海釣りに出掛けた際、竿はどのようにおいているでしょうか?
安い竿であれば堤防に直置きする人もいることでしょう。しかし、高価なロッドほど傷つけたくないものです。
そこでバッカンに装着することができる、バッカン受三郎を購入してみましたのでレビューしていきたいと思います。
竿受けがなぜ必要か?
私はフカセ釣りをするときには、左手で竿を持ち右手で柄杓をもってエサを撒くスタイルで釣りをしているのですが、付けエサを交換する際には、竿を股に挟んで固定して、両手が使えるようにしてから、ハリスをもって針をつかんで付けエサを針につけていました。
非常に不安定で、どこかにこの竿を置きたい!けれども傷つけたくないと思い堤防にバスタオルを敷いている時期もありました。
釣りが快適になるのであれば、バッカンに装着できる竿受三郎はけっこう使えるんじゃないかと思い購入にいたりました。
余談ではありますが大切なことなので書いておきますが、磯釣り師が海に転落する原因で最も多いのは、魚をたも網ですくった後に魚を持ち上げようとする瞬間だそうです。
魚をたも網に入れることができ、ひと安心!っと気が緩むことも原因なのでしょうが、物理的な要因として魚のネットインした たも網を海中から上げてくる際に、両手を使って、たもの柄を縮めてきます。
この時、竿はどこにあるかというと、たいていは股に挟んだ状態でしょう。
この両手がふさがっており、股に竿を挟んだ状態というのは、踏ん張ることができずバランスの崩しやすい態勢にあるわけです。ここで強風にあおられたり、波が足元をすくうと海に転落してしまいます。
付けエサを交換する際も、股に竿を挟んでいる状態というのは結構危険な状態であるということを認識しておいてください。
バッカン受三郎の各部位
購入してから かれこれ3年ほど使っていますが、まだまだ活躍してくれています。耐久性に関しては問題ないことがわかります。
第一精工の受三郎の上部は、角度調整が可能な作りになっており、ヘラブナ釣りの万力を思い出させてくれます。
ロッドホルダーの部分も大きく、竿をスッと収めることができるサイズになっています。
てこの原理を利用して竿が止まるようになっており、合わせるときには上に持ち上げるだけで竿が抜けるというシンプルでありながら、機能的な一面もある竿受となっています。
バッカンに止める部分には、ねじ込み式の板がついていて、バッカンに押し当てるようにして安定させるような作りになっています。
上部をバッカンのフチにしっかりとはめ込んでおきましょう。これをしていなければ、受三郎が左右に動いてしまいます。
収納ができる
バッカン受三郎はコンパクトにすることができるため、縮めてロッドケースに入れることができるようなっています。
このまま入れておくと渡船時に竿とぶつかって竿に傷がつきそうで怖いので、ハードのロッドケースを利用するか、タオルなどで覆ってあげるとよいでしょう。
エサバケットを装着できる
これだけでも十分に価値がるのではないでしょうか。バッカンにエサバケットを取り付けるといちいちしゃがんでエサを取らなくてはいけなかったのがこれで解決できます。
ロッドホルダーとしての機能も十分ですが、この立ったままで付けエサを取り交換できるというのはかなりのメリットといえるでしょう。
どのぐらいまで耐えられる?
バッカン受三郎を使うのであれば、磯竿3号ぐらいまでがちょうどよいかと思います。
私は遠投カゴ釣り用のブルズアイ4号520 にブルズアイの5050のごついリールを付けていますが、アームの部分がやや前に曲がっている状態となるため不安感があります。
強風がふいた時には竿がグワングワンと曲がりますので、釣り場を離れる際には、竿は納竿して受三郎にかけています。
今までに、受三郎から落ちてしまったということはありませんが、いつ壊れるかわからない不安があるのも事実です。
転倒防止策
バッカン受三郎は、バッカンとのバランスも大切になります。
例えば、36センチのバッカンにエサがほんの少し入っているだけの状態ではいつ倒れるか不安になります。
そんなときには転倒防止として、マキエサはバッカンの前方に集めて、水汲みバケツで水を汲んでおき、水汲みバケツごとバッカンの中にいれてしまうと安定してくれます。もしくは、受三郎の伸び縮するポールに直接水汲みとロープを結んでおきます。
デメリットもある
バッカン受三郎はかなり優秀だということがわかりますが、デメリットもあります。それは撒きエサの入ったバッカンに差し込んで使うため、ポールの部分がどうしてもエサまみれになってしまい、掃除が面倒なのです。
少し複雑な形状をしているためにエサが中に入り込んでしまい簡単に汚れを落とせないのが難点ではあります。
まとめ
バッカン受三郎を買ってみて、エサがポールについて取りにくいというデメリットがあると話しましたが、それでも使い続けているのは、竿を傷つけることなく置いておくことができ、釣りの効率が格段に良くなったことがあげられます。
少しかさばってしまいますが、これがあれば一日快適に釣りができますので、使ってみてはいかがでしょうか。
クーラーの改造とクーラー受三郎はこちらです。