根魚を狙ってワームを投げ続けても、なかなか反応がない。そんなときに持っておきたいのが、エコギアの「熟成アクア バグアンツ」です。
使っていて頼りにしているのは、底付近でゆっくり誘いたいときに、匂いと味も使ってアプローチできること。ただし、どこへ投げても釣れるワームというわけではありません。
ホヤイエローで反応が続いた経験もあれば、沼津市の堤防で根魚を狙っていて、大きなタコが釣れたこともあります。サイズやリグの選び方とあわせて、使って感じた良さと、飲み込み・液漏れへの対処を紹介します。
熟成アクア バグアンツはどんなワーム?
熟成アクア バグアンツは、甲殻類を思わせる形に、天然素材の旨みを生かした熟成アクアの素材を組み合わせたソフトルアーです。
メーカーは、酵素の力で天然素材の旨み成分を引き出す「熟成」を特徴に挙げています。形や動きに加え、匂いと味によるアピールを持たせたシリーズですね。
似た名前の通常の「バグアンツ」と、保存液入りの「熟成アクア バグアンツ」は別製品です。購入するときは、商品名の「熟成アクア」まで確認すると間違えにくいと思います。
2インチと3.3インチの選び方
サイズは2インチと3.3インチ。メーカー表記の全長と入り数は、2インチが56mm・8本、3.3インチが82mm・6本です。
| サイズ | 選ぶ目安 |
|---|---|
| 2インチ | 小さめのシルエットで根魚を狙う |
| 3.3インチ | ボリュームを持たせて誘う |
堤防で小さめの根魚も拾っていきたいなら、まずは2インチが選びやすいです。一方、手持ちの仕掛けでボリュームを出して誘いたいなら3.3インチ。釣りたい魚の口の大きさと、使うフックのバランスで選びます。
小さくすれば必ず食うわけでも、大きくすれば大型だけが釣れるわけでもありません。フックは号数だけで決めず、ワームを真っすぐ刺せるか、ボディーがつぶれたときに針先が十分に出るかを見てください。
製品のサイズ・カラーは、エコギア公式の熟成アクア バグアンツ製品ページでも確認できます。
おすすめカラーはホヤイエロー
釣果実績から、最初におすすめしたいのはJ04 ホヤイエローです。自分の中で実績のある色が一つあると、迷ったときに釣り方へ集中しやすいですね。
こちらは以前のカラー紹介画像です。ラインナップはこの4色だけではなく、パールシラス(夜光)や赤エビ、まずめチャート(夜光)、茶ガニなどもあります。
ホヤイエローで釣れたからといって、黄色だけに反応したとは言い切れません。匂い、サイズ、底での動かし方、魚がいた場所も一緒に関係しています。
まず実績色で釣る位置と操作を決め、反応が続かなければ別の色も試す。色替えだけを繰り返して、どこを通したのか分からなくならないようにしています。
実際の釣果と、使って感じたこと
秋口の根周りで30分10バイト
印象に残っているのは、秋口、水温15℃台の釣行です。通常のシャッドテールに反応がなかった根周りで、ホヤイエローの3.3インチへ替えたところ、30分で10回のバイトがあり、5尾をフッキングできました。
最初は、反応がないならもっと動かした方がよいと思っていました。ただ、根を越えるたびに大きく持ち上げていると、底付近を通している時間が短くなってしまいます。そこでバグアンツに替える際、動かす幅も小さくして、着底後に短く止める間を入れました。
すると、持ち上げている最中よりも、次に動かそうと糸ふけを取ったところで重みを感じることがありました。すべて掛かったわけではありませんが、同じ根周りをもう一度通す理由になる反応でした。
実釣で感じたこと
この日はワームだけでなく操作も変えています。だから「熟成アクアに替えれば同じ数だけ釣れる」とは考えていません。自分にとって収穫だったのは、反応がない場所でも、底から離しすぎずに誘い直す余地があったことでした。
秋から春の食い渋りで頼りにしていますが、季節だけで使うかどうかを決める必要はないと思います。魚がいそうな場所を絞れていて、速い誘いで食わせにくいときに試したいワームです。
沼津市の堤防では大きなタコも釣れた
沼津市の堤防で夜にロックフィッシュを狙っていたときも、使っていたのはホヤイエローのバグアンツでした。このとき釣れたのが、大きなタコです。
底を取ってから少し動かすと、魚のアタリとは違う、じわっとした重さが乗りました。最初は何か引っ掛かったのかと思いましたが、一定の重みの中に動く感触があり、上がってきた姿を見て驚きました。
匂いにも反応したのではないかと思います。ただ、タコが何をきっかけに抱いたのかは、水中を見ていたわけではありません。これをタコ専用ルアーの代わりとしてすすめるというより、根魚以外にも反応が出た面白い経験として覚えています。
ほかの釣り人の釣果とプロスタッフのレポート
バグアンツに関する釣果投稿も紹介します。個々の釣果を見るときは、魚種だけでなく、サイズや仕掛け、どんな場所で使ったのかも参考になります。
40upアブとカジカ。バイトはあるものの、なかなか乗らず…
このタイミングだ!と思って初めて熟成バグアンツを使ってみたら今年初のアブが来てくれました(^-^) pic.twitter.com/YjfTt03q7r— はいじ (@fishing_18) March 26, 2018
エコギアの新製品
熟成アクア
なにこれ、絶対釣れるやつ
しかも、俺の好きなバグアンツまである!! pic.twitter.com/rBH0hBap3l— まろん (@maronami4) February 6, 2017
岩崎竜美さんの釣果レポートでは、熟成アクア バグアンツ3.3インチについて、深いバイトや、ミスのあとも再び反応する様子が紹介されていました。同時に、魚に飲み込まれるおそれへの注意も挙げられています。
この「食わせる力があるから、待ちすぎにも注意する」という点は、使う前に覚えておきたいところです。
レポートで紹介されていたタックルは、次の組み合わせです。自分の堤防釣りへそのまま当てはめるのではなく、仕掛けを考える参考にしてください。
- ロッド:ノリーズ フラットフィッシュプログラム シューティングサーフ96.
