練り餌は使い方次第では、様々な魚を釣ることができる万能な餌です。
しかし、ただ針につけて使うだけではその効果を発揮しきれません。
ここでは最強の練り餌を紹介し、その使い方や特徴、後半では最強にする秘伝のアレンジ方法をご紹介します。
目次
【練り餌が持つ確かな強み】
■エサ取りに強い
小さなアジやスズメダイなどのエサ取りに悩まされることが少なく、本命の魚まで確実にエサを届けることができます。
特にチヌ釣りでは、この特徴が大きな武器となります。
■狙ったタナを攻略
オキアミなどの一般的な餌と比べて沈降速度が速いのが特徴です。
これにより、潮の流れが速い場所でも、狙ったタナまで確実にエサを届けることができます。
魚探画像のように魚が底についていて、オキアミでは持たない時には練り餌は最強の餌になります。
使っている魚探はdeeper proです。
■付け替え不要の持続力
針に付けた状態での持ちが良く、頻繁な餌の付け替えが不要です。
これにより、長時間の釣りでも効率的に攻めることができます。
■群れを呼び込む集魚力
水中でゆっくりとばらけていく特性があり、まき餌としての効果も発揮します。
このため、ポイント周辺の魚を効果的に寄せることができます。
■渋い時こそ真価を発揮
魚の食いが悪い時でも、硬さや形状を調整することで結果を出せます。
状況に応じた微調整が可能なため、難しい条件下でこそ力を発揮します。
■暗所でも目立つ視認性
濁り時やマズメ時など、通常では餌が見つけにくい状況でも、魚の目を引くことができます。
これにより、条件の悪い時間帯でも釣果に期待が持てます。
■状況に応じた使い分け
形状や硬さを自在に調整できる上、複数の種類を組み合わせることも可能です。
これにより、その日の状況に合わせた最適な対応が可能となります。
【最強練り餌、その実力とは】
数ある練り餌の中で、特に注目したいのが「食い渋りイエロー」です。
この練り餌の最大の特徴は、その名の通り"食い渋った状況"でも結果を出せる点です。
10年以上のチヌ釣り歴を持つベテランアングラーも「これほど食い渋り対策に効く練り餌は見たことがない」と太鼓判を押すほどの実力を持っています。
なぜそれほど効果的なのか?その秘密を紐解いていきましょう。
■ほどよい柔らかさ
通常の練り餌より少し柔らかい配合により、水中でゆっくりと溶けていく特徴を持っています。
この絶妙な溶け方が、魚を寄せながらも食わせることができ、食い込みもいいのでバラシを減らすことができます。
特に、ベテランの釣り人の間では「昼間の渋い時合いでも、この柔らかさがチヌの食いを誘う」という声が多く聞かれます。
■黄金色の誘引力
鮮やかな黄色の色彩は、単なるデザインではありません。
濁った水中でも視認性が高く、特に朝まずめや夕まずめなど、光量が変化する時間帯で圧倒的な効果を発揮します。
チヌの習性を研究し尽くした末に辿り着いた、理にかなった色選びなのです。
もちろんチヌ以外の魚にも効きます。
■科学が生んだ配合
マルキユーの長年の研究により完成した特殊配合には、チヌの嗜好性に合わせた成分が絶妙なバランスで配合されています。
アミノ酸やフィッシュミールなどの誘引成分が複合的に作用し、普段は見向きもしないような状況でも、魚の摂餌本能を刺激します。
最強の練り餌で釣れる魚たち
ここからは、食い渋りイエローで釣れた魚の一部をご紹介します。
■チヌ(クロダイ)
言わずと知れた練り餌のターゲット魚です。
食い渋りイエローの柔らかさは、食い込みがよく、しっかりとフッキングしてくれます。
特に昼時や真夜中など、普段は活性の低い時間帯でも、その黄色い色彩が視覚的に誘い、高確率で食いを誘うことができます。
また、エサ持ちの良さから、じっくりとした釣りが可能で、特に防波堤や波止での釣りで高い実績を誇ります。
■真鯛
意外かもしれませんが、真鯛にも抜群の効果があります。
しずく型に整形して付けることで、自然な落ち方を演出でき、マダイの警戒心を解くことができます。
