堤防で釣りをしているとグレが見えていたり、魚はいるけれども釣れない…グレはいると聞いたけれども全く反応がないという状態になっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、初心者でも堤防からグレが一番釣れるようになる方法と釣れるおすすめの仕掛けをご紹介していきます。
この記事は、こんな方におすすめ
- 初心者でも一番釣れるグレ釣りの方法を知りたい人
- 特に堤防周りのグレを釣りたい人
- 無反応のグレに食わせたい人
わかりやすいようにグレが一番釣れる方法を3つに分けてご紹介します。
仕掛けは竿やリールも大切ですが、手っ取り早く釣りたいときには魚に近い仕掛けから適切なものを選んでいきます。
高価な竿やリールはすぐに必要ではありません。簡単に見直せる部分から見ていきましょう。
グレが一番釣れる方法
方法としては3つあります。簡単にできるところから見ていきましょう。
その1:サシエをむき身に、針を小さく
まず初心者に多くやりがちなミスで、針にエサを大きくつけるということです。
エサをいっぱいつけた方が魚が喜びそうに感じます。実際にエサの量が多いと魚は寄ってきますが、エサで魚を寄せることと食わせて釣ることは別問題です。
人間にとってもウェディングケーキのような大きなケーキは目を惹きますが、食べやすいのはカットされた状態のケーキであるのと同様に、魚も自分が食いつける大きさの餌を見極めています。
丁度良い食べごろサイズのエサのほうが釣れる確率は高くなります。
そして魚を釣るための絶対条件としては、針のついたエサを魚に食わせなければ一生釣れることはありません。
魚にエサを食わせやすくするには、エサを大きくするのではなくて、小さくして針につけます。
ポイントとしてはオキアミの殻をむいてむき身にしてあげることです。
ポイント
オキアミをむき身にしてグレが捕食しやすくする。
オキアミは分類上はエビではないのですが、エビ同様に殻をむいてあげることで魚も食べやすくなります。
低活性時のグレは、オキアミをくわえてもすぐには飲み込まず、かみ砕いては吐き出してを繰り返して中身だけ食べることもあります。
そのため、むき身であれば吐き出す必要もなく、くわえて反転していきやすくなります。
また、むき身にすることでうまみの粘り成分が露出し、グレの口の中に長く味わいを持たせてくれ、フッキングのタイミングを作ってくれます。
初心者の方やとにかく渋いグレを釣りたい人は、口周りや口横のカンヌキ、地獄と言われるような場所を狙ってフッキングさせる必要はありません。
針ごと飲み込ませてしまうことで確実にフッキングするようにします。
魚が針を飲み込むと次の一投に遅れが出るため、手返しが遅れ、トーナメントなど数を釣らなくてはならない場合は不向きですが、堤防周りで釣る際にはまずは一匹釣ることのほうが重要です。
難しいのが、エサだけ小さくすればいいかというとそうでもありません。
大きな針に小さなエサがついている状態ではそれも違和感をあたえてしまいますので、針も変える必要があります。
針も小さくしてみよう。
グレ針を釣具店で見ていたり、ネット検索していると基準の大きさが6号程度になっていることが多いかと思います。
この基準の大きさは、オキアミのサイズにあわせた針の大きさになっています。
また、40㎝以上の大きなグレも対象に使いやすいサイズであり、20cm~40㎝と幅広くターゲットにできるサイズなのです。
私も釣りのスタート時には6号を基準にして釣りを始めます。
様子を見ながらこまめに針のサイズを交換しながら釣りを組み立てていきます。
ちなみに愛用している針はがまかつのかかりすぎ口太です。
その名の通り非常によく刺さり食い込みも抜群の針です。
さて、基本的には6号基準で問題ないのですが、オキアミのむき身を使用するとなると、オキアミの頭と尻尾分シルエットが小さくなってしまうので、針もその分小さくする必要があります。
むき身の場合は4号を基準にして使います。
完全にスレきっているグレがいる場合には、3号を使うこともありますが、アワセのタイミングが悪いとすっぽ抜ける可能性もありますので、3号を使用する場合にはウキがしっかりと入ったことを確認し、魚の反転を待ってからしっかりとあわせるようにしてみましょう。
針を小さくすることによって、グレが食べやすいだけでなく、比重が軽くなることでサシエがゆっくりと自然に水中を落下してくれるというメリットがあります。
オキアミ本来の沈下速度は10秒間で約0.5m~0.8mほど沈みます。
これは潮の流れや塩分濃度によっても変わりますのであくまでも目安としていただければと思います。
比重の軽くなったサシエはこの生オキアミ本来の沈下速度に近い速度でフォールしていきますので、グレも思わず捕食してしまうということです。
ポイント
針を小さくすることで、サシエの違和感がなくなり、沈下速度が自然になる。
その2:ハリスを細く、ハリスを長く
続いては、針だけでなくハリスも細くして仕掛けを目立たせないようにすることがポイントになります。
グレ釣りの基準で言えば フロロカーボンの1.5号ではないでしょうか?
