クロダイ・チヌ

チヌをコーンで釣る方法を紹介。コーン缶を餌としての使う秘策とは

チヌ(クロダイ)はコーンで釣れるということをご存じでしょうか?

スーパーでも買えるコーン缶でチヌが釣れるのであれば餌も安く経済的だと思いませんか?

しかし現実はそう簡単ではありません。

ここではチヌをコーンで釣る方法とコーン缶の使い方を解説いたします。

 

この記事は、こんな方におすすめ

  • チヌをコーンで釣ってみたい人
  • コーンで釣れる魚を知りたい人
  • コーン缶の使い方や秘策を知りたい人

 

チヌはコーンで釣れるのか?

 

 

結論:チヌはコーンで釣れる。

 

最初は私も信じられませんでしたが、確かにコーンでチヌは釣れます。

後述しますが、釣れたチヌを捌いてみるとしっかりコーンを食っていました。

 

なぜ釣れるのか?

海にトウモロコシはないのになぜチヌが釣れるのかというと、それはコーンのアミノ酸配列が関係しています。

チヌや海の魚にとって大好物のオキアミとコーンのアミノ酸配列は比較的似ています。

これにより、うまみの成分が近いので魚も捕食してきます。

すなわち、オキアミで釣れる魚で、雑食性の魚であれば十分にコーンで釣れる可能性があるということです。

 

コーンで釣れる魚

 

コーンで釣れる魚

チヌ、キビレ、サバ、真鯛(チャリコ)、タカノハダイ、カワハギ、カサゴ、鯉、ニゴイ

などなどは釣れた実績のある魚です。

 

コーンで釣れたサバとチャリコはフカセ釣りの中層、キビレ、タカノハダイは底で、カワハギとカサゴはかかり釣りで底付近で釣れました。

 

鯉とニゴイは、近くの湖で吸い込みやウキ釣りなどで釣れます。

 

 

 

その他にもニジマスをコーンで釣ったことがあります。

 

夏季にプールでニジマス釣りが行われ、そこで餌として配られていたのがコーンでした。

養殖のニジマスはコーンでも釣れるようです。

 

ニジマス(トラウト)が釣れる餌を紹介。これで釣れる!イクラ以外も食ってくる

 

 

ちなみに渓流釣りでもコーンを使ったことがありましたが、アタリすらなく、使い物になりませんでしたので、スープにしてしまいました。

 

 

 

コーンだけでは釣果は厳しい

一定の魚はコーンで釣れるものの、コーンだけを餌にして魚を釣ろうとすると難しいものがあります。

かなりお腹の空いている魚であれば食ってきますが、例えば周りにオキアミが撒かれているなかではコーンを狙って食ってくるのはチヌぐらいでしょう。

 

ここから下の記事では、釣れたチヌの内臓を開いてみた画像がありますので、苦手な方は飛ばしていただければと思います。

 

 

 

 

実際にフカセ釣りをしていて釣れたチヌの食べるために持ち帰り捌いてみたところ、胃の中からはコーンが見つかりました。

コーンだけでなく、麦やオキアミ、サナギなど撒かれている様々な餌を捕食していたことがわかります。

 

この時に使ったクワセ餌は、はごろもフーズのコーン

これとオキアミを合わせて針に刺したものです。

 

コーンを使ったときのアタリは、ウキが抑え込むようにムズムズと動き、3秒ほどしてスパッと海中に沈んでいきました。

まずい餌であれば、ウキを抑え込んだ時点で吐き出しますし、しっかりとフッキングしていて胃の中にもコーンが入っていたことから、チヌはきちんと餌と認識して捕食していたと考えられます。

 

コーン缶の使い方

私は家に常備してある、はごろもフーズのシャキッとコーンを使用しましたが、トップバリューのコーンでも釣れたことはありますし、マルキユーのくわせコーンでは釣れなかったこともあります。

 

特にどこのメーカーのを使用すべきかはこだわらなくてもいいようには思います。

 

人間がサラダやスープとして食べるのであれば、はごろもフーズのシャキッとコーンは、歯ごたえがありその名の通りシャキッとしているの私は好みです。

 

 

コーン缶の使い方としては、必ず撒き餌の中に混ぜて使うようにしています。

 

