メジナ・グレ

グレ・メジナのくわせエサ完全ガイド|生オキアミ・ボイル・色の使い分け

グレのくわせエサは、「これが一番」と決めてしまうとなかなか釣れなかったりもします。生オキアミで素直に食う日もあれば、ボイルでようやく餌が残る日もある。赤や黄色へ替えたことで、反応が変わることもあります。

まず基準にするなら生オキアミです。そこから、刺し餌が残らないなら餌持ちと通し方、残るのに食わないなら棚とまきエサとの位置関係を見ます。色や種類を替えるのは、その違いを確かめながらで十分です。

先に結論

何を付けるかと、魚の前へどう届けるかをセットで考える。この記事では、生・ボイル・赤や黄色のオキアミ・シバエビの剥き身を、替える理由まで含めて整理します。

グレのくわせエサは、生オキアミを基準に使い分ける

生オキアミから始めると、餌の残り方やアタリの変化を追いやすくなります。最初から何種類も混ぜて使うより、比較の基準を一つ持つほうが、自分には組み立てやすいです。

ただし、生で通し切るという意味ではありません。使い分けの目安は次のとおりです。

種類 試したい場面 替えたあとに見ること
生オキアミ 最初の反応を見たいとき 餌が残るか、どこでアタるか
ボイルオキアミ 生が崩れる、餌持ちを変えたいとき 形の残り方と、仕掛けのなじみ方
赤・黄色のオキアミ 同じ流し方で反応を比べたいとき 寄り方だけでなく、掛かるアタリが出るか
シバエビの剥き身 オキアミと違う大きさ・質感を試したいとき 付けた量、沈み方、食い込み

朝のまだ餌取りが騒がしくない時間に、生オキアミがまきエサの帯へなじみ、そのまま持っていかれた場面は何度もあります。そういうときは、釣れている餌を無理に替える必要はありません。

反対に、生では毎回針だけになって戻るなら、同じ餌で粘る理由を考え直します。生を基準にすることと、生にこだわることは別です。

ここが判断基準

比較するときは、餌の種類・大きさ・付け方を一度に全部変えないようにします。どこを変えた結果なのか分かる程度に、変更を絞るのがコツです。

刺し餌の戻り方から、次の一手を決める

回収した餌には、ウキの動きだけでは分からない手掛かりがあります。ただ、傷んだ場所だけで、食った魚や餌が取られた深さまでは決められません。投げた衝撃や針の刺し方でも、餌は傷みます。

針だけで戻るなら、流す時間を短くして確かめる

朝イチに生オキアミを付けて流し、3投続けて針だけが戻ったことがあります。ウキにははっきりした変化が出ず、最初は食いが浅いのかと思いました。けれど、それではどこで餌がなくなっているかが分かりません。

そこで、いつもの流し切る位置まで待たずに回収しました。短く流しても餌が残らず、さらに手前の見える範囲を眺めると、小魚がまきエサへ集まっていました。少なくとも、じっくり流し込む前から餌がなくなる条件だったわけです。

これなら、まず変えるのは食わせ方より餌を残す方法です。ボイルを試す、餌取りが集まる場所と仕掛けの投入点を離す、まきエサと仕掛けを入れる間を変える。持ちのよい餌に替えても取られるなら、同じ筋を通し続けないほうがいいです。

まず見るポイント

「残らない」「一部が傷む」「ほぼ無傷で残る」を分けて見ると、判断しやすくなります。傷の形に加えて、流した時間と投入点も一緒に見てください。

腹が裂けるときは、針付けと投げ方も見る

遠投したあとに腹が裂けていたり、身が針からめくれていたりするなら、餌取りだけでなく投入前の餌の状態と針付けも確認します。解凍して軟らかくなりすぎた身を、何度も刺し直して使っていないか。餌の大きさに対して針が合っているか。先にここを見ます。

元気な魚につつかれたように見えても、近くへそっと入れると形が残ることがあります。近距離と遠投で戻り方が違うなら、餌の種類を替える前に、投入の勢いや付け方を比べる余地があります。

注意

餌の傷み方は手掛かりですが、「腹が裂けたからグレ」「尾側がなくなったから餌取り」とは断定できません。針だけで戻った場合も、釣れた場合も、同じ条件で続くかを見ます。

