チヌ針は各メーカーが様々な形状で販売されてますが、どれを選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。
基本的に針先がきちんと刺されば、あとはほんの僅かな性能の差になるのですが、実績のあるよく釣れた針としてお勧めなものをご紹介します。
目次
チヌ針のおすすめ
私が最も使用する頻度が多くおすすめしているのが、
こちらの掛かりすぎチヌです。
掛かりすぎチヌ
掛かりすぎチヌは1号から5号までのサイズがあり、各サイズの主な仕様は以下の通りです。
参考
1号: 線径0.60mm、重量43.2mg、推奨ハリス0.8〜1.25号
2号: 線径0.64mm、重量51.1mg、推奨ハリス1.0〜1.5号
3号: 線径0.68mm、重量60.8mg、推奨ハリス1.25〜1.75号
4号: 線径0.72mm、重量71.6mg、推奨ハリス1.5〜2.0号
5号: 線径0.76mm、重量85.4mg、推奨ハリス2.0〜3.0号
希望小売価格は350円(税抜)で、入数は号数によって17〜19本となっています。
製品特徴
掛かりすぎチヌは、その名の通り「掛かりすぎる」ほど優れた掛かり性能を持つチヌ釣り専用の釣り針です。
以下のような特徴があります:
特徴
細軸・短軸設計: 軸が細く短いため、チヌが餌を吸い込みやすく、初期の掛かりが非常に良いです。
スパットテーパー: 鈎先に施された特殊加工により、貫通性能が向上しています。
ブイヘッド: 耳部に採用されたブイヘッド加工により、魚とのコンタクトが優れています。
広めのフトコロ幅: フトコロが広いため、一度掛かった魚が外れにくくなっています。
大きめの鈎先角度: これによりチヌへのコンタクト性が高くなっています。
半スレ加工: 糸ズレを防ぐ効果があります。
これらの特徴により、掛かりすぎチヌは喰い渋りが多い現代のチヌ釣りにおいて、自然な状態で餌を提示し、確実な掛かりを実現する高性能な釣り針となっています。
出展:がまかつ
様々な釣法で攻められ、喰い渋りが非常に多くなっている昨今のチヌ釣りでは、如何に自然体で刺し餌を同調させるかがポイントになります。
そして、違和感なく喰わせ、確実な鈎掛かりを高確率で約束してくれなければなりません。
チヌ釣りにはまっている釣師にとっては最高レベルの逸品となるでしょう。
驚異的な刺さり具合はさすが がまかつだと言えます。
食わせエサによって針のサイズも変える
チヌ釣りにはオキアミだけを使うわけではありません。食わせるエサによって針のサイズや形状を変えることで違和感を与えることなくチヌの口に針を入れることができます。
チヌ釣りに練りエサを使い、底のほうを転がしながらチヌを狙う時には、通常のチヌ針ではなく、グレ針の6号を使うこともあります。
私が使っているのがこちら、
特徴
超早掛け性能と高貫通性能の融合:
ナノグレは、相反する性能である「超早掛け性能」と「高貫通性能」を高次元で融合させた次世代の口太鈎です。これにより、グレの繊細な口当たりを逃さず、確実に掛けることができます。
軽量設計:
従来のグレ鈎と比べて軽量に設計されており、より自然な餌の動きを実現しています。
独自の鈎先角度:
グレの口の特性に合わせた独自の鈎先角度を採用しており、掛かり率の向上に貢献しています。
ナノスムースコート:
鈎全体に施された「ナノスムースコート」は、驚異の超低摩擦コーティングです。これにより、摩擦抵抗が劇的に減少し、強い撥水性能を発揮します。PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)複合表面処理加工により、現在までに発見されている最も摩擦係数の少ない物質を使用しています。
優れた刺さり性能:
ナノスムースコートにより、まさに摩擦ゼロ感覚の刺さりの良さを実現しています。
カモフラージュ性能:
鈎のカラーは、グレに警戒心を与えにくい光沢を抑えたグレーを採用しています。これにより、餌に違和感なく同化し、グレに気づかれにくくなっています。
ナノグレは、グレ釣りの課題であった「喰い渋り」や「バレ」の問題に対応するために開発された高性能な釣り針です。その革新的な設計と特殊コーティングにより、グレ釣りの成功率を大幅に向上させることが期待できます。グレ釣りを楽しむ釣り人にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
この針でフカセをする場合、メジナ・グレも同様に狙うことができ、堤防などで、どちらも釣りたいといった時に使っています。
チヌだからチヌ針にしなくてはならないと決まっている訳ではなく、意外と他魚種の針が有効な場合も多くあります。
要するに、釣り場や魚の状態によって適切なセッティングに変えられるかどうかが大切になってくるということです。
まず、こうすれば釣れるのではないかと考えたら試してみることが上達へのカギではないでしょうか。
たかが針ではありますが、それ次第で釣果が変わるのは多くのチヌ釣りインストラクターがおっしゃっています。
もちろん
一番はエサではりを食わせてることですが、食わせた後必要なのが針ですので、魚に接触する2番目に重要なパーツともいえるでしょう。
たかが針といって先の曲がった針や錆びかけの針を使っていませんか?
