PEラインの号数を見て、「1号は何ポンド?」「直径は何mm?」と迷うことはありませんか。私も、同じ号数なら強さもリールへの収まりも同じだと思って、巻き替えで戸惑ったことがあります。
先に押さえておきたいのは、PEの号数は糸の質量を基準にした表示で、強度や直径が一つに決まるわけではないということです。たとえば「PE1号=必ず20lb」ではありません。
この記事では、0.1〜10号の規格上のデニールと製品の強度表示例、lbからkgへの換算、釣り方別の選び方をまとめます。表の数字を、買い物や糸巻きでどう使うかまで整理していきましょう。
PEライン換算表|0.1号〜10号のデニールと強度の表示例
号数ごとに並べましたが、デニールは規格値、強度は特定製品の表示例です。デニール欄は各製品の実測値ではなく、PE100%糸の規格上の対応値です。異なる構造・表示基準の製品も含むため、強さのランキングとしては読まないでください。
| 号数 | 規格上の デニール |
製品表示 (lb) |
左のlbを kg換算 |
製品例 |
|---|---|---|---|---|
| 0.1号 | 20d | 4lb | 1.8kg | A |
| 0.15号 | 30d | — | — | — |
| 0.2号 | 40d | 3.5lb | 1.6kg | B |
| 0.3号 | 60d | 6.5lb | 2.9kg | B |
| 0.4号 | 80d | 8.5lb | 3.9kg | C |
| 0.5号 | 100d | 9lb | 4.1kg | C |
| 0.6号 | 120d | 11lb | 5.0kg | C |
| 0.8号 | 160d | 15lb | 6.8kg | C |
| 1号 | 200d | 18lb | 8.2kg | C |
| 1.2号 | 240d | 21lb | 9.5kg | C |
| 1.5号 | 300d | 26lb | 11.8kg | C |
| 1.7号 | 340d | — | — | — |
| 2号 | 400d | 35lb | 15.9kg | C |
| 2.5号 | 500d | 42lb | 19.1kg | C |
| 3号 | 600d | 49lb | 22.2kg | C |
| 4号 | 800d | 53lb | 24.0kg | C |
| 5号 | 1,000d | 66lb | 29.9kg | C |
| 6号 | 1,200d | 79lb | 35.8kg | C |
| 8号 | 1,600d | 97lb | 44.0kg | C |
| 10号 | 2,000d | 123lb | 55.8kg | C |
Aはデュエル「アーマード F+ プロ 150m」のMAX直線強力、Bはシーガー「PEX4 ルアーエディション」の最大強力、Cはダイワ「UVF PEデュラセンサー×8+Si²」の強力表示です。Cは0.4〜4号が200m巻、5〜10号が100m連結の仕様を使っています。
「kg換算」は各行のlbに0.45359237を掛け、小数第1位に丸めた計算値です。メーカーが別に掲載しているkgの数字とは区別してください。「—」はこの表に製品例を載せていない意味で、その号数の製品が存在しないという意味ではありません。
直径mmには、この表の全号数へ当てはめられる共通規格値がありません。直径を公表している製品の例は、次の節で紹介します。
参考画像:号数別の早見図(強度・直径は共通規格ではありません)
この画像のlb・kg・直径mmは、すべてのPE製品に当てはまる数値ではありません。購入するラインの強度は、上の製品表示例や各製品の仕様表で確認してください。
画像のkg欄には概算値が含まれます。1lb=0.45359237kgで換算して小数第1位に丸めると、40lbは18.1kg、90lbは40.8kgです。直径mmもPE全体の規格値としては使えません。
PEラインの号数と直径|1号=200デニールとは?
