カゴ釣り用のウキは種類が多く、同じ12号でも形や大きさが違います。どれを選べばいいのか迷う人も多いでしょう。
私が遠投用でまずおすすめしたいのは、渚の遠投師です。飛ばしたときの扱いやすさと、沖に浮かべたときの見やすさのバランスが気に入っています。
ただし、湾内のアジ狙いや近い距離のサビキ釣りまで、同じウキでそろえる必要はありません。カゴに合う浮力を選び、狙う距離と昼夜で使い分けると、買うべきウキを絞りやすくなります。

カゴ釣りのウキは、遠投する距離と見やすさで選ぶ
カゴ釣りのウキには、仕掛けを狙ったタナに保ち、アタリを知らせる役割があります。重いカゴを支える浮力だけでなく、投げたあとにどこへ流れているか分かることも大切です。
私は「どれが一番飛ぶか」だけで選ぶより、自分が釣る距離で見失わず、仕掛けを扱いやすいものを選ぶほうが使いやすいと感じています。
最初に、この記事で紹介する7種類の使い分けをまとめました。飛距離の順位ではなく、私の使用感を含めた選び方です。
| ウキ | 選ぶ場面 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 渚の遠投師 | 遠投用の第一候補 | 昼用・電気ウキを選び分ける |
| ピアレ 超遠投ウキ | 専用カゴと合わせた遠投 | 同号数のPIALEカゴが基本 |
| アポロウキ | 埋め込み羽の遠投タイプ | 通常モデルは昼用 |
| 遠投レッドウイング | 見やすさ・丈夫さ | 号数で発光体サイズが違う |
| 遠投カゴサビキ | 近〜中距離・ウキサビキ | 発光体の付属有無を見る |
| レッドエース | 手前のサビキ釣り | 私は10号を使用 |
| 遠投電気ウキ スワン | 夜の視認性重視 | 私には明るさが魅力 |
カゴ釣りウキの号数・浮力・夜釣り対応の選び方
12号は遠投用の目安。先にカゴと竿の適合を決める
本格的な遠投カゴ釣りなら、私は12号前後を一つの基準にしています。ただし、12号のウキがあらゆるカゴに合うわけではありません。
まず使う竿に合ったカゴを選び、そのカゴに対応するウキを合わせましょう。ウキの号数は浮力の目安で、ウキ本体の重さではありません。
メーカー推奨の組み合わせがあれば、それを出発点にするのが分かりやすいです。例えばピアレフィッシングの超遠投ウキは、同じ号数のPIALEカゴと組み合わせる設計です。
別メーカーを組み合わせる場合は、数字が同じでも浮き方まで同じとは限りません。「カゴと同じ号数なら必ず合う」「大きい号数なら安心」と決めつけず、実際の浮き方まで確かめましょう。
ポイント
遠投用なら12号前後を目安にしつつ、まずはカゴに対応したウキを選びます。夜も使う場合は、発光体の種類と対応サイズまでそろえておきましょう。
コマセを入れた状態で、沈みすぎないかを見る
浮力を確かめるときは、普段使うカゴ・天秤などを組み、いつもの量のコマセを入れた状態で見ます。カゴが底に着いたままでは正しく確認できないので、底から離して仕掛けの重さがウキに掛かる状態にしてください。
私は以前、空のカゴではちょうどよく見えた組み合わせを、そのまま使っていました。ところがコマセを入れるとトップの出方が小さくなり、少し波立つだけで位置を見失ってしまいました。
そこで、コマセを入れた状態と抜けた状態の両方を見るようにしました。ウキを大きくすれば済むと思っていたのですが、今度は浮きすぎてアタリを追いにくくなることもあります。私には、コマセを入れても見えて、抜けても不自然に浮きすぎない組み合わせを探すほうが合っています。
なお、ウキが寝たままのときは浮力だけが原因とは限りません。カゴの着底、糸がらみ、ウキ止めまで道糸が通っているかも確かめてください。
羽の大きさだけで遠投性能を判断しない
羽付きの大型ウキは沖で見つけやすい一方、羽が大きければ必ず遠くへ飛ぶというものでもありません。形状や重心、カゴとの組み合わせ、風の影響が関係します。
