クロダイ・チヌ

ニューチヌパワーダッシュの評価とブレンド。釣れるチヌの集魚剤

チヌのフカセ釣りで、練り餌を使う人も多くなってきました。

その練り餌との相性が非常にいいのがニューチヌパワーダッシュという集魚剤です。

ここではニューチヌパワーダッシュについてエサの特徴やブレンドなどを見ていきましょう。

ニューチヌパワーダッシュとは

以前にも発売されていたマルキユーのチヌパワーダッシュが、ニューチヌパワーダッシュとしてリニューアルされた製品です。

 

特徴としては、練り餌との相性が非常に良い集魚剤で、『M.S.P(マルキユー・シンクロ・ペレット)』というマルキユー独自開発のオキアミを模した視覚集魚&未来型<超摂餌ペレット>が配合されています。

 

 

このピンク色と黄色のペレットがオキアミや練り餌の代わりになるM.S.P(マルキユー・シンクロ・ペレット)です。

粒感があり、水中でゆっくりと揺られながら落下するので、落下中にも視覚的にアピールすることができます。

 

さらに、よく見てみるとペレット以外にもサナギの粒や黄色いムギ、白いムギが入っていることがわかります。

 

これらのカラフルな麦やペレットが水中でひらひらと落下し視覚的なアピールをしてくれます。

 

海底にエサがたまると、黄色や白の麦やペレットが海底に散らばり、練り餌への警戒感を消してくれます。

そのためニューチヌパワーダッシュは練り餌との相性がいいと言われています。

 

 

配合内容

配合内容を見てみると

 

配合内容

大豆加工品、貝殻、糟糠類、海砂、煎りぬか、魚粉加工品、酵母、トウモロコシ、麦、鉱物、さなぎ粉、アミノ酸、ミネラル、乳酸菌製剤、食塩、着色料

 

ペレットや麦以外にも、貝殻や押しムギ、コーンといった様々な集魚成分が配合されていることがわかります。

 

アミノ酸も添加されているので、食いを促進し練り餌へのアタリが出やすくなっています。

 

エサの作り方

基本的なエサの作り方は、

オキアミ1.5㎏ + ニューチヌパワーダッシュ1袋 +海水500cc

 

となっています。

 

粒子が細かく、粘りがあってまとまりやすいエサになっているので、遠投可能で、潮の流れが速い場所などでもまとまって沈み、ポイント形成もしやすいエサになっています。

例えば水深10mほどあるところでも、一点に集中して撒くことで魚の捕食場所を作ることができます。

 

オキアミなしでも釣れる

ニューチヌパワーダッシュはオキアミなしの単品でもチヌを釣ることができます。

それは配合されているMSPというペレットや麦やコーンがたくさん入っているからです。

しかし、オキアミやできれば激荒を入れることで集魚剤としての集魚力は大幅にアップすることが期待できますので、できればオキアミは入れたいところです。

 

ニューチヌパワーダッシュとブレンド

ニューチヌパワーダッシュとブレンドをするのであれば、プラス1品がベースとしてのダッシュの性能を活かしながらブレンドするエサの効果を発揮することができます。

魚数が少ないもしくは食い渋り時

私の場合は、冬場や魚数が少ない場所で釣りをするときには爆寄せチヌをブレンドします。

爆寄せチヌにもたくさんのペレットが配合されており、練り餌との相性も良くニューチヌパワーダッシュの性能にプラスに働きます。

 

粒感のある麦やペレットなどが増えることで、視覚的なアピールはかなり高くなります。

 

ニューチヌパワーダッシュ1袋に対して 爆寄せチヌ半袋ぐらいがまとまり感を損なわずに集魚成分をあげたエサを作ることができます

 

 

渚釣りなどのフカセ釣りの場合

砂浜から釣りをする場合や水質のきれいな場所で釣りをするときにはチヌパワー激濁りをブレンドするのもおすすめです。

チヌパワー激濁りは名前のごとく、濁りを作ることに特化したエサで、煙幕を作りチヌの興味を惹きます。

 

