身近な堤防はアジ釣りの定番ですが、実際に竿を出してみるとまったく釣れずに帰ることも多い。検索で「アジ 釣れない 堤防」と調べてこのページに辿り着いた方も少なくないはずです。筆者も兵庫県明石港や姫路市の飾磨港、和歌山〜兵庫の漁港で何度もボウズを経験し、その度に原因と対策を考えてきました。
本記事では初心者が躓きやすい理由を整理し、今日から釣果を劇的に変える方法を5つ紹介します。結論を先に言うと、アジは習性を理解し、時合・タナ・仕掛け・場所を適切に合わせれば必ず釣れます。詳しく解説するので、ぜひ最後まで読んでください。

目次
アジが堤防で釣れない主な理由(7つ)
🔵 1.潮が動いていない(潮止まり)
アジは潮が流れている時に活発にエサを追います。満潮や干潮の前後は潮の流れが弱まり「潮止まり」と呼ばれ、この時間帯は食いが渋くなります。特に夜釣りでは潮が動かない時間帯に釣果が落ちるので、潮汐表を確認し、潮が動く時間に合わせて釣行することが大切です。
📘 筆者の体験:明石港の潮止まり
明石港の朝マズメにサビキ釣りをした際、干潮にぶつかって一向にアタリが無かったことがあります。ところが一時間後に潮が動き出すと、群れが回ってきて急に連発しました。潮止まりを知るだけでも釣果が変わると実感しました。
💡 ワンポイント:まず「潮が動く時間」を決めてから、その前後に滞在するイメージで釣行計画を組むと、効率よくアタリの時間帯に竿を出せます。
🟠 2.時合(じあい)を逃している
アジには活性が高くなる時間帯があり、一般的に日の出前後の約2時間と日没前後の約2時間が最も釣れる「マズメ時」です。大阪中心のデータでも季節ごとに5時〜7時、16時半〜19時が好時合とされています。この時間を逃すと食いが止まりやすいので、早起きや夕方に合わせた行動が必要です。
📘 筆者の体験:飾磨港でマズメを逃した日
飾磨港では日中のんびり構えていても釣れないことが多く、特に秋になると陽が沈んだ後に回遊が始まります。夕食準備で帰ろうとした時に隣の人が連発し始め、慌てて釣りを再開したことがありました。マズメを外さないことが重要だと痛感しました。
🟢 3.エサや仕掛けが合っていない
針が大きすぎる、ハリスが太すぎる、サビキの色が合っていないとアジは口を使いません。例えば豆アジ狙いなら小さな針と細いハリス、ピンクスキンやケイムラなど色の違うサビキを複数用意し、状況に合わせて交換します。また餌釣りの場合はアミエビやオキアミの鮮度や大きさも重要です。
📘 筆者の体験:和歌山のサビキ選び
夏の和歌山の漁港で、隣で釣っていたベテランは小さい白スキンのサビキで次々と釣るのに、私は太いハリスのサビキでは全く釣れませんでした。仕掛けを真似してハリを小さくするとようやく釣れ始めたので、サイズや色の選択がいかに重要かを思い知りました。
おすすめのサビキ針はこの小さいサビキ針です。
ハヤブサの小アジ専科の3号です。釣れます。ちょっと高いんですけどね。サビキ針についてはこちらの記事もどうぞ。
✅ コツ:「釣れない」と思ったら、まずサビキのサイズと色を変えてみるのがおすすめです。同じポイント・同じ時間でも一瞬で反応が変わることがあります。
🟣 4.群れが回っていない(魚がいない)
アジは回遊魚であり、タイミングによっては全く姿を見せないこともあります。周囲で誰も釣れていない場合は群れ自体がいない可能性が高く、ポイント移動や時間帯を変える判断が必要です。
📘 筆者の体験:明石港でのポイント移動
明石港では潮流が速く、群れが数分しか足元に滞在しないことがあります。堤防の先端で待っていても何も釣れず、少し移動した潮通しの良い角に入った途端に群れが回ってきました。アジは群れに当たるかどうかで釣果が大きく変わります。