無傷で戻るなら、まず棚と同調を見直す

餌がきれいに残ると、色を替えたくなります。ただ、その前に確認したいのが、棚と同調です。同調というのは、刺し餌を、グレが食べているまきエサの流れへ合わせることです。

周りでポツポツ竿が曲がるのに、自分だけ生オキアミが戻る日がありました。道糸を見ると、仕掛けがなじむ前から早く張り、横へ引かれていました。ウキは狙った辺りを通っていても、その下の刺し餌まで同じように流れているとは限りません。

実釣で気付いたこと

投入点を少し前へ出し、風で膨らんだ道糸を置き直してから、仕掛けが入るのを待ちました。その結果、同じ生オキアミでアタリが出ました。餌を替えずに反応が変わったことが、あの日はよく頭に残っています。

現場での見方

道糸を直すときは、刺し餌まで引き戻さないことも大事です。余分な糸ふけを直したあと、仕掛けがなじむための糸は送ります。張り切ることを目標にしないほうがまとまります。

魚が見えない場面では、棚が違う、魚が別の筋にいる、食う時間ではない、といった可能性も残ります。無傷の餌だけを見て「色を嫌っている」と決めないことです。

ボイルオキアミは、餌持ちを変えたいときに試す

生が崩れやすいときや、餌取りに削られるときは、ボイルが候補になります。ただ、ボイルに替えれば必ず棚まで残るわけではありません。実際の戻り方を比べて、使う意味があるかを判断します。

ここが要点

ボイルへ替えた直後は、アタリの有無だけでなく、同じくらい流して餌の形が残るようになったかを見ます。そこが変われば、次に棚やなじみ方を合わせる手掛かりになります。

遠投で生が崩れた日に、ボイルが使いやすかった

向かい風気味の日に、沖の潮筋へ遠投していたことがあります。生オキアミで回収するたび、腹側が裂け、針から半分外れたような状態でした。最初は餌取りを疑いましたが、風に取られた道糸の張りも気になります。

投げ方を少し抑え、餌も傷んでいないものへ付け直しました。それでも遠くへ入れると形が崩れるので、ボイルを試しました。そこでようやく、回収したときにも身が針に残る流しが増えました。

替えた途端に連発したという話ではありません。まず、どこまで餌が付いているのか分からない不安が減った。そこが使いやすかったです。生のほうが食うはずだと思い込んでいたら、同じことを続けていたと思います。

現場感のある判断

遠投で餌が外れるときは、針付け・餌の傷み・投げ方を確認してから、餌持ちの違うものを比較すると原因を絞れます。ボイルだけでなく、ハード加工された生オキアミも選択肢です。

餌が残るようになっても、沈み方は合わせ直す

ボイルへ替えると、生と同じようにまきエサへなじむとは限りません。餌の状態や付け方も関わるので、実際になじむまでの様子を見ます。まきエサが生主体なら、その違いは特に意識したいところです。

餌が残るようになったのにアタリが出ないなら、投入点や投入するタイミングを見直します。仕掛けを重くする場合も、いきなり大きく変えず、魚が食べている層を通せているかを確かめながらです。

注意

「餌が残った」と「狙った棚を通った」は別です。ボイルへ替えて無傷で戻るようになっても、それだけで本命へ届いたとは判断しません。

赤と黄色のオキアミは、役割を決めつけずに比べる

赤と黄色で反応が違う日はあります。ただ、赤は集魚、黄色は食い渋り専用というように固定すると、使いどころを狭めてしまいます。まきエサの色や、餌の大きさ・硬さも含めて見るほうが実戦向きです。

黄色へ替えて食った経験も、その日の答えとして残す

赤いオキアミへ魚が寄るのに、近づいたところで向きを変える日がありました。見える範囲のコッパグレは追ってくる。それなのに、アタリまでつながらない時間が続きました。

黄色へ替えると、寄る勢いは少し落ちたものの、そのまま食い込む魚が出ました。その切り替えのあとに、四十センチを超える口太も釣れています。こういう経験をすると、黄色を頼りたくなります。

