フカセ釣りに欠かせないアイテムのひとつにコマセバッカンがあります。
ここでは、私の使っているおすすめのコマセバッカンをお見せいたします。バッカンの使い方やサイズ、使用感や各パーツの詳細を見ていきましょう。
この記事は、こんな方におすすめ
- 実際に使っているおすすめのコマセバッカンを知りたい人
- バッカンの使い方やサイズなどを知りたい人
- ロッドスタンドが装着できるバッカンを探している人
目次
おすすめのコマセバッカン
結論から申し上げます。
数あるバッカンの中でもロッドスタンドが付けられるバッカンとしておすすめのコマセバッカンはこちらになります。
マルキュー パワーバッカンセミハードTRⅥ
カラーはブラックとホワイトの二色展開となっています。
後述しますが、36㎝タイプと40㎝タイプ そしてショルダーベルトタイプがあります。
なぜおすすめなのか?
おすすめできる点としては取り外し可能なロッドスタンドがついているからです。
カスタムベルトというベルトが左右の側面に2つ装備されており、針金のフックのついた別売のカスタムロッドスタンドを装着できるようになっています。
ヒシャクスタンドのように上のフックだけで支えるものは、ロッドなどを立てかけると簡単に倒れてしまいます。
このマルキューのカスタムベルトタイプのバッカンは、フックを支えるループのパーツが上下に2つセットされているので、しっかりとロッドスタンドを支えてくれ、たも網などを一時的に立てておいても簡単には倒れないようになっています。
バッカン内のエサの残りが少なくなってバッカン自体が軽くなってしまうと、バッカンごと倒れてしまう可能性もありますので、その点は注意が必要です。
この専用のカスタムロッドスタンドは取り外しが可能なので、車に積み込んだり、家で保管する際にも場所をとらず邪魔にならないところもおすすめできるポイントになります。
価格は2000円以下でそこまで高価でもありません。
カスタムベルトがマルキュー製品にしかないので、他のバッカンに取り付けられないのが難点ですが、マルキューのフカセエサを使っているのであれば、バッカンも一緒に揃えてしまうのもいいかと思います。
先におすすめのバッカンをご紹介したところで、そもそもバッカンは必要なのか?といった疑問やバッカンの使い方、収納例などコマセバッカンの詳細について見ていきましょう。
バッカンはなぜ必要?いらない?
バッカンなしでも投げ釣りやルアー釣りなど釣りを楽しむことはできますが、フカセ釣りにおいてはコマセバッカンは必ず必要になります。
衣装ケースやコンテナボックス、バケツなどで代用しようとしても、硬すぎたり安定感が悪かったりと非常に使い勝手が悪くなります。
コマセバッカンは主にエサを混ぜてコマセを作るために使います。
フカセ釣りでは、集魚剤2袋+オキアミ3㎏などの量でエサを作ります。
エサ取りの多い時期などはこの倍の量が必要になることもしばしばです。
これだけのエサを混ぜ合わせるとなると専用のバッカンのほうが混ぜやすく、そしてエサも撒きやすいのです。
それだけでなく、バッカンは道具の収納や魚の持ち運びにも使える便利なアイテムなのです。
バッカンのサイズは?
バッカンにも各社で様々なサイズがありますが、主なサイズは36㎝と40㎝になります。
サイズ表記は横幅のサイズになります。
サイズ
36TRⅥ:36(W)×25.5(D)×25.5(H)cm
40TRⅥ:40(W)×26(D)×26.5(H)cm
ぱっと見ではわからないぐらいのわずかな差に見えるかもしれませんが、この4㎝差というのは非常に重要なのです。
実は40㎝のバッカンに36㎝のバッカンを入れてみるとぴったりと収まります。
収納してみるとこのようになります。
この収納の仕方が便利なのは釣りが終わって収納するときだけではありません。
釣りを長くしている人がバッカンをサイズ別に持っているのは、釣り場に着いてからエサを2つに分けたり、一つに水を入れて魚を活かすのに使ったりするためです。
その他にも釣り場で出たごみの収納や、釣具店で冷凍のオキアミを購入した際に一時的に入れておく容器としても使え、何かと便利なアイテムなのです。
それではコマセバッカンには何がどれぐらい入るのかを見ていきます。
バッカンには何をいれる?
バッカンに収納するものとしては、主にはコマセですが、リールや雨具、細かな釣り具やタオルなど釣りに必要なほとんどのものを収納することができます。
フカセ釣りに必要な水くみバケツ、エサ箱、ヒシャクスタンドなども釣りで汚れそうなものも一緒に入れて運ぶこともできます。
バッカン自体はEVA素材でできており、耐久性があり、丸ごと水洗いもできます。
そのため、バケツ代わりに使ったり、釣り場で汚れた釣り具を持ち運ぶためにも使うことができます。
家に帰ればバッカンに水を張って、その中に汚れた釣り具を入れてしまえば、そのままバッカンの中で洗えるので片付けもスムーズです。
バッカンの容量は?
