スプーンが増えてくると、釣り場で「あの色はどこに入れたかな」と探す時間も増えてしまいます。そんなときに役立つのが、スプーンを並べて収納できるスプーンワレットです。
選ぶときは、収納枚数だけでなく、使いたい一枚を取り出しやすいか、普段のバッグに収まるかを見ておくと失敗しにくくなります。
私も以前は価格や見た目を先に見ていましたが、釣具店で比べるうちに、サイズや固定方法で使い勝手が変わることに気づきました。今回はダイワ、フォレスト、リングスターの3製品を中心に、選ぶ際の違いと整理のコツを紹介します。
スプーンワレットとは?ケースとの違いと使うメリット
スプーンワレットは、内側のフォームなどにフックを掛けてスプーンを収納する、財布のように開閉するケースです。重さやカラーごとに並べられるので、交換するときに候補を見比べやすくなります。
仕切り付きのボックスへまとめて入れる方法と比べると、一枚ずつ定位置を作りやすいのがメリットです。ただし、固定が甘かったり詰め込みすぎたりすると、スプーンが外れたり、隣同士で触れたりすることもあります。
ワレットに入れれば傷を完全に防げるわけではありません。フックを確実に保持でき、閉じたときにもスプーンを押し合わない余裕が大切です。
また、硬いケースにフックホルダーを備えた製品もあります。今回紹介するリングスターのDMA-1500SSは、そのタイプ。ワレットかボックスかという名前より、持ち運び方と収納の仕組みで選ぶと分かりやすいですね。
スプーンワレットの選び方
収納枚数は「取り出せる間隔」で考える
スプーンの幅やフックの大きさによって、実際に収納できる枚数は変わります。小さなスプーンで埋めた場合と、幅のあるスプーンを混ぜた場合を同じには考えられません。
私も空いているところへ追加していくうちに、一枚を外すと隣のフックまで触ってしまう並べ方になったことがあります。いったん予備を別へ移し、指を入れる隙間を作ると、交換時の扱いはずいぶん楽になりました。
最大枚数まで入ることと、釣り場で使いやすいことは別です。今あるスプーンを並べた状態を想像し、少し余白を残せる大きさを選びましょう。
バッグの内寸と、開いて使う場所を確認する
持ち歩くなら、ワレットの外寸とバッグの収納口を確認します。中には入っても、出し入れのたびに引っ掛かるサイズだと使いにくいものです。
タックルボックスの上で広げるなら、開いたときに安定して置ける大きさも見ておきたいところ。私は店頭で大きなワレットを見たとき、収納量には惹かれたものの、自分のバッグから何度も出し入れする姿を考えて迷いました。
持ち運ぶ大きさと、交換するときに広げる大きさをセットで考えると、必要以上に大きなものを選ばずに済みます。
フックの保持力と、閉じた状態を見て選ぶ
フォームの厚みや固定方法は製品によって異なります。普段使うフックに合っているか、仕切りがあるか、ファスナー付近まで無理に詰め込む形にならないかを見比べてください。
買う前に実物を確認できるなら、開閉のしやすさと内部の余裕も確認します。ファスナーを強く引かないと閉まらない状態は、収納量やスプーンの配置を見直す目安です。
素材は見た目だけでなく、汚れの落としやすさで選ぶ
PVC素材、布地を使ったもの、レザー製など、ワレットは外観にも違いがあります。釣り仲間のレザー製ワレットを見て欲しくなった経験がある私としては、気に入った見た目を選ぶ楽しさも捨てがたいですね。
一方、実用品としては汚れを拭き取りやすいか、濡れた後に乾かしやすいかも大事です。布製だから水濡れを気にしなくてよい、止水ファスナーだから完全防水、と素材や名称だけで決めつけないようにしましょう。
おすすめのスプーンワレット・ケース3選
候補は、ワレット型2製品と薄型のハードケース1製品です。サイズ展開を重視するか、外観の好みで選ぶか、薄くまとめたいかで比較すると選びやすくなります。
| 製品 | 選ぶときの注目点 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| ダイワ プレッソ ワレット(C) | 4サイズ展開、内向きの止水ファスナー | 持ち歩くバッグに合うサイズ |
| フォレスト 2016ルアーケース | サイズと外観の選択肢 | 購入するモデルの寸法・仕様 |
| リングスター DMA-1500SS | 厚さ20mmの薄型ボックス | スプーンの厚みとフタの余裕 |
ダイワ プレッソ ワレット(C)|サイズを使い分けたい人に
プレッソ ワレット(C)は、S・M・ML・Lの4サイズから選べます。内側に向けた止水ファスナーは、外れたルアーのフックがファスナーテープへ刺さりにくいようにした設計です。