🟡 5.水の濁りや水温が悪い
台風や大雨の後など海が濁るとアジの警戒心が増して釣れにくくなり、急激な水温変化でも食いが落ちます。濁りが強い時はケイムラや夜光付きの仕掛け、潮が澄んでいる時はナチュラルな色を選ぶなど工夫しましょう。また夏の大阪湾では高水温でアジの回遊ルートが沖寄りになる年もあります。
📘 筆者の体験:飾磨港の濁り
大雨の翌日に釣りをしたところ、濁りとゴミで仕掛けが見えないほどでした。アタリも皆無だったため、数日後に再訪すると水色が回復しており、同じポイントでも連発しました。水のコンディションを読むことも大切です。
🔴 6.夜釣りの光の当て方が悪い
夜釣りでは常夜灯の明暗部にアジが集まりやすい一方、強い光や急な点滅は魚の警戒心を高めて群れを散らします。水面を直接照らさず、赤色や緑色のライトを足元だけに当てるなど光の使い方を工夫することで、プランクトンとベイトが集まりやすくなります。
⚠ 注意:ヘッドライトで水面を直接照らす、点灯と消灯を繰り返す、白色の強い光を振り回す──これらはアジの群れを一気に散らすNG行動です。
📘 筆者の体験:淡路島のナイトゲーム
夜の淡路島でヘッドライトを頻繁に点けたり消したりしていたところ、目に見えてアジの群れが離れて行きました。常夜灯の明暗の境目にそっと立ち、手元の作業は赤色ライトで行ったところ再び回遊が始まり、アジングで連発しました。
🟤 7.音や人の動き、釣り座選び
堤防で大きな音を立てたり、ライトを振り回したりするとアジが散る原因になります。また潮通しの悪い場所やゴミが溜まる場所ではアジが回遊しにくく、釣り座が悪いと釣果が上がりません。足元に変化がある場所(捨て石やかけ上がり)や常夜灯下、外向きの角など、回遊ルートに当たる一級ポイントを選びましょう。
📘 筆者の体験:兵庫の漁港での気づき
兵庫の漁港で数人並んでサビキをしていたとき、釣れない原因が隣の子どもが堤防を走り回っていたからだと気づいた経験があります。子供がどこかにいったら、急に群れが寄ってきて驚きました。また、同じ堤防でも先端に近い潮通しの良い場所では大型のアジが釣れることが多いので、釣り座選びも重要です。子供はどうしても水面を見たくなるので、釣り方を変えて沖を狙うのもいいですね。
最強の解決法5つ
🎣 サビキ釣り(足元狙い)
サビキ釣りは堤防アジ釣りの基本。磯竿や万能竿に市販のサビキ仕掛けとカゴを付け、アミエビのマキエを使うシンプルな方法です。潮通しが良い堤防の先端や常夜灯下に仕掛けを落とし、竿を大きく上下させてコマセを振り出すと、群れが回れば短時間で数釣りが楽しめます。
💡 コツと根拠(サビキ釣り)
- タナ取り:アジは日によって泳層が変わります。仕掛けを着底させてから竿を上下し、反応が無ければ50cmずつ棚を変えて群れの層を探ります。
- サビキの種類:豆アジには小バリ+細いハリス、色はピンクやケイムラ、白スキンなど状況に合わせてローテーションします。
- 時合を逃さない:朝夕のマズメ時に合わせて釣行し、潮が動く時間帯を狙います。
- 静かに釣る:堤防では音や光を抑え、群れを散らさないようにしましょう。
📘 筆者の体験:飾磨港の朝マズメサビキ
夏の飾磨港では家族連れが多く、朝マズメの一時間でサビキの竿に豆アジが掛かり続け、30分で20匹ほど釣れました。ピンクスキンとケイムラの混合サビキに変えたことで食いがさらに良くなりました。日が高くなると群れが沖に移動したので、足元狙いのサビキは時合重視だと痛感しました。
🎯 投げサビキ(遠投サビキ)ウキ付き
