茨城県古河市にある、冬の三和新池に行ってきました。
桟橋が凍るほど冷え込んだ朝でしたが、8尺のチョーチンウドンセットで28枚、15kgちょっと。短竿でも1kg級の新べらが交じり、なかなか面白い一日になりました。
ただ、午前中に釣れたやり方が、そのまま午後まで通用したわけではありません。今回は西桟橋の東向きで感じたことを中心に、仕掛けやエサの調整、三和新池の料金・規定、冬に狙うときの考え方をまとめます。
三和新池の料金・営業時間と釣り規定
三和新池は、茨城県古河市尾崎にあるへらぶなの管理釣り場です。出かける前には、営業時間に加えて、入る池のタナ規定も押さえておきたいところです。
メモ
| 所在地 | 茨城県古河市尾崎568 |
|---|---|
| 電話 | 0280-76-4440 |
| 営業時間 | 4〜10月:6:00〜15:30 11〜3月:6:30〜15:30 |
| 定休日 | 毎週木曜日 |
| 一般料金 | 平日1,800円/土日祝2,400円 |
| 女性・高校生 | 1,200円 |
| 中学生以下 | 無料 |
| 平日半日 | 11:00から1,300円 |
| 回数券 | 11枚綴り15,000円 土日祝の利用は1回につき追加500円 |
| 竿規定 | 7〜19.5尺 |
| 自由池 | かっつけ釣り可。生き餌は禁止 |
| 自由池以外 | 第一オモリ上部からウキ止めゴムまで1m以上。オカメ禁止 |
自由池ではかっつけ釣りができますが、自由池以外には1m以上のタナ規定があります。同じ三和新池でも、釣り座を決める前に適用されるルールを確かめておきましょう。
料金や営業案内、最近の釣果は、へら鮒天国の三和新池案内にも載っています。臨時休業や例会の混雑、昼食の注文については、出発前に釣り場へ問い合わせておくと段取りがしやすいです。
以下は、この釣行当時に撮った案内の写真です。写真内の料金は当時のものになります。
新べらの放流情報と最近の釣果を見るとき
今回の釣行では、新べらが入っていました。こちらも釣行当時の掲示記録です。
これから新べら狙いで行くなら、直近の放流日や放流後の釣れ方を釣り場に聞いておきたいですね。放流があったというだけで、どの桟橋でも同じように釣れるとは限りません。
私はこの日、沖を狙うメーターセットが気になっていました。釣果を見るときも、重量だけでなく、桟橋・向き・竿の長さ・タナまで合わせて見ると、当日の組み立てを考えやすくなります。
冬の西桟橋で8尺チョーチンセットから開始
午前6時半に入場。西桟橋の東向きが空いていたので、そこに入りました。
急な冷え込みで桟橋は凍っており、水面にも魚のもじりが見えません。例会が3組ほど入っていて、人も多め。朝の池を見たときは、今日は厳しくなりそうだなと思いました。
凍った桟橋では、足元を確かめながらゆっくり移動してください。釣り座を急いで確保しようとして走るのは避けたいです。
最初は8尺のチョーチンウドンセット。チョーチンは、ウキを穂先近くに置いて竿の長さに応じた深さを狙う釣り方です。上バリのバラケで魚を寄せ、下バリの食わせを食わせます。
反応がなければ9尺、10尺と伸ばし、釣り座の水深を測ったうえで段底も考えよう、というスタートでした。段底は、下バリの食わせを底に着け、上バリのバラケを底から離して釣る方法です。
この時期に気になるのは、12〜15尺ほどのメーターウドンセットで沖を狙う釣り。とはいえ、この日は事務所から遠い側の沖打ちでなければ、新べらをまとめて釣るのは難しいのでは、と考えていました。
そこで、まずは目の前のウキの動きを追いやすい8尺で様子を見ることにしました。短竿で始めても、反応が乏しいときに狙う深さや距離を変えられる準備はしておきたいです。
当日のタックルとウキ