しかし、堤防周りでグレを狙うのであればもう少し細くても魚をとることは可能です。
例えば磯周りの根に近いところでは、根ズレによるハリスの切断があるのでさらに太いハリスを使うこともありますが、堤防であればケーソンの隙間やテトラポッドに潜られなければ、ハリスも細くすることができます。
1号から1.2号ぐらいのハリスでも、ドラグ調整や竿の扱い次第では、40㎝を超えるグレもとることができます。
釣れるかどうかわからない大物に備えることも大切ですが、まずは魚をかけることを優先して一番釣れる仕掛けにするならば、ハリスは細くした方が、前述した針を小さくすることと同様に、仕掛けの違和感を消してくれるので、釣れる可能性が高くなります。
ポイント
ハリスを細くして違和感を消す。
過去にハリス1.2号で40㎝超えは何度もとったことがあります。実際に引っ張ってみるとわかりますが、1.2号を引っ張って切ろうと思ってもなかなか切れないことがわかるでしょう。
ハリスが切られる多くの原因は根ズレによるものです。引きが強くてラインを出してしまったり、ドラグ調整が弱かったりすると根に潜られて切られてしまいます。
根に潜られたら、例え2号ハリスでも簡単に切れてしまいますので、それならば細ハリスで根をかわせるようにやり取りできるようになればアタリ数も多くもらえるはずです。
ハリスは細くするだけでなく、長くすることで、
より自然にクワセエサを落としていくことができます。
また、マキエとの同調もしやすく、エサの煙幕の中で食わせることができ、ハリスを視覚的にもカモフラージュできます。
ポイント
ハリスを長くすることでクワセを自然に漂わせて違和感を消す。
ハリスの長さは竿の長さよりは、短いぐらいがおすすめです。
磯竿を使っているのであれば、竿の長さが約5.3mですのでハリスは2ヒロ約3m以上で4.2~4.8mぐらいまでが扱いやすいです。
釣り場や風の状況次第で長さは変わりますので、初めに少し長めにハリスを結んでおいて、長すぎると感じれば徐々に短くしてもいいでしょう。
釣りをするうちにハリスが痛んできますので、細いラインを使う際は、定期的にラインチェックをして、少しでも潰れや傷があった場合は取り換えるようにすることをおすすめします。
特に細ラインでは強度がメーカーによって顕著に出やすいですので、ハリスだけは安物ではなくいいものを使った方がいいと思います。
おすすめしているのはシーガーグランドマックスFXです。
少し高価なハリスですが、その実績や強度は誇れるものがあり安心して使うことができます。
安心感を買っているという意味でもおすすめしたい一品です。
その3:とにかく寄せる!餌を撒く!
