管理釣り場で悶絶するような、どうしても釣れない時間というのを経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
スプーンで釣らなければならない!といったエリアトラウトのトーナメンターでもなければ、多少はセコくても釣れて楽しめればいいという人もいるでしょう。
また、初心者のお子様に釣らせてあげたいと思っている大人や彼女にも釣ってもらいたいと思っている人もいるかもしれません。
釣れない状況を打破するための、爆釣ルアーと一部の管理釣り場では禁止されている反則系のルアーをご紹介します。
トラウトが狂う爆釣ルアー
まずは見えているトラウトも狙える爆釣ルアーのご紹介です。
ダートマジック
スレきったトラウトを狙うのに最強なルアーはこのダートマジックでしょう。
特に見えている場所でティップをあおってチョンチョンと動かしてあげるとトラウトが狂ったようにルアーを追いかけてきます。
このルアーは基本的には高比重なため、ボトムで魚を狙います。重量で約3gになります。釣り場によっては重量制限に引っかかってくる場所もあるかとも思いますので注意が必要です。
全長は43㎜で小魚ぐらいの大きさで、トラウトにとっても捕食しやすいサイズです。
口を使わない底付近でフラフラしているトラウトを狙います。
ダートマジックの優れている点は、左右へのダートだけでなく前後にも動き不規則な動きを連発する点です。
一方通行に巻かれるルアーと異なり、前に行ったかと思ったら後ろに飛んでくる、さらには左右に逃げるという動きのため、トラウトにとっては興味を持たずにはいられません。
カラーラインナップも豊富にありますが、基本的には明るい色と暗い色、ペレット色の三色あれば対応できるかと思います。
最初は明るい色を投げてみて、ダートする様子を見ます。
これに魚が反応するかどうかを確認するためです。魚が追ってくれば見やすいカラーの方が釣っていて面白いかと思います。
派手目のカラーに反応がなければ、徐々に暗い色に変えていきましょう。
管理釣り場で使われているペレットの色が分かれば、それに近い色にすると食ってくることもあります。
ダートマジックのコツ
ダートマジックを使う際に気を付けて頂きたいのが、使うロッドと使うラインを選ぶ点です。
ロッドはダートさせるために硬めのものを使います。安いものだとトラウトワン ASが使いやすく程よい硬さでしょう。
また、ラインは伸びの少ない素材を使います。フロロカーボンかPEラインを使うようにしてください。PEラインであれば、リーダーにフロロカーボンを使うとよいでしょう。
ルアーをダートさせるときには、ただただ一定に竿をあおってダートさせることもできますし、少し変則的にダートさせてあげることでトラウトの気を引き付けることもできます。
ダートさせた後には、一瞬食わせる間を与えてあげるとヒット率が高まります。
ダートマジックを食いに来たら、2,3回ダートさせてあえて食うことができないようにすると、トラウトも何とか捕食しようとしてアタックしてきます。
この様子を見ているだけでもアングラーは興奮するのではないでしょうか。
以下メーカー紹介
ダートマジック3gのエリアバージョン。今、エリアフィッシングで注目を集めているボトムダートの釣りを切り開いたルアー。
ヘッド部が鉛のソリッド、ボディ部が樹脂のソリッドという独自の構造を持ち、ボトムまで沈めてやや大きめの連続トゥイッチを加えると、唯一無二の切れ味の鋭い上下左右の動きに、魚達も他のルアーでは見せない、狂ったような反応を示します。ダートマジックによるボトムダートの釣りが優れているのは、釣果はもちろんですが、とにかく楽しい釣りです。魚の反応を見ているだけでも興奮します。そのくらい特殊な反応を示します。さらに操って釣ったという満足感。一度使ったら手放せなくなるルアーです。
ご説明にもあるように本当にスレたトラウトが釣れてしまうルアーだと思います。
同系列にボトムマジックというのもあります。
ボトムマジックも変則的な動きができますが、ダートマジックほど奇妙な動きではありません。
しかし、その抑え気味の変則加減が効果的な場面も多くあります。
ダートマジックの動きが見切られてしまった場合、またはダートマジックを投げる前に、ボトムマジックで魚のリアクションを確認するのもおすすめの使い方です。
デメリット
本当によく釣れるダートマジックですが、欠点もあります。
それはボトムでの釣りがメインになるため、藻に弱いというところです。
管理釣り場であればボトムは比較的何もないことが多いですが、釣り場に藻が生えてしまうとルアーが藻に埋もれてしまい魚がルアーを見つけることができません。