使った仕掛けは、次のとおりです。下ハリスは20〜50cmの範囲で調整しました。
| 竿 | 飛天弓 皆空8尺 |
|---|---|
| 道糸 | パワードへら道糸 奏 ナイロン0.8号 |
| ハリス | パワードへらハリス 奏 ナイロン0.3号 |
| 上バリ/上ハリス | 金バラサ5号/6cm |
| 下バリ/下ハリス | 茶ヘラプロスト3号/20〜50cm |
| ウキ | 弘月作 聖 チョーチン・セット用、弐番→零番 |
竿はシマノの飛天弓 皆空8尺です。
道糸はサンラインのパワードへら道糸 奏、0.8号のイエローオレンジ。
ハリスは同じく奏のナイロン0.3号、クリアを使いました。
上バリはオーナーの金バラサ5号、上ハリス6cmです。
下バリは茶ヘラプロスト3号。
ウキは弘月作の聖(ひじり)、チョーチン・セット用。弐番で始め、最後は零番になりました。
| 【サイズ表】 | ||||||
| B/羽根2枚合わせ T/グラスムク(0.5-1.0mm) 1.0mmカーボン足 | ||||||
| サイズ | トップ(cm) | ボディ(cm) | 足(cm) | 全長(cm) | 羽根径(mm) | |
| 零 | 17.0 | 4.5 | 10.5 | 34.0 | 6.5 | |
| 壱 | 18.0 | 5.0 | 10.0 | 33.0 | 6.5 | |
| 弐 | 19.0 | 5.5 | 9.5 | 34.0 | 6.5 | |
ウキを替えるときは、オモリを合わせ直します。食わせだけを付けたときのトップの出方をそろえてから、バラケを付けた動きと比べると、何が変わったかを追いやすいです。
抜きのチョーチンセットで使ったエサと調整
当日のバラケと食わせ
バラケは、次の配合で始めました。
粒戦100cc+とろスイミー50cc+水200cc+セット専用200cc+スーパーセット100cc
粒戦などに水を吸わせてから仕上げ、当日は80回ほどかき混ぜて、やわネバの状態にしました。
食わせとして用意したのは、力玉、力玉大粒、感嘆、サナギ玉、サナギ感嘆です。
バラケを付けずに食わせだけをぶら下げ、ウキのトップが1目盛り出るように設定。バラケが抜けてからの食わせの動きを追う、抜きのチョーチンセットで始めました。
エサが変わったら、なじみと抜けを見直す
作りたてはかなり柔らかく、ウキになじみ幅が出てから、すぐにバラケが抜ける感じです。これで手返しよく打ち、ウキの反応を見ていきます。
しばらくすると吸水が進み、エサに少し粘りが出てきました。同じつもりで付けても、作りたてよりウキが戻るまでに間があります。
私はそこで、使う分だけ小分けにして手水を加えました。一度に全部を柔らかくすると、持たせたいと思ったときに戻しにくいからです。
ただ、柔らかくすれば何でもよいわけでもありませんでした。ラフに付けすぎると、なじみがほとんど出ない投が混じります。次はハリの周りを少し押さえ、一度なじんでから抜けるかを見るようにしました。
エサの柔らかさだけで決めず、ウキがどこまでなじみ、どこで戻るかを一投ずつ比べる。この確認をしておくと、魚の反応とエサの変化を混同しにくいと思います。
朝の1枚から昼前の変化まで
最初のアタリは、食わせをぶら下げて待ったところ
開始から30分ほど経ったころです。食わせがぶら下がり、トップが1目盛り出た状態で少し待っていました。
すると、魚のあおりと思われる動きで2目盛り目が見えます。そのまま見ていると、2秒ほどしてストンッと入りました。
今日はあまり誘いすぎない方がいいのかな、と思いながらネットインです。
この1枚の後は、ウキが戻ったからといってすぐに竿を動かさず、食わせが落ち着いた後まで見るようにしました。待っても何も出ない投はありましたが、少なくとも、自分で誘った動きと魚が触った動きを見分けやすくなりました。