ニューチヌパワーダッシュにブレンドすることで、水面から海底に落下するまでに尾を引いて煙幕を作り魚にアピールできます。

エサ取りが水面に多い時などにも、水面の煙幕でエサ取りを惹きつけて、ニューチヌパワーダッシュの麦やコーン、ペレットなどが海底にたまることでチヌとエサ取りを分離することができます。

 

また、ニューチヌパワーダッシュを使って、自分で魚を集めてポイントを作る釣り方をする場合にも、チヌパワー激濁りをブレンドしておくことでエサの投入地点がわかりやすく、一点集中のポイント形成もしやすくなります。

 

ニューチヌパワーダッシュ一袋に対してチヌパワー激濁りを半袋ぐらいをブレンドしてあげるとよいでしょう。

 

 

まとめ

ニューチヌパワーダッシュは、従来のチヌパワーダッシュよりも粒子も細かくまとまり感が出て多彩なペレットが配合されることで練り餌との相性が良くなったエサになりました。

 

私の場合はニューチヌパワーダッシュ2袋+オキアミ3㎏+好みのブレンドエサ1袋を持って釣りに行くことが多いです。

このエサを使って、40㎝越えのチヌをはじめ、真鯛やグレなども釣ることができました。

状況に応じた使い方をすれば、間違いなく釣れるエサだと思います。

 

ニューチヌパワーダッシュは練り餌との相性がよく、練り餌の選び方も重要になります。

練り餌については別記事に詳しくまとめてありますので、以下の記事もご参照いただければ幸いです。

 

チヌの練り餌おすすめの実績ランキング。何色が一番釣れるのか?

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その他の集魚剤についてもおすすめのものがありますので、集魚剤についてはこちらをご参照ください。

チヌの集魚剤のおすすめランキング3選。単品で釣るためのマキエ選別

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あとがき

この記事を書き終えた今、改めて「フカセ釣り」という釣りの奥深さ、そして そこに欠かせない配合エサの存在の大きさをしみじみと感じています。私が今回、ニューチヌパワーダッシュについて詳しく取り上げたのは、実際に自分が釣り場で使ってみて、チヌのアタリの出方や寄りの速さに大きな手応えを感じたからです。実釣経験を通じて、「ここぞ」というタイミングで海中にしっかりアピールしてくれるペレットや麦の力はやはり侮れないと再認識しました。新製品が出るたびに試してみるのは、釣り好きにはたまらない醍醐味のひとつですが、このニューチヌパワーダッシュはリニューアルされた配合エサということもあり、以前のチヌパワーダッシュとの違いを探る楽しさもありました。

実際に使ってみて最も印象的だったのは、やはり練り餌との「相性の良さ」です。私はフカセ釣りで練り餌を活用することが多いのですが、練り餌の匂いや形状、沈下速度など、エサ単体でも十分アピールできる要素に、ニューチヌパワーダッシュに含まれるM.S.Pペレットやカラフルな麦類が加わることで、海中に非常に豊かな“エサの層”が形成されるように感じました。特に水深のあるポイントや、潮流が速いエリアで釣りをする際に、しっかりとポイントにエサを集めたい場合には、この粒子の細かさや適度な粘りが頼もしい味方になってくれます。「一撃必殺」というよりは、「確実に海底にエサを置いて、チヌを寄せる」というイメージに近いでしょうか。最初は「ちょっと餌取りが多いかな?」と思っても、ペレットや麦がバラけることでチヌが警戒心を解き、狙った一匹に口を使わせやすくなる手応えがありました。

この記事のテーマを選んだ背景には、私自身がフカセ釣りを始めたばかりの頃に感じていた「配合エサ選びの難しさ」があります。初心者の頃は、メーカーの袋に書かれている分量どおりに混ぜるだけで精一杯でしたし、「とりあえず人気商品を買ってみる」というやり方でスタートした方も多いのではないでしょうか。しかし、釣りの経験を重ねるうちに、「同じ製品でも使い方で結果が変わる」という事実に気づくようになりました。例えばオキアミの有無だけでなく、水分の加え方やブレンド比率、練り加減といった微妙な調整が、海中でのエサの拡散具合に直結してしまう。その難しさこそがフカセ釣りの醍醐味であり、同時に面白いところでもあります。