遠投するときは、カゴにウキが素直についていくかを見ると、使いにくさの原因を探しやすくなります。ウキが大きく振られる場合は、羽の破損や糸がらみも確認しましょう。
飛距離を伸ばそうとしてウキだけを替えても、道糸の状態や投げ方が合っていなければ思うようには変わりません。羽の位置やデザインは好みもありますが、まずは仕掛け全体で扱えるかが大切です。
夜釣りは「ケミホタル対応」と「電気ウキ」を分けて考える
夜釣りには、ケミホタルなどの発光体を取り付けるタイプと、電池でLEDを光らせる電気ウキがあります。羽付きでも昼用の商品があるので、見た目だけでは選べません。
確認したいのは、対応する発光体のサイズ、電池の型番、付属品です。同じシリーズでもウキの号数によって対応サイズが違う場合があります。
夕方から続けて釣るなら、明るいうちに発光体を取り付けて点灯を確かめておきましょう。沖へ投げてから見えにくいことに気付くと、アタリを待つ以前に自分のウキを探す釣りになってしまいます。
おすすめのカゴ釣りウキ7種類と、私の使い分け
ここからは、それぞれの特徴と使って感じたことを見ていきましょう。遠投用と近い距離で使うウキを分けて考えると、商品の違いが分かりやすくなります。
渚の遠投師|遠投用でまずおすすめしたいウキ
私が使っていて、最もおすすめしたいのが渚の遠投師です。特に気に入っているのは、飛行姿勢と沖での見やすさのバランスです。
優れている点
・飛ばしたときに姿勢が安定しやすい
・遠投する仕掛けで扱いやすい
・大きめの羽を沖でも見つけやすい
私の仕掛けでは、ウキがぶれにくく、糸がらみの少なさも使い続ける理由になっています。単に一投だけ遠くへ飛ばせることより、同じように投入を繰り返せるほうが釣りに集中できます。
横風を受けた日に、いつものつもりで振り切ると、ウキとカゴが離れて着水したことがありました。このウキなら風があっても大丈夫だろうと考えていたのですが、そこは道具任せにはできません。
次からは無理に距離を伸ばさず、振り抜く速さを少し抑えて投げました。飛距離は欲張れなくても、着水後の仕掛けを追いやすくなりました。私にとっては、無理なく繰り返し投げられる範囲で使うのが、このウキの良さを感じやすい使い方です。
昼用と電気ウキのタイプがあります。私には電気ウキの光も見やすく、夕方から夜まで続けるなら候補にしたいところです。購入するときは、昼用との違いと必要な電池を見て選んでください。
ピアレ 超遠投ウキ|専用カゴと合わせて遠投を詰めたい人に
ピアレの超遠投ウキは、羽をボディーに埋め込んだ形状が特徴です。全長を抑えた設計で、PIALEカゴとの組み合わせを前提としています。
公式の設計条件には、同号数のカゴ、ナイロンライン6号、微風などが示されています。100mを超える遠投を視野に入れた製品ですが、ウキだけを替えれば誰でもその距離に届くという意味ではありません。
私も以前使っていて、使い心地は悪くなく、よく飛ぶウキだと感じていました。ただ、羽がボディーについている姿はロケットのようで、私はどちらかというと軸に羽がついている形が好きです。結局、友人にあげてしまいました。
性能が悪くて手放したわけではなく、ここは好みの問題です。カゴとウキをセットでそろえて、遠投の組み合わせを詰めたい人には候補になるでしょう。
サニー商事 アポロウキ|埋め込み羽タイプを試したい人に
アポロウキも、ボディーに羽が埋め込まれたタイプです。私には飛行姿勢がきれいで、着水もスムーズに感じられました。
細身のボディーと後退した羽の形が特徴で、ピアレのような埋め込み羽タイプが気になる人は比較してみるとよいでしょう。形が似ていても、同じカゴで同じ浮き方になるとは限りません。
通常のアポロウキは昼用です。夜も使うつもりなら、アポロ電気ウキとの取り違えに気を付けてください。価格だけで比べる前に、昼用か夜用かをそろえると選びやすくなります。
釣研 遠投レッドウイング|見やすさと丈夫さを重視するなら
遠投レッドウイングは、赤いボディーと大きな羽が目立つウキです。プニプニとした独特の弾力があり、私はこの触った感じも印象に残っています。