そういった場合には、ロッドを上に立てて、底につく前にダートさせて早く巻いてくることをおすすめします。
しかし、魚に食わせる間のとり方が少し難しいかもしれません。クリアウォーターで魚を見ながら練習するとボトムでなくてもダートさせて食わせることができるようになります。
ジャッカル製品が好きな人には同様の動きをしてくれるボトムダートなども良いでしょう。
次にご紹介するのはシマノのふわとろです。
カーディフ ふわとろ 35F/35D-F[CARDIFF]
TR-135L / TR-135M
このふわとろは、かなりの高確率でトラウトがアタックしてくる爆釣ルアーになります。
ただし、使い方にコツがあり、ただひたすらゆっくりと巻いてくることを心がけなくてはなりません。
シマノ社のあおり文句として
思いっきり、ゆ~っくりゆ~っくり巻いてみてください。リールが止まるほどにゆっくり巻いてみてください。
ルアーの泳ぎを止められますか??止まりませんよね??その位にこのジョイントはごく僅かな流れの変化でもユラユラと動いて、まるでフライの様に妖艶に誘い続けます。
とあるほど、本当にゆっくりと巻いてくることができるかが肝になります。
もし、ルアーの泳ぎを止めることが出来る位にゆっくり巻けていれば、そのスピードこそが、このクランクの最大の能力を発揮できるデッドスロースピードです。とにかくトロトロトロトロ巻いてみてください。
普通のルアーであれば止まってしまうような速度であっても、ふわとろならお尻を振って泳いでくれます。
魚が浮いているようであれば35F で主にペレット色のルアーがどこの池でも反応がいいです。
魚が少し沈んでいるときには、35F-Dを使ってみてください。
さらに魚が底べったりであれば、そことろというボトム専用のゆっくりと引けるルアーもあります。
意外と活躍するちびとろもあります。
爆釣ルアーとしてはこの二つをおすすめします。
反則系ルアー
反則系ルアーの定番としては、言わずと知れたセニョールトルネードでしょう。
指に巻き付けて形を整えてキャストしてただ巻いてくるだけで釣れてしまう不思議なルアーです。
くるくる回転しながら、名前の通りトルネードしてきます。
初心者やお子さんがまず最初の一匹を釣り上げるのには最適なルアーでしょう。
セニョールトルネードは管理釣り場のニジマスを誰でも簡単に釣るための必須アイテムです。
スイベルを中心にくるくる回転し、その波動で魚を集め色で食わすため非常にスレにくく、お子様や初心者の方でも釣果が望めます。
魚が釣れるとワイヤーが伸びるため指や器具を使って魚が刺激される形に戻してから釣りを再開してください。
少し釣りをしたことがある人であれば、あーセニョールねとなるかもしれません。
それなら釣れるよね。っという感じになるかもしれません。
しかし、せっかく釣りに来ているのですから釣れなければ面白くもないでしょう。
まずは使ってみて何匹か釣って魚の引きを味わってから、他のルアーで挑戦してみるのもおすすめです。
カラーラインナップはたくさんありますが、明らかに赤色が一番魚の反応がよく、フッキングまで持っていくことができます。
暖色系の色は魚の興味を示しやすいようです。
他の色だと魚がよっては来るものの、もう少しというところでプイッと離れてしまうことが多いです。
まずは赤色から使ってみるといいでしょう。
トルネード巻き方も重要で、先端とフックの付け根が一直線になるようにセットしましょう。
いびつなトルネードよりも、円錐に巻き付けたような綺麗なトルネードのほうが魚の反応がいいです。
変わり種としては、まっすぐに伸ばして棒のようにして使ってみましたが、1時間で1匹と釣れなくはないですが、難しいです。
オリジナルの形状にカスタムしてみるのも面白いでしょう。
やっぱりトラウトはスプーンで釣りたい人にはこちら
あとがき
この記事を書き終えてまず思うのは、「どんなに経験を積んでも、釣りには常に新しい発見や試行錯誤がある」ということです。エリアトラウトをテーマにしたのは、管理釣り場で悶絶するような“どうしても釣れない時間”を打破してほしいという思いが強かったからです。特にスプーンにはこだわらず、まずは釣ってみて喜んでもらえればいいというスタンスで、初心者でも扱いやすい爆釣ルアーから、あえて反則系と呼ばれるルアーまでまとめました。書きながら改めて感じたのは、ダートマジックやふわとろのように独特のアクションを持つルアーが、想像を超えた釣果や楽しさをもたらしてくれるということです。これらの強みや面白さを伝えたい一心で、細かい使い方や体験談をできるだけリアルに掘り下げました。
