エリアトラウトを始めたいと思ったとき、意外と迷いやすいのがリール選びです。ロッドより違いがわかりにくく、「1000番?2000番?」「ハイギアのほうが良いのか?」と悩む方はかなり多いと思います。
実際、私も最初のころは見た目や価格だけで選びそうになりましたが、管理釣り場で何度か釣りをしていくうちに、エリアトラウトはリールの選び方で快適さも釣りやすさもかなり変わる釣りだと強く感じるようになりました。
朝イチの静かな池で、軽いスプーンを一定速度で巻き続ける釣りは、派手ではありません。ただ、そのぶん巻きの軽さやドラグの滑り出し、ライン量のちょうどよさがそのまま使いやすさに出ます。だからこそ、最初の1台は適当に選ばないほうが失敗しにくいです。
この記事でわかること
- エリアトラウトで失敗しにくいリール番手の選び方
- シャロースプールが向いている理由
- ノーマルギア・ローギア・ハイギアの使い分け
- 初心者が買いやすい価格帯別おすすめリール
- 実際に釣り場で使って感じる「使いやすいリール」の条件
先に結論
- はじめての1台なら1000番〜C2000Sクラスが最も無難です。
- エリアトラウト専用で使うなら1000番台、他魚種と兼用するなら2000番台が使いやすいです。
- ラインを無駄なく巻けるシャロースプールが相性良好です。
- ギア比は迷ったらノーマルギア、なければローギア寄りを選ぶと失敗しにくいです。
- 予算に余裕があるなら、最初から中堅クラスを選んだほうが満足度は高いです。
こんな人に向く
- これからエリアトラウトを始めたい初心者の方
- スプーン中心で釣りやすいリールを探している方
- 予算別におすすめ機種を知りたい方
- バスやアジングと兼用できる番手も知りたい方
目次
エリアトラウトのリールは何番を選べばいい?
エリアトラウトのルアー釣りで、まず基準にしたい番手は1000番台〜2000番台です。
この釣りでは、重たいルアーを遠投して強引に寄せる場面は多くありません。1g前後のスプーンや小型クランクを使い、細めのラインで繊細に誘うことが多いため、必要以上に大きいリールはかえって扱いにくくなります。
メーカーは、基本的にはシマノかダイワを選んでおけば大きく外しにくいです。替えスプールやパーツ面、情報量の多さも含めて、初心者の最初の1台として安心感があります。
1000番が向いている人
エリアトラウトだけで使う予定なら、まずは1000番台で十分なことが多いです。
- 軽量ルアーを中心に使いたい
- できるだけ軽いタックルにしたい
- 1日中巻き続けても疲れにくいものがいい
- 管理釣り場専用で割り切って使いたい
実際、エリアトラウトは細かな巻き速度の調整が大切です。池を一周するころには、想像以上に「軽さ」が効いてきます。私自身、朝から昼までスプーンを巻き続けた日ほど、リールの軽さと巻き出しの軽快さの差をはっきり感じます。
2000番が向いている人
一方で、エリアトラウトだけでなく、ブラックバス・アジング・メバリングなどにも兼用したいなら2000番台が便利です。
- 1台をいろいろな釣りに回したい
- 少し太めのラインも使いたい
- 汎用性を重視したい
- ハンドルや巻き感に余裕が欲しい
たとえばシマノのC2000Sのようなコンパクトボディのモデルは、サイズ感を抑えつつ汎用性も確保しやすく、非常に選びやすいです。
ポイント
迷ったら「C2000Sクラス」を基準に考えるのが最も失敗しにくいです。軽さ・巻き感・汎用性のバランスが良く、エリアトラウト入門機として非常に扱いやすい番手です。
スプールの糸巻き量は多すぎないほうが使いやすい
エリアトラウトでは、海の釣りのように何百メートルもラインを使うことはまずありません。むしろ、必要以上に深いスプールだとラインを多く巻きすぎて無駄が出やすいです。
