チヌの集魚剤といっても様々なものが販売されておりどれがいいのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
ここでは単品で使用でき、かつよく釣れる集魚剤(撒き餌)を選別しましたのでご紹介します。
1、万能の使いたい集魚剤
場所を選ばず、釣れる集魚剤としてこちら
チヌパワームギスペシャル
ブレンドせずに単品での集魚剤であれば、エサの特徴がバランスの取れたエサである必要があります。
チヌパワームギスペシャルは、集魚力はもちろん、適度なまとまりや、比重、遠投生、そして濁りがあるので、波止場や磯など場所を問わず使うことができます。
特徴としては、ムギスペシャルというだけあって5種類のムギが配合されており、大きさや比重が違うので、それぞれが異なるスピードで沈下します。
視覚的にもアピール抜群です。
集魚成分も申し分なく、酵母やサナギエキスを濃縮したチヌにこれだ!
を配合しています。
魚のあたりだしは比較的早いので、集魚成分が効いていることがわかります。
ニュー活さなぎミンチ激荒などを加えてさらに集魚成分をアップさせるのも良いでしょう。
おすすめの作り方
オキアミ1.5kg+ニュー活きサナギミンチ激荒+チヌパワームギスペシャル 1袋+海水900cc
単品での使用の場合は、完成したエサを上から手のひらで押さえつけて空気を抜いてあげるとまとまりの良いエサになり、遠投も可能になります。
海中では、ある程度のまとまりをもって落下するので、5mほどの水深であれば、底までマキエサを届けることができます。
2.自分のポイントを形成
マルキユーのエサの中だけなく、各社のエサの中でも断然重くまとまりの良いエサであるチヌパワー激重です。
10秒間で約3.4mの沈下速度で潮の流れが早い場所でも底にエサを留めることができます。
集魚剤の粒子が細かいので、まとまりもよく遠投にも向いています。
プレッシャーの強い、人の多い釣り場などで活躍します。遠投して底を狙えるので、他の人が狙っていないポイントをダイレクトに攻めることができるからです。
近年流行りのPEフカセとあわせて使用することで超遠投したチヌ釣りが可能になります。
集魚力もよく、単品でも使用しやすいエサになります。
ポイントは一点にエサを集中的に撒くことです。底に魚を集めてから釣り込みます。
そのために、柄杓の使い方やマキエワークが非常に重要になってきます。
もともと撒きやすいエサですが、1投、1投集中してエサを撒くことを心がけましょう。
濁りがあまりでないエサのため、Bチヌや激濁りなどの煙幕系の集魚剤との相性がいいです。
水深のある釣り場や潮の流れがある釣り場で使ってみてください。
3.とにかくチヌを寄せたい
爆寄せチヌ
名前の通りチヌの集魚に特化した集魚剤です。
特徴としては視野性の高い赤や緑のペレットが配合されている点です。
目立つ色のペレットや押麦、コーンなどカラフルな素材が水面から降り注ぐことで視野的なアピールができます。
素材感が荒く、牡蠣殻などがフラフラ揺られながら落ちてくるのでルアー効果もあります。
集魚性能を上げるために酵母やハイパワードリップという液体集魚成分を吸着させたエサになっています。
使い方のヒント
爆寄せチヌは荒めの粒子が海中に広がり、色のついたペレットが落ちてくるので、ネリエサとの相性が抜群です。
マキエによって色の付いたペレットをチヌに食わせることで針のついた練りエサに対しても抵抗感なく食わせることができます。
ペレットや荒い粒子の素材が多いので、他の餌にブレンドして使うことで他の集魚剤の特性を活かしたエサを作ることもできます。
底に溜めたければチヌパワー激重とブレンド、濁りを出したければチヌパワー激濁り、状況選ばず即座に対応したいならチヌパワーVSPのようなイメージです。
デメリットとしては粒子が荒いので遠投には向いていません。
足元の釣りや潮に乗せて流すような釣りに最適です。
近距離戦に持ち込んで数を釣りたい時や、他の人よりも自分のポイントにたくさんチヌを呼び込みたい時に使うとよいでしょう。
まとめ
ここではおすすめのチヌの集魚剤を3つご紹介しました。
どれも単品で使用できるベースエサになります。
釣具店の店主に聞いてみてもどれもとても人気のある集魚剤とのことです。
万能に使いたいのであれば、場所を選ばずチヌパワームギスペシャルで、潮の流れがある場所や水深が竿一本以上あればチヌパワー激重がいいでしょう。