- リール:3000番スピニングリール
- ライン:PE 1号、リーダー:フロロ14lb.
- リグ:1oz.テキサスリグ(#1/0オフセットフック)
関連商品:2インチの青イソメ
エコギア(Ecogear) ワーム 熟成アクア バグアンツ 2インチ 56mm 青イソメ J03 ルアー
上のレポートで紹介されているのは3.3インチで、こちらの商品リンクは2インチです。購入時はサイズを見分けてください。
おすすめのリグと動かし方
根の多い場所ではテキサスリグから
根掛かりが気になる場所なら、針先をワームに隠せるオフセットフックのテキサスリグが選択肢になります。底の状態を確かめながら、小さく持ち上げて落とす使い方です。
オモリは、着底が分かり、必要以上に底へ食い込ませない重さを目安にします。軽すぎて底が分からないなら重くし、底へ突き刺さるように止まってばかりなら、重さや通す角度を見直します。
先ほどのレポートにある1oz.は約28gです。これは紹介されたタックルでの一例で、どの堤防でも最初から使う重さではありません。ロッドの適合重量と、釣り場の水深・流れに合わせてください。
ジグヘッドとフリーリグはどう使う?
底が比較的引っ掛かりにくく、近い距離を細かく探るならジグヘッドでも使えます。針先が露出するタイプは、根の隙間へ落とし込みすぎないことが大事です。
フリーリグは、オモリとワームが離れて落ちる間を作りたいときの選択肢。ただし、いつでも同じように離れるわけではなく、糸の張り方やフック、潮の影響でも変わります。まずは底を捉えやすいリグで使い、落ち方を変えたい場面で試せばよいと思います。
「止める」は、竿を置いて待つことではない
熟成アクアは、底付近で止める間も使って誘えるところが魅力です。ただし、アームが常に勝手に動き続けるわけではありません。潮やラインに伝わるわずかな動きを利用するつもりで使います。
操作の目安
着底を確かめたら糸ふけを取り、ワームを小さく動かして、再び底へ戻します。止めている間も竿を持ち、糸の動きや重みの変化を見ます。アタリが出たあと、匂い系だからと長く送り込まないことを意識してください。
自分も反応を待つことに気を取られ、糸を緩めすぎたことがあります。次に動かすときには重さがあるのに、いつ触ったのか分からない。そこで余分な糸ふけだけを巻き取り、仕掛けを引っ張り続けない程度に張りを保つようにしました。
それで毎回掛かるようになったわけではありませんが、底の引っ掛かりと、それまでになかった重みを比べやすくなったのは良かったです。
広い場所をテンポよく探したいときは、シャッドテールなど動きの分かりやすいワームから入ることもあります。反応が出た根周りや、もう一度丁寧に通したい場所で熟成アクアを出す。自分には、この使い分けが合っています。
飲み込みと液漏れには注意したい
深く飲まれる前にアタリを取る
自分も、バーブ付きの#1/0フックを使っていて深く飲まれ、フロロ14lb.のリーダーを切るしかなかったことが一度あります。釣れた数より、こちらの方が後に残る失敗でした。
その後はバーブレス化も取り入れ、アタリが出てから必要以上に待たないようにしています。バーブレスなら飲まれないというわけではありません。針を外しやすくする工夫と、飲み込ませないための操作は分けて考えたいですね。
⚠ 注意:長く食い込ませようと待ち続けない
糸ふけを管理し、魚がくわえた重みを感じたら合わせるのが基本です。針外し用のプライヤーも手元に用意し、深く掛かった針を力任せに引き抜くのは避けてください。
パッケージから密閉容器へ移す
持ち歩きで面倒に感じたのは、保存液の扱いです。以前、袋をバッグに入れて運んだあと、外側がぬめっているのに気付いたことがありました。釣り場で手を拭きながら袋を開け閉めするのも落ち着かず、容器へ移すようになりました。
パッケージは完全密封容器ではなく、メーカーも釣り場へ持ち出す際は密閉容器への移し替えをすすめています。持ち運ぶ前に、ワームと保存液を対応する密閉容器へ移すと扱いやすいです。
メイホウのパッキン付きケースへ移してからは、袋のまま運んでいたときの不安が減りました。ただし、容器に替えれば何をしても漏れないわけではありません。ふたの締め込みと、パッキンやふたの縁に異物がないかを見ています。
保存するときは、ほかのワームや、対応していない液体を混ぜないようにします。袋で保管するならジッパーを閉め、立てた状態で冷暗所へ。長期間放っておかず、早めに使うようにしています。
