管理釣り場やキャンプ場などでニジマスを釣りに行くと場所によって様々な餌の種類があります。
水の状況やポイントなどによって魚が好んで捕食している餌が変わりますので、ここではニジマスが好む餌に関してみていきましょう。
ニジマスが釣れる餌
ニジマスは北アメリカの太平洋側原産の魚です。
日本でも養殖が盛んにおこなわれており食用としてスーパーに並ぶこともある魚です。
ニジマスはレインボートラウトとも呼ばれ平均20~35cmぐらいの大きさになります。
食性は雑食性のため昆虫から食パンまで比較的なんでも食べてしまいます。
ここではその中でもニジマスの良く釣れる餌を見ていきます。
ペレット
ペレットとは小麦粉などに魚粉などを練りこんで、圧力をかけて熱した餌のことです。
ドッグフードやキャットフードなどと同様に、栄養バランスを考えた食品でもあります。
管理釣り場では、このペレットを撒いてニジマスを育てています。
普段食べている、いわば主食であるため、ニジマスの最も好む餌の一つです。
養殖している場所によってペレットの構成内容は異なります。
こちらは栃木県のエリアトラウトの管理釣り場で使用されているペレットになります。
一般に市販されているわけではありませんが、よく似た製品でマルキユーのまきえペレットというのがあります。
海、川、沼など場所を問わずに使えるペレットです。
そのままでは固すぎるため、少し水につけてふやかせると使いやすくなります。
しかし、水に浸したものはモロモロとして崩れやすいので少し柔らかくしてから使います。
同様の製品で魚粉性能を強くした製品にヘラブナ釣り用のペレット餌 粒戦というエサがあります。
こちらも水につけておいてふやかして使います。
しかし、ペレットの粒自体がかなり小さいため、魚を釣るというよりは魚を寄せてくるようなエサになります。
イクラ
渓流のニジマス釣りなどではよく使われる餌の一つです。
醤油漬けにされていない天然のイクラであれば使用できます。
釣り用に改良されたイクラもあります。
釣具店では冷凍や冷蔵コーナーに置いてあることが多いです。
餌にイクラを使用する際の注意点として、ハリにつけたイクラが白くなったら交換しましょう。
一度ハリにつけたイクラをそのまま何度も使用している方が多く見受けられます。
そのままでも釣れないことはないのですが、やはり釣果は怠ります。
新鮮で中の赤いドロッとした液体が残っている状態が最もニジマスが反応します。
イクラが白くふやけて中の液体がなくなったら交換目安です。
ミミズ、赤虫
イクラ同様に釣具店の冷蔵コーナーに置かれていることの多い餌の一つです。
見た目から使いたくないという人も多いエサですが、虫エサと呼ばれ、ニジマスだけでなく主に川魚全般に好まれる餌です。
生きたエサですので、非常によく釣れる餌です。
釣れすぎることもあって、釣り場によっては活き餌は禁止されていることも多いので、事前に使用可能か確認しておきましょう。
赤虫を使う場合は、一匹掛けではなく、5,6匹を針に刺して房掛けにします。
こうすることで、水中でもよく目立ち、イソギンチャクのように赤虫が動くので無理に動かさなくてもニジマスにアピールしてくれます。
オキアミ
海のエサとしてはよく使われるオキアミもニジマスの餌になります。
エビのような形状をしていますが、実は動物性のプランクトンの一種であるオキアミは、釣具店では冷凍コーナーに置いてあります。
パックに入っている小型のものや、3キロ入りの大袋のものまであります。
一般に小分けのパックになっているものは、集魚成分が添加されており、オキアミが見崩れをするのを防ぐように加工されています。
そのため、釣り針につけるオキアミはこのパックに入ったオキアミがおすすめです。
たんぱく質やミネラルなど栄養素の多いオキアミは、ニジマスの好む餌の一つです。
注意したいのは、プールフィッシングなどではよく釣れるのですが、水を汚すので使用が禁止されている場合もあります。事前に釣り場の確認はしておきましょう。
オキアミを使用した場合、川魚にとっては普段食べなれていないエサのため、最初は警戒する可能性があります。
コツとしては、ハリをつけない状態で2,3個撒きエサをしてあげると安心してハリに付いた餌も食ってくるでしょう。
コーン
意外なことかもしれませんが、実はニジマスはトウモロコシ、コーンを食べます。
生のコーンを茹でてふやかしたものや、コーン缶のような柔らかいコーンはニジマスは食べます。