グレを釣るためにはマキエは不可欠でしょう。
エサも安いものではないので、たくさん用意しろと言われても難しいことは承知ですが、やはりエサの量に比例して釣れる可能性は高くなります。
グレの撒き餌もたくさんの種類があり、どれを選べばいいかわからない人も多いことでしょう。
別記事ではグレ餌の使ってよかった集魚剤をまとめていますので興味のある方は参考にしていただければ幸いです。
最強のグレ(メジナ)の集魚剤ランキング。実際に使って釣れた順で撒き餌を紹介
もし、何か一つ持っていくのであれば、おすすめはグレパワーV9になります。
V9とオキアミ、サシエ用のオキアミがあれば問題なくグレ釣りができます。
グレパワーV9は釣り餌メーカーのマルキユーの製品で、まとまり性能や遠投性能、集魚効果などバランスの取れた集魚剤で、どこでも通用するグレ釣りの万能エサです。
基本的にはこのV9をベースにして、釣り場の状況や釣り方などを考慮してブレンドなどをしていきますが、堤防周りのグレ釣りではそこまで難しいことを考えずに、まずはエサをしっかりと準備することを心がけましょう。
エサの量としては、半日でグレパワー1袋に対してオキアミが3㎏が目安になります。
もちろんもっと多くても問題ありません。
オキアミブロックから針に刺すサシエがとれる上質なものであれば、食わせオキアミなどのサシエ用オキアミは必要ありません。
釣り方のポイントとしては、撒き餌は一度に大量に撒くのではなく、常に自分のポイント周辺にエサが入っている状況にするため、一定間隔で撒き続けることが大切です。
ポイント
少量でも常にエサを撒き続けて、魚を集め、自分のポイントに魚をためておく。
エサを一定間隔で撒き続けていると、魚が散らばらず、そこに行けばエサをもらえると学習していきます。
また、エサを求めて回遊していた魚も足止めすることができ、魚が多く集まります。
小さな魚ほど、最初は集まりやすく、だんだんと中型魚や大型魚が姿を見せるようになってきます。
中型のグレが姿を現したら、ここからが釣りの難しいところで、小魚(エサ取り)と本命のグレを分けていく必要があります。
グレは遊泳力が強く、遠くにエサを入れても追いかけていけます。その力を利用して、小魚を手前に集めながら少し沖に1投分エサを入れてあげます。
小魚がギリギリ沖まで出てこない距離で、少量ずつ様子を見ながら分離していくことが大切です。
釣り方のテクニックとしては、仕掛けは先に沖に入れておいてから、ヒシャクで一杯分のエサを沖に撒き、そのポイントまで仕掛けを寄せてきます。
この間も小魚が沖に出て行かないように、手前にはエサを入れ続ける必要があります。
魚と仕掛けの距離感、撒き餌の投入量、小魚の活動範囲これらを意識しながら、釣りをしていくことになります。
このように釣りのテクニックを意識していくと、ただただ、ウキを眺めて沈めば魚がついてくるというような簡単な釣りではないかもしれませんが、魚が釣れたではなく、魚を釣った!という釣りを攻略できた喜びも見いだせるようになるはずです。
まとめ
ここではグレが一番釣れる方法を見てきました。
高価な竿やリールを揃えなければグレは釣れないわけではありません。まずはできるところから改善し、そのあとに40UPのグレを激流の中で釣りたいとなれば、それに応じた仕掛けやタックルを揃えていけばいいでしょう。
大切なのは、グレに近いところから状況に合わせた仕掛けを使うことです。
世間一般に言われている仕掛けの基準も、場所や状況が変われば仕掛けも変わります。
まずは、サシエを食わせること。これを意識していけばいいのではないかと思います。
グレ釣りでは、ここにあげた方法だけでなく、もっと深く細かなテクニックやアイテムなども存在します。
一筋縄では釣れない魚だからこそ、トーナメントが行われたり、大物を求めて遠征する人が多くいるのだと思います。
まだまだ、エサや仕掛けなど知りたいという方は、磯場の釣り方やフカセ釣りの方法、集魚剤の種類などの他の記事も参考にしていただければ幸いです。
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