ただ、見えていた小型の反応と、掛かった大きな魚が食った理由は分けて考えるようにしています。大型が餌を吸い込むところまで見えたわけではありませんし、流している間にも潮や魚の位置は変わります。その日は黄色を続ける理由ができた、という受け止め方です。

色替えの結論

色は「どちらが上か」より、同じ流し方で反応がどう変わったかで選ぶほうが迷いません。寄る速さだけでなく、実際に掛かるアタリまでつながるかを見ます。

色だけを比較したつもりでも、硬さや大きさは違う

市販の赤と黄色のオキアミを比べる場合、違うのは色だけとは限りません。例えば、くわせオキアミV9は、赤い配合エサと色を合わせる用途があり、ハード加工もされています。赤い餌を選ぶ理由には、目立たせることだけでなく、まきエサへ見た目を寄せることもあります。

比較するときは、まず同じくらいの大きさを選び、針への付け方をそろえます。そのうえで棚や投入点をなるべく維持する。市販品の違いまで完全にそろえる必要はありませんが、「色を替えたら餌持ちまで変わった」という点は覚えておきたいです。

注意

色・棚・投入点を同時に替えると、何が効いたのか分かりにくくなります。まず一つ替えて比べ、潮や風が変わったら比較の条件も変わったと考えるのが現実的です。

黄色に着色する、赤い配合材をまぶすとき

黄色を試すには、着色済みの餌を使う方法のほか、食用色素などで色を付ける方法があります。初めは一部だけを別容器で加工すると、元の餌との違いを見やすいです。濃く染めること自体を目標にしないほうがいいと思います。

赤系の配合材をまぶす方法では、色に加えて、表面の状態や匂いも変わります。まきエサと見た目を寄せたいのか、普段と違う反応を見たいのか、先に目的を決めます。

加工していない餌も残しておくと、反応が落ちたときに戻せます。全部を同じ色へ変えてしまうより、釣り場で選び直せるほうが使いやすいです。

シバエビの剥き身は、大きさと付け方まで含めて試す

シバエビの剥き身は、オキアミとは違う餌を見せたいときの選択肢です。自分はオキアミの反応を見てから出すことが多いですが、最後まで温存しなければいけない餌ではありません。その釣り場で反応がよければ、続けて使えばいいです。

結論

剥き身へ替えるときは、種類だけでなく、付ける量と沈み方も見ることです。大きく付けたまま食い込まないなら、まず針に収まる大きさへ調整します。

オキアミへ寄るのに、食い切らなかった場面

見える範囲ではオキアミへ何度も寄るのに、最後に反転する場面が続いたことがあります。そこでシバエビの剥き身へ替えると、それまで食い切らなかった魚が口を使いました。

このときは、初めに付けた身が大きく、針先の外へ余る部分が気になりました。そのまましばらく流してもアタリが出ず、身を小さく整えて付け直してから反応が変わりました。自分としては、種類を替えたことだけで満足しなかったのがよかったと思っています。

匂いが効いたのか、軟らかさか、見た目の大きさか。釣れた一尾からそこまでは分かりません。ただ、オキアミを替え続けても変わらなかった時間に、試す意味はありました。

洗いすぎないように扱うが、ぬめりだけで判断しない

殻付きのシバエビを使うときは、使う分を剥き、身を潰さずに針へ付けます。自分は、剥いた身を必要以上に洗い続けないようにしています。ただ、ぬめりがあるほど釣れると決めているわけではありません。身の傷みと、もともとの表面の状態は分けて考えます。

食用の剥きエビだから必ず食いが落ちる、殻付きなら必ず優れる、という比べ方もしません。大きさや処理、解凍後の身の状態が違うので、針へ付けた形と回収した状態を見ます。

コツ

剥き身は使う分だけ小出しにし、残りは冷やして保管すると扱いやすくなります。ぬめりを残そうとして常温で放置する必要はありません。洗う・洗わないだけで餌の良し悪しを決めないことです。

くわせエサで迷ったときの確認順と、添加剤の使いどころ

釣れない時間が長いと、餌箱の中を順番に試したくなります。ただ、それでは釣れたあとも、何を直せたのかが残りません。まず戻った餌を見て、残らない場合と残る場合で確認を分けると整理できます。