一般社団法人日本釣用品工業会のPE糸の太さ標準規格では、PE100%糸の1号を200デニール(d)としています。デニールは、9,000mの糸が何gになるかを表す単位です。
1号なら9,000mで200g、0.6号なら120gが標準値。この質量には、コーティングや顔料も含まれます。つまり、号数は太さ選びの目安にはなりますが、ものさしで測った直径そのものではありません。
同じ号数でも直径や巻き上がりが違う理由
PEは細い繊維を束ねた糸です。編み方、糸の締まり方、表面処理などによって、外径やつぶれ方が変わります。リールへ巻く際のテンションでも収まりは変わるため、号数だけで糸巻き量をぴったり計算するのは難しいところです。
私も同じ0.6号で巻き替えたのに、思っていたより早く下巻きが見えて焦ったことがあります。その後の巻き替えでは、前のラインと同じ下巻き量のまま進めず、巻き上がった位置を確認して調整するようにしました。少し手間でも、釣り場で残りの糸を気にするより気が楽です。
リールへ巻く前に見ること
- リールの仕様は、PEの号数と巻ける長さの組み合わせで確認する。
- メーカーを替えるときは、同じ号数でも下巻き量を決めつけない。
- ラインを一定の適切なテンションで巻き、リールの取扱説明書にある巻き量へ合わせる。
糸巻き量は、共通の直径換算表よりリールのPE対応表示と実際の巻き上がりを基準にする。私はこの順番にしてから、号数とmmの数字だけで悩むことが減りました。
「標準直径」が書いてある製品はどう読む?
製品にmm表示がある場合は、そのメーカーがその製品に示している直径として読みます。ほかのPEラインの同じ号数へ、そのまま移す数字ではありません。
たとえば、シーガー「PEX4 ルアーエディション」には、次のように標準直径と最大・平均強力が掲載されています。ここはメーカー表示をそのまま並べています。
| 号数 | 標準直径 (mm) |
最大強力 (lb/kg) |
平均強力 (lb/kg) |
|---|---|---|---|
| 0.2号 | 0.074 | 3.5lb/1.6kg | 3lb/1.4kg |
| 0.25号 | 0.083 | 4.9lb/2.2kg | 4.4lb/2.0kg |
| 0.3号 | 0.090 | 6.5lb/2.9kg | 6lb/2.7kg |
一方、アーマード F+ プロの0.2号は、MAX直線強力5lb、標準直径0.08mmです。同じ0.2号でも、強度も直径も一律には扱えないことが分かります。買う製品名まで合わせて比較するのが、遠回りに見えていちばん確実です。
ポンド(lb)と強度(kg)の換算|号数からは固定換算しない
単位の換算は一定です。1lb=0.45359237kg、1kg≒2.205lb。釣り糸の強度表示では荷重の目安として使われ、厳密な力の単位ではそれぞれlbf、kgfに相当します。
lbからkgへ換算するときの式
表示lb × 0.45359237 = kg換算値
| lb | kg換算 |
|---|---|
| 4lb | 1.8kg |
| 5lb | 2.3kg |
| 6lb | 2.7kg |
| 8lb | 3.6kg |
| 10lb | 4.5kg |
| 12lb | 5.4kg |
| 16lb | 7.3kg |
| 20lb | 9.1kg |
| 30lb | 13.6kg |
| 40lb | 18.1kg |
| 50lb | 22.7kg |
| 60lb | 27.2kg |
| 80lb | 36.3kg |
| 90lb | 40.8kg |
| 100lb | 45.4kg |
| 130lb | 59.0kg |
「号数×20=lb」で選ばない
号数が同じでも、素材の使い方や製法、強度の表示基準が違います。「号数×20」や「号数×6〜8kg」のような計算では、購入する製品の強度を決められません。
