磯からショアテンヤをやってみようと、静岡県の南伊豆エリアにある沖磯・横根へロックフィッシュを狙いに行きました。渡船は、ひがし丸さんにお世話になりました。
使ったのは、オーバルテンヤ8号と、前日にエビシャキ!で処理した甘エビ。沖へ投げて底を取り、リフトアンドフォールで探っていくと、アカハタが釣れました!
磯からでも、エビを付けたテンヤでアカハタを狙えます。 ただし、この日は強風でかなり釣りにくく、持ち込んだタックルも根魚狙いとしては細めでした。釣れた流れとあわせて、底の取り方や道具で気になった点を紹介します。
南伊豆・横根へ渡船。当日は南風が強く、風裏での釣り
横根までは、このときの渡船で20分ほど。神子元島の近くにある沖磯で、石鯛釣りでも知られる場所です。
この日は南風が風速10m/s以上。向かい風を受ける場所では到底釣りにならず、風裏に入れる場所へ釣り人が集まっていました。
潮回りは長潮で、釣っている間はあまり潮が動いていないように感じました。ただ、風がかなり強く、突風で海に落ちそうになる場面もありました。魚をどう釣るか以前に、足場が気になる状況です。
⚠ 危険:体勢が崩れる風では釣りを中断する
突風で踏ん張れない状態なら、竿を置いて安全を確保し、船長へ連絡して撤収を相談してください。 風裏に入れても安全とは限りません。磯に適したライフジャケットと滑りにくい履物を用意し、船長の判断に従います。磯での装備については、海上保安庁の釣り場別の注意点も確認できます。
また、人が集まる釣り座では投げられる方向も限られます。周囲の人と仕掛けの位置を確認し、安全に振り込める範囲で釣ることが前提です。後ろや隣に人がいる状態で、無理に遠投するのは避けましょう。
なお、ここでの所要時間や海況は当時の釣行記録です。現在の集合場所や出船・渡礁の可否は、利用する渡船へ事前に確認してください。
ショアテンヤで使用したタックル
今回は、手持ちのエギング用ロッドに2500番のリールを合わせました。実際にアカハタは釣れましたが、この組み合わせを、横根の根魚狙いに余裕のあるタックルとしては勧められません。
ロッド:オーシャントラベラー
ロッドはオーシャントラベラーです。
使用したのは、コンパクトに収納できる4ピースのエギング用ロッド。程よい張りがあり、テンヤを持ち上げて探る釣りにも使えました。渡船へ持ち込む際に、短くまとめられるのは便利です。
ただし、エギングロッドなら何でも8号テンヤを投げられるわけではありません。使用モデルの適合重量を確認し、エサを含めた重さで考える必要があります。当時使用したモデルの細かな仕様や現在の販売状況は、ここでは断定しません。
⚠ 注意:適合重量を超える仕掛けは投げないでください。 重いテンヤを使いたい場合は、それを扱えるロッドへ替えます。
リール:アルテグラ2500
リールは、シマノのアルテグラ2500を使用しました。
淡水・海水の釣りで使っていたリールで、価格と使い勝手のバランスが気に入っています。高価なリールと比べると巻き心地では差を感じますが、今回のテンヤを投げて巻く操作には問題なく使えました。
ただ、リールだけで根魚を強引に寄せられるわけではありません。掛けてから魚を止められるかは、ロッドやラインも含めた組み合わせで考えたいところです。
ラインとリーダー:PE0.6号+フロロ14lb
メインラインはPEラインのX8、0.6号です。
PEは伸びが少なく、底に触れた感触や小さなアタリを捉えやすいのが使う理由です。一方で、横風に糸を取られると、細いPEでも着底が分かりにくくなります。感度のよいラインでも、糸ふけが大きいままでは底を捉えにくいです。
リーダーにはフロロカーボン14lbを結びました。
磯では根ずれや瀬ずれが起こるため、PEをテンヤへ直結せず、リーダーを入れます。ただし、フロロなら岩に擦れても切れないということではありません。回収時に傷やざらつきを確認し、傷んだ部分は結び直します。