以前、容器へ移して冷暗所に3週間置いたものは、開けたときに匂いや粘りの違いを感じませんでした。ただ、見た目や匂いだけで保存状態の良し悪しを判断しきれるものではないので、これを保管期間の目安にはしていません。
保存液を補充する場合は、熟成アクアにも対応するエコギア アクア リキッドなど、メーカーが対応を示すものを選んでください。
⚠ 注意:保存液が衣服に付いたら早めに拭き取るようにしてください。汚れが落ちにくくなる場合があるため、濡らしたタオルなどで拭き、なるべく早く洗い流します。
まとめ
熟成アクア バグアンツは、魚がいそうな根周りを、底から離しすぎずに誘いたいときに頼りにしているワームです。最初の一色なら、自分は釣果実績のあるホヤイエローを選びます。
色や匂いに任せきりにせず、着底とアタリを捉えられる状態で使う。ここを押さえると、普段のワームとの使い分けもしやすくなります。
まとめ
- 小さめの根魚も狙うなら2インチ、ボリュームを出すなら3.3インチが選択肢。
- 反応があった場所や、丁寧に誘い直したい根周りで投入する。
- 止めている間も糸ふけと重みを見て、飲み込ませるまで待たない。
- 持ち運ぶ前に、保存液と一緒に対応する密閉容器へ移す。
アジング用の熟成アクアシリーズについては、こちらで紹介しています。
エコギア熟成アクア活アジコムシとストレート。アジングに必須のアイテム
あとがき
熟成アクアを使っていて、今でも少し迷うのが「いつ袋を開けるか」です。反応がないと、もう少し普段のワームで釣りたい気持ちと、せっかく持ってきたのだから早く試したい気持ちが両方出てきます。
最初のころは、最後まで釣れなかったときに出すもの、という気持ちが強かったです。釣り場に着いてすぐ使うと、ほかのワームを試す前に答えを見てしまうような、変なもったいなさがありました。今考えると、魚の反応より、自分の道具を使う順番にこだわっていたのでしょうね。
ただ、終わり際に慌てて取り出すと、丁寧に使えているとは限りません。残り時間が気になって、底まで落ちたかも曖昧なまま次の操作へ進んでしまう。これでは、気になっていた根周りへきちんと入れられたのか、使っても反応がなかったのかさえ、分からなくなります。
一度、帰り支度を考えながら使っていて、回収したバグアンツがフックの曲がりに寄ってしまっていたことがありました。どこかに触れた拍子にずれたのだと思いますが、その状態で何投していたのか覚えていません。釣れない理由をワームに求める前に、見るところがありました。
それからは、取り出すなら少し落ち着いて使えるうちにしよう、と考えるようになりました。容器を開け、真っすぐ刺して、針先の位置を見てから投げる。特別なことではありませんが、焦っているとその小さな手順を飛ばしてしまいます。匂いの強いワームを結んだだけで、何か一つ仕事を終えた気になっていたのかもしれません。
沼津でタコが釣れた夜も、思い出すのは商品名より、上げてくる途中の妙な重さです。根魚が掛かったつもりで構えていたので、姿を見たときには予想が外れた面白さがありました。狙いと違うものが釣れると、残念に感じる日もありますが、あのときは単純に驚きましたね。
あの一回だけで匂いの効果を説明できるとは思っていません。それでも、自分の中でそのワームをもう一度投げたくなる理由にはなっています。釣具を使い続ける理由は、性能を順番に並べたものだけではなく、こういう記憶にも支えられているのでしょう。
一方で、深く飲まれた魚のことは、釣れた楽しさだけでは片付けられません。もう少し早く気付けなかったかと考えると、釣果の数字を増やすことより、掛けたあとのことまで含めて自分の釣り方を見直したくなります。よく食うと感じる道具ほど、手元を離して待つ理由にはしたくありません。
今は、気になる場所を、自分が納得できる操作で通せたかを前より気にしています。釣れなければ残念ですが、底を取り、ワームの状態も確かめたうえで反応がなかったなら、次は場所を変える判断ができます。何も分からないまま終えるより、その方が次の釣りにつながる気がします。
次に使うときは、バグアンツへ替える前後で、動かし方まで一緒に変えすぎないようにしたいです。以前の好釣果は、ワームと操作の両方を変えた結果でした。どちらがどれだけ効いたのかは、まだ自分の中でもはっきりしていません。その違いを少しずつ見ていく楽しみも、容器に残ったバグアンツと一緒に持ち歩いています。