汚れを拭き取りやすいPVC素材を採用し、ルアー同士の接触を減らすクリア中仕切りも備えています。M・ML・Lには格子印刷付きの中央パネルがあり、間隔をそろえて並べる目安になります。
外寸はSが約9×11×3.5cm、Mが約9×18×4cm、MLが約14×20×4cm、Lが約17×23×4cm。Sは2面、M・ML・Lは4面パネルです。寸法・仕様はダイワ公式の製品情報で確認できます。
私がこの製品で注目するのは、バッグに合わせて収納量を調整しやすいことです。主力だけを持つなら小さいサイズ、多くの種類を見比べたいならパネル数と大きさを優先する、と選び分けられます。
ただし、内向きの止水ファスナーの説明はフックの引っ掛かり対策です。水に沈めても内部が濡れないと考えて選ぶのは避けましょう。ブランド全体の情報はプレッソのページにも掲載されています。
フォレスト 2016ルアーケース|好みの外観とサイズで選びたい人に
フォレストのルアーケースは、エナメル・デニム・レッド・ブルー・イエローという外観の選択肢があります。道具を取り出すたびに気分がよくなる、という選び方も私は好きです。
フォレスト公式の掲載ページでは、Sが95×125×40mm、Mが95×215×45mm、Lが185×215×45mm。Sにはネックストラップが付く仕様として案内されています。
ここで気をつけたいのは、「フォレストのケース」という名前だけでサイズを判断しないことです。購入時は商品名のS・M・L、外寸、商品写真を照合してください。旧モデルやリニューアル品を含む販売ページでは、掲載仕様が異なる場合があります。
私は見た目で候補を絞った後に、入れたいスプーンの量と照らし合わせる選び方がよいと思います。気に入った色でも、使うたびに収納が窮屈では長く付き合いにくいからです。
リングスター ドリームマスター DMA-1500SS|薄型でまとめたい人に
DMA-1500SSは、外寸198×149×20mmのスプーン専用ボックスです。ワレットのようにスプーンを並べて収納しながら、硬いケースに収められます。
販売店の製品説明では、2.5gスプーンを1ホルダーに18枚、片面36枚、両面で計72枚収納する仕様として紹介されています。移動式フックホルダーと可動式のソフトパーテーションを備えます。出典:釣具のポイントの商品情報。
私が惹かれるのは厚さ20mmで、スプーンを一覧しやすい構成です。ボックスの中で収納ケースを重ねたり、種類別に分けたりしたい人の候補になります。
ただし、72枚という数字は、手持ちのスプーンがすべてその枚数だけ入る保証ではありません。同じ重さでも幅や反りは違います。薄型ケースでは、枚数と一緒にスプーンの厚み・フック・フタの干渉を確認することが大切です。
口コミは、使っているサイズや入れているスプーンも見る
ワレットの口コミを読むときは、「たくさん入る」「取り出しにくい」という評価だけでなく、どのサイズに何を入れた感想なのかまで見ておきましょう。小型スプーン中心の人と、大きめのスプーンを混ぜる人では、同じ製品でも評価が変わります。
収納力を優先するのか、ポケットやバッグから出しやすいことを優先するのか。自分と近い使い方の感想を参考にすると、購入後の違いを減らせます。
スプーンを探しやすくする収納と、釣行後の手入れ
重さや種類で分け、その中で色をそろえる
並べ方に迷ったら、まず同じ種類・同じ重さをまとめ、その中でカラーを並べる方法から試してみてください。色だけを替えて反応を見たいときに、候補を探しやすくなります。
私が整理し直したときのこと
以前、似た色を一列に集めたところ、重さの違うスプーンまで混ざり、取り出す前に裏返して確かめることがありました。そこで種類と重さで場所を分け、その中で色を並べ直しました。見た目は色別のほうがきれいでしたが、私には次に試す一枚を選びやすい並べ方のほうが合っていました。
同じカラーを違う重さで比較することが多いなら、重さごとの列を隣に置く方法もあります。自分が次に何を替えることが多いかに合わせて、並べ方を決めるのがコツです。
よく使うものと予備を分ける
主力のスプーンと、念のため持っていく予備を分けておくと、毎回すべての収納面を開かずに済みます。必ずワレットを増やす必要はなく、まずは同じワレットの中で主力を置く面を決めるだけでも始められます。
使い終わったスプーンを空いたところへ戻していくと、釣行の後半ほど並びが崩れがちです。戻す場所を決めておき、濡れたものは乾燥待ちのトレーなどへ分けると、整理と手入れを両立しやすくなります。
濡れたまま閉じて保管しない