沖での見やすさと、傷つきにくい素材が特徴で、カゴ釣りのほか泳がせ釣りなどにも使えます。別モデルの遠投ブラックウイングもあるので、名前だけで同じ仕様だと思わずに選びましょう。
夜釣りの発光体は号数で違い、遠投レッドウイングの3・4・6号はケミホタル50、8〜15号はケミホタル75に対応します。12号を選ぶなら75サイズです。
釣研 遠投カゴサビキ|近〜中距離で扱いやすい一本
私が手前のポイントをカゴ釣りで狙うときに使うのが、遠投カゴサビキです。大きすぎず、持ち運びで邪魔になりにくいところが気に入っています。
「遠投」とありますが、私の使い方では、沖へ距離を伸ばすことより近〜中距離のカゴ釣りやウキサビキで使いやすいと感じます。
湾内でアジを狙ったときも、最初は沖へ投げていたのですが、続けて流してもアタリが出ない時間がありました。そこでこのウキで手前も探り、同じ付近へ投入するようにしました。すぐに魚が釣れたわけではありませんが、ウキの位置と道糸の向きが分かり、仕掛けを流す範囲をそろえやすくなりました。
そのときは、もっと飛ぶウキを探す前に、今の距離で仕掛けを落ち着いて扱うことが必要だったのだと思います。
私が使っているものはケミホタル50を装着でき、夜のアジ狙いにも使っています。シリーズにはLED発光体が同梱された遠投カゴサビキナイトもあります。普通の遠投カゴサビキを買う場合は、発光体まで付属すると思い込まないようにしましょう。
キザクラ レッドエース|手前のサビキ釣りにも使いやすい
私はサビキ釣り用に10号を使っています。遠投カゴサビキよりもさらに手前を狙うときなど、私の中では近い距離で気軽に使うウキという位置付けです。
少し品質のよいサビキウキが欲しいときに、ちょうどよいと感じています。ただし、小さく見えるウキでも、重いカゴを合わせてよいわけではありません。使う竿に適合するカゴを選ぶことが先です。
レッドエースは8・10・12・15号があり、ケミ50を装着できます。サビキ用として使いながら、夕方まで続けたい人にも選びやすいでしょう。
遠投電気ウキ スワン|夜の見やすさを優先したいときに
夜釣りでは、遠投電気ウキのスワンも私には見やすいウキでした。
明るさは気に入っていますが、私が使った範囲では、飛距離を優先するときの第一候補にはしていません。夜にウキを追いやすいことを重視するなら、候補に入れてよいと思います。
イサキ狙いでも、必要な距離に届き、流した先まで光を見失わないことが大切です。光が明るいことと、仕掛けが狙ったタナで流れていることは別なので、点灯だけでなく浮き方も見て使いましょう。
ウキが見えない・沈むときは、買い替える前にここを見る
不具合が出たら、ウキの号数を変える前に、道糸とカゴの状態を確かめましょう。同じ「沈む」でも、浮力不足と道糸に引かれている状態では対処が違います。
流している途中だけ沈むなら、道糸の張りを見る
着水後は普通に浮いていたのに、流している途中でトップが沈む場合は、魚のアタリ以外に道糸の張りが影響することもあります。
神子元島でカゴを流していたとき、沖へ出るにつれてウキが斜めになり、トップが低くなることがありました。最初は浮力が足りないのかと思いましたが、道糸が横へ大きく膨らんでいました。
糸の出方を整えると姿勢が戻り、回収した仕掛けにも目立った異常はありませんでした。流し始めと途中で浮き方が違うなら、すぐに大きいウキへ交換せず、何に引かれているかを見るようにしています。
実釣で分かったこと
神子元島のような潮通しのよい沖磯では、投入した場所だけ見ていても仕掛けの状態は分かりません。私は、ウキの傾きと道糸の膨らみを一緒に追うようになってから、浮力不足と決めつけることが減りました。
夜に見失うなら、発光体と狙う距離を見直す
夜は点灯しているだけで十分とは限りません。波に隠れる時間が長い、流した先で光を見失うといった場合は、電池や発光体の状態、トップの出方を確かめましょう。
見える範囲へ投入距離を戻すことも一つの方法です。自分のウキがどこにあるか分からないまま流すと、周囲の仕掛けとの位置関係もつかみにくくなります。
