ダイソーの釣具コーナーには、仕掛けやルアーだけでなく、イカを使った釣り用の生エサも販売されています。
それが、常温保存できる「Hitくんイカ」です。私がこのエサに感じる魅力は、餌持ちのよさと、冷凍エサの解凍を待たずに使える手軽さにあります。ブラクリでカサゴなどを狙いたいときの、予備のエサとしても気になる製品でしょう。
ただし、常温保存できるからといって、車に入れっぱなしにしたり、開封した残りをそのまま保管したりしてよいわけではありません。ここでは、価格や使い方、赤とナチュラルの選び方とあわせて、購入前に知っておきたい点をまとめます。
ダイソーの常温保存生エサ「Hitくんイカ」とは
Hitくんイカは、イカを素材にした釣り用の加工エサです。集魚剤が配合されており、ブラクリや胴突き仕掛けなどの針に付けて使います。
袋の中には液に浸かったイカの短冊が入っています。生きた虫エサとは違い、自分で動くエサではありませんが、イカの身を使うため、ワームとはまた違った選択肢になります。
未開封で持って行き、釣り場で必要になったら使えるところが、この製品の使いやすい点だと思います。
価格は税込220円。ナチュラルと赤の2種類
ダイソーネットストアでは、イカのナチュラルと赤が、どちらも税込220円、固形約18gで掲載されています。100円商品ではないので、その点は買うときに確認しておきましょう。
これは2026年10月4日に確認した掲載情報です。店舗での取り扱いや在庫、購入時の価格は、売り場や商品ページで確認してください。
商品情報:ダイソー公式・Hitくんイカ(ナチュラル)/Hitくんイカ(赤)
Hitくんイカで狙える魚は?
手軽に試すのであれば、まずはブラクリでカサゴなどの根魚を狙う使い方が分かりやすいでしょう。
釣れる魚
公式商品ページに記載されている対象魚は、アカハタ・カサゴ・アジ・メバル・ソイ・アナゴなどです。
ただし、この一覧は、同じ場所へ同じ仕掛けを落とせば全部釣れるという意味ではありません。狙う魚に合わせて、エサの大きさや針、探る場所を変える必要があります。
特にアジまで狙いたい場合は、根魚用の大きな短冊をそのまま付けるより、口の大きさに合わせて細く小さくするところから考えたいです。釣れる魚の幅と、最初に狙いやすい魚は分けて見たほうが、使い道を決めやすいと思います。
対象魚の出典:ダイソー公式商品情報
Hitくんイカの使い方と、針に掛からないときの調整
基本は、オモリと針が近い位置に付いたブラクリに、イカの短冊を刺して使います。付けるときは、イカをまっすぐ付け、針先を外へ出すことを意識してください。
付け方の手順
- 袋を立て、液をこぼさないようハサミで開封します。
- イカを取り出し、使う針に対して大きすぎる部分を切ります。
- 短冊の端から中心線に沿って針を通し、ずれやすければ縫い刺しにします。
- 針先を外へ出し、身が団子状になったり、ねじれたりしていないか確認します。
イカは身が崩れにくい一方、雑に付けると水中で回転しやすくなります。イカの縫い刺しについては、Honda釣り倶楽部のブラクリ入門でも紹介されています。
小さなアタリだけで終わるなら、垂らしを短くする
コツコツと触るのに掛からないときは、魚がエサの先端だけをくわえている場合もあります。すぐに色を替えるより、針先が隠れていないか、針から先の垂らしが長すぎないかを見たいところです。
私も、足元の石の際へブラクリを落としたとき、短冊を長く残しすぎたことがありました。穂先に小さな反応は出るものの、回収するとイカの先端だけが傷んでいて、針の近くはほとんど変わっていません。
そこで先端を切り詰め、針先も出し直しました。短くした後も空振りはありましたが、長いエサを付けたままアワセを繰り返すより、何を直すべきか分かりやすかったです。魚が小さいのか、食いが浅いのかまでは、回収したエサだけで決めつけないようにしています。
反応がなければ、色より先に落とす場所を見直す
ブラクリを底へ落としたら、糸を張って着底を確かめ、少し持ち上げて待ちます。同じ場所で反応がなければ、無理なく届く範囲で落とす位置を変えて探ってみてください。
私なら、エサを替える前に底を取れているか、エサが石の上に乗ったままになっていないかを確認します。魚の近くへエサが届いていなければ、どの色を選んでも比べにくいためです。
⚠ 注意:穴を探すために不安定な消波ブロックへ降りたり、身を乗り出したりせず、釣りが認められた安全な足場から届く範囲を狙ってください。
ナチュラルと赤は、どちらが釣れる?
