船釣り用の添加エサやフカセ釣りのサシエサに使うことができるアミノ酸αですが、どのような効果があるのか見ていきましょう。
アミノ酸αとは
釣りエサのメーカーマルキユー株式会社が製造販売するエサの添加剤のことです。
ふりかけのようにエサに味とうまみを添加することができるエサのことです。
一袋に5分包となっており、3gの袋が5袋入っています。
1分包でオキアミパック1つ分を目安に使うとよいでしょう。
使い方
加工エサや、オキアミ、ボイルオキアミ、魚の切り身やむきエビなどなんにでも使える調整エサなので、袋から出して振りかけるだけで使うことができます。
アミノ酸αは粉末状のエサですので、ハリにエサを指す前や釣行前日にクワセエサにふっておいてしっかりと味をしみ込ませるとよいでしょう。
料理で言うところの下味とでも言えます。
乾燥したエサに使用する場合は、少量の水にアミノ酸αを溶かしてアミノ酸α溶液を作り、それエサを浸しておくと中までうまみ成分が浸透して長くうまみを維持してくれます。
アミノ酸αの効果
アミノ酸αを添加したエサはうまみ成分が増しています。
アミノ酸αによって魚が寄ってくるというよりは、エサをくわえている時間が長くなるというのが適切かと思います。
くわえたサシエサからうまみの汁が出てくるため、ちょうどステーキの肉汁のようにジュワーっとうまみが広がる感じになります。
アミノ酸αを加えたからと言って瞬時に食いがよくなるかと言われれば正直よくわからない程度でしょう。
しかし、アミノ酸αを使った付け餌は飲み込んでいる確率が高かったり、アタリ数が心なしか多くもらえたりと一定の効果を実感できます。
何もしないよりは味付け程度につけておいた方が安心といった感じでしょう。
ウルトラバイトアルファとは
ウルトラバイトアルファは、イギリスの環境漁業水産養殖研究センターのウルトラバイトがもとになっています。
ウルトラバイトとは、養殖の効率化を図るために開発された特殊な魚類誘引剤で、養殖魚が与えられたエサを残すことなく食べるように考えられたものです。
魚類フェロモンを配合し、養殖魚に与えるエサの無駄をなくしました。
これにより養殖漁業の効率化が図られました。
この養殖業に使われているウルトラバイトを釣りに応用し開発されたのがウルトラバイトアルファになります。
日本向けの魚に改良され、魚類フェロモンが魚を誘引し摂餌性を高めます。
ただしウルトラバイトには持続可能な時間が12時間ほどに限られています。
そのため、常に魚が誘引されるわけではありません。
ここぞといったところで使いたいですね。
ウルトラバイトアルファには魚に摂餌行動を起こさせますが、対象魚だけでなく、その周辺にいる魚も連鎖反応的に食いを高めてくれる効果もあるようです。
使ってみた感想
グレ釣り
実際にアミノ酸αを使ってみました。
磯釣りのグレ狙いのとき使ってみたところ、オキアミにアミノ酸αをまぶしたものは魚のあたりは頻発しました。
しかし釣れてくるのは本命のグレではなく、アイゴ、サバやイサキなどが多くなりました。
グレだけに効果を発揮するわけではないようです。そのため、エサ取りの多い時期には必要ないかと思いました。
チヌ釣り
チヌ釣りにも使ってみました。オキアミに振りかけたところグレ同様にエサ取りのあたりが増えたように感じました。
そこで練りエサの食い渋りイエローに練りこんで使用したところ、チヌを釣ることができました。
エサを完全に飲み込んでいたため、アミノ酸αを練りこんだ練りエサはとてもおいしかったのだと思います。
ヘラ釣り
ヘラブナにも効果があるのではないかと思い、セット釣りのクワセの力玉に振りかけて一晩放置して次の日に使ってみました。
結果的にヘラブナを釣ることはできましたが、通常の力玉でも釣ることはできたので、アミノ酸αがあったから釣れたというわけではなさそうです。
セット釣りのクワセエサはヘラブナの誤飲を目的としていますので、この釣りにはあまり効果が感じられませんでした。
まとめ
ハリに刺すエサのうまみを増して、釣果アップが期待できるアミノ酸αのご紹介でした。
あるのとないのでは、やはりあった方が効果がありそうな気はします。
ここぞの釣りでエサに振りかけてあげると、今まで食わせることができなかった魚が食ってくるかもしれません。
皆様も試してみてはいかがでしょうか。
追記
アミノ酸α 大量ボトル
今までは小分封になっていて、使いたいときに袋を開けてはゴミが気になっていましたが、ボトルタイプのアミノ酸αが発売となりました。
湿気で固まってしまいそうな気もしますが、船釣りなどで大量に使う人にとってはありがたいのではないでしょうか。
釣り用のトランクトレイ(シマノ)を車に装備。ダイワのタックルトレーは種類が多い