迷ったときの順番

  1. 生オキアミを基準に、回収した餌を見る。
  2. 残らないなら、短く流して回収し、針付け・餌取り・投入の影響を探る。
  3. ボイルなどで餌持ちを変えるか、餌取りを避ける投入点やタイミングを試す。
  4. 残るなら、棚・道糸の張り・まきエサとの位置関係を見直す。
  5. そのうえで色、大きさ、剥き身を比較し、反応が落ちたら基準の餌へ戻す。

アミノ酸添加剤は、比較できる分だけ使う

マルキユーのアミノ酸αなど、添加剤を試す方法もあります。アミノ酸α 大漁ボトルは、生・ボイル・加工オキアミや剥きエビなどに振りかけ、絡めて使う製品です。

使うなら、加工していない餌と分けておくと反応を比べやすくなります。餌が流し始めに外れているなら、添加する前に針付けを直す。魚がいる層へ届いていないなら、棚やなじみ方を直す。その部分を添加剤だけで埋めようとしないことです。

アミノ酸の効果について

アミノ酸αの効果と使い方。ウルトラバイトアルファとは?釣れる添加剤になるのか

まとめ

グレのくわせエサは、種類をたくさん持つことより、替える理由があることのほうが大事です。次の釣行では、餌を替える前に、戻った餌と道糸の張り方を一度見てみてください。

まとめの核心

釣れた餌の名前と一緒に、替える前に何が起きていたかを覚えておく。それが、生・ボイル・色違い・剥き身を次に使い分ける材料になります。

あとがき

以前は、釣れた日の餌がどうしても気になりました。黄色でいい魚が釣れれば、次の釣行でも黄色を多めに用意する。生で続けて食えば、やっぱり余計なことをしないほうがいいと思う。そのときは自分なりに経験を積んでいるつもりでしたが、今思うと、都合のよい結果だけを持ち帰っていた部分もあります。

特に覚えているのは、周りで竿が曲がっているのに、自分にはアタリが出なかった日のことです。魚はいる。まきエサも入れている。だから、残る違いは刺し餌だろうと考えてしまいました。餌箱を開ける回数ばかり増えて、投げる前には今度こそという気になるのですが、戻ってくる餌は相変わらずきれいでした。

その間、道糸のことはほとんど見ていませんでした。ウキが大きく外れていなければ、仕掛けもそれなりに流れていると思っていたんです。よく見ると、風に押された糸が先に膨らみ、そこから仕掛けを引いていました。投入点と糸の置き方を直したあと、使っていた生オキアミでアタリが出たときは、うれしいより先に、少し拍子抜けしました。

さっきまで疑っていた餌で、そのまま食った。そこが引っ掛かりました。色を替えるために手を動かしている間は、何か対処している気になれます。けれど、餌箱の中へ目を向けるほど、海の上で起きていることを見なくなる。その日の自分は、まさにそうだったと思います。

帰ってから思い返しても、何色を何回投げたかは曖昧でした。それより、糸が張るのが早かったことや、回収した餌がほとんど傷んでいなかったことのほうが、次に使える話として残りました。釣れた魚のことはよく覚えているのに、釣れる直前まで何を見落としていたかは、意識しないと簡単に抜けてしまいます。

それからは、釣れた餌を覚えるときに、替える前の状態も一緒に思い出すようになりました。きれいに残っていたのか、身が崩れていたのか。餌を替えたのと同じ頃に、潮の流れまで変わっていなかったか。後から考えて、結局どちらが効いたのか分からない日もあります。そういう日は、無理に一つの理由へまとめないようにしています。

もちろん、今でも気に入った餌へ手が伸びます。前に助けられたものは、餌箱へ入っているだけで安心しますし、黄色で釣れた魚を思い出せば、もう一度試したくなります。その楽しみまでなくす必要はないと思っています。ただ、好きな餌を使っているからという理由で、戻った餌の状態を見ないまま流し続けるのは、少し違うなと感じるようになりました。

判断がつかなかった時間も、釣りの記憶として残しておきたいです。あの日も、最初から道糸を見ていればもっと早く気付けたかもしれません。でも、餌を疑って遠回りしたからこそ、生オキアミのままアタったことが強く残りました。次に同じように餌箱を何度も開けている自分に気付いたら、いったんふたを閉めて、仕掛けがなじむまでを見ようと思います。

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