ必須ですが、集魚剤だけでも釣れないことはないです。

 

 

集魚剤は魚を集めて、針についたエサを食わせるための誘導材です。

 

集魚剤は、水中で拡散することでハリスをカモフラージュしたり、遠方から魚を寄せたりする機能も備えています。

 

 

オキアミは、集魚機能にプラスで、さらに集魚性能を高めたり、針のついているエサを魚に違和感なく食わせるためのものです。

 

 

また集魚材は魚種によって配合内容が変わるのでなんでもいいというわけではありません。

チヌやグレなど魚によって釣り方や使うエサの種類も変わってくるので、魚種を分けてみていきましょう。

 

グレは集魚剤だけで釣れる。

グレ釣りを一日するとなると3kgのオキアミ板を3枚、4枚と必要になったりもします。

オキアミなしでは、グレ釣りは難しいと思われるかもしれません。

 

しかし、ここで使うオキアミの大半はグレ(メジナ)が口にするのではなく、ほとんどが餌取りが捕食するエサとなります。

 

グレ釣りのフカセ釣りにおいて大切なのはマキエワークといい、いかにして餌取りと本命のグレを分けて、グレのみを釣り分けるかといった技術が必要になります。

 

それにはどの場所に撒きエサをうって餌取りを寄せて、本命のグレと分離するのかを考えてエサを撒かなければいけません。

魚を寄せるのであれば、集魚剤の集魚効果でも十分となります。

 

グレのおすすめの集魚剤は?

集魚剤のみの単品使用でグレのフカセ釣りをするのであれば、爆寄せグレがおすすめです。

視覚的にアピールしてくれるペレットの粒が魚を誘います。また、オキアミを入れなくても、オキアミやアミエビエキスからなる高集魚エキスのハイパードリップ配合で、旨味成分が溢れ出します。

 

海水1500cc 加えるだけで完成するので、遠征の釣りの予備エサとしても使えます。

 

爆寄せグレのデメリットとしては、内容の粒子が荒いのでまとまりがありません。

 

 

そのため遠投には不向きで足元狙いの釣りがメインになります。

 

また、高集魚かつグレ餌としては高比重となっているので、魚を浮かせて釣るというのが難しいエサです。

爆寄せグレについて

爆寄せグレの配合を評価。ブレンドするならどのエサ?

 

集魚剤のブレンドは?

爆寄せグレにまとまりとグレの食いを促進するには、グレパワーVSPをブレンドするとよいでしょう。

グレパワーVSPは、主にトーナメント仕様のエサですが、着水と同時に拡散するので水面直下から攻めることができます。

 

また、まとまり感もあるため、ヒシャク離れも良くて遠投が可能です。

 

爆寄せグレとブレンドすることで、遠くも浅場も攻めることができます。

 

集魚素材であるMSPというペレットが配合されており、オキアミなしでもオキアミに似た効果を発揮してくれます。

 

爆寄せのペレットとグレパワーVSPのマルキユーシンクロペレットMSPでしっかりと魚を呼び込むことができます。

 

チヌは集魚剤だけで釣れる。

チヌ釣りにおいても、集魚剤だけでチヌを狙うことは可能です。

チヌ釣りにおいて集魚剤は、濁りやニオイなどで魚の興味を惹くことが重要になります。

基本的にはチヌは底付近を回遊していることが多いので、自分の釣りたいポイントにエサを投入して魚を底の一点に集めて釣りをします。

 

かかり釣りなどでは、粉エサを中心に、オキアミを加えずにそのままの集魚剤で釣りをすることもあります。

速釣ダンゴなどは、握ってそのまま使うことができる餌です。

 

これだけでも十分に使うことができるので、チヌ釣りにおいても必ずしもオキアミは必要ではありません。

オキアミよりも激荒のような、

さなぎやコーンの方が餌取りにも強くチヌの好む集魚成分が多いようにも思います。

粉エサに激荒を加えることで、よりチヌに特化したエサになります。

 

集魚剤だけでチヌを釣るなら

チヌ釣りの集魚剤のおすすめは、

チヌパワームギスペシャルです。

チヌ狙いの主役となる色と大きさの違う麦と大粒のコーンが視覚的なアピールに最適です。さなぎエキスを凝縮したチヌにこれだ!