足元で釣れないときや型の良いアジを狙うときは、サビキ仕掛けの上に遊動式ウキを付けて沖目に投げる「投げサビキ」が有効です。アジは警戒心の強い良型ほど沖の潮目や沈み根周りを回遊しており、投げサビキならその群れを狙えます。仕掛けはサビキのカゴ上部にウキを付けるだけで、日中は底付近からタナを探り、反応がなければ徐々に浅くして調整します。
遠投サビキはウキでタナを固定して沖のポイントを探れるため、足元より型の良い魚を狙えるのが特徴です。朝夕のマズメはもちろん、海水温が上がる4月〜10月がベストシーズンで、マズメ時の5~6時・18~19時がチャンスタイムとされています。
💡 コツと根拠(投げサビキ)
- 沖の潮目や船道など潮が流れるラインを狙うと良型がヒットしやすい。
- 日中はベタ底から探り、反応が無ければ段階的にタナを上げる。
- タックルは3〜4号の磯竿+3000番リール、3〜4号ナイロンが扱いやすい。
📘 筆者の体験:明石で沖の群れを拾う
明石の大蔵海岸では足元に群れが来ず、5m沖を回遊しているのが見えたことがあります。投げサビキに切り替え、遊動ウキでウキ下を約3mに設定して遠投すると、ウキが流れに乗って潮目を通過したタイミングで25cm前後の良型アジがヒットしました。沖の群れを拾える投げサビキの威力を痛感しました。
🪼 アジング(ルアー釣り)
アジングはアジ専用のライトタックルとワームで狙うルアーフィッシングです。専用ロッドと浅溝スピニングリール2000番程度にジグヘッド1〜2g、ストレート系ワームを用います。カラーは昼間はクリアやグリーン、夜間はピンクやクリアが効果的で、潮流が速いときはシンカーで重さを調整します。
釣り方は沖へキャストしてゆっくりと引いてくるだけですが、アジは日によって泳ぐ層が変わるため、レンジ(層)を探りながら巻きスピードを変えることがポイントです。アタリは「ココッ」と小さく出るので素早く合わせ、アジの口が軟らかいことを意識して無理に引っ張らずに取り込みます。常夜灯の明暗や潮のヨレ、テトラ際など変化のあるポイントが狙い目で、夜釣りでは潮が動く時間帯を選びましょう。
💡 コツと根拠(アジング)
- 専用タックルで感度重視:軽量ロッド+細ライン+0.5〜1gジグヘッドで小さなアタリも拾う。
- カウントダウンで沈める秒数を変え、反応があるレンジを集中的に攻める。
- 昼はクリア・グリーン系、夜はピンクやケイムラ系など複数カラーを用意する。
- 常夜灯下の明暗部やテトラ際、潮のヨレにワームを通す。
📘 筆者の体験:冬の淡路島アジング
冬の淡路島でアジングに挑戦した際、最初は1.5gのジグヘッドを使っていましたが、風が弱かったので0.8gに変更しカウント7でボトム付近を探ると「ココッ」と小さなアタリ。30cm近いアジが釣れました。常夜灯の明暗と水深の変化を意識してレンジを探ることが重要だと実感しました。個人的にはエコギアのアジチョンヘッドが王道ですね。
🟦 ウキ釣り(大型狙い)
ウキ釣りは1本バリにエサを付けてアジの引きを楽しむ釣り方です。サビキに比べて効率は落ちますが、アジの活性が上がれば連続ヒットも期待できます。ノベ竿や磯竿にスピニングリールをセットし、ウキ下をこまめに調整しながら群れのタナを探します。エサはアミエビやオキアミSサイズ、マキエにはアミエビや配合エサを少量ずつ撒きます。
💡 コツと根拠(ウキ釣り)
- アタリがなければ少しずつ深くし、アジが群れているタナを探る。1匹釣れたタナを集中して狙う。
- 刺し餌には刺しアミや沖アミSサイズを使い、コマセはアミエビ+配合エサでまとまりを出す。
- 潮通しが良く水深のある堤防先端や常夜灯下、沈み根周りが狙い目。
- アジの口は弱いため、合わせもやり取りもゆっくり丁寧に行う。
📘 筆者の体験:飾磨港でタナを変えて大型ヒット
