近年、霞ヶ浦で増えつつある外来魚のダントウボウという魚についてみていきましょう。
ヘラブナ釣りをしている人にとってはもはやブルーギルよりも釣れる魚になってしまったのではないでしょうか?
ダントウボウとは
中国のチベットを水源として東シナ海へ注ぐ世界第3位の大河に生息しているコイ科の淡水外来魚で、見た目はヘラブナのような体高がありながら、顔は小さくスマートな特徴があります。
ダントウボウを水槽にて撮影。
カッコいい😂 pic.twitter.com/GBFp6Wbng9— 井ノ口養魚場 IGF (@AcM5W1gj0OLVRW7) December 21, 2019
2002年に霞ヶ浦で存在が確認され、2009年ごろに霞ヶ浦で漁師が捕獲し、黒ずんだ鱗が小さいヘラブナのような魚だったそうです。
その後も同じような魚が2012年.2014年にも発見され精密検査の結果 中国長江水系に存在するダントウボウと分かったそうです。
住んでいる場所にもよりますが、魚のニオイが強い魚であると感じます。
日本に来たのは1978年にダントウボウの稚魚400匹が研究用として茨城県に持ち込まれたようですが、霞ヶ浦への放流記録はないようです。
ダントウボウは成長がはやく、中国では食用として養殖されており、味のいい魚として販売されているようです。
霞ヶ浦での繁殖は、ダントウボウが観賞魚でもあるため、観賞用に飼っていた魚を誰かが霞ヶ浦に放流した可能性も考えられます。
子供とキャット釣りしてたらダントウボウが釣れた🎵
新たな魚種ゲット🎵 pic.twitter.com/768Sb4FNR5— DICE-K (@DAISUKE08255) August 31, 2019
中国語では「武昌魚」という名前で呼ばれています。
ダントウボウの食性は
ダントウボウはコイ科の魚でありますが、体が縦に薄い体系をしているため、鯉のように底について生息しているというよりは、絶えず泳ぎまわってエサを探しているようです。
そのため、釣りやすい場所はありますが、いつも同じ場所で釣れるというよりは、回遊してきた時に釣れるという傾向が高いように思います。
Megalobrama属。
ダントウボウ的サムシングが採れたのは嬉しいw pic.twitter.com/39vr8HvR0t— 小宮 春平(湿地帯を作る人) (@ariake538) October 22, 2018
本来は草食の魚だったようですが、霞ヶ浦には沈水植物が少なく、食べるものが少なくなって動物性のものも捕食するようになっていると考えられます。
養殖されていることもあり、人工エサに慣れた魚となり、雑食と化していると考えられます。
ダントウボウの釣り方
ダントウボウの食性は本来は草食性です。
ヘラブナが、植物性のプランクトンを捕食するのが主でありながら動物性のペレットや小魚を捕食するようになったのと同じように、ダントウボウも動物性のエサでも食ってきます。
ダントウボウっていう2mになる外来魚らしい pic.twitter.com/lfkK8chuRf
— 奈菜梨@ネコミミ三輪車 (@rikaandhanyu) September 26, 2019
釣り方としては、ヘラブナ釣りのようにのべ竿にウキ、エサに麩エサやミミズなどを使うとよいでしょう。
去年、霞ヶ浦で釣ったダントウボウ、この頃は未だヘラ釣りしてなかったので(アメナマ狙いでした)
一瞬奇形のへらかと思いました.。o○
ドバミミズのぶっこみで釣りましたよー( -∀-) pic.twitter.com/UBqxhOWW1f— ふみふみふみ (@fuminbu_) February 26, 2020
ただし、霞ヶ浦でダントウボウだけを狙って釣るのは難しく、ヘラブナや鯉、キャットフィッシュなどのほかの魚が混じることになるでしょう。
ダントウボウのエサ釣り
そのほかにも簡単な釣り方としてぶっこみ釣りがあります。
ウナギ用のハリにミミズを付けて、中通しオモリなどをつけてキャストしておくだけです。
ハリスは1号から2号程度で、針は小さめを選びます。
中層から底にかけてエサを探していることが多いので底に仕掛けを這わせたり、底スレスレを漂わせたりするとよいでしょう。
ヘラブナ釣り師の餌に集まることが多いので、邪魔にならないように距離をあけて、水の流れの下側にはいれれば釣れる可能性も高まります。
もしくは自分で麩エサや九ちゃんなどの蛹が含まれた餌を練りこんで撒き餌をすると効果的です。
ルアー釣り
時にはルアー釣りで食ってくることもあるようで、ハードプラグにアタックしてきます。
釣り方は小型のミノーやシャッドなどで中層をただ巻きするだけです。
アジングのように熟成アクアの活アジコムシをリフト&フォールさせるのもおすすめです。
子バスやギルが釣れることも多いです。
ダントウボウはリアクションで狙うよりは、ストップ&ゴーやただ巻きなどの食わせるタイミングを多く作ってあげるようにしましょう。
ダントウボウキタ━(゚∀゚)━!40up! pic.twitter.com/hW320SEJSn
— ふみふみふみ (@fuminbu_) April 20, 2021
ダントウボウだけでなく、アメリカナマズが食ってくることも多いですが、ライトタックルで楽しむにはどちらも面白い対象魚になるでしょう。
ダントウボウは食べられるのか?
ダントウボウを食べているYOUTUBERさんもいらっしゃいます。
原産地の中国では、清蒸武昌魚(チンジャンユー)という魚の蒸し焼き料理として食べられています。
柔らかい白身のようですが、ナマズのほうが美味しいそうです。
小骨が多く臭みがあるのですね。
アメナマのほうが美味しいそうです。