身近な堤防からのタコ釣りは、手軽に始められ、大物のタコが狙えることから人気があります。
しかし、タコを釣るためには意外と仕掛けの選択が重要です。
そこで今回は、堤防からのタコ釣りに最強の仕掛けについてご紹介します。
目次
堤防からのタコ釣り最強仕掛け
結論から書くと、 堤防からのタコ釣りにおける最強の仕掛けは、タコエギに豚の脂身またはラードとニンニクを組み合わせたものです。
手軽に使うのであれば、コテコテの脂身でなくてもラードとチューブのニンニクでOKです。
この組み合わせは、視覚、嗅覚、味覚の全てを刺激し、タコを強力に引き寄せます。
まず、豚の脂身は白い色をしており、水中で非常に目立つため、タコの視覚を刺激します。
また、脂身の脂肪分はタコの味覚を強く刺激し、強い脂の匂いがタコの嗅覚を刺激します。
さらに、脂身はエサ持ちが良く、小ダコの色と質感に似ているため、タコが飛びつきやすくなっています。
ラードも、その強い香りと水中での拡散性により、タコを効果的に引き寄せます。
ラードは豚脂から作られるため、その香りがタコを強く引きつけ、水中で広がりやすいです。
また、他のエサ(イカや魚の切り身など)と組み合わせて使用することで、さらに強い誘引効果を発揮します。
ラードは、スーパーやAmazonなどで簡単に購入することができます。
次に、ニンニクチューブを加えることで、その強烈な匂いがタコの嗅覚を刺激し、より強力な誘引効果を発揮します。
ニンニクの匂いは水中で広く拡散し、タコの嗅覚を刺激して好奇心を引き起こします。
また、ニンニクの匂いは、タコが普段食べている魚や甲殻類の生臭さに似た要素があり、この類似性がタコの捕食本能を刺激する可能性があります。
ニンニクチューブは、スーパーで簡単に入手できます。1個200円ぐらいです。
最強仕掛けの使い方
これらの要素を組み合わせた最強の仕掛けを作るには、タコエギに脂身を乗せるか、ニンニクチューブとラードを塗り込むことがポイントです。
脂身を薄くスライスし、その上にニンニクチューブを少量塗り込みます。
ただし、ニンニクの使用量には注意が必要で、タコエギに対してニンニクが小指の先ぐらいの量で充分です。
また、ラードは、高温下では早く溶け出し、効果が薄れる可能性があるので、できれば、水温が低い時の方がいいです。
以上のように、豚の脂身、ニンニクチューブ、ラードを適切に組み合わせることで、視覚、嗅覚、味覚の全てを刺激する最強の仕掛けを作ることができるのです。
これらの要素を理解し、状況に応じて使い分けることが、堤防からのタコ釣りを成功に導く鍵となるでしょう。
是非、この最強の仕掛けを試してみて、タコ釣りの醍醐味を味わってみてください。
他にもあるおすすめエサ
豚の脂身以外にも、おすすめの生エサとしては、アジやイワシなどの魚の切り身、サバの切り身、カニ、鶏の手羽先などが挙げられます。
これらの生エサをタコエギに薄くスライスして巻き付けることで、視覚と嗅覚の両面からタコを効果的に誘うことができます。
何も使わないよりは生エサはあったほうがいいです。ただし準備が面倒であったり、汚れてしまうというデメリットもあります。
エサの付け方のポイント
生エサをタコエギに付ける際には、いくつかのポイントに注意が必要です。
まず、エサは薄くスライスし、エギの中心部だけに巻き付けるようにします。
また、ワイヤーを使ってエサをしっかりと固定することも重要です。
ただし、エギ全体を覆ってしまうと、エギ本来の動きが損なわれてしまうため、適度な量のエサを付けることがポイントとなります。
これらの点に気をつけながらエサを付けることで、タコを効果的に誘うことができるでしょう。
面倒であればこれ!