秋の飾磨港でウキ釣りをしていた際、ウキ下2mでは豆アジばかりでしたが、ウキ下を3.5mに変えた途端に25cmクラスが連発しました。潮の流れに乗ったウキがズボッと沈み、柔らかい竿でゆっくりと寄せるやり取りはサビキとは違う面白さがあります。
🟥 カゴ釣り(大型狙い)
カゴ釣りはウキとエサカゴ(コマセカゴ)を使って沖目を狙う釣り方で、波止から尺(30cm)を超える大アジを狙うのに最適です。遠投用磯竿3号と中型スピニングリール、2〜3号の道糸を用い、遠投タイプのウキとステンレス製カゴを天秤でセットします。撒き餌はアミエビに配合エサを混ぜ、刺し餌には大粒の刺しアミや沖アミを使うと良いです。
釣り場は潮通しが良く適度な水深がある堤防や釣り公園で、特に和歌山から大阪方面へ向かう「上り潮」が当たる場所が有望です。狙うタナは宙層よりやや深めで、ウキ下を少しずつ上下させてアジが回遊する層を見つけます。夜明け前や夕暮れが時合で、満潮が深夜に重なる日は電気ウキで深場を狙うと25cmオーバーのビッグサイズが期待できます。アタリはウキがズボッと入るので見やすく、合わせはゆっくりと、やり取りも穏やかに行うのがポイントです。
💡 コツと根拠(カゴ釣り)
- 潮通しの良い場所で上り潮が当たるポイントを選び、夜明け前や夕方の時合に合わせる。
- タナは宙層よりやや深めからスタートし、ウキ下を調整して群れの層を探る。
- 口切れを防ぐため、船用ハリ8〜9号などしっかりしたフックを使うとバレが減る。
- 満潮前後の深夜は大アジのチャンス。電気ウキに替え、ウキ下を半ヒロほど深くして底を意識する。
📘 筆者の体験:和歌山での初尺アジ
和歌山の沖向き堤防でカゴ釣りに挑戦したとき、夜明け前に潮目が沖へ流れるタイミングで遠投。ウキ下約4mに設定するとウキがゆっくりと沈み、竿を立てると30cmを超えるトツカアジ特有の強烈な引き。口切れに注意しながらゆっくりやり取りし、人生初の尺アジを手にしました。足元では釣れなかったのに、カゴ釣りに切り替えただけで釣果が激変した経験でした。
今日から改善できる最終チェック(3つ)
✅ チェック1:時合と潮を確認する
釣行前に潮汐表を確認し、朝夕のマズメや潮が動く時間に合わせて出発します。特に夜釣りでは潮止まりを避けることが重要です。日の出・日の入り時刻と潮位をスマートフォンのアプリで確認し、釣り場に着いたらすぐにマキエを準備しましょう。
✅ チェック2:仕掛けとタナを見直す
アジのサイズに合わせた針とハリスを選び、サビキの色やワームのカラーをローテーションします。足元で反応が無ければ投げサビキやカゴ釣りに切り替え、ウキ下やカウントダウンでタナを小刻みに変えて群れの層を探ります。
✅ チェック3:ポイント選びとマナー
潮通しの良い堤防の先端や常夜灯下、明暗部を選び、音や光を控えて静かに釣ります。群れがいない時は思い切って場所移動を。ライトは足元だけに当て、釣り座周辺を清潔に保ち、他の釣り人との距離を取ってトラブルを避けましょう。
まとめ
アジが堤防で釣れない理由の多くは、魚の習性や環境条件を理解していないことにあります。潮の動きや時合を意識し、仕掛け・エサ・ポイントを状況に合わせて調整するだけで釣果は大きく変わります。本記事で紹介したサビキ釣り、投げサビキ、アジング、ウキ釣り、カゴ釣りはそれぞれメリットがあり、足元の豆アジから尺オーバーの大アジまで狙える最強の武器です。
筆者自身も明石港や飾磨港、関西各地の漁港で試行錯誤し、潮止まりや時合、タナ合わせの重要性を体験してきました。初めはボウズ続きでも、今回紹介したコツを意識すれば必ず釣れるようになります。釣り場のマナーを守りつつ、堤防アジ釣りの奥深さと楽しさを味わってください。