隣に釣り人がいる場合や人気の釣り場などであれば、とにかく自分のポイントに寄せる必要があるので、爆寄せチヌがおすすめです。
またどれもブレンドエサと相性もよく、それぞれのエサの特徴を理解できれば、ちょっと濁りを出したいなという時にはチヌパワー激濁り
を半袋加えるなどさらにいい集魚剤に仕上げることもできます。
ご自身の釣り場や状況に合わせて集魚剤選びをすることで釣りの技術はグッとうまくなることでしょう。
あとがき・感想
今回の記事では、「チヌ(クロダイ)釣りにおける集魚剤」をテーマに、単品で使っても釣果に結びつきやすい3種類の製品をご紹介しました。実際、私自身も長らくチヌ釣りを楽しんでいるのですが、集魚剤の世界は非常に奥が深いと感じています。いざ釣具店に行くと、棚にはびっしりと多種多様なパッケージが並び、「どれがいいんだろう?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。私も最初の頃は、メーカーや製品名だけでは判断がつかず、とりあえず目についたものを手に取っては試行錯誤の連続でした。しかし、今回の記事のように“単品で使ってOK”“ここが得意な集魚剤”という視点で整理してもらえると、自分の釣りスタイルに合った製品をピックアップしやすくなると思います。
特に印象的だったのは、1番目に挙げられていた「チヌパワームギスペシャル」。私が初めてこれを使ったのは、まだ釣り歴数年目のときで、投げ釣りやルアーゲームしかやってこなかった私が「フカセ釣りに挑戦してみよう!」と決意した頃でした。釣具店で店員さんに「初心者向けのフカセ用集魚剤が欲しいんですけど……」と尋ねたところ、「汎用性が高い“ムギスペシャル”なんかいいよ」と勧められたのがきっかけです。最初は正直なところ、「ムギが5種類? そんなに違いがあるの?」と半信半疑でしたが、実際に使ってみると、驚くほどチヌの寄りが早いのを実感しました。特に浅場や波止場のちょい投げポイントをフカセで攻めた際に、細かいムギが層を成して沈下していき、小魚から中型の魚まで幅広く寄せられる感じが手に取るようにわかりました。そのうちの何匹かが大きなチヌを連れてきてくれたときは、まさに「撒き餌の力ってすごいな」と目を見張ったものです。
2番目の「チヌパワー激重」は、私にとって“流れの速い漁港での救世主”という印象があります。春先に某漁港でフカセ釣りをしていたとき、潮の動きが思いのほか速く、撒きエサが思い通りに底まで届かないという悩みを抱えていました。何度投入しても、ふわふわと上層に散ってしまい、小魚にアタックされて終わり……という状態です。「こりゃダメだ」と思っていた矢先、釣り仲間の一人が「激重ってやつ、マジで沈むから使ってみ?」と分けてくれたんですね。半信半疑で試したところ、その比重の重さに驚愕。見た目にもまとまりがあって、しっかり海底へアプローチできました。案の定、底付近に寄せきれずスレていたであろうチヌがポツポツ顔を出しはじめ、私もその日のうちに40cmクラスを2尾ゲットできたんです。以来、「潮の流れがある場所に行くなら激重を忘れずに」というのが私の定番スタイルになりました。
3番目に挙げられていた「爆寄せチヌ」は、名前のとおり“数釣り”を狙いたいときや、“自分のポイントに魚を集中させたい”ときに非常に心強い存在ですね。去年の夏、別の釣り好き仲間と一緒に近場の堤防へ出かけたときのこと。そこは週末になると多くの釣り人が集まり、それこそ隣との距離が数メートルしかないような“激戦区”でした。こういう場所では、小まめに撒きエサを打って自分の“寄せのスペース”を作ることが重要ですが、そう簡単に他よりも多くの魚を引き寄せられるわけではありません。でも、そのときに「爆寄せチヌ」を試し、赤や緑のペレットが海面にパラパラと舞う様子を見ながら集中して打ち返していたら、数匹のチヌがゆっくりと足元付近に回遊しているのがはっきり見えました。周囲の釣り人がオキアミメインでやっている中で、私はネリエサやコーンを組み合わせつつ、あえて色のついたペレットを同時に散らしてアピール。それが功を奏したのか、一番最初にアタリを得られたのは私だったんです。仲間も「こんな短時間で反応が出るんだね」と驚いていました。
それぞれの集魚剤には、単品で使っても十分頼れる特性がある一方、記事にもあったように、混ぜ合わせることでさらに相乗効果を狙うことも可能です。私自身、チヌパワームギスペシャルにチヌパワー激重を半袋だけ混ぜてみたり、爆寄せチヌに激濁り系の集魚剤をプラスして煙幕効果を加味したり……と、状況に応じてアレンジを加えるのが楽しくなってきました。チヌ釣りはとにかく“場を作る”のが鍵だと思っていて、自分の釣り方やその日の海況に合った組み合わせがうまくハマったとき、あの独特の“ゴツゴツ”とした引き味を楽しむ瞬間がやってくるのですから、本当にやみつきになりますよね。
