トラウト

Fishing Field 中津川のトラウト攻略法。ヒントは遠投とボトム!?

神奈川県愛川町の Fishing Field 中津川(以下 FF中津川) は、中津川本流の清流をそのまま取り込む珍しい管理釣り場です。

インレットから中央の噴水を経てアウトレットへ水が循環し、雨の翌日でも透明度が早く回復します。私が 2025 年春に訪れた際は、水深 1.5 m ほどの底石まで見えるほどクリアでした。

一方で、手前にいるニジマスはかなりスレています。平均サイズは 25 cm 前後と小ぶりながら、ミノーの高速ダートやトゥイッチといったリアクション要素には鋭く反応し、スプーンのただ巻きには目もくれないシーンも多々ありました。遠投して対岸際を攻めたり、水深のあるエリアを探ったりすることで釣果が伸びた点が印象的です。

施設情報とレギュレーション

区分 内容
営業時間 3–4 月 6:00-18:00/5–9 月 6:00-19:00/10 月 6:00-18:00/11–2 月 6:00-17:00
料金例 1 日券 4,100 円・6 時間券 3,100 円・3 時間券 2,100 円(女性・小学生割引あり)
ルール概要 シングル・バーブレスフック必須。メタルスプーンは 2.5 g 以下、プラグは 5 g 以下。ワーム・フェザー類は禁止。キープは 1 日券で 20 尾(40 cm 以上は 2 尾まで)。
放流 土日祝は 1 日 2〜3 回。スタッフがバケツで複数地点に投入するため、放流ごとに立ち位置を変えると有利です。

ポイント


受付棟ではレンタルタックルや氷、発泡クーラー、カップ麺なども購入可能です。屋根付き休憩所がないため、折りたたみイスと日除けを持参すると快適ですよ。

ポンド構造と狙いどころ

エリア 特徴 攻め方のコツ
インレット周辺 流れと酸素が豊富で魚影も濃いがプレッシャーが高い 早朝は派手色 2 g スプーンで手早く探り、反応が落ちたら 0.6–0.8 g のマイクロスプーンをドリフト
中央噴水まわり 水が巻き上がりプランクトンが集まりやすい 風下になったタイミングで 5 cm ミノーを高速トゥイッチ→1 秒ポーズ。リアクションバイト多数
アウトレット側ボトム やや深く、冬場は魚がたまりやすい ボトム専用スプーン 0.8–1.2 g をリフト&フォール。ディープクランクを超スローで巻くのも有効
対岸ぎわ(遠投必須) 手前よりプレッシャーが低くフレッシュな魚が残りやすい 30 m 以上遠投できるロッドで壁際をジグミノーのダートか 1.5 g スプーン中層スローで探る
私自身、遠投して対岸壁沿いを探った瞬間に連発した経験があり、遠投力がそのまま釣果差になると痛感しました。

季節別・ざっくり行動チャート

季節 時間帯 主なレンジ 効くルアー/戦術
夏(6–9 月) 開場〜9 時 表層〜中層 派手 2 g スプーンただ巻き/5 cm ミノークランキング
10–16 時 中層〜ボトム・沖 対岸遠投 → ミノー高速ダート or 1.5 g スプーン中層スロー
16 時以降 表層 黒・オリーブ系 1.2 g スプーンでスロー&ストップ
冬(12–2 月) 開場直後 底付近 ボトムスプーン 0.8 g ズル引き/縦釣り系スティック
10–14 時 ボトム→中層へ浮上 ディープクランクを超スローで巻き切る/着底ミノージャーク

夏シーズン徹底攻略

時間帯別ローテーション

時間帯 基本ルアー ローテーション例
開場〜9 時 派手 2 g スプーン(オレンジ・金黒) 反応低下 → 1.4 g 淡色 → 0.8 g マイクロ。追いはあるが食わないときは 5 cm ミノーでリアクション狙い
10–16 時 対岸遠投 1.5–2 g スプーン中層スロー 追尾のみ → ミノー高速ダート → 1 秒ポーズ。噴水脇の「水の動き+風下」が好ポイント
16 時以降 黒・オリーブ系 1.2 g スプーン ローライトでシルエットが際立つ。表層ただ巻き+ストップで浅レンジを丁寧に

放流攻略 “アトラクター→フィニッシュ” 二段構え

  1. 寄せる ド派手&大きめ(例:2 g 蛍光オレンジ)を早巻きして群れを集める
  2. 食わせる 1.4 g 金黒 → 1.0 g 地味グリーン → 0.6 g マットブラウンの順にサイズ&波動を落としていく

この手順で放流 15分間に 5尾をキャッチし、その後マイクロスプーンだけで 20 尾以上に伸ばしたことがあります。放流効果が薄れても極小+レンジキープで食わせ続けられるのが強みです。