さて、この記事を執筆するにあたって思い返したのは、加賀フィッシングエリアや白河フォレストなど、僕がこれまでに足繁く通った管理釣り場での様々なエピソードです。加賀フィッシングエリアは3つのポンドを擁し、総面積は25000㎡という日本有数のスケールを誇ります。地下水が湧き出るおかげで一年中快適な水温を保ち、驚くほどコンディションの良いトラウトに出会える場所でもあります。ここへ初めて行ったときは、まだ学生の頃に培った限られた知識でスプーンを投げ倒していました。最初は表層狙いに夢中になっていたものの、時間が経つにつれ魚の活性が下がり、スレたトラウトがまったく口を使わなくなる“地獄の時間”に直面したのです。そんなとき、近くで竿を出していた常連さんに「底ダート系のルアーで狙ってみなよ」と声をかけられました。実はその方が使っていたのがダートマジックで、目の前で狂ったように魚が飛びついているのを見て衝撃を受けたのを覚えています。まさかこんな奇妙な軌道を描くルアーがあるなんて、というのが率直な感想でした。
さらに、初心者の同僚を加賀フィッシングエリアへ連れて行ったときの思い出も印象的です。彼はそれまでエリアトラウトをまともにやったことがなく、一日かけてスプーンで粘ったにもかかわらず結果はゼロ匹。僕がちらっと「セニョールトルネードを投げてみたら?」と勧めたところ、「こんな針金みたいなルアーで釣れるわけないだろう」と最初は半信半疑。でも数投目であっさりヒットしたときの彼の驚いた顔といったら、今でも忘れられません。それまで一匹も釣れなかった人が、たった数投でニジマスを釣り上げる——セニョールの反則的な強さを実感した瞬間でした。そういう成功体験があると、彼のように釣りが苦手だと思い込んでいた人でも一気にモチベーションが高まります。そこからさらにルアーを変え、ダートマジックで底を探ってみたり、ちょっと難しいふわとろのデッドスローリトリーブに挑戦してみたりと、どんどん釣りの楽しさを知っていくわけです。
白河フォレストでは、高校時代の友人と久々に会う機会があり、「どうせなら釣りでも」という話の流れで行くことになりました。その友人は全く釣りの経験がなく、「何をすればいいのかさっぱりわからない」とお手上げ状態だったのをよく覚えています。僕はあえて最初からセニョールトルネードを渡し、「まずはこれで一匹釣ってみよう」と提案しました。すると友人は、キャストのタイミングや巻きスピードなどぎこちなかったものの、運よく早い段階でヒット。初めて魚を掛けた瞬間、彼の表情がパッと明るくなるのを見ていると、まさに釣りの醍醐味はここだな、と改めて思ったのです。その後、ある程度コツをつかんでからは、ふわとろやスプーンにチャレンジしてみたり、管理釣り場のスタッフと雑談を交わしながら「ペレットカラーがいいのでは?」「今日はボトム狙いが熱いですよ」といったアドバイスをもらったりするうちに、釣りの奥深さにどっぷりハマっていきました。白河フォレストの自然の中で、友人と談笑しながら魚の引きを楽しんだ時間は、今でも鮮明に思い出されます。
記事を書くにあたって、かつての自分や初心者の友人たちのように「釣れない時間にどう向き合えばいいのかわからない」「スプーンだけでは結果が出ず、嫌になってしまった」という人を少しでも救いたいという気持ちが根底にありました。スプーンで釣れなくたって、他のルアーを試してみるだけで釣果がガラリと変わることは、僕自身何度も経験しています。特にダートマジックやふわとろのような個性的なアクションを備えたルアーは、ただ魚を釣るというだけでなく、その動きや使い方自体が新鮮で、釣りに対する興味を深めるきっかけにもなります。それこそが、初心者にも経験者にもおすすめしたい理由でもあるのです。一方で、セニョールトルネードのような“反則系”と呼ばれるルアーが存在するのも面白いところ。釣りのスタイルは人それぞれですし、まずは釣ってみる、まずは一匹をキャッチするという成功体験が次の成長につながると僕は考えています。
最後に、この記事を読んでくださった方へ一言お伝えしたいのは、「遠慮なくいろいろなルアーを試してみて、釣りを思いっきり楽しんでほしい」ということです。管理釣り場であればロケーションも整っており、初心者の子どもや初めて竿を握る彼女と一緒に行っても、快適に釣りを体験できます。もし釣れないタイミングがきたら、ぜひここで紹介したダートマジックやふわとろ、セニョールトルネードのような爆釣ルアーに頼ってみてください。きっとその“悶絶の時間”を乗り越え、新しい釣果や驚きに出会えるはずです。いつもの釣り仲間とワイワイ楽しむのも良し、家族や友人をエリアトラウトの世界へ誘うも良し——このブログ記事が、そんな新たな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。