管理釣り場ではフルキャストしても距離は限られますし、釣り座の幅や混雑状況を考えても、極端な遠投が必要になる場面は多くありません。だからこそ、100m前後を無駄なく巻ける仕様のほうが実用的です。
シャロースプールが向いている理由
エリアトラウトでよく名前が挙がるのが、浅溝仕様のシャロースプールです。
シマノならC2000Sのように末尾にSがつくモデルが代表的で、ダイワでも旧表記では2004のような浅溝モデルがありました。こうした仕様は、細めのラインを適量だけ巻きたいエリアトラウトと相性が良いです。
- ラインの無駄が出にくい
- 下巻きの手間を減らしやすい
- 細ラインを使う前提に合わせやすい
- トラウトらしい軽快なセッティングにしやすい
特にナイロンやフロロの細号数、エステルやPEを使い分けたい方ほど、スプール容量の「ちょうどよさ」は効いてきます。最初は見落としやすいですが、買ってから差が出やすいポイントです。
私の実感
実際に管理釣り場で使っていると、深溝スプールに細ラインを巻いたときは、下巻き量やライン残量が少し気になりやすい印象です。逆にシャロースプールは準備の段階からすっきり決まりやすく、釣り場で「余計なことを考えなくて済む」感覚があります。こういう小さな快適さは、短時間釣行ほど効いてきます。
ドラグ性能も軽視しない
エリアトラウトは魚のサイズだけを見ると「そこまで強いタックルはいらない」と思われがちですが、実際は細いラインで掛けて、きれいに獲る釣りです。そのため、ドラグの滑り出しはかなり重要になります。
放流魚を手早く取る場面もあれば、食い渋り時に小さなバイトを拾って丁寧に寄せる場面もあります。そうしたときに、ドラグが急に出たり、逆に出なさすぎたりすると、バラシやラインブレイクにつながりやすいです。
とくに朝イチやプレッシャーが低い時間は、掛かった魚が手前で急に走ることがあります。足元まで寄せたところで暴れられたとき、ドラグが素直に仕事をするかどうかで安心感はかなり違います。
注意点
番手だけ見て選ぶのは危険です。エリアトラウトでは、軽さ・スプール容量・ドラグの滑らかさ・巻き感のバランスが大切です。数字だけで決めるより、「細ラインを気持ちよく使えるか」で考えると失敗しにくくなります。
ギア比はノーマルギアが基準で問題なし
リールにはギア比があり、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が変わります。一般的にはローギア・ノーマルギア・ハイギアに分かれますが、エリアトラウトではまずノーマルギアを選んでおけば大きく外しません。
理由はシンプルで、エリアトラウトは一定速度で丁寧に巻く場面が非常に多いからです。速く回収する能力よりも、同じテンポで気持ちよく巻けることのほうが重要になりやすいです。
ノーマルギアが合う場面
- スプーンを一定速で巻く釣り
- クランクでレンジをキープしたい場面
- はじめてで巻き速度の基準を作りたいとき
- 1台で幅広く対応したいとき
私自身も、初めて行く管理釣り場ではノーマルギア基準で考えるほうが安心です。池の規模、水深、魚の反応がわからない状態では、基準になるタックルが1本あると組み立てやすくなります。
ローギアが合う場面
もしノーマルギア設定がなく、ローギアかハイギアで迷うなら、エリアトラウトではローギア寄りを選ぶのがおすすめです。
スローに引きたい場面で一定速度を保ちやすく、巻きすぎを防ぎやすいからです。低活性時のスプーンやクランクでは、この「巻きすぎない」ことが意外と大きいです。
ハイギアが活きる場面
ハイギアが完全に不要というわけではありません。たとえば、
- ボトムの釣りで素早く糸ふけを回収したい
- ダート系ルアーで瞬間的な操作を入れたい
- 掛けた直後に主導権を取りたい
といった場面ではメリットがあります。ただ、最初の1台としては用途がやや限定されるため、初心者の方には優先度が低めです。
釣果を伸ばすポイント!
