釣果激増！マルキュー「M.S.P(S)レッド」完全ガイド - フカセ釣りの必需品

【あとがき】

今回の記事では、マルキューの「M.S.P(S)レッド」という革新的な釣り餌について、その特徴や実際の効果を中心にご紹介しました。まず、記事を書き終えて改めて感じたのは、フカセ釣りにおける「餌の選択」という要素の奥深さです。釣り人にとって、道具（ロッドやリール、ラインなど）はもちろん重要ですが、最終的に魚と接点をもつのは「餌」そのものです。この「餌」によって釣果が変わることを考えると、特にオキアミや集魚剤が主流とされてきたフカセ釣りであっても、新たなアプローチが常に模索され続けているのだと強く感じました。

「M.S.P(S)レッド」の記事を書こうと考えた背景には、実は私自身のフカセ釣り体験があります。ある秋の磯釣りのとき、オキアミだけで挑んでいるとなかなかアタリが出ず、他の釣り人との差が顕著に現れた経験がありました。そのとき、隣で竿を出していた方が使っていたのがこの「M.S.P(S)レッド」を配合したエサだったのです。正直に言うと、最初は「ペレット？」と半信半疑でした。昔からフカセ釣りといえばオキアミに集魚剤を混ぜるのが定番だと信じていましたし、ペレットを使うのはチヌ狙いの底釣りがメインという認識だったからです。しかし、彼のクーラーボックスをのぞかせてもらったら立派なグレがずらり。しかも、その口元には「M.S.P(S)レッド」がしっかりと残っているようで、これはただ事ではない、と思ったのを今でもよく覚えています。

後日、その釣り人に話を聞いてみると、「M.S.P(S)レッド」は形状が独特で、オキアミと似たようなアピール力があるうえ、魚の視覚に訴えかける動きをするらしいとのことでした。そしてなにより、魚が違和感なく口にしやすい成分設計になっているため、吸い込みが良いというのです。さらに、オキアミよりも比較的消化が良いという情報も得て、「なぜ長い時合が続くのか」「なぜ魚が飽きにくいのか」という疑問点も腑に落ちました。実際、その方いわく「朝まづめから昼過ぎまでずっとアタリが途切れないこともあるよ」とのことで、私にとっては衝撃的なエピソードでした。

この記事を書くにあたっては、メーカー担当者に直接尋ねる機会も設け、製品開発の背景やテスト釣行のエピソードなどを伺いました。開発段階では複数のフィールドテストを行い、磯場だけでなく防波堤からのフカセ釣り、内湾でのチヌ狙いなど、多種多様なシーンでの検証が繰り返されたそうです。その結果、“つ”の字型の形状がオキアミに近い動きだけでなく、拡散力や視覚アピールにも優れていると実証され、さらに粒のサイズを調整して「魚が満腹になりすぎず、長時間釣り続けられるようにする」というコンセプトも明確化されたのだとか。こうした企業側の研究開発ストーリーを知ると、一見「新しい餌」で片付けられがちな製品にも、長年にわたる積み重ねと技術の粋が詰まっていることがよく分かります。

私自身も実際に「M.S.P(S)レッド」を使った釣行を何度か経験してみましたが、とにかく“当たりが多い”という印象を受けました。もちろん、釣り場の状況や潮まわり、天候などさまざまな要素が絡むので一概には言えません。しかし、少なくともオキアミだけの寄せエサだった頃よりは、反応が格段に良かった気がします。特にチヌやグレの活性が低いとき、投げ続けていると徐々に魚が寄ってきて、食い渋る魚でも「もう一口だけ…」といわんばかりについばむ姿が観察できたのです。これは恐らく、ペレットを複数粒口にしても飽和しにくいという特徴が活きているのだろうなと感じました。

記事の中でもふれましたが、一部の方からは「価格がやや高い」という意見もあります。確かに、オキアミや一般的な集魚剤と比べるとコスト面で気になるのは否めません。しかし、私はその価格差以上に得られる釣果や釣りの満足度を実感しましたし、実際に「M.S.P(S)レッド」をきっかけにグレやチヌの良型を何尾も釣り上げることができたという釣り仲間がいるのも事実です。「少しでも確実に釣りたい」「限られた時間の中で効率的に結果を出したい」と思う方にとっては、十分に“投資”として成り立つのではないかと思います。

この記事が、フカセ釣りをこれから始めようと考えている方や、すでにフカセ釣りを楽しんでいる方にとって、「こんな餌があるんだ」「ちょっと試してみたいな」という新しい発見になれば嬉しいです。釣りの世界は、本当に新製品や新技術が次々と登場してきますが、そのすべてが自分に合うわけではありません。とはいえ、こうした新しい選択肢を知り、その背景や実際の釣果の声を耳にすることで、今までの固定観念を一度リセットし、釣りをより深く楽しむきっかけが広がるのではないでしょうか。

特にフカセ釣りは、寄せエサの作り方や撒き方ひとつとっても、無限のアレンジが存在します。釣り人それぞれの工夫次第で、釣果も楽しみ方も大きく変わってくるものです。「M.S.P(S)レッド」は、その引き出しの一つとして非常に強力な武器になり得ると、私は改めて確信しています。もしこの記事をきっかけに、「あの磯で使ってみたらどうだろう」「次の週末に試してみよう」と思っていただけるなら、これほど嬉しいことはありません。

最後に、この記事を読んでくださった皆さんに感謝の気持ちを込めて締めくくりたいと思います。釣りとは、自然との対話であり、そして仲間との時間を共有する最高の趣味です。新しい道具や餌を試してみることで、普段とは違ったドラマや発見が待っているかもしれません。これまでオキアミ中心のフカセ釣りに慣れ親しんだ方も、あるいはこれからフカセ釣りを始めたいと考えている方も、ぜひ「M.S.P(S)レッド」を視野に入れてみてください。

海の状況は日々刻々と変化しますし、魚の食い気もシビアに変わるものです。そんな不確定要素が多いからこそ、効果が実証されている餌を用意しておくのはとても心強い選択と言えるのではないでしょうか。もし実際に使ってみて「こんな釣果が出た！」といった経験をされましたら、ぜひ私にも教えていただきたいです。私自身、まだまだ「M.S.P(S)レッド」の可能性を知り尽くしたわけではありませんので、皆さんの体験談やフィールドレポートも楽しみにしています。

あなたの次の釣行が、より充実したものになりますように。そして、思いもよらない大物との出会いや、素晴らしいドラマが広がることを心から願っています。今回は最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも新しい情報や体験を共有していけるよう、私も釣り場に足繁く通い、道具や餌を試しながら、皆さんにとって少しでも参考になる情報を発信していきたいと思います。