脂身やらニンニクやら汚れるし準備も面倒くさいという方であれば、ノリノリタコライダーを使ってしまうのもいいでしょう。
ツナ缶のような強力な臭いに集魚剤も含まれており、手軽に使えます。
タコエギによくなじむので、これを使ってしまった方が早いかもしれません。
おすすめのタコエギ
最強の仕掛けを作るためには、タコエギの選び方も重要です。
おすすめのタコエギは、大きな掛け針が2-3本上向きについているものです。
また、ボディに浮力があり、根がかりしにくい設計になっているものを選ぶことで、スムーズなアクションが可能になります。
さらに、ラトル音で魚を誘うタイプのエギを使うことで、より多くのタコを引き寄せることができるでしょう。
YO-ZURI(ヨーヅリ) エギ(タコ) タコやん
もはや定番ですが、タコルアーと言えば、YO-ZURI(ヨーヅリ)のエギ(タコ)、通称「タコやん」です。
このタコ釣り専用ルアーは、独自の設計と多彩な機能により、初心者から上級者まで幅広い釣り人に支持されていて、ラードやニンニクを塗り込むのにも最適です。
タコやんの最大の特徴は、滑らかな表面加工が施された「ヌリボディ」です。
これによって、タコが吸盤で容易に捕まえられるようになっており、タコの習性に合わせた設計になっています。
さらに、「ダブルグロー®ボディ」と呼ばれる特殊な発光機能が搭載されており、目立つグローと、タコが視認しやすいブルー夜光を兼ね備えています。
この特徴により、様々な水中環境で効果的に使用できます。
また、タコやんには豊富なカラーバリエーションがあります。
紫外線に反応して発色するケイムラボディを採用したGREB(ブドウエビ)カラーや、視認性の高いREEB(アカエビ)カラーなど、状況に応じて最適なカラーを選択できます。
「エビ音」と呼ばれる樹脂ラトルも内蔵されており、エビが尾を曲げて逃げる際に水中に響くサウンドを再現することで、タコの捕食本能を刺激します。
根掛かりのリスクが低いのも魅力の一つです。
タコやんのボディは浮く設計になっているため、底付近での釣りでも安心して使用できます。
サイズバリエーションも2.0号から3.5号まで用意されており、イイダコや新子ダコを狙う場合は2.0号、シャローや根掛かりの多いエリアでは2.5号や3.0号、ディープや潮の早いエリアでは3.5号ぐらいがちょうどいいでしょう。
YO-ZURI(ヨーヅリ)のタコやんは、タコの習性を考慮した設計、豊富なカラーとサイズバリエーション、そして使いやすさを兼ね備えた製品として、オクトパッシングを楽しむ釣り人にとって魅力的な選択肢となっています。
つづいては
がまかつ LUXXE オクトライズ タコエギ 2.0
がまかつのLUXXEシリーズに属するオクトライズ タコエギ 2.0は、タコ釣りの効率と楽しさを追求した革新的な製品です。
まず、オクトライズ タコエギ 2.0の最も注目すべき特徴は、その独特なフック設計です。
手前に3本のフックを配置することで、中型から大型のタコをしっかりとかけることができます。
これにより、タコが逃げる確率を大幅に減少させ、釣果を向上させることが可能となっています。
この辺りは、さすが針屋のがまかつらしいところだなと感じます。
さらに、このタコエギには「アシストカンナ2.0」と呼ばれる特殊な機能が搭載されています。
この機能は、タコがエギからすり抜けてしまうのを防止する役割を果たしており、キャッチ率を大幅に向上させる効果があります。
オクトライズ タコエギ 2.0の設計上のもう一つの特徴は、ヘッドとボディの間の段差をなくしたことです。
この滑らかな設計により、タコがエギに吸着しやすくなり、より自然な動きを演出することができます。
結果として、タコの興味を引きやすく、より多くのアタリを期待できるようになっています。
ただし、高性能な製品であるがゆえに、価格は一般的なタコエギよりもやや高めに設定されているなと感じます。がまかつ製品全体がそうですが。
そのため、初心者よりもタコ釣りに熱中している中級者以上の釣り人に特におすすめできる製品と言えるでしょう。
シマノ(SHIMANO) タコエギ タコマスター フラッシュブースト 3.5号 QT-X35V
製品特徴の前に先に言っておきます。このエギはスレていないタコにはめちゃくちゃ効きます。ただし、エギを見慣れた熟練のタコ相手にはあまり効果を発揮しません。
