フロロラインの号数とその強度、ポンドへの変換とラインの直径を一覧にしましたのでご参照いただければと思います。
目次
【フロロライン換算表】
一般社団法人日本釣用品工業会による標準規格を元に作成いたしました。
基本的には標準直径の許容範囲は、上限・下限の直径が、前後の号柄の標準直径を追い越さないものとされています。
ただし、実直径は、限りなく標準直径に近付けることとされており、強度等に関しては、各企業の裁量に委ねられているので、あくまでも目安として考えていただければいいかと思います。
2010年9月には、ナイロンラインとフロロラインの標準直径が定められ、ナイロンラインとフロロラインの規格が統一されました。
ナイロンライン換算表はこちら
フロロラインの号数と標準直径の関係
フロロラインの号数は中国を起源とした日本古来の計量法の尺貫法によって基準が決まっています。
人が腕いっぱい広げた長さの1ヒロ(5尺)の長さのラインの重量が1厘 37.5㎎でこの時の平均したラインの直径が0.165㎜でした。
これを1号の基準の標準直径として、一定の長さあたりの重さの比例関係によって号数を決定しています。
そのため、号数が2倍になったからと言って太さが2倍になるというわけではありません。
フロロラインの号数とポンド(lb)の関係
ポンドとは重量のことを意味する単位で、1ポンド=453.6g となっており、主にアメリカで使われている単位です。
フロロラインとの関係は、
フロロラインとポンド
ラインの号数 × 4 =ラインのポンド(lb)
となります。
2号って何ポンド(lb)だったかなという場合には、号数の2号に4をかけると8ポンド(lb)になるということがわかります。
その逆に、12lbは何号だろうかというときにはポンドを4で割るとラインの号数を算出することができます。
フロロラインとポンド
ラインのポンド(lb)/ 4 =ラインの号数
*注意していただきたいのは、ラインの号数が5号以上の太さになると単純に4倍すればいいというわけではなく、倍率がかわってきてしまうので、あくまでも目安として考えてください。
フロロラインの号数と強度(kg)の関係
号数と強度の関係は、その号数で何㎏以上の荷重がかかるとラインが切れますよという基準になります。
ただし、ラインの強度は各メーカーによって平均値を記載していたり、最大値を記載していたりと様々です。あくまでもこれぐらいの負荷までは耐えられるという目安にしていただければと思います。
フロロラインと強度
ラインの号数 ×1.81㎏ =強度(kg)
となります。
2号ラインの場合は、2×1.81=約3.62㎏までの荷重に耐えられる計算になります。
※ポンド計算同様にラインの太さが太くなるほど、この数式は当てはまらなくなりますので、詳しくは上の表を参考に、あくまでも目安として捉えていただければと思います。
1ポンド≒453g=0.453㎏ですので、ポンドから強度を算出することもできます。
10ポンドは4530gで、約4.5㎏の強度まで荷重に耐えられることを意味します。
フロロカーボンラインの特徴とその利点
フロロカーボンラインは、他のラインと比べて独特な性質と利点が多く、様々な釣りシーンにおいて高い性能を発揮します。
フロロカーボンラインの特徴とその利点について詳しく見ていきましょう。
透明性
フロロカーボンラインの最大の特徴は、その高い透明性です。
水に入るとクリアで見えにくくなるため、魚に気づかれにくく、その結果として釣果が向上することが期待できます。特に、シーバスやトラウトなどの警戒心が強い魚種に対しては非常に効果的です。
一方で、根ずれなどで傷がついていたり、擦れていたりすると逆に目立ってしまいますので、注意が必要です。
水の吸収が少ない
フロロカーボンラインは、他のナイロンラインやPEラインに比べて水の吸収が非常に少ないです。これにより、ラインの強度が変わらず一定に保たれ、長時間の使用でも劣化が遅くなります。
摩擦に強い
フロロカーボンラインは、摩擦に強いという特徴があります。これは、岩や障害物との接触によるライン切れをある程度まで防ぐ効果があるため、岩場や障害物近くの釣り場でも他のラインよりは安心して使用できます。
沈下性
フロロカーボンラインは、比重が高いために沈下性があります。これにより、底に沈めたいルアーやワームを使うときに有効で、ルアーの浮き上がりを防ぐことができます。狙った魚が深場にいるときに違和感なく、魚にアプローチすることができます。
紫外線に強い
フロロカーボンラインはナイロンに比べ紫外線に強く、太陽光の影響を受けにくいです。
必ず劣化しないわけではありませんが、ラインの劣化が遅いので、長期間使用することができます。いわば、コストパフォーマンスがいいとも言えるでしょう。