小さなことの積み重ねが大きな釣果を生み出してくれると思います。
まとめ
チヌ釣りにおける針選びは、非常に重要な要素です。
適切な針を選ぶことで釣果が大きく変わることがありますが、その選択肢は非常に多岐にわたります。
この記事では、私がおすすめする「掛かりすぎチヌ」や「がまかつ ナノグレ 6」などの針を紹介しました。
これらの針は、鋭い刺さり具合と高いコンタクト性を誇り、特に難しい条件下でも高い成果を上げることができます。
最後におさらいです。
釣りのスタイルと針の選び方
チヌ釣りにおいて、餌の種類や釣り方によって針のサイズや形状を変更することが非常に重要です。
例えば、オキアミを使用する場合は一般的なチヌ針が適していますが、練りエサを使用する場合はグレ針が効果的なこともあります。
このように、状況に応じて適切な針を選ぶことで、魚に違和感を与えずに確実なフッキングを実現できます。
釣り場や魚の状態に応じた対応
釣り場や魚の状態に応じて針を変える柔軟性が、釣果を左右します。
例えば、魚の食い渋りが強い場合には、より鋭利な針を選び、魚の口に違和感なく刺さるように工夫します。
多くの釣りインストラクターも、こうした細かな調整が大きな成果を生むと強調しています。
エサと針の関係
エサによって針の選び方が変わることも重要なポイントです。
例えば、オキアミ以外のエサを使う場合、針の形状やサイズを変えることで、より自然な食い込みを実現します。
針の選び方一つで、釣りの結果が大きく変わることを覚えておくことが重要です。
錆びた針や先の曲がった針の危険性
釣り針は、小さなパーツですが、その品質が釣果に大きく影響します。
錆びた針や先の曲がった針を使うことは避けるべきです。これらは魚に違和感を与え、結果的に釣りの成功率を下げる要因となります。
常に新しい針を使用し、針のメンテナンスを怠らないことが大切です。
チヌ釣りの成功には、針の選び方が非常に重要です。
この記事で紹介した針を参考に、釣り場や状況に応じて適切な針を選び、確実なフッキングを目指しましょう。
細かな工夫と注意を怠らないことで、大きな釣果を得ることができるでしょう。
たかが針、されど針。この機会に、針選びを見直し、より良い釣りを楽しんでください。
出展:がまかつ
【あとがき】
今回の記事を書き終えて感じたのは、あらためてチヌ釣りというものの奥深さと、使用する針の違いがいかに重要な要素となり得るかという点でした。私は以前から多種多様なチヌ針を試してきましたが、実際に記事としてまとめてみると、自分の中でも「あ、こんなに細かな点を意識していたのか」と再認識する部分が多かったです。特に、「掛かりすぎチヌ」や「ナノグレ 6」のようにメーカーが時間をかけて開発した針には、単に「刺さりの鋭さ」だけではなく、素材や軸の長さ・太さから鈎先の角度に至るまで、試行錯誤の集大成が詰まっていることを強く感じました。この記事ではできるだけ分かりやすく、その特徴と魅力を読者の皆さんにお伝えできればと思い、書き進めてきました。
さて、ここからはもう少し踏み込んだ形で、今回の記事を執筆するに至った背景や、書きながら思い出していたエピソードなどをお話ししたいと思います。私自身、チヌ釣り歴は長いのですが、その中でも特に印象的な出来事がいくつかあります。
最初に思い出すのは、まだフカセ釣りを始めて間もない頃に出会った一人の釣具店の店長さんの言葉です。私は当時、がむしゃらに「チヌ釣りにはチヌ針を使うものだ」と思い込み、どれも同じに見えるチヌ針の違いすら分からない状態でした。ある日、釣具店で大量のチヌ針が並んだ棚の前で悩んでいると、店長さんが「どんな釣り方をしたいの?」と声をかけてくださったんです。それをきっかけに、私の中で「そもそもチヌ針にもいろいろあるんだ」「メーカーごとに特性が違うんだ」という認識が強まりました。店長さんが特に強調されていたのは、「違和感なく食わせるためには針の微妙な違いをちゃんと理解しないとだめだよ」という点でした。軸が太いのか細いのか、耳部の形状、鈎先の長さやカーブの有無など、一つひとつに開発者の意図がある。店長さんがあまりに熱く語るものだから、そのまま薦められたがまかつのチヌ針を全種類買い込んで、帰宅後はパッケージを見比べながらニヤニヤしたものです。