これは水中で針のついたコーンがぶら下がっていても違和感しかありません。

そのため、ある程度コーン自体が海中に散らばって、それを食べても安心だとチヌに思わせる必要があるからです。

 

 

コーンを使う場面

どのような場合に、コーンが有効かというとそれはエサ取りが多い時です。

 

前述したように、コーンは雑食性の魚以外はなかなか食いついてこない餌です。

それを逆手に取ると小魚やエサ取りを避けて、本命のチヌだけを狙えることを意味します。

 

オキアミなどの集魚性の高い餌を撒くと、エサ取りが多く集まります。

エサ取りが集まることは決して悪いことではなく、むしろ歓迎すべきことで、魚が集まれば集まるほど、遅れて大型の魚も集まってきます。

 

小魚が集まっているのはそこに餌があるよということを伝達することになりますので、そこから、うまく大きな魚を釣りこめるかというのが釣り師の腕の見せ所になります。

 

 

これらの特徴からコーンは夏から秋のエサ取りの多い時期に活躍します。

冬場でも釣れなくはないですし、上の画像にあるチヌは1月に釣れた魚なので、食ってこないことはないのですが、経験上、冬場はオキアミか練りエサのほうが有効な気はしています。

あくまでも、様々な餌のローテーションの中でコーンも使用すると目先を変えて魚に反応させることができるのだと思います。

 

 

ポイント

様々な魚を集めたらその中で、チヌを狙い撃つ、そのためにコーンは非常に役に立つ餌

 

 

コーンで釣れる秘策

釣れるための秘策としては、オキアミやアミエビ、集魚剤などの集魚成分の高い餌を一緒に撒く必要があるということです。

 

コーンだけではニオイも少なく遠くから魚を集めて釣り込むのには適していません。

 

オキアミの汁にコーンを漬け込んで置く方法もあります。

 

チヌ釣りを本格的にしている人からすれば使っている人も多い

活きさなぎミンチ激荒

この中のコーンを使用するのも得策です。

 

ニュー活(いき)さなぎミンチ

というさなぎがミンチになっているものと

 

ニュー活さなぎミンチ激荒

という粗目のさなぎが入ったものがありますが、サナギをクワセ餌として取れるので激荒をおすすめします。

 

この激荒の中のコーンは非常に優秀で、形状が崩れていないうえに、サナギのうまみを存分に吸収しているので、においのあるコーンに仕上がっています。

 

激荒は1/3ほどを付け餌用として使用し、残りの2/3は撒き餌に入れて集魚成分をアップさせます。

 

激荒を入れて好釣果に恵まれることが多く、とても人気の餌ですので、コーンでチヌを釣ってみたいという人は、まずこの激荒から拾ったコーンを使ってみると良いでしょう。

 

 

 

コーンを付け餌に使用する場合は1個ではアピール力が怠りますので、2,3個一緒につけることをおすすめします。

 

・コーン2個+オキアミ

・コーン1個+サナギ

・コーン2個+練りエサで包む

 

といった使い方も有効です。

 

 

おすすめのチヌ針

コーンを使った釣りをするのであれば、針にもこだわりたいところです。

 

同色系の黄色い針で違和感を消すのがおすすめです。

 

私が使っているのが金龍の勝負チヌです。

コーンを使用するときや食い渋りイエローなどの黄色い餌を使用するときには、針をカモフラージュできるので違和感を消すことができます。

 

まとめ

ここでは、コーンを使ってチヌを釣る方法や、コーンの使い時などをご紹介してきました。

 

コーンを餌として使ってみると、以外と釣れる!という状況やコーンがあってよかった!という場面に遭遇することもあります。

 

 

チヌ釣りでは、コーン以外にもオキアミやサナギ、中にはスイカを使う人までいるほどで、意外な餌が効果的なこともあります。

これは釣れないだろうと先入観を持たずに、一度使ってみて経験してみると、釣りの技も増え、より釣りも上達することでしょう。

 

 

 

 

チヌを釣るためには餌の選別は非常に重要です。

美味しいレストランに人が集まるのも同様で、美味しい餌にはチヌも集まります。

以下の記事も参考にしていただければ幸いです。

 