も配合されており、魚を寄せて長時間足止めしてくれます。

 

足元から沖目まで攻めることができるまとまり性能もあるので非常に扱いやすい集魚剤でしょう。

 

浮いたチヌ狙い

足元や潮の流れの中でチヌをフカセ釣りで狙うのであれば、爆寄せチヌもおすすめです。

ハイパードリップと酵母を配合しているので集魚力が高く、赤や緑のタブレットが配合されていたり、麦やコーンなどの粒子も多くなっています。

少しパサついたエサになりがちのため、遠投には不向きです。

足元に撒いたり、潮にのせて使うと良いでしょう。

 

オキアミは不要?

集魚剤のみで、オキアミなしでも魚を釣ることはできますが、オキアミは完全に不要なのかというとそういうわけでもありません。

 

前述した通り、オキアミは餌取りを集めるのにも必要なエサです。

餌取りが多く集まることで、大型の魚があそこにエサがあると認識し、ここのエサは食べても大丈夫だと警戒心が薄れていきます。

 

また、隣や近くでオキアミを使って釣りをしている人がいる場合には、集魚力で怠る可能性があります。

 

やはり、生のオキアミの集魚力は強く、小魚も集めやすいため、対抗するには集魚剤の量や撒き方を工夫する必要があります。

 

とは言え、魚を集めたからといって本命の魚を釣り上げることができるかというとそこは別問題です。

餌だけでなく仕掛けやタックルなどトータルのバランスで釣りは成り立っているため、ハリスの長さやウキの浮力、ガン玉の打ち方など、工夫次第では、集魚剤のみでも十分に釣りは成立するでしょう。

 

 

まとめ

ここではチヌやグレがオキアミなしの集魚剤単品で釣れるかどうかを見てきました。

実際には、魚の活性が高ければ集魚剤のみでも釣ることはできます。

 

しかし、経験上オキアミを入れた方が圧倒的に釣果はよくなりますし、サイズも大きくなります。

 

お金をかけずにフカセ釣りをしたい時や釣果にこだわりがないときには、オキアミなしで挑戦するのもいいかと思います。

 

 

チヌ釣りに関して、もし一つだけ集魚剤を選ぶならどうするかという記事もありますので、あわせてご参照いただければ幸いです。

 

 

チヌの集魚剤のおすすめランキング3選。単品で釣るためのマキエ選別

チヌの集魚剤のおすすめランキング3選。単品で釣るためのマキエ選別

 

【あとがき】

この記事を書き終えて、改めて「釣り」という活動の奥深さや面白さを強く実感しています。フカセ釣りの世界は、一見すると「ハリに付いたエサで魚を誘うだけ」と単純に見えがちですが、その背後には魚の生態や潮の流れ、さまざまなエサの特徴、さらに周囲の状況への配慮など、非常に多くの要素が絡み合っています。今回は「集魚剤だけでも魚を釣ることは可能なのか?」というテーマを中心に、グレやチヌなどのターゲットにフォーカスして書いてきましたが、記事の内容をまとめていく中で、あらためてオキアミの強い集魚力と使いどころの重要性を痛感しました。実際の釣果は運だけでなく、経験や工夫、そして「どんなエサを、どう使うか」という戦略が大きく関わってくるのです。

私自身がこのテーマを選んだ理由としては、実際によく釣り仲間から「オキアミなしでも釣れる?」「集魚剤を単品で使っても大丈夫?」といった素朴な疑問を投げかけられることが多かったからです。かつて私がまだフカセ釣りを始めて間もない頃、ある釣具店の店員さんに「オキアミをいっぱい買うのはコストがかかるから、集魚剤だけでやってみたい」と相談したところ、「不可能ではないですが、オキアミの力はやはり強いですよ」とアドバイスをもらった経験があります。当時は「それでも試してみたい」という好奇心があり、実際に集魚剤のみで挑戦してみたものの、結果は厳しかったですね。もちろんボウズではないものの、釣れたのは小さな魚ばかり。「やはりオキアミを混ぜるべきだったか……」と痛感した思い出があります。