執筆中に思い出したエピソードのひとつに、ある冬の日、私がいつもと違うポイントで釣りをしていたときのことがあります。その日は風が強く、海面もざわついていて、普段の釣りでは想定していないほどラインが流されて釣りづらい状況でした。そういうときに限って、周囲にエサ取りが多いんですよね。アタリも出ないままオキアミだけが毎回残らずなくなる状態で困っていたのですが、隣で釣っていた常連のおじさんに、「こういうときは練り餌とペレットの力でチヌを浮かせるんや。イメージとしては、ある程度底で安定させて、そのうち寄ってきたやつを浮かす感じ」と言われたんです。そのアドバイスをヒントに、より粘りのあるエサを作り、集魚剤もしっかりブレンドして投入したところ、かなり厳しい状況にもかかわらず、大きくラインが走るアタリに恵まれた経験があります。結局その日は良型のチヌには巡り会えなかったのですが、誰もが口を揃えて「難しい」と言う状況で、粘り強くポイントを作り続け、チヌとのやり取りを想像しながら頑張った時間は今でも心に残っています。

このような経験を重ねると、配合エサに少し手を加えるだけで、釣りそのものがまるで違う趣を持ち始めることに気づかされます。エサ取りが多いときにはペレットや麦をより多めにして分散させる、練り餌に変化を持たせて、同じポイントに何種類もの「エサの表情」を落としてみる。ときには周囲の釣り仲間に「どんな配合使ってるの?」と聞いてみて、実際にその方のエサを一掬い分けてもらったりすることもあります。現場でのこうしたやり取りが、釣りの楽しさをさらに深めてくれるのです。メーカーの担当者の方に直接お話を聞いた際も、「配合エサは基本通りに使うだけでなく、状況に応じて工夫してほしい」と言われたのが印象的でした。ニューチヌパワーダッシュのように単品でもしっかり魚を寄せられる製品があると、その上でのアレンジがとてもやりやすく、自然と自分なりの釣りスタイルが確立していくように思います。

読者の皆さんには、この記事が「次はどんなエサを使ってみようかな」とワクワクをかき立てるきっかけになれば嬉しいです。特に、まだフカセ釣りに慣れていない方にとっては、配合エサの名前や混ぜ方のコツを知るだけでも大きな前進ですよね。そして、ある程度経験を積んだ方にとっては、「ニューチヌパワーダッシュ」とのブレンドの可能性を追求することで、新たな釣果アップにつながるヒントになるのではないかと思います。海のコンディションや季節、そこに生息する魚の状態は日々変わり続けますから、それに応じた工夫や挑戦を重ねることで、釣りの世界はますます広がっていくはずです。

私自身、まだまだ試してみたいブレンドレシピや釣り方が山ほどあります。今回の記事でも取り上げた「爆寄せチヌ」や「チヌパワー激濁り」との組み合わせだけでなく、状況によっては「押し麦主体にしてみる」「あえてオキアミを減らしてMSPペレットの効果を強調する」など、組み合わせの数だけ新しい発見があると感じています。釣行は一期一会、同じ海でも毎回違うドラマが待っているので、その分だけ私も学ぶことが多いのです。

最後になりますが、このあとがきまで読んでいただいた皆さんに、心より感謝を申し上げます。釣りという趣味は、自然の中での出会い、魚との駆け引き、そして仲間との情報交換など、数えきれないほどの魅力を秘めています。この記事が、その魅力の一端を少しでも感じていただけるきっかけとなれば何よりです。次の釣行で「よし、ちょっと配合エサを変えてみようかな」と思っていただいたなら、これ以上の喜びはありません。ぜひ新たな発見を求めて、海へ足を運んでみてください。読者の皆さんの釣果アップと、楽しい釣行を心から願っています。そして、「チヌのフカセ釣りは奥が深いな」と感じたときは、ふとこの記事のことを思い出していただければ幸いです。

 

 

 

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