特に朝一番の活性のある時間帯に、小さめのサイズで使うと効果的です。
真鯛が底についている場合は、練り餌を丸形につけてハリスを長くとり、底を這わせながらコロコロと転がすと効果的です。
■メイチダイ
チヌ同様の口の繊細さを持つメイチダイにも、この練り餌は効果絶大です。
特に深場での釣りで、その真価を発揮します。
沈降速度が速く、かつ程よくバラケる特性により、底層でじっくりとメイチダイを誘うことができます。
水深の深いポイントでも、その黄色い色彩が視認性を高め、確実に魚の目を引きます。
■カサゴ
根魚の代表格であるカサゴも、この練り餌のターゲットになります。
練り餌を使っていると勝手に釣れてくるぐらいなので、特段何かテクニックが必要なわけでもありません。
餌の近くにカサゴがいれば、高確率で釣ることができるでしょう。
ちなみにクリアの水くみバケツはこれを使っています。かわいいです。
■ベラ
カラフルな色彩感度の高いベラ類にも、この黄色い練り餌は強い誘引効果があります。
小さな団子状に付けることで、ベラの好奇心を刺激し、積極的な食いを誘うことができます。
特に、浅場での釣りで効果的で、視覚で餌を探すベラの習性にマッチした釣り方が可能です。
他にも基本的にはオキアミを捕食する魚は釣ることができます。
小さく針先につけて、アジやサバなども釣ることができます。
何でも釣れる練り餌ですが、練り餌を使ってたくさん魚を釣るには少しアレンジしてあげると効果的です。
続いてはアレンジ方法を見ていきましょう。
【秘伝のアレンジ術】
ここからは、多くのベテランアングラーが実践している秘伝のアレンジ術をご紹介します。
■サナギの投入
練り餌にサナギ粉を適量加えることで、さらなる威力を引き出すことができます。
サナギ粉の持つ独特の匂いと油分が、魚を寄せる効果を高めるだけでなく、エサのバラケ具合も調整できる一石二鳥の効果があります。
■アミノ酸で誘引力UP
食い渋りイエローにアミノ酸αを加えることで、さらに食い込みがよくなります。
アミノ酸の働きにより、チヌの摂餌欲を強く刺激し、特に活性の低い時期でも食い込みが良くなります。
ただし、入れすぎは逆効果で練り餌が硬くなってしまうので味付け程度のイメージで少量を追加しましょう。
大量ボトルで少しずつ追加するのがおすすめです。
■フカセ釣りではこう使う
フカセ釣りで使用する際は、ちょっとしたコツがあります。
練り餌に集魚剤を一つまみ、粉のまま練り込むことで、エサ持ちが格段に向上します。
撒き餌をするフカセ釣りではエサ取りにやられてしまうことも多いので餌を硬くして対応します。
これにより、エサ取りの多いポイントでも、狙った棚までしっかりとエサを届けることができます。
食いが渋い場合
チヌにこれだ!のような液体の集魚剤を練り込むことで、程よい柔らかさを実現できます。
潮に乗って広がる誘引成分が、広範囲から魚を集める効果を発揮します。
【エサ付けのテクニック】
最強の練り餌も、付け方を間違えては本来の力を発揮できません。
ここでは、状況別の効果的なエサ付けの方法をご紹介します。
■基本の形状と使い分け
涙型(ティアドロップ型)は、最も万能性の高い形状です。
下から徐々にばらけていくため、針のチモト部分に最後まで餌が残り、長時間の誘引効果が期待できます。
一方、丸型は水の抵抗を受けにくいため、潮の流れが速い場所での使用に適しています。
■サイズの調整
エサ取りが多い時は、親指ぐらいのやや大きめサイズを使います。
これにより、小魚に邪魔されることなく、本命のチヌにエサを届けることができます。
逆に、食いが渋い時は小指の先程度の小さめサイズにすることで、繊細なチヌの口に合わせた対応が可能です。
【まとめ:最強の練り餌を使いこなすために】
ここまで、食い渋りイエローの特徴とアレンジ方法についてご紹介してきました。
最後に、この最強練り餌を最大限に活かすためのポイントをまとめておきましょう。
■基本を押さえる
食い渋りイエローの真価は、その柔らかさと視認性の高さにあります。