しかし、今回の記事でも述べたように、釣りというのは何が何でも「大きな魚をたくさん釣る」ことだけがゴールではないと思っています。むしろ、工夫を凝らしながら試行錯誤し、自分の中にあるセオリーを検証したり、時には非常識な方法にチャレンジしてみたりする自由こそが、釣りの醍醐味ではないでしょうか。オキアミを入れなくても魚が釣れるかどうかを試すことは、一種の実験であり、自分の釣りの引き出しを増やすチャンスでもあります。もちろん「釣果を上げたい」「大きな魚が釣りたい」という欲求もあるのですが、その途中で味わう試行錯誤こそが、後々の経験値や思い出になっていくと感じています。

この点について、記事執筆中にふと思い出したのが、自宅で飼っている金魚のエサの反応の違いです。金魚と海の魚では生態は大きく異なるものの、「食いつきがいいエサ」と「そうでないエサ」を投与したときの反応の差はまさに歴然。「これは好きなのに、これはまったく食べないんだなあ」という様子を毎日のように観察していると、海の魚であっても「好みや反応の違い」があることは間違いないと実感します。記事中でも書いたように、オキアミ入りのマキエを使うと同時に、小魚も大量に寄ってくるわけですが、そうした小魚の群れがいることで大型の魚も安心して寄ってくるという循環が生まれています。金魚の例で言えば、一度好みのエサだとわかると周りの金魚もつられるようにエサを取り合う状態になるのと、どこか通じるものがあるのではないでしょうか。

また、もうひとつ思い出したのが、夏場に群馬県の山で夜の虫取りに挑戦した時の話です。夜の山中にゼリーをいくつかセットしてみたところ、種類によって集まる昆虫が明確に変わるという体験をしました。これはまさに「虫の好み」を活かすテクニックでもあります。とある甘みの強いゼリーにはカブトムシが集まり、香りの強いタイプにはクワガタが来る。そもそもゼリーをセットしていない場所には大して虫が寄ってこない。一連の出来事から、「誘引するためのエサや仕掛けが、そのターゲットの特性と合っていなければ大きな効果は期待できない」という考え方を、虫取りの観点からも再確認しました。釣りにおいても、狙う魚種や状況に合わせて「どの集魚剤を使うのか」「どうやってエサを撒くのか」を変えることで釣果や反応に差が出るわけです。「人間の思い通りにはなかなかいかない」というもどかしさが逆にワクワクを生む。ここに釣りのロマンがあると、私は感じています。

こうした背景やエピソードを振り返ると、今回の記事で「オキアミなしでも釣ることはできるのか?」という議題に切り込んだのは、単に「お金をかけずに釣りがしたい」というだけでなく、日頃の釣行で得た疑問や、釣り仲間、釣具店員さんとの会話から刺激を受けた結果でもあります。実際、釣り仲間たちとの会話では、「この前オキアミなしでやったら、意外と良型のチヌが釣れた」「逆に集魚剤だけ使ってみたけど、さっぱりだった」といったさまざまな体験談が飛び出し、それだけでも新しいアイディアやヒントの宝庫になることがあります。「人によって結果が違う」というのも釣りの面白さのひとつであり、それは自分のスタイルや試みを深掘りする絶好の機会でもあると感じています。

最後になりますが、この記事を読んでくださった方々に、私としては「自分らしい釣りの形を見つけてもらいたい」という想いを強く持っています。釣りの世界は非常に幅が広く、同じ釣り方、同じ道具を使っていても、人によって釣り上げるタイミングやポイント、狙い方は千差万別です。もしこの記事を読んで「試しに集魚剤のみの釣りをやってみようかな」と思われた方がいれば、ぜひ挑戦してみてください。思いがけない発見や、一風変わったドラマが待っているかもしれません。もちろん、「やっぱりオキアミを足して、より確実に釣りたい」という方は、その戦略をしっかりと練って再度挑戦してみるのも良いでしょう。

釣りは自然との対話でもあり、奥深い探求の世界です。だからこそ、答えはひとつではありません。このブログを通して皆さんが釣りへの興味を深め、自分のスタイルを築き上げていただければ、これほど嬉しいことはありません。次の週末はぜひ、ちょっとした実験や工夫を盛り込んで釣り場に出向いてみてはいかがでしょうか。エサの選択や撒きエサのタイミングひとつを変えるだけで、意外な大物との出会いが待っているかもしれません。

この記事が、あなたの釣りライフをさらに楽しく、そして豊かなものにするきっかけとなれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

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