エリアトラウトでは、速く巻けることより「同じ速度で巻けること」が釣果に直結しやすいです。リール選びでも、スペックの派手さより、一定速度を作りやすいギア比かどうかを重視すると失敗しにくくなります。
予算別に見るエリアトラウトのおすすめリール
ここからは、エリアトラウトで使いやすいおすすめリールを価格帯別に紹介します。
正直に言うと、最初の1台を選ぶなら安すぎるものより、1万円台後半〜3万円前後の中堅機がいちばん満足度は高いです。巻きの軽さやドラグの安心感が上がりやすく、エリアトラウトらしい繊細な釣りもしやすくなります。
ただし、まずは予算重視で始めたい方も多いはずです。そこで、ここでは価格ごとに選びやすいモデルを整理します。
1万円以下で始めたいなら
レブロス LT2000S 2020年モデル
できるだけ予算を抑えてエリアトラウトを始めたいなら、まず候補に入れやすいのがレブロスです。価格帯を考えると十分実用的で、はじめての1台として選びやすい立ち位置にあります。
軽量ルアー中心の釣りでも極端に使いにくい印象は出にくく、「まず管理釣り場に行ってみたい」「続くかどうか試したい」という方にはかなり現実的です。
ドラグにはATDが採用されており、エリアトラウトで重要になるやり取りのしやすさにも配慮されています。最上位機のような巻きの質感までは求めにくいですが、入門機として見ると十分に戦えます。
ポイント
レブロスは、「初期費用を抑えつつ、ちゃんと釣りになる1台」として優秀です。最初から高額機に踏み切りにくい方には入りやすい選択肢です。
注意点
価格相応の部分はあり、巻きの静かさや剛性感、細かな質感は上位機に及びません。エリアトラウトにハマって釣行回数が増えると、次の1台が欲しくなる可能性は高いです。
2万円以下でコスパを重視するなら
フリームス LT2000S
1万円台後半〜2万円前後で選ぶなら、個人的にはこの価格帯がかなり狙い目です。フリームスは入門機より一段しっかりしていて、「使っていて雑味が少ない」と感じやすいクラスです。
レブロスより軽く、全体の作り込みも向上しているため、巻き続ける釣りとの相性も良好です。見た目もすっきりしていて、所有感も得やすいと思います。
管理釣り場では、朝の放流でテンポ良く数を取る時間もあれば、食い渋って1匹の価値が上がる時間もあります。そういう変化に対して、フリームスくらいのクラスになると対応しやすさが上がってきます。
私の実感
エリアトラウトは「軽いルアーを巻くだけ」と思われやすいですが、実際は一日中ハンドルを回す釣りです。だからこそ、少し上の価格帯にするだけで、釣行後の疲れ方やストレスが変わることがあります。私自身、入門機と中堅機の差は、魚を掛けた瞬間よりも、むしろ何時間も釣りを続けたあとに感じやすいと思っています。
3万円以下で失敗しにくい万能機を選ぶなら
ストラディック C2000S
ここは非常に人気の高い価格帯です。ストラディックは、巻き心地・静粛性・剛性感のバランスが良く、エリアトラウトだけでなく他のライトゲームにも広く使いやすい万能機です。
マイクロモジュールギアⅡやサイレントドライブなど、巻きに関わる基本性能がしっかりしており、ただ巻きの釣りでも違和感が出にくいのが魅力です。ロッドのグレードが少し上がってきても、リールが負けにくいのも強みだと思います。
「最初の1台だけど、なるべく長く使いたい」「安物買いは避けたい」という方には、このクラスがかなり有力です。正直、迷ったらこのあたりを選んでおくと後悔しにくいです。
こんな人に向く
- エリアトラウトをしっかり続けたい方
- 巻きの質感にもこだわりたい方
- バスやアジングなどにも兼用したい方
- コストと性能のバランスを最重視したい方
4万円以下で軽さと繊細さを求めるなら
ここまでくると、初心者向けというより、釣行回数が増えて道具の差を楽しめる層に入ってきます。とはいえ、最初から良いものを買って長く使いたい方には十分候補になります。
シマノ ヴァンフォード C2000S
軽快な巻き出しと取り回しの良さが魅力の1台です。マグナムライトローターによる軽い操作感は、エリアトラウトのように繊細な釣りと相性が良く、ルアーの変化や水の抵抗感もつかみやすい印象があります。