元記事で紹介していた結び方はこちらです。シーガー「フィッシャーマンノット改(簡単ノット)」
今回のPE0.6号と14lbリーダーは、磯のアカハタ狙いでは細めです。根に入られる前に寄せる釣りなので、これから準備するなら、根の荒さや狙うサイズに合わせてラインを太くし、それを扱えるロッドも組み合わせたいです。
テンヤ:オーバルテンヤ8号
使用したテンヤは、オーバルテンヤ8号です。
メーカーの製品仕様では、8号の重量は28g。号数から一律に換算するのではなく、この製品の実重量で考えます。
このとき探っていた範囲は、水深12〜15mほど。底を取るには30g前後は欲しいと感じたため、重さの近い8号を使いました。横根全体が同じ水深という意味ではなく、当日の釣り座での目安です。
風や流れで着底が分からないときは、ロッドの適合範囲内で重くするか、投げる距離を短くして探ります。重さを決める基準は、投げた先で底に着いたことが分かるかどうかです。
甘エビをエビシャキ!で処理してテンヤへ付ける
エサは、前日にエビシャキ!へ漬けておいた甘エビを使いました。柔らかいエビをそのまま投げるよりも、身持ちをよくして使うためです。
マルキユーのエビシャキ!は、有頭エビやオキアミのエサ持ちをよくするための調整材です。今回は頭を残した甘エビをテンヤに付けてキャストしました。
エビを付ける際は、身を曲げすぎず、針先が埋もれていないかを確認します。投げる前だけでなく、回収したときにエビがずれていないかも見ておきたいところです。
ただし、身を締めてもエサ取りを防げるわけではありません。この日も、エビの頭をすぐに取られてしまうことがありました。
身持ちをよくする処理と、魚にかじられることへの対策は別です。小さなアタリが続いたら、そのまま長く探り続けず、エサの残り方を確認します。
横根での釣り方と釣果|6投目にアカハタがヒット
底を取ったら、リフトアンドフォールで探る
テンヤを沖へ投げて着底させ、竿で持ち上げてから落とすリフトアンドフォールで探りました。底を引きずり続けるのではなく、底から離して、もう一度着底を確かめる釣り方です。
横根の沖磯ということで、もっと荒い岩盤の感触を想像していましたが、探った範囲は思いのほかゴロタのように感じました。海底を見て確認したわけではないので、これはテンヤを通したときの感触です。
また、潮自体はあまり動いていないように感じる一方で、横風が強く、底に着いたテンヤを同じ場所へ落ち着かせにくい状態でした。ラインが風に押される影響もあるため、仕掛けが流される感触だけで「潮が速い」とは決められません。
底が分からなくなったときの確認
まず糸ふけを取り、テンヤの重さを感じられる状態にします。それでも着底を捉えられなければ、投げる距離やテンヤの重さを見直します。底が分からないまま、同じ操作を繰り返さないようにします。
1投目は小さなアタリ。エサ取りも活発
1投目、巻き始めて数秒で、コツン、コツンと竿へアタリが出ました。
フグかベラだろうと思いましたが、このアタリの魚は釣り上げていないので、正体までは分かりません。小さくつつくアタリだけで、魚種を決めつけないようにしたいです。
当時の記録では水温は20℃近く、エサ取りも活発でした。甘エビには反応があるものの、それがそのまま本命のアタリにつながるわけではありません。頭を取られてしまうこともあり、エサの状態を気にしながらの釣りになりました。
6投目、リフトアンドフォール中にゴツン!
6投目。磯から沖へ投げてボトムを取り、リフトアンドフォールを入れながら巻いてくると、ゴツン!っと強いアタリがありました。
最初のコツコツしたアタリとは違い、はっきりした感触です。すぐにフッキングすると、魚は潮下へ走りました。
タックルが細めなので無理はできませんが、時間をかけて根へ潜られるのも困ります。根に入られないようにやり取りして、上がってきたのはアカハタでした!
