個人的に、爆寄せグレがないとグレ釣りが少し不安になる。それくらい信頼している配合エサです。
ただ、単品で使ってみると、オキアミを混ぜたまき餌との違いも感じました。堤防でグレは釣れたものの、隣で友人がオキアミ入りのまき餌を撒くと、そちらへ移動する魚もいたんです。
私なら、普段はオキアミと混ぜ、単品は短時間の釣りや予備として使います。単品なら1袋に海水1,500cc、オキアミ1.5kgを混ぜるなら海水900ccが、私の使ってきた目安です。水を一度に入れず、ひしゃくでまとめたときの状態を見ながら仕上げます。

爆寄せグレの特徴|粗い粒子と集魚エキス
爆寄せグレで気に入っているのは、濁りの中に粗い粒子が混じり、沈んでいく様子が見えるところです。粉が広がるだけでなく、魚が追える粒が残ります。
マルキユーの公式情報では、粗い粒子による視覚への働きかけと、オキアミ・アミエビ由来の集魚エキスが特徴として挙げられています。主原材料には麦、フィッシュソリブル、魚粉加工品、酵母、アミノ酸などが含まれます。内容量は1袋2kgです。爆寄せグレの製品情報で確認できます。
信頼しているエサですが、成分が多いからオキアミ以上に寄る、とまでは言えません。実際に隣の友人と釣ったときには、オキアミ入りの方へ魚が寄っていく場面がありました。
また、粗い粒があることと、まき餌全体が速く底へ沈むことは別です。爆寄せグレを深場専用の重いエサと決めつけず、粒の沈み方と魚が出てくる深さを見ながら使っています。
爆寄せグレは単品でも釣れる?堤防で試した結果
まき餌用の冷凍オキアミを混ぜなくても、爆寄せグレだけでグレは釣れました。重たいオキアミブロックを持っていかずに済む点は、やはり便利です。
ここでいう単品使用は、まき餌を爆寄せグレと海水で作ることです。針に付ける刺しエサは別に用意します。
単品使用の水量と作り方
私が単品で使ったときの目安は、爆寄せグレ1袋に海水1,500ccです。
海水を全量まとめて入れるより、少し残して混ぜ始める方が調整しやすくなります。底に乾いた粉が残らないように混ぜ、全体になじませてから残りの水で仕上げます。
以前、表面が湿ったところで混ぜ終えたつもりになり、ひしゃくですくうと底から乾いた粉が出てきたことがありました。水が足りないと思ったのですが、先に底から返して混ぜ直すと、まとまり方が変わりました。
それからは、水を足す前に底や角の粉を確認しています。ひしゃくで押さえるとまとまり、振ったときに離れる状態が目安です。投げる途中で崩れるなら混ぜむらを確かめ、全体が乾いているようなら少量ずつ加水します。逆にべたつくときは追加を止め、乾いた配合エサが残っていれば少しずつ混ぜて調整します。
水量はこの記事で紹介する使用目安です。手元の袋に作り方の表示がある場合はそれを確認し、混ぜたエサの状態を見ながら合わせてください。
魚は釣れたが、隣のオキアミ入りに寄っていった
堤防で単品のまき餌を試したときは、グレが反応してくれました。「これならオキアミを混ぜなくても釣りになる」と感じたのは、このときです。
ところが、隣にいた友人がグレパワーV9とオキアミ3kgを混ぜたまき餌を撒くと、見えていた魚の一部がスーッとそちらへ移動していきました。
私の方でも釣れるのですが、友人のまき餌が入った側の方が魚の寄り方がよく、釣れているように感じました。
最初は魚を戻したくて、自分の前へ打ち足しました。粒が沈む間はこちらへ向く魚もいましたが、そこに落ち着いてくれるわけではありません。撒く量を増やせば解決すると思っていたので、これは少し意外でした。途中からは打ち足しを控え、自分のまき餌へ戻ってくる魚を見ながら仕掛けを入れるようにしました。
単品で魚を寄せられることと、隣のまき餌がある中で自分のところへ魚をとどめられることは、同じではありませんでした。
単品を使って感じたこと
オキアミなしでも釣れるのは確かに便利です。ただ、隣へ動く魚を見てからは、普段の釣りまで単品に置き換えようとは思わなくなりました。数も狙いたい日には、オキアミを混ぜて持っていく方が私には安心です。
この比較では、釣り座、撒く量、仕掛けの入れ方までそろえたわけではありません。爆寄せグレがV9より劣るという比較でもありませんが、冷凍オキアミを省くかどうかを考える材料にはなりました。
オキアミを混ぜる量は?まずは1.5kgの配合から
爆寄せグレだけでは少し不安、でもオキアミを3kg使うほどの釣りではない。そんなときは、次の配合を目安にしています。
- 爆寄せグレ:1袋
- オキアミ:1.5kg
- 海水:900ccを目安に調整