ウキが戻った直後に打ち返す前に、食わせだけになった後の動きも見る。この日はそこに釣れるアタリがありました。
ジャミの細かい動きと、昼前の食い渋り
周りは段底やメーターで釣っている人が多い印象でした。桟橋に近いところではジャミも多く、ウキにツンツンと細かい動きが出ます。
つい手が出てしまうのですが、小さな動きを片っ端から合わせても空振りが続きました。そこで、なじんでいる途中の細かい動きと、食わせがぶら下がってから出る変化を分けて見るようにしました。動きの大きさだけで魚を決め付けないことも意識しました。
10時ごろまでは徐々に調子が上向きましたが、11時半を過ぎると同じやり方で釣り続けるのが難しくなります。太陽はしっかり出ていても、それだけで食いがよくなるわけではないですね。
昼食の時間には事務所へ向かう人が桟橋を歩くので、その影響もあるのかなと感じました。ただ、周りには釣れている人もいます。人の動きだけを原因にするのも違いそうです。
午前中より待つ時間を長くしてみましたが、それだけでアタリが戻る感じではありません。食わせが残っていることを見て打ち返し、バラケの付け方も見直しました。待つことと、ただ放っておくことは違うなと感じた場面です。
昼食とコーヒーでひと休み
この日のお昼は弁当です。当時は各600円で、唐揚げ、親子、ビビンバ、マーボー丼、油淋鶏などがあり、私は油淋鶏にしました。
昼食後はコーヒータイムです。
すごく寒い冬の釣り場で飲むコーヒーは最高です。釣れ方が変わって少し前のめりになっていたので、いったん手を休める時間にもなりました。
短竿でも新べらが交じり、釣果は28枚
8尺のチョーチンでは新べらは難しいかな、と思っていましたが、たまに出るヌッと入るアタリで1kg級が釣れました。
短竿でも入ってくるんですね。朝の見立てだけで決め付けなくてよかったです。
最終的な釣果は、28枚で15kgちょっとでした。
当日の池の頭は19kg、2位が18kg、3位が17kg。私の釣果だと、池全体で5位ぐらいだったのではと思います。
以下は、釣行当時に掲示されていた釣果です。
このときは、東桟橋の沖目を狙うメーターウドンセットが強いと感じました。当日は風や流れがほとんどなく、長竿も試しやすい状態だっただけに、もう少し長い竿を出していればという思いは残りました。
もっとも、長竿なら必ず増えたとは分かりません。8尺で釣れたことと、沖の釣りを試さなかったことは、分けて振り返りたいです。
新べらも釣れましたし、そこそこ満足のいく釣りでした。冬は冬なりの面白さがあるなと感じた一日です。
三和新池で試したいエサのブレンド
当日使った配合とは別に、釣り方に合わせて考えるブレンドを二つ挙げておきます。配合を替える前に、今のエサの持ち方とウキの反応を見ておきたいです。
セット釣りの抜きバラケ
粒戦100cc+とろスイミー50cc+セットガン100cc+水200cc+GTS200cc+セット専用バラケ200cc
当日の配合と同じものではありません。抜きを狙う場合でも、ハリ付けが変われば抜ける位置は変わります。最初から大量に調整せず、小分けしたエサでなじみ方を比べるところから始めたいです。
盛期のチョーチン両ダンゴ
凄麩200cc+カルネバ200cc+ダンゴの底釣り夏100cc+水200cc+バラケマッハ100cc
こちらは両ダンゴを選ぶときの配合です。今回の冬の釣果を出したエサではありません。セット用の配合と混ぜて考えず、両ダンゴで狙う日の出発点として使うものです。
三和新池のベストシーズンは? 冬の釣り方を考える
私は、細かなウキの変化を見ながらセット釣りを楽しみたいなら、冬の三和新池は面白いと思います。今回も桟橋が凍る朝から始まりながら、短竿で魚の反応を追えました。