クリアウォーターで “見る→直す→釣る”

  • 追尾が短い → 巻き速度が速い・色が合わない
  • U ターン → ルアーサイズが大きい
  • 無視 → レンジが外れている

原因をその場で確認し、即座に修正できるので上達スピードが段違いです。

まとめ

  • FF中津川はクリアウォーターだからこそ魚の反応を直視でき、試行錯誤が楽しい。
  • 遠投力が釣果を大きく分けるため、対岸や深場を積極的に狙おう。
  • 放流時はアトラクター→フィニッシュの二段構えで取りこぼしを防ぐ。
  • 夏は水の動き+リアクション、冬はボトム攻略+超スローが鍵。

冬シーズン徹底攻略

時合いとレンジ変化

冬の FF 中津川は開場直後こそ水温がひと桁台まで落ち込み、魚が底でじっとしています。

しかし 10–14 時 に日差しが差し込むと水温が 1–2 ℃ 上がり、群れがふわりと中層へ浮上します。

私は 12 月下旬、朝イチは沈黙だったものの 10 時過ぎにボトムスプーン 0.9 g のリフト&フォールで3 尾連続ヒットを味わいました。

“底”で釣る三つのアプローチ

アプローチ コア・ルアー キーポイント
①ボトムバンプ 0.8–1.2 g ボトム専用スプーン 着底→ロッドを 10 cm あおって跳ね上げ→再着底。底砂を軽く突くイメージ。
②ズル引き+ステイ 2 g クラスのメタルバイブ 30 cm 引いて 1 秒止めるメリハリ。遠投して沖の深場を探ると長く釣れ続きます。
③ディープクランク超スロー巻き 潜行深度 1.8 m 前後・3–4 g 着底後はハンドル 1 秒 1 回転以下で一定速。沖のフレッシュな魚が丸飲み。
ラインは フロロ 3 lb(ボトム感知向き)ナイロン 4 lb(クランクを自然に泳がせる) の 2 種を使い分けると安心です。

リアクションミノーでスイッチを入れる

低水温でも 5 cm クラスのミノーを「ジャーク 2 回 → 1 秒ポーズ」で操作すると、魚が底から飛び出してきます。

対岸ギリギリへ遠投し、このパターンで連発したシーンも多々ありました。

放流タイミング別ローテーション

経過時間 ルアーと操作 狙いどころ
0–3 分 派手色 2 g スプーンをただ巻き 広く群れを寄せてスピード勝負で数を稼ぐ
3–5 分 金黒 1.4 g スプーンへサイズダウン 色と波動を抑えて「見切り」を回避
5 分以降 0.6–0.8 g マイクロスプーンを中層ドリフト 追尾距離が短いのでレンジキープ徹底
散った後 5 cm ミノー高速トゥイッチ 散った個体に再びリアクションでスイッチ

メモ


この手順で15分間に 5 尾をキャッチし、その後マイクロスプーンのみで 20 尾以上まで伸ばせました。

ビギナー向けタックル & カラーチャート

基本タックル

アイテム 推奨スペック ポイント
ロッド 6.0–6.3 ft UL クラス 遠投と藻払いのバランスが良好
リール 1000–2000 番 ノーマルギヤ 一定速度を保ちやすく初心者向き
ライン ナイロン 4 lb(巻き系)/フロロ 3 lb(ボトム系) 風が強い日はナイロンが浮き過ぎないよう注意

冬基準カラー早見表

天候 クリア水質 濁り入り
晴天 クリアラメ・シルバー パールホワイト
曇天 マットブラック・ブラウン チャート・ピンク
放流直後 蛍光オレンジ・ライム ゴールドホロ

施設ガイド & 便利サービス

設備・サービス ポイント
受付レストハウス レンタルタックル・氷・発泡クーラー・軽食を完備
駐車場 ポンド脇に約 200 台。未舗装区画もあるので低車高車は徐行
営業時間 季節により 17–19 時クローズ
ルール要点 シングルバーブレス必須・メタル 2.5 g 以下・プラグ 5 g 以下
わた抜き場 ステンレス流し台で下処理可。氷・発泡クーラー購入も OK

服装 & 携行品チェック

  • :厚手ダウン+ソフトシェル、滑り止め長靴、手首まで覆う防寒グローブ
  • :UV カットフーディ、偏光グラス、1.5 L 以上の飲料、簡易タープ
  • 通年:ラバーネット、フィッシュグリップ、カウンター、折りたたみイス

安全とマナー

  • キャスト時は後方確認を忘れない
  • リリースは水中でフックを外し、素手で掴まない
  • 放流中はキャストを控え、他の釣り人にも配慮
  • ゴミは必ず持ち帰り、喫煙は指定場所のみ