たとえばシマノ「ピットブル 8」の1号は最大強力22.4lb、XBRAID「アップグレードX8」の1号はLB欄が22です。冒頭のダイワ製品では1号18lb。同じ1号でも表示は異なり、欄の名称もそろっていません。
数字が大きいものを選ぶ前に、「最大」「平均」「直線」「結節」のどれなのかを確認します。最大強力だけで毎回その強さが出るとは考えず、平均強力も最低保証とは受け取らないほうがよいです。
表示強度は、釣れる魚の体重でもドラグ設定でもない
20lbをkgへ直すと約9.1kgですが、それで「9kgの魚を持ち上げられる」とは言えません。結び目、傷、急な負荷が加われば、ライン単体の表示どおりにはいかないためです。
水中で魚とやり取りする負荷と、魚を空中へ抜き上げる負荷も別です。釣れる魚の大きさは、ドラグやロッド、障害物、取り込み方まで含めて考えます。
lbとkgは換算できますが、号数・魚の体重・ドラグ値まで一緒に換算することはできません。
⚠ 注意|強度の数字だけで魚を抜き上げない
重い魚はタモなどで取り込み、PEラインを素手に巻いて持ち上げないでください。糸が食い込むケガや、ロッド・仕掛けの破損につながります。ドラグはラインの表示強度いっぱいまで締めず、ロッドやリールの使用条件と仕掛け全体に合わせます。
PEラインの号数別の使い方|狙う魚と釣り方で選ぶ
まずは釣り方から候補を絞り、ロッドの適合PE、ルアー重量、障害物、必要な糸巻き量で調整します。同じ魚でも、開けた場所でやり取りできるか、根から離さなければいけないかで必要な太さは変わります。
| 号数の候補 | 釣り方・対象魚 | 選ぶときの判断 |
|---|---|---|
| 0.1〜0.2号 | 繊細なライトゲーム、ワカサギ | 細糸の扱い・結びに慣れているか |
| 0.3〜0.4号 | アジ・メバルなどのライトゲーム | 仕掛けの重さと糸ふけを管理できるか |
| 0.5〜0.6号 | エギング、タイラバなど | 専用タックルや船の条件に合うか |
| 0.8〜1号 | エギング、シーバス、チニングなど | 魚の寄せ方と手前の障害物 |
| 1.2〜1.5号・1.7号 | シーバス、サーフ、小型青物など | ルアー重量と寄せる負荷 |
| 2〜3号 | 青物狙い、船釣りなど | 船宿の指定と必要な糸巻き量 |
| 4〜6号 | 大型青物などのジギング・キャスティング | ロッド・リール・ドラグの適合 |
| 8〜10号 | 大型魚を想定した釣り | 対象魚と必要なタックルが明確か |
東レのラインセレクトガイドでも、エギング、シーバス、ショアジギングなど釣り方ごとに号数を分けています。「初心者なら全部0.8号」のように、釣り方をまたいだ万能の号数は決めないほうが失敗しにくいです。
0.1〜0.2号|軽い仕掛けを扱うための細さ
アジングなどで細さを活かしたいときや、ワカサギ釣りで候補になる号数です。特に0.1号は、細糸の結びと糸ふけの管理に慣れた方向けと考えています。
ワカサギ用の短い仕掛けと、軽いジグヘッドを投げる釣りでは、必要な糸の長さや先端のつなぎ方が違います。海のライトゲームではショックリーダーを組み合わせ、細いPEを障害物へ直接当てないようにします。
アーマード F+シリーズのように、糸の構造や表面処理に特徴のあるラインも選択肢です。同じ細号数でも、普通の編み糸と同じ感覚で選ばず、製品ごとのハリや仕様を見ると使いどころが分かりやすくなります。
0.3〜0.4号|私がライトゲームの基準にしている太さ
私の場合、ライトゲームでは0.3〜0.4号を基準にすることが増えました。理由は、魚の引きだけでなく、夜に結び直す作業や小さな傷への不安まで含めて扱いやすかったからです。
私の失敗|細くすれば釣りやすくなると思っていた