どちらが釣れるかは、天気だけでは決められません。晴れは赤、曇りや雨はナチュラル、と固定する必要はないと思います。
水中では赤い光が吸収されやすく、水深や光の条件によって赤い物も暗く見えます。ただ、暗く見えることと、背景に対して目立たないことは同じではありません。空の明るさだけで、魚からの見え方まで判断するのは難しいところです。
水中の赤色について:NOAA Ocean Explorationの解説
私なら、最初は手に入ったほうを使います。両方持っていれば、エサの付け方と底取りを確認したうえで、もう一方へ替えて反応を見ます。色と大きさを同時に変えないほうが、違いを考えやすいでしょう。
使分け
1袋だけ買うなら:手に入る色で、まずは付け方と探り方を試す。
2色で比べるなら:短冊の大きさや仕掛けをそろえ、近い条件で反応を見る。
色を替えた直後に釣れても、落とした場所や魚の動きが変わった可能性は残ります。1回の反応だけで「こちらが絶対に釣れる」と決めず、その日の選択材料にするぐらいがよいかと思います。
メリットは餌持ちと携帯性。開封後の扱いには注意
Hitくんイカは、解凍せずに使えることに加え、身が針に残りやすい点が使いやすいです。私なら、エサを何度も付け替える手間を抑えながら、いくつかの場所を探りたいときに選びます。
ただ、餌持ちのよさと、魚の食いのよさは別に考えています。形が残っているからといって、そのまま使い続ければ釣れるわけではありません。
使っていて気になったのは、回収してもイカが残るので、ついエサの確認を省いてしまうことでした。よく見ると、身が針の曲がりに寄って針先を覆っていたことがあります。付け直してから落とすようにしたものの、アタリのない場所ではやはり反応はありませんでした。
このエサでは、毎回交換することよりも、残った身の位置と針先を見るひと手間を大事にしたいです。
常温保存でも、高温の車内には置かない
ダイソー公式の赤タイプの商品ページには、直射日光や高温の車内を避け、保管温度は25℃以下が望ましい旨の案内があります。
「タックルボックスに入る」と「タックルボックスごと車内に置きっぱなしにできる」は別です。持ち歩くときも日なたを避け、購入した袋の保存表示を確認してください。
開封後は使い切る。密閉容器で保存期間は延びない
同じ公式ページでは、開封後は一度で使い切るよう案内されています。常温保存品でも、開封したエサが傷まないという意味ではありません。
保管・開封の注意:ダイソー公式・Hitくんイカ(赤)の使用上の注意
また、液が入っているので、開封時や取り出す際には袋を倒さないようにします。液漏れを防ぐ容器は、釣り場での扱いやすさを補うものと考えてください。
メイホウ(MEIHO)VS-L430 LIQUID PACK
液入りワームなどを扱う容器としては、メイホウのリキッドパックがあります。ただし、Hitくんの液との適合や、開封後の長期保存を保証するものではありません。
メーカーは、ワーム着色剤による変形・液漏れの事例を挙げ、すべての液体に対応するわけではないと案内しています。赤いエサというだけで同じ問題が起きると判断はできませんが、容器へ移せば何でも安心とは考えないほうがよいでしょう。
容器の注意事項:明邦化学工業・リキッドパック使用上のお願い
ほかの常温保存エサとは、どう使い分ける?