チヌの集魚剤のおすすめランキング3選。単品で釣るためのマキエ選別

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チヌ•グレの最強の撒き餌はこれ!集魚力ランキングベスト3

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あとがき・感想

この記事では、「チヌ(クロダイ)をコーンで釣る」という、ある意味ではちょっと意外な手法について詳しくまとめました。正直なところ、私も最初に「コーンで魚が釣れる」と聞いたときは半信半疑で、「本当にあのトウモロコシ缶が役に立つの?」と首をかしげたものです。しかし実際に試してみた結果、思いのほか手応えがあり、何よりも“経済的で入手しやすい”という大きなメリットに魅了されました。今回の記事を書くにあたっては、過去に私自身が実践してきた経験談や、釣り仲間たちがシェアしてくれた体験談を総合し、いかにコーンがチヌ釣りにおいて有効か、そしてどんなシーンで特に効果的なのかを整理した形になります。

そもそもチヌという魚は、雑食性で警戒心が強い一方、興味をそそられる餌には大胆に口を使うという独特の性質を持っています。これまでの釣りの常識として、「海で釣るならオキアミが最強」「サナギや練り餌も試してみるといい」などといった定番メソッドがありました。私自身も長らくその考え方に則って釣りをしてきたのですが、ある日、「エサ取りに強い、ちょっと変わった刺しエサが必要だ」と考えていたタイミングで、漁港で出会った古参の釣り師から「コーンでチヌが釣れることもあるんだよ」と耳打ちされたのです。最初は冗談かと思いましたが、その釣り師は私の目の前で、見事にコーンで30cm台半ばのチヌを釣り上げてしまいました。

そこから私の“コーン研究”が始まりました。スーパーで買ってきた缶詰のコーンを何種類か試し、オキアミやアミエビの汁に漬けてみたり、サナギとのハーフ&ハーフで付けてみたりと、さまざまな実験を繰り返しました。その過程で感じたのは、コーンはやはり雑食性のチヌが「これは食べ物かもしれない」と認識しやすい餌であるということ。その理由として、記事中でも述べたように「オキアミとコーンのアミノ酸配列が近い」という科学的(?)な背景も考えられますし、単に「甘い香りや色合いに惹かれている」という説もあるかもしれません。ただ、いずれにせよ“海にトウモロコシはないはず”なのに、チヌがしっかり咥えてくれるのですから、不思議と言えば不思議ですよね。

もっとも、コーンだけを付けていれば必ず釣れるわけではなく、ある程度の「使いどころ」や「組み合わせ」が重要になります。たとえばエサ取りが多いシーズンや、小魚がすぐにオキアミを突いてくる場面では、コーンが意外と生きてくることが多いです。小魚があまり好まない形状や匂いなのか、あるいは硬さがあるためすぐには食べ切れないのか、結果的にチヌだけが残ったコーンに関心を示すシーンを何度も目撃しました。フカセ釣りやかかり釣りで、オキアミだと秒殺されるような状況でも、コーンなら案外針に残っている。そのため本命のチヌが寄ってきた際に偶然口を使ってくれたりするわけです。夏から秋にかけては、この“エサ取りをスルーできる”利点に、何度助けられたことかわかりません。

一方、記事中にも書いたように「コーンの匂いだけで魚を寄せてくる」ほどの集魚力は、それほど期待できないのが正直なところ。だからこそ、オキアミや集魚剤など、しっかりと寄せエサを撒いて小魚から大物までを引き寄せ、そこに“コーン”という変化球を投じる――そういった使い方が理想的と感じています。実際、私が大きめのチヌ(45cmオーバー)をコーンで仕留めたときも、先にアミエビをしっかり撒き、大量の小魚と一緒にチヌまで寄せた上で「ここぞ」というときにコーンを付けて投入した結果でした。あのときは「いつも見かけるオキアミと違う…?」とチヌが一瞬迷ったような動きを見せたあと、しっかり食い込んだアタリを手にでき、なんとも言えない快感がありました。