⚠ 注意
遠投する前は、後方と左右に人がいないこと、道糸が穂先に絡んでいないことを確認してください。竿の適合を超える仕掛けで無理に振り抜かないようにしましょう。カゴはコマセを入れると投げる際の重量も増えます。
まとめ|自分のカゴに合うウキを、使う距離で選ぼう
遠投用で私がまずおすすめするのは渚の遠投師です。専用カゴと合わせて遠投を詰めるならピアレ、近い距離やウキサビキなら遠投カゴサビキやレッドエースも使いやすいでしょう。
最初の一本は、カゴに合う浮力と、釣る距離での見やすさを優先するのがおすすめです。夜も使うなら、対応する発光体まで一緒に用意してください。
お気に入りのウキが見つかると、仕掛けを流している時間も楽しくなります。まずは扱いやすい組み合わせで、スバっとウキが消し込むアタリを味わってみてはいかがでしょうか。
道糸も合わせて見直す方は、こちらの記事も参考にしてください。
カゴ釣り用のおすすめPE ライン【決定版】リーダーや号数の選び方
あとがき
年末から年明けにかけて、南伊豆の横根や神子元島へカゴ釣りに通っていたころは、釣行前にどのウキを持っていくか考える時間も楽しみでした。シマアジやイサキ、グレを思い浮かべながら道具を出すと、使う予定のないウキまでついケースに入れてしまいます。
ただ、当時は「せっかく沖磯へ行くのだから、なるべく遠くへ投げたい」という気持ちが強かったです。横根や神子元島へ渡ると、目の前には陸から届かない海があります。それなのに、そこからさらに遠くを狙いたくなるのですから、今思えば少し欲張りだったのかもしれません。
神子元島で仕掛けを流していたときも、最初はウキの着水点ばかり見ていました。前の一投より沖へ入ればそれだけで気分がよく、少し手前に落ちると投げ直したくなります。ところが、流れていくうちに道糸が膨らみ、さっきまで立っていたウキの姿勢が変わる。そこで初めて、投げたあとの仕掛けを十分に見ていなかったことに気付きました。
本文に書いたように糸の出方を整えてみても、それで急に魚が釣れ続けたわけではありません。姿勢が落ち着いたウキをしばらく眺め、何も起こらずに回収した投もありました。それでも、自分が何を待っているのか分からないまま流していた時間とは、少し違って感じました。
このとき、ウキを替えるより先に自分の見方を変える必要があったのだと思います。道具に不満を感じると、私はつい別の商品を試したくなります。しかし、どこが使いにくかったのか説明できないまま買い替えると、次のウキでも同じところで迷ってしまう。これは今でも気を付けたいところです。
一方で、理屈だけで道具を選べないのも正直な気持ちです。ピアレのウキを友人にあげたのは、飛ばないからではありませんでした。羽のつき方がどうにも自分の好みと違ったのです。よく飛ぶと感じていたのだから、そのまま使えばよかったのかもしれませんが、ケースを開けたときに手が伸びる形というものがあります。
以前は、そんな理由で選ぶのはもったいないかなとも思いました。今は、必要な浮力や使い方が合っているなら、見た目の好みがあってもよいと思っています。釣り場へ持っていきたくなる道具なら、同じウキを使う回数も増えます。そのうち、いつもよりトップが低い、今日は見えにくいといった違いにも気付きやすくなるのでしょう。
帰宅して道具を片付けるときも、よく飛んだかどうかだけでなく、どこで見失ったかを思い返すようになりました。海面の光だったのか、波に隠れていたのか、道糸を張りすぎていたのか。全部をはっきり説明できるわけではありませんが、一つでも次に確かめることが残っていれば、同じウキをまた使ってみたくなります。
今でも新しいウキを見ると気になりますし、遠くへ飛ばせたときはやはり嬉しいです。ただ、次の釣行では何を確かめたいのかを考えてから持っていくものを選びたいと思っています。次に南伊豆へ行くときも、使い慣れた一本をまず浮かべて、その日の海でどう見えるかをゆっくり確かめるつもりです。