コーンのアミノ酸スコアは上に記載したオキアミと非常によく似ており、ニジマスにとってもおいしい餌なのです。
埼玉県のしらこばと水上公園で行われるニジマスの餌釣りでは、釣りエサにコーンを使用します。
イクラと違い、価格が安く、水を汚しにくいこともあって釣り場の管理者としてはいい餌なのでしょう。
釣れたニジマスのお腹を見てみるとしっかりとコーンを食べていたことから、餌としてコーンを認識していることがわかります。
濁った水中でも黄色の目立つ色のコーンは魚に見つけてもらいやすいメリットもあるようです。
個人的な感想ではありますが、その他の餌に比べて少し集魚力は弱いように感じます。
練りエサ
ペレット同様によく釣れて栄養価のある餌の練りエサは、普段からペレットを捕食しているニジマスにとっては違和感の少ないエサでしょう。
常温保存可能な淡水魚用の練りエサから、冷凍品まで様々ですが、内容はペレット同様に小麦粉などにオキアミや魚粉などを練りこんだエサになります。
小さく丸めてハリ先につけたり、ハリをエサで隠すようにして使います。
練りエサは重さがあるため、釣り場の底に藻がはえている場所では、藻に埋もれてしまい魚が食べることが難しくなります。
場所を選ぶエサではありますが、集魚性能は非常に高いエサといえるでしょう。
魚肉ソーセージ
魚のすり身を原料としているので、エサ持ちも良くてニジマスだけでなく、海の魚やカニ、エビ釣りなどにも使える万能エサです。
安く手に入り、日持ちもするため使いやすいです。
例えニジマス釣り場に持っていって使わなくても、近くの川場でカニ釣りやハエ釣りに使ったりすることもできます。
BBQで一緒に焼いて食べてしまってもいいですね。
コツとしては、針先に小指の爪ぐらいの大きさで少しつけることです。大きいほうが見栄えはいいですが、ソーセージは弾力もあるので針がかりしにくいエサです。
針先はしっかりと出して、数回キャストしたソーセージはうまみ分が抜け出てしまうので、白くなってきたら定期的に取り換えるようにしましょう。
面倒ですが、新しいエサのほうがよく釣れます。
うどん
ペレット同様に主成分小麦粉のうどんは、ニジマスの餌になります。
うどん自体にコシがあるため、エサ持ちがよく、ハリにしっかりと残ります。
集魚能力はそこまで高くありませんが、白く水中で目立つため、魚が寄ってきやすい餌です。
うどんを使うのであれば、スーパーなどで販売されている50円ぐらいの安い袋麺で十分です。
裏技として、うどんに魚粉をまぶすというテクニックがあります。
ペレットを砕いた餌の粒戦 細粒 のような粉になっているペレットをうどんにまぶしてふりかけのようにして使います。
うどんのコシでエサ持ちがよくなり、ペレットの粉で集魚します。
カステラ
人間のおやつもニジマスが釣れる餌になります。
特にカステラは、ニジマスの好む餌のひとつです。
本渓流の自然に近い場所にいるようなニジマスにはあまり効果的ではありませんが、養殖されていたニジマスには効果的です。
カステラは少し水を付けてから、圧力を加えて練り込みます。
一つまみをBB弾やイクラぐらいのサイズに丸めて針に刺します。このとき針先は必ず出ているようにしてください。
カステラだけでなく、チーズの蒸しパンなども食ってきます。
パンやカステラを使ってもいいかどうかは、釣り堀によってことなりますので、トラブルになる前に事前に事務所で確認しておきましょう。
マグロの切り身
お刺身用のマグロが余っているのであれば一切れでも持っていくとニジマスが釣れる餌になります。
大きくつける必要はなく、針が隠れるぐらいの大きさにして使うと良いでしょう。
マグロは何度か使用してアタリがなかった場合、白くふやけてしまいます。
白くなってしまったらうまみの成分が抜け出てしまっていますので付け替えるようにしてください。
まとめ
ニジマスは雑食性であるため様々な餌を捕食します。
管理釣り場によって禁止されている餌もありますので事前によく確認して餌を持って行くようにしましょう。
エサ釣りのコツとしては、こまめにエサを付け替えて新しいエサを入れてあげることで、釣果アップが期待できます。
回転ずしで、干からびた寿司ネタよりも新鮮な寿司ネタを選びたくなる気持ちは魚も同様です。
餌の種類も複数あれば数投ごとにローテーションさせてあげることで魚を飽きさせることなく釣り続けることができます。
ニジマスのエサ釣りで試してみてはいかがでしょうか。
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