0.2号前後のPEで軽いジグヘッドを投げていたとき、横風で糸がふくらみ、回収を始めてもすぐにルアーの重さが伝わらないことがありました。糸が緩んだまま巻き取り、次のキャストで余分な輪が出たり、ガイドに絡んだりして、釣りを止める時間が増えてしまいました。
その場では遠投を控え、竿先を下げて、巻き始める前に糸ふけを取ることを優先しました。次の釣行から0.3〜0.4号も使いましたが、太くすれば風の問題が消えるわけではありません。私にとっては、ラインの扱い方を見直したことと、結びやすい太さへ戻したことの両方が役立ちました。
細いラインは水や風の抵抗を抑えやすい一方、軽い仕掛けで糸が緩めば操作は難しくなります。「太いほど風に強い」と覚えると、次の釣りでかえって迷います。
0.5〜0.6号|ライトゲームからエギングへ用途を絞って使う
0.5号は0.4号では心細く、0.6号までは上げたくないときの候補です。0.6号はエギングや、対応するタックルでのタイラバなどに使われます。細さを活かす目的があると選びやすい号数です。
私も0.6号をよく基準にしていましたが、障害物が近い釣りまで全部それで済ませると無理が出ます。岩や構造物へ触れる心配があるなら、リーダーの太さ・長さだけでなく、PE本線まで擦れるコースになっていないかを見ます。
リーダーを太くすれば、細いPE本線の弱点が全部なくなるわけではありません。魚を止める必要がある場所では、PEの号数とタックル全体も見直します。
0.8〜1号|エギングやシーバスでの選び分け
エギングでは0.6〜0.8号、シーバスでは1号前後が候補になります。0.8号は0.6号から少し余裕を持たせたいときに選びやすく、1号はシーバスやチニングなどで釣り場に合わせて検討する太さです。
軽いルアーを扱うなら細さの利点がありますが、掛けた魚をどこへ寄せて取り込むかも先に考えます。手前に障害物があるのに、飛距離だけで号数を下げるのは私なら避けます。
1.2〜1.5号、1.7号|魚を寄せる余裕を増やしたいとき
シーバス、サーフのヒラメやマゴチ、小型青物を狙う釣りなどで候補になります。使うルアーが重くなる場合も、キャスト時の負荷を含めた適合範囲を確認します。
テトラ帯や構造物が絡む場所では、私も一段太くするほうが落ち着いて釣りやすいと感じてきました。細糸のままドラグを締めて無理をするより、最初から寄せ方に合った道具を用意しておきたいからです。ただし、太くしたPEを障害物へ擦らせてよいわけではありません。
1.7号は1.5号と2号の間を選びたいときに見る号数です。中間号数にこだわる理由がなければ、必要な長さで買える製品から1.5号か2号を選ぶほうが、巻き替えもそろえやすいと思います。
2〜3号|ショアジギングや船釣りは指定を優先
2号、2.5号、3号は、青物狙いや船釣りなどで検討する範囲です。ただし、「オモリ40〜50号ならPE2号」「ブリが混じるなら3号で十分」とは一律に決められません。
船釣りでは魚種だけでなく、水深や潮、同船者とのオマツリを減らすために号数をそろえることもあります。船宿が示すPE号数と必要な長さを先に確認し、その範囲で製品を選びます。
私も太号数にして、取り込み直前の操作が落ち着いたと感じることがありました。けれど、安心感があるからといってドラグを締め切り、強引に巻き続ける使い方はしません。ラインが残っていても、フックや口元、ロッドには負担が掛かります。
4〜6号、8〜10号|大型魚向けは仕掛け全体で決める
大型青物のジギングやキャスティングなど、大きな負荷を想定する釣りで使う範囲です。8〜10号まで来ると、狙う魚、使用するロッド、リール容量、必要なドラグ性能を具体的にそろえて選びます。
数字が大きいほど、どの釣りにも安心というわけではありません。太い糸は潮の抵抗や糸巻き量にも影響します。大物用の号数選びは、釣り方とタックルの指定を出発点にしてください。
PEラインで失敗しやすいところ|撚り数・糸ふけ・根ズレ