常温保存できるエサは、ダイソー製品以外にもあります。ただし、針に付けるエサか、魚を寄せるエサかで用途が違います。
アミ姫は、サビキ釣りのカゴへ入れるエサ
アミ姫は、キャップを開けて絞り出すタイプのサビキ釣り用エサです。Hitくんイカのようにブラクリの針に付ける用途ではなく、サビキカゴに入れて魚を寄せるときに選びます。
製品の用途:マルキユー公式・アミ姫
使い方や保存方法については、以下の記事にもまとめています。
HPP BAITSは、素材の違うくわせエサの選択肢
マルキユーのHPP BAITSは、生やボイルした素材へ超高圧処理を施し、常温保存できるようにしたくわせエサです。人工素材の疑似餌というわけではありません。
発売時の公式資料には生コノシロとボイルオキアミが掲載されています。今回確認した現行商品ページの製品表はボイルオキアミ60gの掲載で、生コノシロを探す場合は販売店で取り扱いを確認する必要があります。
私が使った範囲では、HPP BAITSのほうがHitくんイカより食いがよく感じられた一方、数投で身が切れてしまうこともありました。餌持ちを重視するならイカ、食いを見たいときは別の素材も試す、という使い分けがよいかと思います。
これは当時使った製品での感想で、HPP BAITSの全種類や、どの釣り場でも同じ結果になるという意味ではありません。素材が違えば針への付け方も変わるので、食いと付け替える頻度の両方を見て選びたいです。
なお、HPP BAITSの公式案内は、余ったエサを密封して冷凍保管するというものです。開封後の扱いは製品ごとの表示に従い、Hitくんにも同じ方法を当てはめないようにしてください。
まとめ
ダイソーのHitくんイカは、ブラクリ用に、餌持ちと準備の手軽さを重視したいときに選びやすいエサです。
まずは1袋で試し、針先を出してまっすぐ付ける。掛からなければ短冊を小さくし、反応がなければ探る位置も変えてみる。色選びだけで悩むより、こうした調整をしながら使うほうが、このエサの向き不向きをつかみやすいと思います。
身近なダイソーで釣り用の生エサまで選べるようになったのは、やはり面白いところです。100円ショップには、ほかにも釣りで使える便利なアイテムがあります。
釣りの便利グッズを100均で探す。ダイソー、セリアのおすすめ釣り用品紹介!
あとがき
ダイソーで生エサまで買えるようになるとは、正直なところ思っていませんでした。仕掛けや小物なら分かるのですが、イカの入った袋まで釣具コーナーに並ぶと、つい手に取ってしまいます。安いからというだけでなく、これなら普段と違う釣りを少し試せるかもしれない、というところに興味が湧きました。
ただ、買うときに想像していた便利さと、釣り場で感じる便利さは少し違いました。売り場では、冷凍庫へ入れなくてよいことばかり考えていたのですが、使ってみると気になったのは、短冊をどの大きさで針に付けるかでした。そのままなら手間は少ない。でも、針よりずいぶん大きな身を付けていると、アタリが出ても、魚がどこをくわえているのか分かりにくいのです。
私は最初、短く切ってしまうのが少しもったいなく感じました。せっかくのエサなので、大きく付けたほうが魚にも見つかるのではないか。そんな気持ちもありました。しかし、回収したイカの先だけに傷があると、残した長さが必ずしも役に立っていないことに気付きます。大きなエサを付けることと、針まで食わせることは違う。小さな袋のエサですが、その辺りを考えるきっかけにはなりました。
切り詰めたらすぐ何でも釣れるようになった、という話でもありません。短くしても反応が途切れることはありましたし、エサが残ったまま戻ることもありました。そうなると、今度はエサの色が悪いのか、そもそも魚のいる所へ届いていないのか、と迷います。手元で見えるのは戻ってきたエサと仕掛けだけなので、そこから分かることと、想像していることは分けておきたいと思いました。
この点で、餌持ちのよいイカは面白いです。すぐなくなるエサなら、付け直して次へ進んでしまうところでも、身が残っていると、針のどこへ寄ったのか、先だけ触られたのかを見られます。その反面、まだ付いているから大丈夫と、確認を省きやすい。便利さに慣れたときほど、最初にきちんと付けたつもりにならないようにしたいです。
もう一つ考えたのは、予備として買う量です。安いと、次に見つからなかったときのために何袋か持っておきたくなります。ただ、私がこのエサを使いたいのは、少し根魚を探りたいときや、用意したエサとは別のものを試したいときです。最初からたくさん開ける使い方ではありません。使う分だけ開けると決めておくほうが、残ったエサの扱いに困らずに済みそうです。
釣具を選ぶときは、つい「どちらが釣れるか」で答えを出したくなります。もちろん食いのよさは気になりますが、今回のようなエサなら、使う直前まで準備を増やさずに持っていられることにも価値があります。反対に、釣りに行く日と狙う魚が決まっているなら、その釣りに合わせたエサを用意するほうが納得できることもあるでしょう。
私にとってHitくんイカは、手軽さの中で、付け方をあれこれ試せるエサです。次に2色を比べるときも、まずは短冊の大きさをそろえてみたいと思います。使いながら、どこが便利で、どこには手を掛けたほうがよいのかを確かめる。そうした楽しみ方が、ダイソーの釣具には合っている気がします。