とくに、スプーンのただ巻きを長時間続ける釣りでは、こうした軽快さがそのまま快適さにつながります。ロッドワークを細かく入れる人や、少しテクニカルな釣りをしたい人にも向いています。
ダイワ ルビアス FC LT2000S
軽さと実釣性能の高さで人気が高いリールです。エリアトラウトの釣り場でも使っている方を見かけることがあり、軽量さとドラグ性能のバランスの良さが評価されやすいモデルだと思います。
細いラインを使っていても不安を感じにくく、操作感も軽快です。使い込むほど良さがわかりやすいタイプで、エリアトラウトを本気で楽しみたい方にはかなり魅力的です。
ポイント
4万円前後のクラスになると、「釣れる・釣れない」以上に「使っていて気持ちいいかどうか」の差がはっきりしてきます。エリアトラウトは繊細な巻き物の釣りなので、この満足感は意外と大きいです。
初心者がエリアトラウトのリール選びで失敗しないための考え方
ここまでを踏まえると、初心者の方が失敗しにくい選び方はかなり明確です。
まずは「専用にするか兼用にするか」を決める
これが最初の分岐点です。エリアトラウトだけで使うなら1000番台寄り、他魚種と兼用するなら2000番台寄りで考えると整理しやすいです。
迷ったらシャロースプールを優先する
細ラインを適量だけ巻けることは、エリアトラウトでは思っている以上に快適です。深溝より浅溝が合いやすい、というのは覚えておいて損はありません。
最初の1台はノーマルギア基準で考える
ハイギアのほうが上級者っぽく見えるかもしれませんが、実用性で見るとノーマルギアのほうが基準を作りやすいです。一定速で巻けることが、エリアトラウトでは何より大事です。
予算に余裕があるなら中堅機から入るのも正解
入門機で始めるのももちろん良いですが、釣行回数が増える方ほど中堅機のメリットは感じやすいです。結果的に買い直しが減るケースもあります。
釣果を伸ばすポイント!
- エリアトラウト専用なら1000番〜C2000Sを中心に考える
- スプールは浅溝仕様を優先する
- ギア比はノーマルギアが基準
- 短時間釣行が多い人ほど、巻きの軽さと準備のしやすさを重視する
- 迷ったら中堅クラスを選ぶと後悔しにくい
まとめ|最初の1台は「使いやすさ重視」で選ぶのが正解
ここまで、エリアトラウトのリールの選び方とおすすめ機種をまとめてきました。
結論としては、最初の1台は見た目やスペックの派手さよりも、使いやすさを重視して選ぶのが正解です。番手は1000番〜2000番台、スプールはシャロー寄り、ギア比はノーマル基準。この軸で考えれば、大きく外すことは少ないです。
価格の高いリールをいきなり買って長く使うのもひとつの考え方ですが、個人的には中堅どころのコスパが良いモデルから入るのがいちばんバランスが良いと思っています。使っていくうちに、自分が軽さを重視するのか、巻き感を重視するのか、ドラグ性能を重視するのかが見えてくるからです。
エリアトラウトは、ロッドもリールも1セットだけで完結しない奥深さがあります。放流狙い、スプーン、クランク、ボトム、食い渋り対応と、状況に応じて必要なセッティングは少しずつ変わります。だからこそ、最初の1台は背伸びしすぎず、でも安さだけで妥協しすぎないところを選ぶのが重要です。
最後にひとこと
私自身、エリアトラウトのリール選びは「軽ければいい」「高ければいい」で決まるものではないと感じています。実際に釣り場へ行くと、朝の放流でテンポ良く巻く時間、反応が落ちてきて丁寧に探る時間、足元で急に走られてヒヤッとする時間があり、その全部に対してリールの使いやすさがじわじわ効いてきます。
はじめて管理釣り場に立ったときは、池の雰囲気や周りのアングラーの手返しの速さに少し緊張するかもしれません。ただ、そんな場面でも、自分に合ったリールが1台あるだけでかなり落ち着いて釣りができます。巻き感に違和感がなく、ライン量にも無理がなく、ドラグが素直に仕事をしてくれるだけで、釣りそのものに集中しやすくなるからです。
これから始める方は、ぜひ今回の基準をもとに、無理のない1台を選んでみてください。エリアトラウトは、道具の違いがそのまま楽しさに変わりやすい釣りです。最初のリール選びでつまずかなければ、その後の釣行はかなり楽になります。