PEはポリエチレンを主な素材とし、ナイロンなどに比べて伸びが少なく、細くても引張強度を得やすいラインです。「まったく伸びない」わけではありませんが、仕掛けの変化を捉えやすいのが魅力です。
一方で、糸が大きくふけていると、その低伸度を活かしにくくなります。軽い仕掛けを扱うときほど、号数以外に糸を水や風へどう受けさせるかが効いてきます。
4本撚りと8本撚りは、根ズレの強さだけで分けない
4本撚り、8本撚り、12本撚りなどの違いは、主に原糸の束を何本組み合わせるかという構造の違いです。8本撚りには表面の滑らかさを重視した製品があり、4本撚りも価格やハリを含めて選ぶ候補になります。
ただし、撚り数だけで耐摩耗性や飛距離の優劣は決まりません。原糸、編み込みの密度、表面処理なども関わります。4本なら根に強い、8本なら必ず飛ぶ、という選び方はしないほうがよいです。
私も滑らかさを取りたいときは8本撚り、気兼ねなく使いたいときは4本撚り、と考えていた時期があります。ただ、釣り場で安心できるかは撚り数だけでは決まりませんでした。同じ号数でも、自分が結びやすく糸ふけを扱いやすい製品かを見たほうが、使い分けの理由がはっきりします。
擦れたあとの一投を、そのまま続けない
引っ張りに対する強さと、岩や貝殻に擦れたときの強さは別です。PEの号数を上げても、傷の入った部分を残してよい理由にはなりません。
私は魚を掛けたあと、「少し擦ったかな」と感じながら釣りを続け、次のキャストで高切れさせたことがあります。魚とのやり取りは終えられたので、まだ大丈夫だと思ってしまったんですよね。切れなかったことと、傷がないことを同じにしたのが失敗でした。
それからは、擦れを感じたら回収し、リーダーだけでなく結び目の上のPEまで見るようになりました。リーダーを交換しても、そのすぐ上に毛羽立ったPEが残っていれば、次の不安を持ち越してしまいます。
⚠ 注意|毛羽立ちや引っ掛かりがあれば投げない
傷んだ部分を取り除き、結び直してから再開します。ガイドに糸が絡んだまま投げるのも避けてください。高切れするとルアーやオモリだけが飛び、周囲の人に当たる危険があります。
リーダーと巻き量まで決めて、ライン選びを終える
リーダーは擦れや衝撃への備えになりますが、長さや太さは釣り方に合わせます。長くするなら、結び目がガイドへ入る位置や、キャスト時の抜けにも注意が必要です。
PE本線に必要な長さが残っているかも見ます。先端を切って使い続ければ、その分だけ糸巻き量は減ります。私は、強度の表示を見直す前に、残っている糸の長さと傷の有無を確認するようにしています。
PEラインのおすすめメーカー|目的に合う製品を選ぶ
メーカー名だけで相性は決まりません。用途・号数・巻き量をそろえてから、色や撚り数、価格を比べると候補を絞りやすくなります。
東レ|釣り方からラインを選びたいとき
東レにはシーバス、エギング、船、ワカサギなど、釣り方に合わせたPEラインがあります。何釣りに使うかを先に決め、専用モデルの仕様を見たい方は選びやすいと思います。
シマノ|ピットブルなどの仕様を比べて選ぶ
シマノのピットブルシリーズも、ルアー用PEを選ぶ候補です。たとえばピットブル 8は、しなやかさや滑らかさを特徴とする8本編みのライン。同じシリーズ名でも製品名と号数まで合わせて確認すると、取り違えを防げます。
ダイワ|色分けと巻き量も合わせて選ぶ
ダイワは用途に応じたPEラインを展開しています。冒頭で例にしたデュラセンサーには、単色とマルチカラーがあります。船でタナを把握したいか、岸からラインを見やすくしたいかという選び方もできます。
XBRAID(よつあみ)|アップグレードX8などを候補に
XBRAID(よつあみ)のアップグレードX8は、幅広い釣りを想定した8本組のラインです。必要な号数が、欲しい巻き量に設定されているかまで見ると選びやすくなります。