ただし、冬なら一日中簡単に釣れるという意味ではありません。今回のように、人が多い日には昼前から同じ釣りが通用しにくくなることもあります。
「何月が一番釣れるか」だけでなく、自分がやりたい釣りと、その日の混雑・釣れ方を合わせて選ぶのがよさそうです。
冬の釣りを組み立てるなら、私は次のように考えます。
- チョーチンセット:まず竿の長さに合ったタナで、バラケが抜けた後の反応を追いたいとき。
- メーターセット:沖側の浅いタナで釣れている様子があり、その距離を試したいとき。
- 段底:底を狙う釣りを試すとき。釣り座の水深を測り、底に合わせて仕掛けを組み直す。
これは釣り方を固定する順番ではありません。周りの釣れているタナと、自分のウキの反応を照らし合わせて選ぶための候補です。竿を伸ばしただけで、自動的に段底になるわけでもありません。
次に冬の三和新池へ行くなら、私は12〜15尺のメーターセットも準備しておきたいです。短竿で釣れている間にも、沖を試す余地があるかを見ておこうと思います。
あとがき
今回、終わってから一番引っ掛かったのは、8尺で続けたことそのものより、竿を替えようかと考えたまま最後まで試さなかったことでした。
朝は、まず短竿で一枚釣れればという気持ちでした。桟橋は凍っていて、もじりも見えず、例会の人も多い。そんな中でウキが動き始めると、もう少しこの釣りを続けてみようと思います。それで実際に魚が釣れるのですから、すぐにやめる理由もありません。
ところが、少し間が空くようになると考え方が変わります。次の一投で戻るかもしれない。エサを少し柔らかくすれば、もう一枚釣れるかもしれない。そうやって目の前の仕掛けを触っているうちに、長い竿を出すことがだんだん面倒になっていました。仕掛けを替える時間より、今ある反応を手放すことが惜しかったのだと思います。
釣れているから続けるのと、替えるのが惜しいから続けるのは、自分の中では少し違います。当日はそこをはっきりさせないまま釣っていました。8尺で新べらが出たときはうれしかったですし、選んだ釣りで釣れた満足感もありました。ただ、その一枚が出たことで、沖を試す理由を自分で小さくしてしまった気もします。
釣果の重量を見ると、つい上の人との差を考えます。あと数枚、もう少し大きい魚が交じれば、と考えるのは簡単です。でも、その差を全部竿の長さのせいにしてしまうと、当日のエサの付け方や、待ち過ぎた時間まで見えなくなります。同じ8尺でも、まだ詰められるところはあったはずです。そこは短竿で釣り切ったからこそ、振り返れる部分でもあります。
一方で、長い竿を出して反応がなかったとしても、それはそれで知りたかったですね。沖なら釣れたはずだ、という想像だけが残るより、その日の自分の釣り座から実際に打ってみた結果があった方が、次の釣行を考えやすかったと思います。うまくいかなかった釣りでも、何も試さなかった時間とは違うものが残ります。
次は、釣れなくなってから慌てて替えるのではなく、昼食を区切りにして一度考え直すつもりです。午前中にどんなアタリで釣れたか、今はそれが出ているか、周りで違うタナが釣れているか。それを見て、続けるなら続ける、替えるなら替えると自分で決めたいです。時刻だけで機械的に替えるつもりはありませんが、考える区切りがあるだけでも違うと思います。
寒い中で弁当を食べて、コーヒーを飲んでいる時間も、私には大事でした。ウキを追っていると、どうしても次の一枚ばかりになります。少し離れると、朝はあれほど厳しそうに見えた池で、こうして魚が釣れていること自体を楽しめます。釣果には欲が出ますが、その時間まで急いで済ませるのはもったいないですね。
次回は、竿を替えたかどうかより、なぜその釣りを続けたのかを自分で説明できる一日にしたいです。また8尺で通すことになったとしても、そのときは今回と違う納得が残る気がします。




















