ヘラブナ釣りを楽しむ上で、ハリスの選択は非常に重要です。適切なハリスを使用することで、今までよりもたくさんアタリを出すことができ釣果にもつながるでしょう。
しかし、初心者にとっては、数多くの選択肢の中から最適なハリスを選ぶのは難しいかもしれません。
この記事では、ヘラブナ釣り用のハリスについて、太さの選び方から人気のおすすめ製品まで、詳しく解説していきます。
ハリスの基礎知識、各製品の特徴、実践的な使用方法など、幅広い情報を見ていきましょう。
ハリスの種類
ナイロン道糸 - 初心者におすすめの定番素材
特徴
高い伸縮性と衝撃吸収力
〇:コスパ良好、扱いやすく結びやすい
×:吸水による強度低下、紫外線での劣化
フロロカーボン道糸 - 水中での視認性を極限まで抑える
特徴
特徴:水中での透明度が高く、比重が水に近い
〇:魚に気づかれにくい、沈みが良い
×:やや硬く、結びづらい面がある
ハリスの太さ
太さは一般的に0.4号から0.8号が使用されます。号数が大きいほど太くなります。
ハリスの号数
0.4号:繊細な釣りに適しているが、切れやすい
0.5号:オールラウンドに使える標準的な太さ
0.6号:大型のヘラブナを狙う時に適している
0.8号:野釣りや大型魚を狙う時に使用
選び方のポイントは、釣り場の状況、狙うヘラブナのサイズ、使用するタックルとのバランスです。
ハリスの選び方のポイント:
釣り場の特性(障害物、水深)に合わせて太さを選ぶ
自分の釣りスタイル(繊細さ重視か、強度重視か)を考慮する
予算と相談しながら、コストパフォーマンスの良い製品を選ぶ
ヘラブナ釣りのハリス選びは、季節や釣り場の特性、そして釣り方によって大きく変わります。
季節別のハリス選び
春(3〜5月):0.4〜0.5号の細め道糸
理由:水が澄んでいるため、目立たない細いハリスが効果的です。
乗っ込みなどの大型へらを狙う場合は太ハリスにしましょう
夏(6〜8月):0.5〜0.6号の中間的太さ
理由:活発化したヘラブナに対応する強度が必要
コーティングされていたり、耐摩耗性の高いハリスを選ぶと、長時間の釣りでも安心です。
秋(9〜11月):0.5〜0.6号の中間ぐらい
理由:活発に餌を探すヘラブナに対応する強度と操作性が求められる
秋は大型のヘラが活発になるので、強度に余裕を持たせたほうがいいです。
新ベラ狙いも同様です。
冬(12〜2月):0.3〜0.4号の細め道糸
理由:動きの鈍いヘラブナに対して繊細なアプローチが必要
低水温時は魚の警戒心が強いので、存在感の薄い細ハリスがいいでしょう。
釣り場別のハリスの選び方
管理釣り場:
0.4〜0.6号の比較的細めのハリスが適しています。障害物が少なく、魚が警戒しやすいためです。
野釣り:
0.6〜0.8号のやや太めのハリスがおすすめ。障害物が多く、大型魚も狙えるためです。
釣り人のレベル別おすすめ
初心者:
0.5〜0.6号の扱いやすい道糸がおすすめ。操作性が良く、様々な状況に対応できます。
中級者:
0.4〜0.7号を状況に応じて使い分けましょう。より細かな対応が可能になります。
上級者:
0.25〜0.8号を自在に使いこなすことで、あらゆる状況に対応できます。
冬場の0.25号のロングハリスなど結構使えます。
おすすめのヘラブナ用ハリス。
サンライン(SUNLINE) ハリス パワード へら 奏 ナイロン 70m クリア
基本的な製品特徴と仕様
「パワードへらハリス 奏」は、業界初となる超高分子量(High Molecular Weight)ナイロンを採用しています。
この素材選択により、従来のナイロンハリスでは実現できなかった強度と粘りを実現しています。
製品は70mの長さで、0.2号から1.5号までの幅広い号数が用意されています。
透明度の高い仕上げとなっており、水中での視認性を抑えつつ、釣り人にとっては扱いやすい設計となっています。
また、独自の3層コーティング(TRP加工)が施されており、これによって耐摩耗性が大幅に向上しています。
製品の詳細な効果と利点
「パワードへらハリス 奏」の最大の特徴は、その強度と粘りにあります。超高分子量ナイロンの採用により、巨べらの突っ込みにも十分なショックを吸収し、耐え止める強靭さを実現しています。これにより、大型魚とのファイトでも切れにくく、釣果を逃すリスクを大幅に低減します。
また、この製品は鈎との結束やチチワ結束においても高い強度を発揮し、安定性と安心感を提供します。
ショック切れを激減させる耐衝撃性能は、俊敏かつ強烈なアワセにも対応可能です。