私は、数字の大きいモデルを探し続けるより、使っていて不満だった点を一つ決めてから買い替えるほうが納得しやすいと感じます。結びにくかったのか、色が見づらかったのか、巻き量が足りなかったのか。そこが決まれば、次のラインで試したいこともはっきりします。
関連:ナイロン・フロロラインの換算表
リーダーを選ぶときは、PE本線とナイロン・フロロの号数を同じ強度として扱わないようにしてください。それぞれの表は、こちらにまとめています。
まとめ|換算表を見たあとに確認すること
PEの号数は太さ選びの出発点です。買うときは、製品名・号数・強度の表示基準・巻き量をセットで確認してください。
そのうえでロッドや釣り場に合う範囲を選び、リーダーと取り込み方まで用意する。魚が掛かる前の準備で無理を減らすほうが、私は安心して釣りを続けられます。
あとがき|細いラインを使うことに、少しこだわりすぎていました
PEラインを選び始めた頃、私が気にしていたのは、今よりずっと数字でした。同じ魚を釣るなら、細いラインで釣ったほうが上手に見える。誰かにそう言われたわけでもないのに、少しそんな気持ちがあったんだと思います。店頭では号数と強度を見比べ、細いのに強いと書かれていると、それだけで釣りが一段進むような気がしていました。
実際、細い糸で軽いルアーを投げたときの気持ちよさはあります。今まで届かなかったあたりへ届くと、それだけで期待してしまうんですよね。だから、最初のライントラブルくらいでは考えを変えませんでした。使いこなせていないだけで、慣れればよくなる。そう思って、絡んだ糸をほどいては投げ直していました。
ただ、夜の釣りで結び直しが続くと、だんだん余裕がなくなります。ルアーを水へ入れている時間より、手元を見ている時間のほうが長く感じる。やっと結べたと思って顔を上げたとき、さっきまで気にしていた水面の変化を見失っていたこともありました。魚がいなかったのか、自分が見ていなかったのかさえ分からない。それが、私には案外こたえました。
その頃は、帰ってからも「あのラインは合わなかった」と考えがちでした。でも、落ち着いて振り返ると、糸が緩んだまま巻いたことや、飛ばしたい気持ちが先に立っていたこともあります。道具を替える前に、自分の操作を一つ直してみる。それを考えるようになってから、買い替える理由も少し変わりました。
0.3〜0.4号へ戻したときも、最初は少し遠回りした気分でした。細いほうへ進んでいたのに、また太くするのか、と。けれど、結び直しに追われず、同じコースを落ち着いて探れると、釣りの内容を覚えて帰れるようになりました。どこでルアーの重さが抜けたか、回収の途中で何かに触れたか。そういう小さなことに目が向くほうが、私には面白かったです。
もちろん、太くした日が全部よく釣れたわけではありません。トラブルがなくても魚からの反応がない日はあります。以前なら、その沈黙までラインのせいにしていたかもしれません。今は、道具を変えるべきところと、その日の釣りをもう少し考えるところを、前より分けて受け止められるようになりました。
今でも新しいラインの説明を読むのは好きですし、もう少し細くしてみたいと思うこともあります。その気持ちまでなくしたいわけではありません。ただ、次に試すなら、慣れた仕掛けで、糸の状態を見やすいときから始めたいです。新しいラインと、初めてのルアーと、苦手な風を一度に重ねると、何が使いにくかったのか分からなくなるからです。
私がこの換算表を作りたいと思ったのは、買い物のたびに迷いたくなかったからでした。でも、数字を整理してみると、最後に残るのは「自分は何に困っていたのか」という話でもあります。私に合うラインは、釣りの途中でラインのことばかり考えずに済むもの。今はそう思っています。次の一投を落ち着いて考えられる太さを選べれば、無理に細さを競わなくても十分に楽しいです。