まとめ

  • 冬は底攻略+超スローで確実に口を使わせ、リアクションミノーで群れを再活性化。
  • 放流は派手→地味→極小で取りこぼしゼロを目指す。
  • クリアウォーターだからこそ視覚情報を最大活用して即フィードバック。
  • 遠投力とレンジキープが、FF 中津川での釣果アップの鍵

おわりに

FF 中津川は「流れのあるワンポンド」という唯一無二の環境で、クリアな水質見えるバイトが最大の魅力です。夏はリアクションと遠投で回遊魚を追い、冬はボトムと超スローで食わせる――この二枚看板を押さえれば、初訪問でも十分な釣果を得られます。

ポイントカードを作っておくと来場回数に応じて割引が受けられます。初回受付で無料発行できるので忘れずに申請してください。

最後に、本記事が FF 中津川での釣行計画にお役立ていただければ幸いです。安全第一・マナー厳守で、クリアウォーターの世界にぜひ挑戦してみてください。

あなたのタックルボックスに新しい「お気に入りルアー」が加わるきっかけになるかもしれません。

あとがき

FF中津川の釣行記をまとめながら、あらためて「良いフィールドとは何か」を考えました。私にとってその答えは「釣り人に新しい気づきを与えてくれる場所」です。FF中津川は、まさにその要素が詰まった管理釣り場でした。

まず、水の透明度が想像以上に高く、魚のチェイスや見切りの瞬間が手に取るようにわかります。「追うけれど食わない」場面でルアーを 0.2 g 落としただけでバイトに変わる──そんな繊細な変化を目の前で確認できる環境はそう多くありません。クリアウォーターだからこそ、狙いのレンジや巻き速度を微調整する意味が実感でき、ゲームとしての奥深さを強烈に味わえました。

さらに、ポンド全体を通じて水が流れていることが大きな魅力です。インレットから噴水、アウトレットへと生まれるヨレは川に近い状況を作り出し、季節や時間帯によって魚がポジションを変える様子を観察できます。人が少なければ朝一に中央噴水の巻き返しで回遊魚を捉え、日中は対岸ギリギリをジグミノーで攻め、夕方はアウトレット脇でボトムスプーンをズル引き──一日に三つの違うパターンをローテーションできました。これは「一つの池で川と湖の両方を楽しむ」感覚に近く、飽きのこない一日を過ごせる要因だと感じます。

放流タイムのテンポも程よく、派手色スプーンで誘い、小さなマイクロスプーンで仕留める“二段構え”がピタリとはまった瞬間は、管理釣り場ならではの爽快感がありました。釣り人同士が笑顔でロッドを曲げ合う景色は、本流ではなかなか味わえない「共有の高揚感」です。

池主さんには受付で「今日は風が弱いから、対岸の壁際を遠投で狙うと面白いですよ」と一言アドバイスをいただきました。その言葉のおかげで実際に壁際ダートミノーの連発劇に立ち会えたので、感謝の気持ちを込めてここに記しておきます。過度に手取り足取りではなく、要点だけをさりげなく教えてくれる距離感が心地よかったです。

今回ブログを書こうと思った直接のきっかけは、クリアウォーターに浮かんだ夕焼けの色でした。太陽が山の端に沈むと、水面が黄金色から淡い藤色へ変わり、その上でニジマスが弧を描く──ただ眺めているだけで時間を忘れるほど美しい光景です。「この景色と釣り味を文字に残しておきたい」と強く感じ、記事執筆に踏み切りました。

実際には、数を伸ばすよりも試行錯誤して一匹を掛ける楽しさに重きを置いた一日でした。ミノーでダートさせてからの 1 秒静止、スプーンのカラーをあえて地味色に落とす、スロー巻きの速度を「ハンドル一回転 2 秒」に統一する──すべてが水中で魚にどう届くかを確かめる実験の連続です。結果として 30 尾ほどの釣果になりましたが、一尾一尾の価値が大きく、家に帰ってからもリプレイが止まりませんでした。

FF中津川は、「もっと上手くなりたい」と自然に思わせてくれる場所です。クリアな視界がヒントをくれ、流れの変化がパズルを出題し、放流がリズムを整えてくれる──そんな魅力に満ちています。次回は冬のボトムゲームに挑戦し、クランクベイトの超スロー巻きでどこまで食わせ込めるか試す予定です。

これから訪れる方は、ぜひ偏光グラスを忘れず、ラインの太さやルアーの重さを数パターン持って行ってください。五感でフィールドを観察し、魚の動きと自分の操作を合わせる楽しさを体験していただけるはずです。この記事がみなさまの釣行計画の一助となり、FF中津川での時間が充実したものになることを願っています。

 

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