クロダイ・チヌ

【チヌのフカセ釣り攻略法】5つの方法で最強の釣り方をマスター

チヌのフカセ釣りのコツ|堤防での仕掛け・タナ・エサの合わせ方

チヌ(クロダイ)のフカセ釣りで迷ったら、まずは半遊動仕掛けで底までの距離を測り、刺し餌が底付近を通るところから始めます。そのうえで、刺し餌の残り方を見ながら、タナ・重さ・投入点を一つずつ見直す。これが私の基本です。

同じ堤防でも、前回のウキ下や撒き餌の打ち方がそのまま通用するとは限りません。早春に浅い藻の切れ目で食った日もあれば、真夏にオキアミが一投も持たなかった日もあります。この記事では、そんな経験を交えながら、季節、場所、仕掛け、エサ、釣り方の順に整理します。

季節で変える、チヌを探す場所とタナ

チヌは一年を通して狙えますが、釣れやすい時期や乗っ込みの進み方は地域で違います。私は季節を最初の見立てに使い、最後はその日のエサの残り方と仕掛けのなじみで狙いを修正しています。

春は深場だけに絞らず、浅い藻場も確認する

春に私がまず見るのは、藻場の切れ目、かけあがり、港内の浅い砂泥底です。ただし、春だから必ず浅いとは考えません。冷え込みが続く日は、近くの深いところも探れる釣り座の方が組み立てやすいです。

以前、まだ寒さが残る早春の朝に、いつもの感覚で深いタナから探ったことがありました。反応がないのでウキ下を浅くし、藻の切れ目へ流すと40cm級のチヌが食ってきました。寒い朝というだけで深いところを優先した、最初の見立てが合っていなかったわけです。

この釣りで確かめられたのは、浅いラインにも食う魚がいたことです。「春のチヌは中層」とまで広げず、深場で反応がなければ、浅場の底や藻の際へ狙いを変えると考える方が、次の釣行でも使えます。場所を変えたら、そのラインの水深も測り直します。

夏・秋はエサの通り方、冬は底付近の安定を優先する

夏はチヌの反応だけでなく、刺し餌が狙うタナまで残るかが大きな問題になります。秋もエサ取りが多ければ同じです。釣りやすい季節という先入観でオキアミを流し続けず、回収までの時間を短くして、どの段階で取られているかを探ります。

冬は水深のある港内などで、まず底付近を丁寧に探ります。私も穏やかな冬の港内で、棒ウキがじわっと2cmほど沈むだけのアタリから良型を釣ったことがあります。大きな引き込みを待っているだけでは拾いにくいアタリでした。

ただ、風を避けられる釣り座だから水温も高い、とは限りません。風を避ける目的は仕掛けを操作しやすくすること。そこで魚の反応がなければ、水深や流す筋も見直します。

場所選びと時合いは、撒き餌が効く流れから考える

私が堤防で優先するのは、撒き餌と刺し餌を同じ範囲へ送り込みやすい場所です。内向きの緩い流れ、船道に続くかけあがり、足元の捨て石と砂泥底の境目などを見ます。先端がいつでも一番とは感じません。

釣り座に入ったら、最初の5分ほどは少量の撒き餌で表層の流れ方と崩れ方を見ます。その後に水深を測り、仕掛けがなじむまでの時間や流され方を確認します。水面から見える撒き餌だけで、海底に溜まっているとまでは判断できません。

私が時合いとして意識するのは、止まっていた潮が動き始めるときと、速かった潮が緩むときです。満潮や干潮の前後に反応が出た経験は何度もありますが、潮汐表の時刻と釣り座の流れの変化がぴったり重なるとは限りません。

同じ投入点でも、仕掛けが落ち着く前に流されていたものが、狙う範囲でなじむようになる。この変化は見逃したくないです。潮の時刻だけでなく、刺し餌を狙うタナへ届けられる流れになったかを見ています。

ポイント選びの基準

内向きでも潮が止まり続けて反応がなければ、少し流れのある筋を試します。流れが強すぎるときは、潮の緩む側へ投入点を寄せます。「緩いほどよい」ではなく、仕掛けがなじみ、エサを届けられる範囲を選びます。

チヌのフカセ仕掛けは半遊動を基準にする

私はチヌ狙いでは半遊動仕掛けを基本にしています。ウキ止めでウキ下の上限を決められるので、初めての場所でも、どの深さを探っているか整理しやすいからです。全遊動にも良さはありますが、まず底との距離が分かる仕掛けの方が迷いません。