単品の水量1,500ccを、そのままオキアミ入りへ使うわけではありません。オキアミからも水分が出るので、解凍具合を見て海水を控えめに加えます。
私にはこのくらいの配合が扱いやすく、単品のときの不安も減ります。オキアミの粒を混ぜられるので、刺しエサのオキアミをまき餌と一緒に流す釣りも組み立てやすく感じます。
冷凍オキアミを用意しにくいときは、常温保存できるサッとオキアミを予備に持つ方法もあります。ただし、少量の追加で冷凍オキアミ1.5kgや3kgと同じ量・状態になるわけではありません。
爆寄せグレのブレンド3例|V9・V10・VSPの選び方
別の配合エサと混ぜるときは、寄せる力だけでなく、まき餌をどう扱いたいかで選びます。初めての釣り場ならV9、白い濁りで流れを見たいならV10、まとまりとひしゃく離れを重視するならVSPが私の選択肢です。
| 組み合わせるエサ | 選ぶ目的 |
|---|---|
| V9 | 初めての場所で基本の配合にする |
| V10 | 白い濁りでまき餌の流れる筋を見る |
| VSP | まとまりとひしゃく離れを重視する |
以下は元々使い分けてきたブレンド例です。V9には通常品と徳用があり、袋の量が違います。「1袋」だけで置き換えず、ここでは通常品のV9を基準にしてください。
V9+爆寄せグレ|初めての釣り場で組み立てやすい
オキアミ3kg+グレパワーV9 1袋+爆寄せグレ1袋
特に迷う理由がなければ、私はこの組み合わせから考えます。グレパワーV9は、横方向への広がりと遠投性を備えた、基本性能のバランスを重視する配合エサです。メーカー公式のV9製品情報では通常品1,700g、徳用3,000gと区別されています。
そこに爆寄せグレの粗い粒を加える考え方です。初めての場所では、最初から魚が深いと決めつけず、少量撒いたときにどこへ広がり、どの層から魚が出てくるかを見て釣りを始めたいと思います。
海水は、解凍したオキアミと粉を混ぜてから少しずつ加えます。狙う距離へまとまって届くことを先に確認し、遠くへ届かせる必要がないのに固く練り過ぎないようにします。
V10+爆寄せグレ|白い濁りで流れを追いたい
オキアミ3kg+グレパワーV10 1袋+爆寄せグレ1袋
まき餌の流れる方向を目で追いたいときの組み合わせです。V10の白い濁りは、投入したまき餌がどちらへ運ばれるかを見る助けになります。ここで使うのは通常のグレパワーV10で、V10スペシャルとは別製品です。V10の公式説明でも視認性が特徴として挙げられています。
富戸や蓮着寺周辺で磯釣りをしてきて感じるのは、まき餌の着水点へウキを入れるだけでは、同じ筋を流せないことです。
蓮着寺の寺下で、沖を向いて左のハエ根の際を狙ったときもそうでした。サラシが広がったところへ撒くと、白い濁りが根の際から沖側へ押し出されるのに、ウキは手前に残っていました。見えている範囲でも、まき餌と仕掛けの進む方向が違います。
そこで、サラシの勢いが緩むのを待ち、濁りが流れ出す側へ仕掛けの投入位置をずらしました。ウキが濁りと離れるまでの時間は長くなりましたが、それだけでアタリが続いたわけではありません。それでも、次に投入位置を直すのか、仕掛けの入り方を見るのかを考えやすくなったのは助かりました。
蓮着寺の寺下は、ハエ根やサラシ、沖の流れとの関係で狙う位置が変わる磯です。現地の形状は東伊豆の釣り場ガイド・寺下でも紹介されています。沖合が深いから、足元のまき餌もひたすら沈めればよい、という場所の見方はしないようにしています。
白い濁りを見るときのポイント
まず濁りが伸びる方向を見て、仕掛けの流れる筋と比べます。ずれていれば、まき餌の投入位置や、まき餌を打ってから仕掛けを入れる間隔を一つずつ変えます。
ただし、白い濁りの中にウキがあるだけでは、深いところの刺しエサまで同調しているとは言えません。濁りは流れを読む手掛かりとして使い、刺しエサの残り方やアタリも合わせて判断します。
この配合も海水量は固定せず、オキアミの水分とまとまりを見て調整します。見やすさが欲しい場面と、魚が食うタナへ仕掛けを入れる作業は、分けて考えると迷いにくくなります。
VSP+爆寄せグレ|短時間で手返しよく撒きたい
オキアミ3kg+グレパワーVSP 1袋+爆寄せグレ1袋+海水800ccを目安に調整
大会に出ていた時期にも使っていた組み合わせです。限られた時間では、ひしゃくでまとめるたびに手間取ると、まき餌を入れるリズムが崩れます。
この配合を使ったときに気にしていたのは、一投の飛距離より、同じところへ繰り返し打てるかでした。ひしゃくのカップに残ったエサを落とそうとして手が止まると、その間も仕掛けは流れていきます。釣り始めに少量すくって離れ方を見ておく方が、後から慌てずに済みました。
