カワハギは釣り人にとって、その美味さと釣りの難易度から人気のターゲットとなっています。
カワハギの釣りは堤防や船からでも楽しむことができ、初心者や子どもたちでも気軽に挑戦できるでしょう。
さらに、カワハギは群れを作り、活発に活動するため、事前に釣り情報をしっかり入手していれば、爆釣できる可能性も高まります。
今回は、堤防からのカワハギ釣りに焦点を当て、釣り方、仕掛け、エサ、ロッドなどについて紹介します。
目次
堤防からカワハギを釣るための仕掛け
カワハギ釣りには、胴付き仕掛けが一番推奨されます。胴付き仕掛けとは、仕掛けの先端にオモリが付いた仕掛けで、海中で仕掛けが立つのが特徴です。
なぜ胴付き仕掛けかというと、カワハギはエサ取り名人とも言われ、針からエサだけをとってなかなか釣れないことも多く、仕掛けがしっかりと張った状態でないとアタリが分からなかったりするからです。
そのため、仕掛けの最後にオモリのある胴付き仕掛けで、仕掛けとラインを張った状態であたりが竿先に出やすくすることで、アタリを逃すことなくカワハギを釣ることができるからです。
堤防からカワハギを釣るなら仕掛けのサイズはハリの大きさが4号~7号、オモリのサイズは4号~8号がおすすめで、釣り場の状況や使用するロッドにより調整します。
カワハギを狙う胴付き仕掛けのハリは2本か3本がおすすめです。
ハリが複数あることで一度に広い範囲のタナを探ることができ、釣果が伸びやすくなります。
また、カワハギは底付近を回遊する魚なので、胴付き仕掛けの先端のオモリが底を取るのに役立ちます。
おすすめのカワハギの仕掛け
それでは、具体的にカワハギ釣りの仕掛けのおすすめを見ていきましょう。
ささめ針(SASAME) D-309 波止際族のさぐり胴突(極太ハリス) 堤防仕掛
釣り針メーカーのささめ針の製品のさぐり胴突の針のサイズが3号か4号が万能に使えておすすめです。
ハリスが2号~となっており、不意な大物がかかっても安心できます。
基本的には、カワハギ釣りでは余計なものはなくして扱いやすい仕掛けがいいでしょう。
仕掛けを複雑にしたから釣れる魚でもなく、多少ごつい仕掛けであっても食いついてくることが多いです。
他には、
ハヤブサ(Hayabusa) 皮ハギ 超ショートハリスハゲ鈎
ハリスが短くなっており、小さなアタリも伝わります。
3本針ですので扱いが少し難しく感じるかもしれませんが、ショートタイプなので、回収しやすく、身長の低い方やお子様などにも使いやすくなっています。
これらの仕掛けは、カワハギだけでなく他の魚も同時に釣ることができるため、より楽しく釣りができます。
さらにショートタイプなので取り扱いしやすく、比較的糸がらみもすくないです。
コンパクトロッドで釣りをする際にも重宝しています。
カワハギの釣りのコツ
続いてはカワハギをたくさん釣るために、おさえておきたいコツを見ていきましょう。
底取りの重要性
カワハギの釣り方はシンプルです。
まず、仕掛けを底に落とし、そのまま待機してアタリを待つことから始まります。アタリがない場合は、上下に仕掛けを誘い、アタリがあると竿先を跳ね上げてあわせます。
あまり大きくあわせるとフッキングしなかったときに、せっかく寄ってきたカワハギの群れが散ってしまう可能性がありますので、鋭く小さくあわせるようにしましょう。
また底に仕掛けを落として水深を測定する「底取り」はカワハギ釣りにおいて特に重要なポイントになります。
胴付き仕掛けであれば、先端にオモリが付いているため、底に触れた感覚は簡単に掴むことができます。
仕掛けが底についたら、リールを少し巻いて余分な糸ふけをとります。糸を張って、仕掛けをしっかりと立てます。
この時、仕掛けが緩んでいると、アタリを感じられないだけでなく、絡みや根掛かりの原因にもなります。
仕掛けを底に落としたら、次は誘いです。
誘いで釣果が変わる
誘いは、仕掛けを30~50㎝ほど持ち上げてからストンと落とすだけです。
ストンと落とすことで海底に砂煙が上がり、カワハギが興味を示しやすくなります。
最後に、誘いの直後にアタリが出ることが多いため、すぐに仕掛けを張り、竿先動きを見ましょう。
一瞬のアタリを逃さないように注意しましょう。
これらの方法を試すことで、堤防からでも比較的簡単にカワハギ釣りを楽しむことができます。
こういった誘いやあたりをうまくとるには適切な竿が必要になります。
ここからはカワハギを堤防から狙う上で最適な竿をみていきましょう。
堤防のカワハギ釣りに最適な竿
堤防からのカワハギ釣りは、多種多様なロッドで楽しむことができます。
カワハギは水面近くや岸際まで接近するため、特に遠投の必要がありません。