しかし、いざ海へ出て釣りをしてみると、確かに「針によって当たりが変わる」瞬間があることを実感しました。ある日、小さな磯場でフカセ釣りをしていたとき、最初は一般的なチヌ針を使っていたのですが、当たりがあってもなかなか掛からない。そこで思い切って別の形状のチヌ針に変えてみたところ、急に釣れ始めたんです。後から分析すると、当日使っていたエサのサイズや食い渋りの状況、さらに潮の流れと合わせて考えると、少し軸が短く、フトコロが広いタイプの方がチヌに違和感を与えなかったのだろうと思います。そういう“ちょっとした変化”で釣果がガラリと変わるのがチヌ釣りの面白さでもあり、奥深さでもあると感じました。
さらに、別の機会では、がまかつの展示会に出かけたことがあります。そこで直接社員の方に「どうしてこの角度にしたんですか?」と尋ねたところ、「チヌの口の構造と、近年の喰い渋りを考慮した結果、この角度が最適だったんですよ」と説明を受けました。「喰い渋り対策のために微調整しているんです」と、ほんの数度の角度の違いがフッキング率に大きく影響するとのことでした。その説明を聞いたとき、「がまかつの製品に対するこだわりはこういうところに表れるんだな」と本当に感心した記憶があります。
また、今回の記事内で紹介した「ナノグレ 6」に関しては、実は釣り仲間から「チヌを狙うならグレ針も試してみるといいよ」と教えてもらったのがきっかけでした。私自身「いやいや、チヌにはチヌ針でしょ」という固定観念が強かったのですが、仲間が「底でコロコロと転がすように練りエサを使うときにはグレ針もアリなんだよ」と勧めてくれたのです。半信半疑で試してみると、確かに“チヌ針ではない”はずのグレ針でしっかりチヌが掛かる。その体験が私にとっては衝撃的でした。後日、釣具店の店長さんからも「グレ針の軽さやナノスムースコートが効いているんだよ。練りエサとの相性は意外にいいし、違和感なく喰わせられるからね」と説明を受けて、なるほどと納得。雑誌の特集などでも「チヌにはグレ針?」という記事を見て改めて確認すると、意外と実践しているアングラーが多いことを知りました。
こういった自分自身の体験や、釣具店の店長さんやメーカーの担当者、そして釣り仲間とのやりとりを通じて分かったのは、チヌ釣りにおける“針選び”は単なる道具の差以上に釣りの戦略そのものを反映しているということです。今日の潮の流れはどうか、エサはどのサイズや種類を使うか、チヌの活性はどの程度なのか。そうした要素を総合的に判断して針を選ぶという行為は、実は釣り全体のレベルアップにつながるのではないかと感じます。だからこそ、今回の記事で「掛かりすぎチヌ」や「ナノグレ 6」などを紹介すると同時に、柔軟に針のサイズや形状を変える大切さをお伝えしたかったのです。
最後に、このあとがきを読んでくださっている皆さんへメッセージを送りたいと思います。もし、この記事やあとがきがきっかけになって「もっと自分の釣りを深めてみよう」と感じていただけたなら、これ以上嬉しいことはありません。今まで「チヌ針」と言われると一種類を使うのが当たり前だと思っていた方も、ぜひ次の週末には複数の針を持参して、いろいろ試してみてください。釣りは「自分の発想」を形にして魚を攻略する遊びでもあります。たとえ最初はうまくいかなくても、小さな変化を楽しみながら試行錯誤を積み重ねるうちに、新たな発見や釣果アップにつながるはずです。
大物を仕留めるために竿やリールといった大型のタックルを選ぶのももちろん大切ですが、今回の記事で改めて強調したいのは、あえて「たかが針」に注目することで見えてくる世界があるということです。チヌ釣りだけでなく他の魚種でも同じことが言えますが、針は魚との最終接点であり、そのわずかな違いが釣果を左右します。釣果を伸ばすヒントはどこに隠れているか分かりません。針選び一つでガラッと展開が変わる瞬間を経験すると、きっと釣りの面白さが何倍にも膨れ上がると思います。
これからも私自身、各メーカーから新たに出てくる釣り針や、釣具店で仕入れるさまざまな情報を検証しながら、皆さんにより役立つ記事を書いていきたいと思います。チヌ釣りが好きな方、あるいは他の魚種をメインにしているけど「ちょっとチヌ釣りも面白そう」と思っている方、皆さんが少しでも「次はどんな針を試そうかな?」とワクワクしていただければ幸いです。いつもの場所で釣り糸を垂れるとき、ぜひこの記事で紹介した針や、あるいは別のメーカーの針でもいいので、いろいろ試行錯誤してみてください。そうやってひと手間かけることで、同じ釣り場でも新しい発見があるはずです。
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