今回の記事では、“単品で使えるベースエサ”として3つをセレクトされていましたが、実はもっとバリエーションが豊富なのがチヌ釣りの世界。私も釣具店に行くたびに、「今度はこの新製品を試してみようかな」「前回は煙幕系を足したとき釣果が上がったから、もう少し配合を変えてみようか」と、ついつい“集魚剤コーナー”で長居をしてしまいます。とくに大型のチヌを狙うなら、サナギやコーン、魚粉などを混ぜ込むことで狙い撃ちできるチャンスが高まりますが、そのあたりは今回の記事で解説されている「ブレンドの考え方」をヒントに、皆さんそれぞれが楽しんで試行錯誤してみると良いでしょう。
また、記事のなかで触れられていた「遠投性能」や「沈下速度」は、想像以上に釣果を左右する要素です。私も初心者の頃は「とにかくいっぱい撒けば魚が集まるだろう」と考えていたのですが、潮流や水深によっては、そもそも魚がいるレンジまで届かないケースもあるわけです。特に深場や流れの速いポイントでは、表層から中層にかけては雑魚がわんさか寄ってくるのに、肝心の底付近のチヌが反応しない、というジレンマがありがち。そこで“しっかりと底まで届けられるエサ”“ある程度のまとまりで水中を落ちていくエサ”を選べるかどうかが、チヌに口を使わせる鍵になります。そういった意味で、チヌパワー激重のように「重さを活かせる」集魚剤の存在は、非常に助けになるのです。
さらに個人的に興味深いのは「視覚的なアピール」。記事にもあったように、カラフルなペレットが混ざっているかどうかで、海中に漂うエサの“見え方”や“動き方”が大きく変わります。ヘラブナ釣りなどでも「エサの色や浮き具合」が微妙な釣果の差を生むと言われますが、チヌ釣りにおいても実は同様の現象が起こっているのかもしれません。爆寄せチヌのように赤や緑のペレットが目立つと、魚が興味を持ちやすいだけでなく、比較的スレにくい個体も「これは食べられるのかな?」と突発的に口を使う場合があるんですね。こうした“視覚+嗅覚+味覚”が融合した結果が、集魚剤の実力として表れてくるのだと思います。
結局のところ、今回の記事でも強調されていたように、「どれが最強か」は釣り場や状況によって大きく変わります。潮が速い、足元が深い、隣でバンバン撒きエサを打っている人がいるかどうか——これらの要素で最適解が変わるのは当然ですね。だからこそ、一通りのベースエサとなる集魚剤を覚えておいて、そこから現場で微調整しながら使い分けることが、チヌ釣りを成功へ導くコツと言えるでしょう。「チヌパワームギスペシャル」「チヌパワー激重」「爆寄せチヌ」という3つの個性がわかっていれば、どんな釣り場に行くにしても「今回はこれを中心に組み立てよう」と、最低限の戦略が立てやすくなります。
最後に、私自身がこのあとがきを書いていて改めて思うのは、チヌ釣りは“海の状況を読む力”と“集魚剤の使い方”がとても密接に結びついているということです。ちょっと天候が崩れたり、潮が変わったりすると、同じエサを使っていても反応がガラッと変わってしまう。そこを読み切って、一投ごとに撒きエサを工夫し、ウキの動きや魚の出方を見ながら仕掛けを微調整していくプロセスは、本当に奥深いものだと感じます。今回の記事を参考にしていただければ、初心者の方はまず「単品で使ってもしっかり成果を出せる集魚剤」を試しながら、徐々にブレンドや煙幕系の追加などをチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
私は近々、友人と一緒に新しいポイントへチヌ釣りに行く予定を立てています。そこは水深が深く流れが速いことで知られる場所なので、まずは「チヌパワー激重」を軸に、状況を見て「爆寄せチヌ」を少し混ぜてみようか……などと今からあれこれシミュレーションしているところです。こうした“準備から楽しい”のが釣りの醍醐味ですし、集魚剤の世界を掘り下げれば掘り下げるほど、自分なりの「必勝パターン」が見えてくるのではないかと思います。ぜひ皆さんも、この記事に登場した3種の集魚剤を試してみて、そこにオキアミやサナギ、練り餌などを加えて自分だけの組み合わせを見つけ、チヌ釣りの奥深さを堪能してください。安全第一で、素晴らしい釣果を祈っています!