したがって、感度が高く堤防周辺の小型魚を釣るのに適したロッドを持っていれば十分です。長過ぎる竿、例えば磯竿のような4m以上のものは扱いにくいかもしれません。
カワハギ釣りでは、専門的なタックルや竿が必要ないのが大きなメリットとなります。
例えば、軽量なアジングロッドやシーバスロッドでもカワハギ釣りが楽しめます。船釣り用のカワハギ専用竿を流用するのも良い選択肢となるでしょう。
竿選びのポイント1: 長さ
カワハギはエサだけをとるのが上手な魚で、竿先の曲がり具合や手に伝わる感度が分かりやすい竿が求められます。
そのため、短めのロッド、竿が適しています。
アタリの感覚は、竿が短ければ短いほど明瞭に伝わります。さらに、足元や堤防周りで釣る場合、1.2mから2m以内の竿が適しています。
竿選びのポイント2: 硬さ
ロッドのパワーは竿の硬さと相関します。
硬い竿ほどパワーが強く、柔らかい竿はパワーが劣りますが、より柔軟性があります。
引きが強い魚を釣るためにはパワーの強い竿を選ぶのが一般的です。
カワハギは見た目以上に引きが強い魚であり、ある程度は硬めの竿が使いやすいです。
また、硬い竿は竿先が跳ねるので食い込みが浅くなる半面、アタリの感覚がわかりやすいという特徴があります。
竿の硬さで使い分けるのであれば、
ポイント
食いが渋い時には柔らかい竿で食い込みを重視します。
高活性の時は、積極的にあわせる必要があるので硬い竿を使うといいでしょう。
竿選びのポイント3: 調子
調子とは、竿がどの部分で曲がるかを示す指標です。竿先が曲がるタイプのロッドを先調子、中央から曲がる竿を胴調子と呼びます。
カワハギロッドの特性として、胴部分を硬くしてパワーを持たせ、竿先だけをアタリが取りやすいように柔らかく設定した「先調子~超先調子」の竿が好まれます。
しかし、実際にはカワハギ専門の竿でなくても十分に使うことができます。
続いては、カワハギ釣り流用できる竿を見ていきましょう。
エギングロッドはカワハギ釣りに使えるのか?
カワハギ釣りに流用して楽しむことができる竿のいくつかをご紹介します。
エギングロッド
エギングロッドは、イカを主に狙うための竿ですが、穂先の感度とエギをキャストするための胴の強さがカワハギ釣りにも流用可能です。
例えば、ダイワのEGING X やアブガルシアのソルティースタイルは、コストパフォーマンスに優れ、ソリッドを使用した穂先が魚からのアタリ感度を向上させています。
堤防万能竿
堤防万能竿 または渓流竿のようなのべ竿は、ウキ釣り、サビキ釣り、足元の落とし込み釣りなど、さまざまな釣り方に対応できるロッドです。
もちろん、カワハギ釣りのような胴付き仕掛けにも適しています。
ただし、水深のある釣り場では、底まで届かない可能性がありますので、必ずしも万能とは言えない竿です。
ヘチ釣り用の竿
ヘチ釣り用の竿は、堤防の足元にいるクロダイを狙うために設計されています。ウキを使わずにラインの動きや竿先の感覚でアタリを取るため、カワハギ釣りにもピッタリです。
カワハギ専門に狙う人などでヘチ竿を使う人も多くいます。
スナイパー ヘチXのような270㎝程の竿で堤防の壁際にいるカワハギを狙うのに最適です。
遠投は不向きですので、万能竿同様に使用場所を選びます。釣り場が岸壁の場合には有効な竿のひとつです。
磯竿
磯竿はクロダイやメジナを釣るために設計された竿ですが、堤防で使うにも適しています。
アタリの感度も最高で、魚を釣った後のやり取りが最も楽しい竿の一つです。
4m以上のものが多いので、例えば堤防で手前にテトラが入っていたり、手前が石畳となっている釣り場では、磯竿の長さを活用して少し沖を狙うことができます。
コンパクト万能竿
コンパクト万能竿は振出竿で、継ぎ数が多い竿のことを指します。仕舞寸法がコンパクトになるのが特徴です。ダイワのリバティークラブなどがおすすめです。
ちょっとした時に釣りをするのにも邪魔にならないサイズで、子供が使うにも扱いやすいサイズです。
まず、初めの一匹を釣ってみたい人などは、このようなコンパクトロッドで初めてみるのがおすすめです。
ちょい投げから、壁際まで攻めることができ、ルアーにも使えます。
このコンパクトロッドの中でもルアー用は、硬さも丁度良くちょい投げにも使えます。
このように簡単に狙うことができるカワハギは釣りのスタイルも状況に応じて様々です。
自分自身の使いやすい仕掛けや竿を見つけて、カワハギ釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
肝心のカワハギ釣りのエサは以下の記事にまとめてあります。
定番はやはりアサリですが、それ以外にもカワハギを狙うことができるエサがたくさんあります。
ぜひご参照いただければ幸いです。
カワハギ釣りの餌紹介: アサリ以外にも釣れる最強の餌がある!