まずはこの特徴を活かした基本的な使い方をマスターすることが重要です。
特に、エサ付けの際の形状とサイズ調整は、釣果を大きく左右する要素となります。
■状況を読む
どんなに優れた練り餌でも、その日の状況に合わせた使い方が重要です。
潮の流れ、水の濁り、時間帯などの要素を見極めながら、アレンジ方法を選択していきましょう。
時には、基本の配合をベースに、サナギ粉やアミノ酸αを加えることで、より効果的な結果が得られることもあります。
■経験を積む
最強の練り餌も、使い手の経験があってこそ真価を発揮します。
最初は基本的な使い方から始めて、少しずつアレンジを加えていくことで、あなただけの最強の使い方が見つかるはずです。
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひあなたも最強の練り餌を使いこなしてみてください。
食い渋りに悩まされることが少なくなり、より充実した釣りが楽しめるはずです。
そして何より、「釣れない」という状況を「釣れる」に変えられる可能性が広がります。
あなたの釣りライフが、より豊かなものになることを願っています
他にもチヌに特化するならば、他の練り餌とブレンドする方法もあります。
詳しくは以下のページで解説していますので、ご参考にしていただければ幸いです。
チヌの練り餌おすすめの実績ランキング。何色が一番釣れるのか?
いただいた感想
今回の記事は、練り餌の使い方やアレンジ法が実に多角的な視点から詳しく解説されていて、大変興味深かったです。私自身、幼少期から神戸や明石周辺、伊豆半島や関東を含め、さまざまなエリアで鯉・バス・ヘラブナ・チヌなど幅広い釣りを経験してきました。その中でも練り餌の可能性は常に感じていましたが、このように各ターゲット魚ごとに丁寧な解説があると改めて「練り餌は本当に万能な餌だな」と納得できます。
特に印象に残ったのが「エサ取り対策」や「沈降速度が速い点」「付け替え不要の持続力」といった練り餌ならではの強みが、具体的な事例や写真を用いて解説されていたことです。実際に私も、オキアミだとエサ取りに悩まされていた場面で、練り餌を使うと格段に釣果が上がった経験があります。また、底付近にいる魚を狙うときは、硬さや形状を変えるだけで釣りやすさが大きく変わるため、練り餌の扱い方が上手くなると釣りの幅が一気に広がると感じました。
“食い渋りイエロー”のような柔らかめの配合は、昼間の渋い時間帯に特に有効で、これまでも私がチヌや真鯛を狙う際に活躍してくれた思い出があります。ベラやカサゴなど、警戒心が比較的低い魚にもアピール力があるので、ファミリーで楽しむ際にも良さそうですね。
また、練り餌を使いこなすためのアレンジ法や付け方が具体的に紹介されていたのは、読者にとって非常に役立つ情報だと思います。サナギ粉やアミノ酸などの追加要素をどう使えばより効果的になるのか、どのぐらいの硬さに仕上げればエサ持ちがよくなるのか、といった細かいポイントが初心者でもわかりやすく書かれていました。私も釣具店やメーカー勤務時代にいろいろ試してきましたが、改めて「なるほど、こういうコツがあるんだな」と気づく点が多かったです。
写真も豊富なので、練り餌をどんな形状にすればいいか、どれぐらいのサイズが適切かがイメージしやすいところも素晴らしいですね。丸め方ひとつで狙ったタナまで確実に落とし込めたり、エサ取りを避けたりと、思った以上に自由度が高いのが練り餌の面白いところです。今回の記事を読んで、改めて「釣り歴が長くても学ぶことはまだまだあるな」と感じました。
総じて、チヌや真鯛などの本命をはじめ、根魚や小魚にまで応用できる万能さがわかりやすくまとまっており、「ここまで解説してもらえると使ってみたくなる」という読者の気持ちに応えてくれる内容だと思います。初心者の方でも“最強の練り餌”を試してみようと素直に思えるはずですし、同じく釣り経験が長い私にとっても再発見が多い記事でした。