VSPは、短時間の競技を想定した配合エサで、まとまりとひしゃく離れ、着水後の拡散が特徴です。VSPのメーカー公式ページには爆寄せグレとのブレンド使用例も掲載されています。
海水800ccは、この配合で紹介してきた目安です。最初から全量を注がず、混ぜてなじませた後にひしゃくで切れるかを見ます。柔らかくし過ぎて狙う位置へまとまらなければ、配合エサの性能を生かせません。
一方、食い渋る魚に必ず効く組み合わせ、とまでは考えていません。まき餌の粒を拾っているのに針の付いたエサだけ食わないなら、さらに撒く前に刺しエサの沈み方や仕掛けの張りを見直したいところです。
単品とブレンドを使い分けるなら
短時間だけ堤防で試したいときや、用意したまき餌が足りなくなったときには単品が便利です。一方、初めからしっかり釣る日には、私はオキアミ入りを選びます。
単品でも釣れた経験と、隣のオキアミ入りへ魚が動いた経験。両方があるからこそ、爆寄せグレを信頼しながらも、冷凍オキアミを不要とは言い切れません。
ブレンドも袋を増やすことが目的ではありません。流れを見たいのか、遠くへまとまって届けたいのか、今のまき餌では魚がとどまらないのか。変えたい点を一つ決めると、次の配合を選びやすくなると思います。
磯へ持ち込む道具では、タモの届く長さも確認しておきたいところです。以前、5mではあと少し届かない思いをしてから、私は6mを用意することがあります。どの釣り座でも6mで足りるわけではないので、海面までの高さに合わせて選んでください。
おすすめのタモ網(6m)の激安品を買ってみた。玉網の使い方動画あり
あとがき
爆寄せグレは、今も持っていくと安心できる配合エサです。ただ、一番勉強になったのは、よく釣れた日よりも友人のまき餌へ魚が動いていった場面でした。
あのときは、自分の使っているエサを信頼していた分、少し意地になっていたと思います。こちらでもグレは釣れているのだから、そのまま続ければいい。そう思いながらも、友人がひしゃくを振ると、ついそちらの海面を見てしまいました。自分のウキを見ている時間より、隣の魚の動きが気になる時間が増えていたんです。
釣れないから困るのと、隣の方がよさそうで落ち着かないのは、似ているようで違います。その日の私は、その二つを一緒にしていました。単品でも釣りになったという、試したかったことへの答えは出ています。それなのに、途中からは友人と同じように釣れないと納得できなくなっていました。後から考えると、ずいぶん欲張りな比べ方です。
もちろん、オキアミを混ぜておけばよかったという気持ちは残りました。ですが、それだけを反省にしてしまうと、どこへ撒いて、どの魚に向けて仕掛けを入れていたのかが抜けてしまいます。あの日、自分のまき餌に反応する魚がいなくなったわけではありません。そこをもう少し落ち着いて見ていれば、単品で使う面白さも違った形で分かった気がしています。
私は、気に入った道具やエサができると、なるべくそれで何とかしたくなります。毎回違うものを使うより、いつもの感触が分かっている方が釣りに集中しやすいからです。ただ、その安心感が強くなり過ぎると、うまくいかない理由を仕掛けや潮にばかり探してしまう。友人と並んだ日は、自分にもそういうところがあると感じました。
帰ってからも気になったのは、釣った数より、魚が向きを変えた瞬間でした。釣果だけを振り返っていたら、単品で釣れたから十分だった、で終わっていたと思います。目の前で別の反応を見たからこそ、便利さを優先して持ち物を減らす日と、魚の反応に合わせる余地を残しておく日を、自分の中で分けるようになりました。
それ以来、準備の段階で、その日に何を試したいのかを少し考えるようにしています。短い時間で気軽に竿を出したいのか、いつもの配合で釣りに集中したいのか。両方を一度に満たそうとすると、結局あれもこれもと持っていきたくなります。荷物を減らしたのに、釣り場で持ってこなかったものばかり気にしていては、もったいないですからね。
次に単品を試すなら、魚が寄った後の様子をもう少し見たいと思っています。撒き続けているときだけ見えるのか、少し間が空いても自分の前に残るのか。すぐにひしゃくを手に取る癖を抑えて、仕掛けを入れる前に見る時間を作りたいです。よく釣れた配合をもう一度使う楽しみとは、少し違う楽しみ方になりそうです。
信頼できるエサがあるのはありがたいことです。そのうえで、期待と違う反応が出た日も覚えておきたい。爆寄せグレを見ると、釣れたグレと一緒に、隣へスーッと動いていった魚も思い出します。あの少し悔しい感じまで含めて、私には印象に残っているエサです。





