姫路の飾磨港でチヌのフカセ釣りをしてきました。
連日、釣り人が通うプレッシャーの高い姫路の釣り場ですので、いつもよりやや贅沢なエサの準備をしていきます。
釣り時間2時間で集中していきます。
釣り日の状況
釣行時間 13時〜15時
天気 晴れのち曇り
気温 9℃
湿度 44%
風 西北西4m
配合エサ
チヌパワー激重
爆寄せチヌ
激荒
アミ姫 2袋
オキアミ3キロ
飾磨港の水深は竿1本ほどですので、少しまとまりのある配合エサで海底に撒き餌を溜めてチヌを狙います。
クワセエサ
食い渋りイエロー
くわせオキアミ スパーハード
結果には繋がりませんでしたが、激荒の中からサナギとコーンを拾ったり、高集魚レッドも使いました。
使用タックル
ラフィーネ 1.5号 530
ラリッサ 3000
道糸 パワーフカセ 2号
ウキ 遠矢ウキ 超遠投
ハリス 1.2号
ハリ 掛かりすぎチヌ 2号
流れがあまりないため固定式の棒ウキでしっかりと底を取りながら釣っていきます。
ハリスにはG5のオモリを針から20センチのところにひとつ打ちます。
これにより、サシエが浮き上がるのを防いでくれます。
釣果
結果的に開始から15分ほど、撒き餌が効いてきたところで1枚目がヒットしました。
サイズは45センチでした!
アタリはトップ5目盛出しのひと目盛をおさえるような小さなアタリでした。
クワセエサはオキアミを1匹刺しです。
そのまま、同じ場所で釣り続けましたが、アタリなくオキアミもそのままで返ってくるため、竿2本沖から20mほど遠投したところを攻めてみました。
30分ほど遠投し続けて
2枚目を釣ることができました。
サイズは43センチです。
こちらは3目盛グッと食い込むようなアタリでした。
クワセエサは、食い渋りイエローを1センチ程度の小ささに丸めたものでした。
今回の釣り方のポイント
今回の釣り方のポイントは、底をしっかりと這わせた状態で、小さなアタリをとるようにしたことです。
食い渋っていたため、じっくりと見ていなければ分からないような小さなおさえるアタリをとる必要がありました。
そして今回は、短期的に釣りたかったため、仕掛けを1投ごとにエサをヒシャクで6杯、流しながら3杯、仕掛けを上げて3杯と大量に撒いたことも釣果に繋がったように思います。
想像以上に潮下まで撒き餌が効いていることも確認できました。
もう一つテクニックとして、ウキに反応がなければ、同じ場所を流すのではなく、思い切って遠投してみることも大切だとわかりました。
たった1mでも、コースをずらしただけで釣れるというのはよくあります。同じ場所にキャストするのも大切ですが、意図的にコースを外すのも有効なテクニックです。
自宅に帰って
チヌのお腹の中を見てみると
激荒のコーンやサナギ オキアミ、食い渋りイエロー爆寄せのムギとコーンを捕食していることがわかりました。
かなり貪欲に様々なエサを食べていたことがわかります。
しかし、棒ウキでの釣りであったため、針のついた刺し餌をくわえていたり、居食いしていたり、と魚が反転しなければ、大きくアタリとしてウキに現れません。
こういったときに小さなあたりを捉えるのであれば、全誘導で少し重たいPEライン PEG5
などを使いラインと竿先であたりをとることができれば、さらに釣果が伸ばせたように思います。
固定式や、全誘導も釣り場に合わせて両方使えるようになれば、さらに釣果を伸ばせるようになるのではないかと思います。
感想
釣れたチヌは持ち帰り刺身にしました。
正直なところ、釣ってすぐに調理するよりも、2.3日寝かせたほうが美味しく頂けるかなと思います。これは好みですが…
魚用の脱水シートを使ってあげると、身の味がしっかりとでてくるかと思います。
脱水シートとは?