棒ウキと円錐ウキは、見やすさと操作のしやすさで選ぶ

足場がよく、波が穏やかな堤防では棒ウキを使うことが多いです。トップが少し押さえ込まれる変化を見やすく、同じ流し方の中で起きた小さな違いを拾いやすいと感じています。

風や波で棒ウキが見づらい日は、円錐ウキも使います。形だけで感度の優劣を決めるより、投入する距離で見えるか、道糸を直しても仕掛けを引っ張りすぎないかを基準にします。

お気に入りはダイワのベガスティックです。風が弱い堤防では、まずこれを出すことが多くなりました。

私には小さな押さえ込みを追いやすいところが合っています。なお、ベガスティックには複数のモデルがあります。ベガスティック タフの公式ページでは自立タイプと案内されていますが、自立して立つことと、ハリまで仕掛けがなじんだことは別です。ウキが立った直後だけで判断しないようにします。

道糸とハリスは、障害物に合わせて太さを決める

私の基準は道糸1.5号前後、ハリス1.2号前後です。これは使い始める目安で、足元にテトラや捨て石がある場所でも同じ太さを押し通す、という意味ではありません。

掛けた魚を止める必要がある釣り座では、ハリスだけでなく道糸や竿とのバランスも見直します。食わせることばかり考えて細くすると、最後の取り込みで泣くことになります。細さより先に、掛けた魚をどこへ誘導して取り込むかを考えておきたいです。

ハリスはグランドマックスをよく使います。私にとって頼りにしている糸です。メーカー公式でも結節強度や耐摩耗性を重視した製品として紹介されていますが、傷が入れば結び直します。銘柄への信頼と、傷の確認は別です。

エサ取り対策は、刺し餌と撒き餌を一緒に見直す

撒き餌は「硬ければ底へ効く」と決めつけない

底付近を狙うときは、比重のあるチヌ用配合餌を使い、海水を少しずつ加えてまとめます。ただし、硬さと比重は同じものではありません。握り方でまとまりは変わりますが、海中でどこから崩れるかは配合や練り方にも左右されます。

私は足元へ少量を入れ、着水直後にばらけすぎないかを見てから調整します。反対に、固めすぎて塊のまま沈んでいくなら、握りを弱めます。狙う層まで運ぶことと、そこで餌がほぐれることの両方を考えたいです。

配合ごとの沈み方は、マルキユーの配合エサ沈下表も目安になります。実際には作り方や釣り場の条件でも変わるため、表の深さをそのまま釣り座に当てはめないようにします。

ブレンドの組み合わせは、チヌの集魚剤最強の組み合わせ。フカセ釣り最強ブレンドならこの3つで詳しく紹介しています。

オキアミが持たないときは、エサが残る時間を作る

私はオキアミに加え、コーン、サナギ、黄色系の練り餌を持っていくことが多いです。オキアミがすぐなくなるなら、まずエサ持ちの違うものへ替えます。練り餌も万能ではないので、残り方を見て大きさや硬さを調整します。

真夏の堤防で、練り餌へ替えたとき

忘れられないのは、オキアミが一投ごとになくなり、ほとんど釣りにならなかった日です。ウキに本命らしい動きが出ないままハリだけ戻るので、そのまま流し続けても食わせる時間を作れないと考えました。

そこで刺し餌を練り餌に替え、撒き餌も少ししっかり握って、途中でばらけすぎないようにしました。その後、棒ウキがゆっくり沈み、40cmを超えるチヌが出ました。

エサの種類と撒き餌のまとめ方を一緒に変えたので、どちらだけが効いたかは分かりません。それでも、オキアミを取られ続けていた状態から、チヌに食わせられる状態へ変えられた一尾でした。

エサ取りが水面近くへ集まる日は、足元へ少量撒き、本命の投入点を少し沖へ分ける方法も試します。ただ、同じ小魚が沖まで追うなら、距離を分けるだけでは解決しません。投入の間隔と刺し餌の持ちも確認します。