そのことを前提に、製品特徴を見ていきましょう。
シマノ社のタコマスター フラッシュブースト 3.5号は、タコ釣りの世界に革新をもたらした注目のタコエギです。
この製品の最大の特徴は、その名前の由来でもある「フラッシュブースト」機能です。
内蔵されたフラッシングプレートが振動することで、生命感のあるフラッシングを演出します。
特に効果的なのは、エギを止めた状態でもしばらくフラッシングが続く点です。
これにより、他のエギにはない自発的なアピール力を持ち、タコの興味を引き付けます。
シンカーの設計にも工夫が凝らされており、ボトムでの安定性を追求したデザインとなっています。
ステイやシェイク、ずる引きなど、どのようなアクションを加えても姿勢を崩しにくいのが特徴です。
この安定性により、ボトムをキープしつつも、ボディが傾いたりひっくり返ったりしにくくなっています。
結果として、根掛かりのリスクも軽減され、より安定した釣りが可能になっています。
さらに、シャープでワイドなオリジナルのフックを搭載し、フッキング性能も高めています。
また、ラトル入りの設計により、フラッシングに加えて音でもアピールできるようになっています。
これは特に、遠くのタコや濁りが強い状況でエギの存在を気づかせるのに効果的です。
実釣での評価も高く、明石の釣り船では「よく釣れる」と評判になっています。
面白いのは、この製品の使用方法です。
単体での使用も効果的ですが、船釣りの場合など他のタコエギと併用することでより高い効果を発揮するようです。
フラッシュブーストがタコを寄せ、エサのついた他のエギで最終的に掛かるというパターンが多く見られます。
2023年には布巻きモデルも登場し、さらなる進化を遂げています。
布巻きにすることで、エサ巻きがしやすくなったり、フレーバーを足すスプレーやスタンプの匂いが繊維に染みこみやすくなったりと、アピールと食わせの両立がより容易になりました。
一方で、課題としては、人気が高すぎるあまり、特に人気カラーの入手が困難になっている点が挙げられます。
また、天候や時間帯によって効果的なカラーが変わる可能性があり、例えば日が照っている時にはゴールド系の反射板効果が高いという意見もあります。
総じて、タコマスター フラッシュブースト 3.5号は、その革新的な機能と高い実績により、多くのタコ釣り師から支持を得ている製品だと言えるでしょう。
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フラッシュブースト機能、安定性の高いシンカー設計、効果的な音と光のアピールなど、複数の特徴が組み合わさることで、より効率的かつ戦略的なタコ釣りを可能にしています。
タコの釣り方のコツ
堤防からのタコ釣りでは、適切な釣り方のテクニックを身につけることも重要です。
基本的には、ズル引きで底を引きながら、シャクリとフォールのアクションを入れていきます。
タコがエギに抱きついた時は、一瞬の重みの後に竿が徐々に重くなる感触を感じ取ることができます。
この違和感を感じたら、軽く竿を上げて聞きアワセし、根掛かりでないことを確認してから大きくアワセましょう。
この一連の動作を丁寧に行うことで、タコを確実に釣り上げることができるはずです。
最初は、ん?根がかった?と感じることも多いのでここは経験が必要です。
まとめ
堤防からのタコ釣りに最適な最強の仕掛けは、豚の脂身かラード、そしてニンニクを組み合わせたタコエギです。
それすら面倒であれば、ノリノリタコライダーを使うという手もあります。
嗅覚的な誘引効果と、生エサの相乗効果により、タコを効果的に引き寄せることができます。
エサの付け方では、薄くスライスしたエサを中心部に適量巻き付け、ワイヤーでしっかりと固定することがポイントです。
また、大きな掛け針とボディの浮力、ラトル音などの特徴を持つタコエギを選ぶことも重要です。
釣り方のコツとしては、ズル引きとシャクリ・フォールのアクションを適切に組み合わせ、タコが抱きついた時の感触を見逃さないことが肝心です。
これらの要素を総合的に理解し、実践することで、堤防からのタコ釣りを存分に楽しむことができるでしょう。
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