バッカンの容量
36TRⅥ:22.5ℓ
40TRⅥ:27.5ℓ
36と40サイズでは約5ℓの違いがあります。
試しに40サイズにチヌとグレの集魚剤をいれてみます。
縦入れでも横入れでも 5袋収納可能です。
釣りに行く時に5袋持っていくのであれば、36バッカンに2袋、40バッカンに3袋を分けて入れるとよいでしょう。
空いたスペースに、ヒシャクスタンドや水くみバケツ、タオルやオキアミなどをいれます。
バッカンは丈夫で破れにくい
薄型のバッカンで折りたたみ可能な安いバッカンも売られていますが、自立性がないとエサが偏ったり磯場で擦れて破れてしまったりしたことがあります。
その点、丈夫な厚手の生地でできているコマセバッカンは、安心して使用できます。
特に擦れやすい底面にグリップがついていることで磯場でしっかりと固定でき、滑りを防止してくれます。
バッカン種類
マルキューのパワーバッカンセミハード40TRⅥ にはハンドルモデルと、ショルダータイプがあります。
ホワイトモデルとブラックモデルがあります。
ハンドルタイプはハンドル幅が広くとってあることで渡船時などの荷物の受け渡しがしやすく、バッカンを持った時の安定感に優れています。
そしてもう一つのタイプは、防水のショルダータイプです。
ショルダータイプはピトン・チャランボなどを使う磯釣りに最適です。
また、荷物が重たい時にはショルダータイプのほうが肩で運ぶことができるので、比較的楽に運べます。
シマノ バッカンもかっこいい
シマノ(SHIMANO) 水汲み バッカン リミテッドプロ(ハードタイプ) BK-111R
シマノのバッカンもおしゃれでかっこいいものが販売されています。
私はハンドル部分が硬いのが嫌でマルキューを使っていますが、しっかりとしたハンドルで固定したい方にはシマノのバッカンのほうがいいでしょう。
まとめ
ここでは私の使っているおすすめのバッカンについて見ていただきました。
それぞれの釣り方やメーカーなどの好みもあるかと思いますので、本記事を参考に釣具店で見てしっくりするバッカンを選んでみてはいかがでしょうか。
使い勝手や見た目の良さ、釣りへのこだわりの表現として気に入ったバッカンを使ってみると気分もいいものです。
他人が使っている釣り道具というのは、なかなか面白いものです。堤防からの釣りに使える道具をまとめた記事もありますので、ご参照ただければ幸いです。
【あとがき】
今回のブログ記事では、私が愛用しているコマセバッカンの紹介と、その使い方やサイズ選びのポイントについて詳しくお伝えしてきました。書き終わって振り返ってみると、改めて「フカセ釣りにおけるバッカンの重要性」を強く感じています。釣りをするうえで、竿やリールといったメインの道具に目が行きがちですが、コマセバッカンのように周辺をサポートしてくれるアイテムがあってこそ、より快適で効率的な釣りが可能になります。私にとってバッカンは、釣りの現場での“もう一人の相棒”と言っても過言ではありません。
今回このテーマを選んだ理由は、フカセ釣りを始めたばかりの方や、道具をそろえようとしている方に「バッカンの重要性を少しでも知ってもらいたい」という思いからでした。実を言うと私自身、最初はバッカンの存在を軽く考えていました。「別に大きいバケツでも何とかなるんじゃないか?」と思っていたのです。しかしフカセ釣りを続けていくうちに、バッカンの使い勝手や頑丈さ、汚れを落としやすい素材、そしてロッドスタンドが取り付けられる利便性など、「いかに釣りをスムーズにできるか」に直結する要素が詰まっていることを痛感しました。記事でも触れていますが、フカセ釣りで大切になるコマセの混ぜやすさや管理のしやすさも、やはり専用バッカンがあって初めて実現できるものだと思います。
バッカンを選ぶときに「ロッドスタンドを取り付けられるかどうか」は、私にとって最重要ポイントの一つでした。釣り場では、どうしてもロッドやタモ網を一時的に立てかけておく必要があり、少しの時間でも置き場に困る場面があるからです。磯の上で置き場所が安定しないと、最悪竿を倒してしまったり、ラインが絡んでしまったりといったトラブルにつながります。その点、マルキュー製品のカスタムベルトと専用ロッドスタンドがあれば、フカセ釣り特有の“ちょっとした手間”から解放される部分が大きいと感じています。実際、私も釣り仲間と並んで竿を立てたまま談笑している間や、仕掛けの交換作業をしているときなどに、ロッドスタンドのありがたみを身をもって体験しています。