私も最初の頃は同じ場所へ撒き餌を打ち続け、エサ取りばかり集めてしまいました。釣れないから追加する前に、今の撒き餌に何が寄っているのかを見るべきでした。

反対に刺し餌が残り続けるなら、小さめのオキアミやむき身で反応を見ます。ただし、餌を替える前に、仕掛けが絡んでいないか、狙うタナへ届いているかも確認します。餌が残るだけで、チヌがいないとは言い切れません。

同調で合わせたいのは、撒き餌と刺し餌が届く場所・深さ・タイミングです。色が違うから同調しないわけではありません。沈む速さが違う餌を使うなら、打つ位置や仕掛けを入れるタイミングを調整します。

刺し餌の種類と使い分けはこちらの記事も参考にどうぞ。

クロダイ(チヌ)が絶対釣れる餌5選。とにかくこれがあればいい。

タナ取りからアワセまで、反応を見ながら修正する

底を測ってから、ウキ下を少しずつ動かす

最初はタナ取りオモリで実際に流す範囲の水深を測ります。足元だけ測って沖へ投げると、かけあがりや船道で深さが変わり、基準がずれます。測定後はタナ取りオモリを外し、刺し餌が底すれすれを通る設定から始めます。

ただし、ウキ下の長さと刺し餌の深さがいつも一致するわけではありません。潮や道糸に引かれて仕掛けが斜めになれば、思ったより餌が浮きます。底を測ったことを出発点にして、流しているときの状態を見直します。

私は反応がないとき、まずウキ下を20〜30cm単位で動かして比べます。一方、同じ場所で底を引っかくなら10〜20cmずつ詰めて確認します。これは私の調整幅の目安で、潮位が変わったときや流す筋を変えたときは測り直す方が早いです。

回収した仕掛けから決める、次の一手

  • ハリに藻や底の汚れが付く:ウキ下を少し詰めるか、流す筋を外す。
  • なじむ前に餌がなくなる:短い間隔で回収して確かめ、刺し餌や投入点を変える。
  • 餌が丸ごと残り、ハリスが絡む:絡みを直し、投入時に仕掛けが伸びるようにする。
  • 餌は残り、絡みもない:タナ、なじみ、撒き餌との位置関係を順に見直す。

一度に全部を変えず、変更前と比べられる状態を残すと、釣れない時間にも次の手が見えてきます。

二枚潮では、道糸の引っ張りから確認する

上と下で流れの向きや速さが違う二枚潮は、ウキがきれいに流れていても釣りにくいです。ただ、ウキの流れが速いだけで二枚潮とは決めません。風で道糸が膨らみ、仕掛け全体を引っ張っている場合もあります。

最初に竿先を低くし、余分な糸ふけを直します。それでも仕掛けが落ち着かないときに、ガン玉の位置や重さを見直します。足す場合はウキの残存浮力との釣り合いを確認し、必要なら負荷の合うウキへ替えます。

雨後の濁りが残る真冬に、水中ウキを入れて仕掛けが落ち着き、良型を掛けたことがあります。私にとって水中ウキは、そんなときに試す選択肢です。ただ、水中ウキも入った層の流れを受けます。入れれば必ず底の潮をつかむ道具ではありません。付けた前後で流れ方を比べ、余計に引かれるなら外します。

アワセはウキの沈む深さだけで決めない

私は小さな前アタリで慌てず、一拍置いて動きの続きを見ます。ただし、必ずウキが完全に沈むまで待つわけではありません。冬の港内で拾ったような、小さな押さえ込みがそのまま本アタリになることもあるからです。

波と違う動きで押さえ込みが続く、沈みが加速する、道糸が引かれる。そんな変化が出たら、余分な糸ふけを取って竿を立てます。手元に重さが伝わる場合もありますが、重みを待つことを絶対条件にはしません。

毎回同じ場所でウキが押さえ込まれるなら、底や藻への接触も疑います。空振りが続く場合は待ち時間だけでなく、刺し餌の大きさ、ハリ先、ウキ下も確認します。アタリの続きと回収後の状態をセットで見ると、待つべきか、仕掛けを直すべきかを考えやすいです。

⚠ 注意:根掛かりを強くあおらない

竿を強くあおって外そうとすると、ハリやオモリが飛び戻る危険があります。 周囲と仕掛けの向きを確認し、顔を近づけないで対処します。底を探る釣りなので、同じ筋で繰り返し掛かるならウキ下や投入点を変えます。

よくある質問

初心者はウキ下を何mにすればいい?