伸びが少ない
フロロカーボンラインは伸びが少ないという特徴があります。これにより、魚がかかった瞬間やルアーの操作時に、竿先にダイレクトな感覚が伝わります。また、伸びが少ないことで、根掛かりや障害物に引っかかった際、竿先をはじくことで針先まで振動し、針を外しやすいのでリカバリーしやすいラインです。
フロロカーボンラインは、このような特徴と利点から、魚種問わず多くの釣り人に支持されています。
しかし、その性能を最大限発揮させるためには、適切な太さや長さのラインを選ぶことが重要です。
上記のような特徴がありますが、擦り傷がついていたりすると上記の強度と同様の数値を出すことは難しくなりますので、定期的なラインチェックとメンテナンスを欠かさないようにしてください。
フロロラインの各号数の使い方と釣れる魚
それぞれのラインの太さにおいてどのような使い方がされているかをみていきましょう。
フロロライン 0.3号(1.2lb)で釣れる魚
0.3号は1.2lb(ポンド)で、約0.54㎏の強度があります。
500gほどの魚であれば対応できますので、主にアジングやメバリングなどのライトゲームで使われるラインの号数です。
軽いジグヘッドなどで、底をとるときにもわかりやすく、フロロ特有の張り感と比重で細ラインでありながら、操作性にも優れています。
水なじみも良いので、水面のラインもすっと水中になじんでいきます。
シーバスなどの大物がかかってしまうと一瞬でライン切れしますので、ライトゲーム専用に使うのがいいでしょう。
他にはアユなどの渓流釣りで使われることもあります。
フロロライン1号(4lb)で釣れる魚
1号は4lb(ポンド)で、約1.8㎏の強度があります。
慎重にやり取りができれば1,000g以上のサイズの魚も釣ることができる強度です。
1号ラインでは、カサゴのルアー釣りやトラウトのルアー釣り、テンカラ釣りなどで使用されます。
ラインに適度な張りがあるので、小型のルアーをキビキビ動かしたり、底をとるのに使いやすい号数です。
ハゼや海タナゴ、小型のアジやサバ、オイカワやブルーギルなども釣ることができます。
不意な大物がかかると切れる可能性がありますので、竿の弾性力をうまく使いながら魚とのファイトを楽しみたいものです。
フロロライン1.5号(6lb)で釣れる魚
1.5号は6lb(ポンド)で、約2.7㎏の強度があります。
ハリス1.5号で釣れる魚と言えば、フカセ釣りやエビ撒き釣りでチヌやグレ、セイゴやカワハギなど中型魚が狙えます。
トラウトのルアー釣りやブラックバスのルアー釣りでもラインが障害物に触れなければ大丈夫です。
見た目は細く感じる1.5号ですが、以外と強度があるので、使いどころがたくさんある細さの号数と言えるでしょう。
フロロライン2号(8lb)で釣れる魚
2号は8lb(ポンド)で、約3.6㎏の強度があります。
ハリス2号で釣れる魚は、真鯛やチヌ、尾長グレなど引きの強い魚も釣ることができます。
ただし、竿が硬いとフロロラインでは強い引きの衝撃を吸収しきれないので、切れてしまう可能性もあります。
ドラグ調整をした上で、磯竿のような柔らかい竿との組み合わせが相性がいいです。
船釣りなどではライトカゴ釣りや五目釣り、イサキ釣りなどにも最適な太さです。
フロロライン3号(12lb)で釣れる魚
3号は12lb(ポンド)で、約5.4㎏の強度があります。
真鯛や大型のカサゴ、イシモチなど船釣りで使用されることが多い号数です。
離島のカゴ釣りなどイサキやグレ狙いでも使われます。
根ズレに強いフロロの特性をいかして、PEラインと組み合わせたリーダーとしても最適な太さで、ブラックバスやシーバスなどのルアー釣りに使われます。
投げ釣りでカレイを狙うときにも3号程度がアタリも出やすく強度面でも申し分ないでしょう。
フロロライン4号(16lb)で釣れる魚
4号は16lb(ポンド)で、約7.2㎏の強度があります。
フグやヒラメ、イナダやアマダイなど天秤を使った釣りや泳がせ釣りにも使われる太さです。
足際や倒れ木などのストラクチャー狙いやカバー打ちのバス釣りでも擦れることを前提に強気で攻めるルアー釣りには4号ほどの太さが欲しいところです。
たいていの魚は、4号程度の太さがあれば根ズレなどのラインをどこかに擦ることがなければあげることが可能です。
これ以上の太さになると、ラインが明らかに目立つので、可能な限り竿の硬さやドラグ調整などのタックル側で調整をしたいものです。
ナイロンラインの強度や使い方、釣れる魚は以下をご参照ください。
【ナイロンライン換算表】号数/ポンド/強度/直径の一覧(0.1号~200号)
PEラインの強度や使い方、釣れる魚は以下をご参照ください。
【PEライン換算表】号数/ポンド/強度/直径の一覧(0.1号~10号)