釣り仲間からは、「経済的にも嬉しいし、スーパーで簡単に手に入るから試す価値はある」という声が多く寄せられます。実際、オキアミや練り餌の用意ができない急な釣行でも、近所のコンビニやスーパーが空いていれば、コーン缶を買ってすぐに代替餌として使えるのは大きな魅力です。ただし、缶詰のコーンにもいろいろありますし、釣果に微妙な差が出る可能性は否めません。私自身ははごろもフーズのシャキッとコーンでヒットした経験が多いのですが、釣り仲間のなかにはトップバリューのコーンで充分釣れたと言う人もいましたし、逆に市販の「くわせコーン」はなぜか相性が良くなかったという例もありました。やはり最終的には“魚の機嫌”と“その日の海の条件”が物を言うので、一概に「これだけ使えばOK!」とは言い切れません。

最近、私が取り入れているちょっとした工夫は「複数個のコーンを房掛けにし、あえてボリュームを出す」というものです。コーンを一粒だけ付けるよりも、二粒、三粒とまとめて付けたほうが視覚的なアピールが強くなり、かつ魚が口に含んだ際の“咥えやすさ”も変わると感じます。チヌが興味を示してくれたら、そのまま一気に飲み込んでくれる確率が上がるようで、実際にアタリも大きく出やすい印象です。さらに、コーンと別の餌(たとえばサナギやオキアミ)をミックスしたり、練り餌でコーンを包むようにして投入したりと、バリエーションが増えれば増えるほど釣果が伸びやすいという実感があります。

いずれにせよ、コーンでチヌを釣るというのは、決して荒唐無稽な話ではなく、「エサ取りが多く、本命だけを確実に狙いたい」「いつものオキアミでは反応が鈍い」といったシチュエーションで真価を発揮する手法だといえるでしょう。また、万が一コーンで結果が出なかったとしても、余った缶詰はスープやサラダにして消費できるのも地味に嬉しいポイントかもしれません。私自身、何度も釣り場にコーンを持っていき、まったく釣れずにそのまま持ち帰り、夜に自宅でスープにしていただく――なんて経験を重ねてきました(笑)。これもまた、遊び心と実用性のバランスが取れた“コーン釣り”の魅力だと思います。

この記事を書くにあたっては、私の過去の失敗談や仲間たちとのやりとり、そして実際に釣り上げたチヌの胃袋を見て唖然とした瞬間など、改めて回想することが多かったです。中には「1月の真冬でもコーンに反応した」「水深のある沖堤防で、棚を深めに取りながらコーンだけで連発した」という驚きの体験談もあり、やはりチヌという魚の食性は奥深く、常識にとらわれすぎないことが大事だと痛感させられます。

もしこの記事を読んで、「本当にコーンで釣れるの?」と疑問に思われた方がいらっしゃるのであれば、是非一度騙されたと思って試してみてほしいです。もちろん、撒き餌や潮回り、仕掛けの調整など、基本的なフカセ釣りのノウハウはしっかり抑えたうえでの話ですが、「まさかコーンで釣れるとは…!」と笑みがこぼれるような嬉しい結果に出会えるかもしれません。そして、そうした小さな成功体験が重なるほど、自分の釣りの幅や引き出しが増えていき、「それなら次は何を試そう?」という前向きな気持ちが生まれるはずです。

今回の記事では、あくまで「チヌにおけるコーンの活用例」という軸でお話ししましたが、タカノハダイやニゴイなど、他の魚種にも意外なほど通用することが分かってきています。海釣りでも淡水でも、「いつもの餌に飽きたらコーンを試す」というスタンスで、予想外のターゲットが釣れるかもしれません。釣りという遊びは、ときに思わぬ方向へ展開するからこそ面白いもの。コーン釣りもまた、その一例だと言えるでしょう。

最後になりますが、この記事を書いてみて改めて思うのは、釣りにおいて「絶対に釣れない餌なんて存在しない」ということ。そして、「本当に釣れるのか?」と疑問を抱いた餌ほど、実際に試してみると新たな発見があるということです。エサ取りが多い季節や、釣り場の混雑具合などでなかなか思うように釣果を上げられないときこそ、コーンのようにちょっと変わり種の選択肢を取り入れてみてください。きっと“釣りの面白さ”がさらに広がることでしょう。皆さんの釣行が、コーンをきっかけにより充実したものになりますよう、心から願っています。ぜひ安全第一で、新たな試みを楽しんでくださいね。

 

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