一律の長さではなく、流す場所の水深を測って、底すれすれを基準にします。ウキ止めからハリまでの長さだけで実際のタナが決まるわけではないので、潮で仕掛けが斜めになる分も見ながら調整します。

オキアミが残るときは、もっと深くすればいい?

絡みと仕掛けのなじみを確認してからタナを変えます。すでに底を引きずっていれば、深くすると悪化します。底との距離を確認したうえで、餌の大きさや流す筋も比べます。

練り餌を使うなら、ガン玉は外した方がいい?

練り餌の重さで仕掛けの入り方が変わるため、餌を付けた状態で釣り合いを見るのが先です。オキアミから替えた結果、ウキが沈みすぎたり底へ早く入りすぎたりするなら、ガン玉を減らすなどして調整します。

まとめ|次の一投で確認することを決める

チヌのフカセ釣りでは、底までの距離と刺し餌の状態を、次の一投の基準にするのが私の基本です。

  • 餌が持たないなら、刺し餌と投入の仕方を見直す。
  • 底を引っかくなら、ウキ下か流す筋を変える。
  • 仕掛けが落ち着かないなら、道糸を直してから重さを見直す。
  • 小さなアタリが出るなら、動きの続きを見てアワセを調整する。

前回の正解を再現するより、今の一投で何が起きたかを確かめる。その繰り返しが、次の一尾につながると感じています。

あとがき

チヌのフカセ釣りを続けていると、よく釣れた日より、釣れるまでに迷った日のことが残ることがあります。私の場合は、冬の港内で朝から2時間、まったく反応がなかった釣りがそうです。大きなトラブルがあったわけではありません。仕掛けは流せるし、撒き餌も打てる。それなのに、回収すると刺し餌が残っている。その繰り返しでした。

こういう時間は、何も起きていないように感じてしまいます。エサ取りでもウキが動けば、まだ海から返事がある感じがするのですが、餌がそのまま戻ると、次も同じだろうという気分になります。私も、場所が悪かったのか、もっと早い時間に来るべきだったのかと、今から変えられないことまで考えてしまいます。

その日は撒き餌が効いているつもりでいました。ただ、今振り返ると、そう見ていた理由は、自分が狙ったところへ撒き続けていたからです。海底で餌がどう広がり、そこへ刺し餌がどう入っていたかまで見えていたわけではありません。自分がやったことと、海の中で起きたことを同じにしていた。釣れなかった時間には、その思い込みもあったと思います。

そこでウキ下を少し詰め、ガン玉をハリス側へ移し、底を引きずらない程度に流すようにしました。その後に棒ウキがゆっくり押さえ込まれ、合わせると魚の重みが乗りました。派手なアタリではなかっただけに、それまで動かなかったウキの変化は印象に残っています。

釣れた直後は、仕掛けを直したことが正解だったと思いました。実際、変更したあとに魚が掛かったのですから、そう考えたくなります。でも、ウキ下とガン玉の位置を変えていますし、その間に潮や魚の動きが変わっていたことも考えられます。今の私には、何が一番効いたのかを一つに決めることはできません。

この曖昧さを残しておくことも、次の釣りには必要だと感じています。「冬はこの位置にガン玉を打てば釣れる」と覚えると、別の日にも同じ形を作りたくなるからです。覚えておきたいのは仕掛けの完成形より、なぜ底を引きずらない流し方へ直そうとしたのか、というところです。

昔は釣れない時間が続くと、エサもタナも投入点もまとめて変えることがありました。何かを変えれば気分は切り替わります。ただ、それで釣れても、何を残せばよいのか分からない。反応がなくなったときに戻る場所もなくなります。手を動かした量に比べて、次に使えるものが少なかったと思います。

今も焦らずに釣れているわけではありません。長く反応がなければ、仕掛け入れを開いて別のウキを探したくなります。それでも、交換する前に、今のウキで困っているのは見やすさなのか、なじみなのか、それとも単に釣れないことなのか、と考えるようにはなりました。道具で解決できる問題をはっきりさせると、交換したあとの見方も変わります。

釣れた理由を、釣れたという結果だけで決めない。あの冬の一尾を思い出すと、私はそこへ戻ります。うまく説明できないところが残っているから、次に似た流れに出会ったら、今度は変更を一つずつ試してみたい。長く通っていても確かめたいことが残るところが、私にはチヌ釣りの面白さです。

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