アシストフックにしっかり掛かっていました。 エビを付けたテンヤを底付近で動かし、狙っていた根魚から反応を得られたのはうれしいところです。
今回のヒットの流れ
沖へキャストし、着底を確認してからリフトアンドフォール。巻いてくる途中に強いアタリが出ました。釣れたときに再現したいのは、単に8号を使うことよりも、底を把握しながらエビを動かせていたことです。
約1年前には、同じような釣り方で40cmのアカハタ
今回とは別の釣行ですが、約1年前にも同じような釣り方でアカハタを釣っています。
こちらは以前に釣れた40cmのアカハタです。今回の魚のサイズを示す写真ではありません。
一度釣れただけだと、たまたまだったのか気になります。今回は同じような釣り方で再びアカハタが釣れ、磯からのテンヤ釣りの可能性を感じました。
ただ、その後のカゴ釣りでは、手のひらほどのイシガキダイやイスズミが釣れた程度。全体としては渋い釣行でした。テンヤで本命が出たからといって、一日を通して魚の反応がよかったわけではありません。
テンヤ用ワームは、エビの代わりとエサ取り対策を分けて考える
今回アカハタを釣ったエサは甘エビです。ここからは、エビの頭を取られる状況で持っておきたいワームの話になります。
熟成アクアのスイムシュリンプ
エビの代わりとして候補になるのが、エコギア熟成アクアのスイムシュリンプです。
メーカーの説明でも、ひとつテンヤで使うエビエサの代わりを想定したソフトルアーとされています。有頭エビを用意できないときの選択肢として考えやすいワームです。
ただし、フグなどにかじられることまで防げるわけではありません。エサ取りが活発な場面ではワームも傷むため、熟成アクアに替えればエサ取りを避けられる、と期待しすぎない方がよいと思います。
疑似エビも候補。ただし食いとの兼ね合いがある
身持ちを優先したいときには、疑似エビを使う選択肢もあります。
こちらも、魚の前へうまく通せれば反応を得られる余地があります。ただ、エサが残ることと、本命が食うことは別です。残りやすさだけでよい悪いを決めず、アタリが出るかを見ながら使いたいです。
今回はワームへ替えて釣果を比較した釣行ではありません。次に試すなら、エビで反応が出たような底付近へ通し、エサの傷み方とアタリの両方を比べてみたいと思います。
ショアテンヤでアカハタを狙うなら、底を取れる準備から
横根では、甘エビを付けたオーバルテンヤ8号でアカハタが釣れました。次に準備するなら、底を取れるテンヤの重さと、根から魚を離せるタックルの余裕を揃えたいです。
今回のような強風下で粘ることを勧める釣行記ではありません。安全に竿を出せる日に、エビを使ったショアテンヤを試してみてはいかがでしょうか。
エサや仕掛けの選択肢は、こちらの記事でも紹介しています。
あとがき
今回の横根で気になっていたのは、以前に釣れた40cmのアカハタと同じように、またテンヤで釣れるかどうかでした。大きな魚が一度釣れると、そのときの仕掛けをもう一度使いたくなります。エビを付けて投げ、底から持ち上げて落とす。やることは単純なので、次も同じようにすれば釣れるのではないか、と期待してしまいます。
ただ、一度の釣果から覚えていることは、どうしても魚の大きさや引きに偏ります。写真を見れば40cmのアカハタが釣れたことは分かりますが、それだけでは、その魚にエビをどう見せられていたのかまでは分かりません。もう一度釣ってみたいと思うのは、魚そのものに会いたい気持ちに加えて、前の釣り方を少し確かめたいからでもあります。
今回、甘エビを前日に仕込んだのも、磯へ着いてからきちんとテンヤを試したかったからです。エサを用意している時間には、頭が残った状態で底まで届いて、アカハタが食ってくれればよいなと思います。ところが、実際には風が強いうえにエサ取りもいて、エビを用意しただけでは思い描いたとおりに進みませんでした。
ここはエサ釣りの面倒なところでもあります。せっかく付けた頭を取られると、また付け直す必要がありますし、アタリがあっても本命とは限りません。一方で、回収したエビを見ることで、少なくとも何かに触られたことは分かります。テンヤを動かしている間の感触と、戻ってきたエサの状態を合わせて考えられるところは、ワームだけを投げるときとは違う面白さだと思います。
だからといって、エビさえ使えばよいと決めるつもりもありません。頭が取られるたびに交換する釣りが続けば、疑似エビも試したくなります。ただ、ワームがきれいに戻ってきたら安心できるかというと、それも違います。今度は魚に見つけてもらえているのか、食わせ方が合っているのかが気になります。エサが残るだけでは、釣りがよくなったか分からない。このあたりは、次に持ち込んで比べてみたいところです。
道具についても、持ち運びやすい4ピースロッドはやはり便利でした。ほかの釣りに使っている道具でアカハタまで狙えるのはうれしいですが、魚が掛かると、持ち運びの便利さとは別の余裕が欲しくなります。今回釣れたことで、この細さで十分だと片付けず、次に同じ場所へ行くときの組み合わせを考えたいです。
それから、釣果の写真には風の怖さがあまり残りません。アカハタの写真だけを見れば、うまくいった釣行に見えると思います。でも、実際には突風で海へ落ちそうになるほどで、釣りに集中してよい状態だったのかという反省が残ります。魚が釣れると、その前に感じた危なさまで薄れてしまいがちです。そこは、今回の記事にも残しておきたいと思いました。
次はもう少し穏やかな日に、エビが底へ届いてからの動きを落ち着いて確かめたいです。風の影響が小さければ、今回うまく分けられなかったテンヤの動きと潮の影響も、もう少し捉えられるかもしれません。釣れた仕掛けを持っていくだけでなく、その仕掛けを扱える日に試す。 今回のアカハタを、次の一匹につなげるために、まずはそこからだと思います。