さらに、号数範囲別に糸質を変化させた設計を採用しています。
0.4号までのラインはサバキやすさを重視し、0.5号以上ではしなやかさを追求しています。
これにより、釣り人は状況に応じて最適なハリスを選択できます。
独自の3層コーティング(TRP加工)により、へら・タモ枠・エサ付け時にハリスが擦れることで発生するチヂレも大幅に減少しています。
また、上鈎と下鈎の糸絡みも起こりにくく、クセがつきにくい表面加工が施されています。
ユーザーレビューと評価
全体的に高評価が多く、特に使いやすさや強度に対して肯定的な意見が目立ちます。
使いやすさと強度: 多くのレビュアーは、ハリスの扱いやすさやしなやかさ、強度を評価しています。例えば、「思っているより使いやすい」や「しなやかで強い」というコメントがあります。また、「ハリスにくせがついた時に戻しやすい」という具体的な使い勝手の良さも言及されています。
耐久性: 耐久性に関する評価はやや割れています。「0.8号の限界」として、元気な魚が掛かるとラインが切れてしまうといった意見もありましたが、それでも「良いハリス」として評価されています。
全体的に、しなやかさや使いやすさ、強度に対する評価が高いものの、釣りのスタイルや号数に応じて使用感に違いがあることが示されています。
バリバス(VARIVAS) ナイロンライン VARIVAS へら ハリス 50m
バリバス(VARIVAS)のナイロンライン「VARIVASへらハリス 50m」は、へら釣り師の間で高い評価を得ている高品質なハリスラインです。
この製品は、へら釣りの特性を考慮して開発され、優れた性能と信頼性を提供しています。
製品の基本的な特徴と仕様について、VARIVASへらハリスは50mの長さで提供され、ナチュラルカラーを採用しています。
このカラーリングは水中での視認性を抑え、魚に警戒されにくい設計となっています。
素材には高品質なナイロンを使用し、強度と柔軟性のバランスを最適化しています。
また、VARIVASへらハリスは結束強度にも優れています。
へら釣りでは結び目の際でブレイクすることが多いため、この点に特に配慮して開発されています。
さらに、上下の2本のハリスがヨレて絡むことが多いへら釣りにおいて、このハリスは真っ直ぐのままヨレを最小限に抑えるため、トラブルが起きにくいという利点があります。
おすすめの使い方としては冬季の細ハリスです。寒さで魚の活性が下がる冬季でも、このハリスの特性により、繊細なアタリを逃さず、かつ大型魚とのファイトにも対応できます。
どちらかというと管理釣り場向けの繊細な釣りに使うのがいいでしょう。
ヘラのハリスだけでなく、トラウトのショックリーダーとしても使えます。
リーダーとして使っている人も意外と多いです。
OWNER(オーナー) ハリス ザイト サバキ へら ナイロン 80m
OWNER(オーナー)のハリス「ザイト サバキ へら ナイロン 80m」は、へら釣り用の高品質なナイロンハリスです。
製品の基本的な特徴と仕様について、ザイト サバキ へらハリスは80mの長さで提供され、しなやかでありながら耐久性にも優れています。
素材には高品質なナイロンを使用し、強度と柔軟性のバランスを最適化しています。
特筆すべき点は、従来のナイロンハリスに比べ、よりしなやかで喰い込みが良いという特性です。
軽いエサをより自然に馴染ませることができるため、浅ダナ狙いでゆっくり沈下させるのに最適です。
上層に群れるヘラを効果的に攻めることができるのが大きな特徴です。
製品レビューとしては、コスパよく使いやすいというところでしょう。
80m巻きなので他製品と比較しても長く使えます。
ハリス交換の多い夏場のダンゴ釣りには最高です。山上湖の長竿で80㎝程のハリスを使ったりするとすぐにハリスがなくなるのでロングハリスが多い人はサバキがいいでしょう。
まとめ
ヘラブナ釣りの真髄は、魚との静かな駆け引きにあります。
適切なハリス選びは、その駆け引きをより深く、より味わい深いものにしてくれるでしょう。
本記事で得た知識を糧に、あなたならではのハリス選びを確立し、ヘラブナ釣りの新たな境地を開拓してください。
釣り人としての成長は、細やかな気づきの積み重ねです。たかがハリスですが、されどハリスです。
それを使いこなす釣り人の技。その調和が生み出す美しさこそ、ヘラブナ釣りの醍醐味なのです。
あなたお気に入りのハリスを見つけ、ヘラブナ釣りを存分に楽しんでください。
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