ポリビニルアルコール製の袋状の半透膜フィルムの中に、高い浸透圧の「水あめ成分」を包んだシート。
魚介類や肉類に含まれる余分な水分と、ここに溶け込んでいるアンモニアなどの臭みを浸透圧の作用により脱水し、アミノ酸などの旨み成分は食べ物の中に残します。オカモト社
チヌが釣れた際は試してみてはいかがでしょうか。
あとがき
今回の記事を書き終えて、まずは率直に「姫路・飾磨港のチヌ釣り」には何度経験しても驚きと発見があるなと感じました。特にプレッシャーの高い釣り場でありながら、短い釣行時間の中で良型のチヌを仕留められたことは、改めてエサの力や仕掛けの設定を丁寧に詰める重要性を痛感させられたからです。思い返すと、今回の記事は「2時間という限られた時間内でどのように結果を出すか」という点にフォーカスして書き進めましたが、釣りにおける一瞬のチャンスを逃さないための工夫や、状況に合わせてこまめに仕掛けを変えることの大切さを再確認する良い機会にもなったと思います。
記事執筆のきっかけは、数ヶ月前に姫路釣具の店員さんと話した何気ないエピソードでした。そのとき、雑談の中で「飾磨港はいつ行っても人が多いし、なかなかシビアですよね」というやり取りから、「実際、短時間勝負ならどうやって攻略する?」と訊かれたことが始まりだったのです。僕自身、週末はできるだけ長時間釣りを楽しみたいタイプなのですが、仕事の都合や天候不順で限られた時間しか取れない状況も少なくありません。そんなときに「限られた条件下で、どうやって結果を出すか」というテーマはすごく魅力的に思えました。
姫路釣具の店員さんは、僕が配合エサを選んでいるときに「短い時間なら、まずはインパクトと寄せ効果重視で大量撒きしてみるのがいいかもしれませんよ。いろんな種類のエサを重ねて、底にしっかり残るように調整すれば、魚が触ってきたタイミングも分かりやすいですから」とアドバイスしてくださったんです。その言葉をヒントに「短時間だけど、思い切った配合エサと手返しの良い仕掛け設定で勝負してみよう」というプランが固まりました。
思えば飾磨港でのチヌ釣りは、僕にとって初めてチヌを釣り上げた場所でもあり、ずっと特別な釣り場です。初めて訪れたころは、いわゆるフカセ釣りに関して右も左もわからず、教本や雑誌を片手に見よう見まねで仕掛けを作っていました。まるで手探り状態でしたが、今となっては「この水深なら棒ウキ固定でじっくり底を探ると効果的だ」「エサ取りが多いときはサナギやコーンも試したほうがいい」など、経験による引き出しが増えてきたように思います。そんな過去の失敗や成功体験を総動員して、今回はさらに「2時間でどう攻略するか」というテーマを自分なりに突き詰めてみたのが、今回の記事でした。
実際に釣り場に着いてみると、予想通りのプレッシャーの高さ。周囲を見渡せば、既に何人もの釣り人が竿を出していて、こちらに気づくと「どんな仕掛けかな?」という視線をひしひしと感じました。ちょうど先に入っていた方がチヌっぽい魚を掛けていたのですが、惜しくもバラしてしまったらしく、少し意気消沈気味。「あそこまで仕掛けを遠投してるんだけど、全然ダメだよ。どう?」なんて声をかけてもらい、こちらも「もう少し手前を狙ってみようかなと思ってます」なんて返事を交わしました。こういうちょっとしたやり取りや情報交換が、実際の釣りではとても役に立ちますし、モチベーションを保つ秘訣でもあると思います。
その後、僕は店員さんに勧められたとおり、高集魚系の配合エサを大量に混ぜて「底にエサを溜める」イメージで撒きました。特にアミ姫を2袋加えることで、撒き餌の拡散力を強めつつ、固形のサナギやコーンでしっかり魚を足止めする狙いです。立ち上がり15分ほどで撒き餌の効果が出始めたのか、ウキのトップが小さく押さえ込まれるようなアタリが出てチヌをかけることに成功したときは、思わず「やった!」と声に出ていました。あの瞬間の高揚感はいつになっても色あせません。その後、しばらくアタリが遠のきましたが、仕掛けの投入コースを変えてみると再びアタリが出て、2枚目のチヌに出会えました。周囲の釣り人と「そっち行きましたか?」「いや、今度は遠投ですね!」と声を掛け合いながらのやり取りも、短時間とは思えないほど充実した釣行だったと思います。
実は、今回の執筆中に何よりも思い出深かったのは、昔の失敗談です。以前、まだ慣れていない頃に飾磨港で「棒ウキの動き方が分からなくてアタリを見逃していた」ことが何度もありました。周囲のベテランたちは「今の微妙な動き、食ってるよ」とすぐに合わせているのに、僕は「え、あれがアタリだったの?」と混乱するばかり。その頃はお土産ゼロの日々が続いたのを、この記事を書きながら鮮明に思い出しました。同じ失敗を繰り返さないために、仕掛けにG5のオモリを足すとか、固定式で底をトレースするとか、あらゆる工夫を試してきたわけです。そういった過去の反省と実践が積み重なって、今回「短期決戦で確実に1、2枚を手にする」という目標をクリアできたのかな、と思うと感慨深いものがあります。
最後に、このあとがきを読んでくださっている皆さんへ、少しでも釣りへの思いが伝われば嬉しいです。フカセ釣りは、一見すると難しそうに見えますが、実は工夫次第で誰でも楽しめる奥深いスタイルです。ほんの些細な仕掛けやエサの選択が、釣果を大きく左右することも珍しくありません。だからこそ飽きずに続けられるし、小さな成功が次の大きな一歩につながります。もしこの記事を読んで、「自分も短時間でも挑戦してみようかな」と思っていただけたなら、ぜひ次のお休みや週末に、飾磨港やお近くの防波堤で実践してみてください。短時間しか取れない日でも、ぜひ工夫とアイデアを凝らして挑戦してみると、意外な釣果が待っているかもしれません。
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