ワレットの外側を拭くだけでは、フックや内側のフォームに水分が残ることがあります。帰宅後は開いて状態を確認し、濡れたスプーンを取り出して本体とルアーの両方を十分に乾かしてから戻しましょう。
片付けの順番
- 使ったスプーンを分け、水分と汚れを取り除く。
- フックのサビや変形、フォームの傷みを確認する。
- 乾燥後に定位置へ戻し、無理なく閉じられるか確かめる。
フォームの同じところばかり使い、フックが抜けやすくなったら、固定する位置を変えるか交換・買い替えを検討します。外観がきれいでも、フックを保持できなくなったら収納道具としての見直し時です。
⚠ 注意:外れたスプーンがあると、片付け中にフックへ触れるおそれがあります。中を見ずに手を入れず、針先を確かめてから扱ってください。
まとめ|持っていくスプーンと使う場所から選ぼう
スプーンワレット選びでは、収納枚数、固定方法、バッグとの相性を確認しましょう。サイズ展開で選ぶならプレッソ ワレット(C)、外観の好みも大事にするならフォレスト、薄型のハードケースを探すならDMA-1500SSが候補になります。
私なら、まず手持ちの主力スプーンを並べて、必要なスペースを確かめます。たくさん詰め込むことより、使う一枚を迷わず取り出せることを優先すると、選ぶサイズも整理の仕方も決めやすくなります。
ランディング用品や、ほかのルアーの選び方はこちらの記事も参考にしてください。
エリアトラウトにおすすめのランディングネット3選と選び方のガイド
あとがき
私がスプーンワレットに興味を持ったきっかけは、釣り仲間が使っていたレザー製のワレットでした。最初に気になったのは、収納枚数でも便利な機能でもなく、単純に見た目だったと思います。使い込んだ道具を自然に取り出す様子がかっこよくて、自分もこんなふうに釣り道具を持ち歩きたいと感じました。
それまでは、スプーンを入れて運べれば収納の役目は果たせる、という気持ちがどこかにありました。ロッドやルアーには目が向くのに、ケースは後回し。釣具店へ行っても、先にスプーンを見て、残った予算で収納用品を考えるような順番になりがちでした。
大芦川のトラウト大会を見学したときにも、選手の皆さんのワレットが印象に残っています。色別に整理されたスプーンを見て、最初は種類の多さに驚きました。けれど、見ているうちに気になったのは、並んでいる数よりも、交換するときの迷いの少なさでした。自分が同じだけのスプーンを持っていたら、あんなふうに選べるだろうか。そう考えると、道具をそろえることと、使える状態にしておくことは違うのだと感じました。
もちろん、ワレットの中をきれいにすれば同じように釣れるわけではありません。選手が何を見てそのスプーンを選んだのかは、見学しているだけでは分からない部分もあります。それでも、決めた一枚をすぐ取り出せる準備には、自分にも取り入れられるものがあると思ったんです。
その後、釣具店でワレットを見比べるときの目線が少し変わりました。価格を見たあとに、中を開き、手持ちのスプーンならどう並ぶかを考えるようになりました。大きいものを見ると、これならまだ増えても入るなと思う一方、バッグの中で場所を取りすぎないかも気になります。小さいものは持ちやすそうですが、使いたいスプーンを絞れるかと聞かれると、そこは今も迷いますね。
アカサカ釣具さんでワレットの機能について話を聞いたことも、選び方を考えるきっかけになりました。私はフックを固定する部分ばかり見ていましたが、外側の汚れを落としやすいか、開け閉めを繰り返しても扱いやすいかという点まで目を向けるようになりました。釣り場で使う時間だけでなく、帰宅して片付ける時間にも関わる道具なのだと思います。
ただ、実用性を考えるようになった今も、最初に感じた「見た目が好き」という気持ちを無駄だったとは思いません。釣り場で出会った方の中には、長く使った布製ワレットを大切にしている人もいました。新しい機能がなくても、その人の手になじみ、どこに何があるか分かっている。それは、新品のスペック表では比べにくい良さですね。
私も今後は、買い替える前に、まず中の並びを見直してみたいと思っています。しばらく使っていない色を予備へ移したり、よく使う種類に余裕を持たせたりすれば、今の収納でも使い方を変えられるかもしれません。反対に、固定部分が傷んで役目を果たせなくなっているなら、愛着とは別に交換を考える必要があります。
気に入った道具を、自分の釣りに合わせて使いやすくしていく。スプーンワレットを選ぶ面白さは、そのあたりにある気がします。きれいに並んだスプーンを眺める時間も楽しみながら、次の釣行でどれから投げようかと考える。私には、そういう準備の時間も釣りの楽しみの一つです。