執筆の背景としては、先日キャスト宇部店で店員さんと話していたときに「フカセ釣り用のバッカンでおすすめは何か?」という会話がきっかけになりました。偶然そのとき店員さんと意気投合し、私が愛用しているマルキューのパワーバッカンセミハードTRⅥについて熱く語る流れになったのです。店員さんも同じバッカンを使っているらしく、「カスタムロッドスタンドが付けられると仕掛け替えのときにホントに助かるよね」と、盛り上がりました。私も普段からこの便利さに大いに助けられている一人ですし、実際に釣行を繰り返すほど、特に磯場での安定感の大切さを実感します。そういう経験の積み重ねから「これは一度まとめて記事にしておきたい」という思いが強まり、この記事の執筆に至りました。
思い出深いエピソードとしては、まだバッカンの便利さを知らなかった頃、工具ケースを代わりに持って磯場に降り立ったことがあります。結果は想像どおり、蓋が閉めにくいわ、角が当たると割れそうになるわで散々でした。そのときは何も知らず、「なんとかなるだろう」と思っていたのですが、釣行後の片付けで車まで移動するのにも手間がかかり、コマセを混ぜる際には道具にコマセが飛び散って、あとで清掃に一苦労。おまけにエサ取りの多い季節だったので、コマセの量が増えるたびに不便を痛感していたのをよく覚えています。そんな失敗体験があるからこそ、きちんとしたバッカンを使うメリットがどれだけ大きいか、今振り返っても改めて感じます。
また、釣り仲間の中には、バッカンを「魚を一時的に活かしておくための水槽がわり」にする方もいます。リリース前提の釣りにはもちろんですが、「今だけちょっとキープして、大きさを計ったり写真を撮ったりしたい」というときにも、バッカンがあるととても便利ですよね。さらにゴミ箱としても活躍するため、現場で出た仕掛けの切れ端やビニール袋などを一時的に入れておくにも重宝します。私もよく、釣りが終わるころにはバッカンの中に小さなゴミをきちんと収集して、最後にまとめて処分するようにしています。もともと海をきれいに保つためにもゴミは持ち帰るべきですし、そういったマナーの面でもバッカンがあると行動しやすいのです。
このようにバッカン一つをとってみても、実はたくさんの役割があり、フカセ釣りをはじめとしたさまざまな釣りスタイルに役立つ要素が詰まっています。もちろん、釣りを始めたばかりの方や予算に限りがある方は「そこまで専用道具にこだわらなくても……」と思うかもしれません。しかし長い目で見ると、使いやすい専用道具を初めからそろえておくと「釣りそのものを快適に楽しむ時間」が圧倒的に増えるのを実感します。私自身の失敗談や仲間から聞いた話を総合しても、道具を無駄に買い替えるより、最初からしっかりした製品を選ぶほうが結果的にコスパが良いことが多いのです。
この記事を読んでくださった皆さんにぜひお伝えしたいのは、「もしフカセ釣りに興味があるのなら、ぜひバッカンにもこだわってみてほしい」ということです。釣りのエサを混ぜる手間は一見地味に思えるかもしれませんが、その地味さを整え、スムーズにすることで、釣り全体の楽しさが何倍にも膨らみます。混ぜたコマセがしっかりと効いて魚が寄ってくれば、穂先に伝わるあの独特の手応えは一層格別です。私はそんな瞬間が味わいたくて、毎週末のように竿を携えて海へ足を運んでしまいます。もしも「いつかフカセ釣りを始めてみたい」と考えている方がいらっしゃったら、このブログの記事が少しでも参考になれば幸いです。
最終的に、釣り道具を選ぶ基準は人それぞれ違うと思います。デザイン性を重視する方もいれば、価格を重視する方もいるでしょう。しかし、この記事でご紹介したようなポイント――頑丈さ、ロッドスタンドとの互換性、サイズの選択肢、そして手入れのしやすさなど―を見比べてみることで、自分に合ったバッカンを見つけやすくなるはずです。特に初心者の方には、“できるだけストレスを減らす”という意味で、安心感と実用性の高いマルキューのパワーバッカンセミハードTRⅥを強くおすすめします。
これからフカセ釣りを始める方、すでに始めている方、あるいはまだ踏ん切りのつかない方も、ぜひ次の週末に釣り場へ足を運び、バッカンを使いながらコマセを混ぜる感覚を味わってみてください。コマセのいい匂いを嗅ぎながら、「さて、今日はどんな魚に出会えるんだろう」というわくわくした気持ちを感じたとき、きっと釣りがもたらす魅力と奥深さを実感していただけると思います。
最後になりましたが、この記事を読んでいただき本当にありがとうございます。釣り道具の一つを掘り下げただけで、これほど多くのポイントやエピソードが語れるのだと、書きながら私自身も再確認することができました。「便利なバッカンを使ってみたいな」と思う方が一人でも増え、釣り場で楽しそうにコマセを混ぜる姿を見かけられたら、著者としてこれ以上の喜びはありません。どうか皆さんも、安全に気をつけながら、満ち潮や夕暮れの風景など海ならではのドラマを存分に味わってください。皆さんの釣り人生が、バッカンというアイテムをきっかけにますます充実したものになりますように――そんな願いを込めて、この記事のあとがきを締めくくらせていただきます。