グレ•メジナ釣りにおいてハリスは釣果に大きく影響してきます。
魚が針のついたエサを食うか食わないかを決める重要な要素ですので、こだわりを持ってハリスを選ぶことをおすすめします。
ハリスの役割
グレを釣り上げるには、まずグレが針のついたエサを食わなくては釣りが成立しません。
グレに口を使わせること、
そのためにはエサが自然に漂っているように見せかける必要があります。
そこで大切なのがハリスになります。
ハリスの号数や素材によって、刺しエサの動きが変わり、釣果にも大きく影響してきます。
一般にグレ釣りのハリスは透明なフロロカーボン素材が使われます。
これは、刺しエサの仕掛けを目立たないようにして違和感なく食わせる目的と根ズレに強い素材のフロロカーボンを使用することで、グレをかけた時に根に入られてもすぐに切れてしまわないようにするためです。
おすすめの最強ハリス
ハリスといっても様々な魚種に向けて販売されていたり強度やしなやかさなどかなり差があります。
とにかく強く最強のハリスが使いたい
という方におすすめできるハリスは
シーガー グランドマックスFXです。
グレ釣りのハリスにおいて不安があればこのハリスを使っていれば間違いないでしょう。
グランドマックスFXは、フロロカーボンを最初に作ったクレハ社のハリスです。
ハリスの結節強度、直線伸度、糸グセのつきにくさや強度などにおいてこれ以上の品質はないと言えるほど高品質で有名なハリスです。
フロロカーボン独特の硬さを抑えて、しなやかなのに強度のあるハリスのため、グレに食わせやすいハリスです。
釣具店では2400円ほどで販売されており、高級なハリスではありますが、その品質は確かなものだと思います。
可能であればAmazonなどの通販で購入した方が安くなりますので、事前に備えておくことをおすすめします。
その他のおすすめハリスとしては
サンラインのvハードも強度は強く、磯釣りでは重宝されているラインでしょう。
このどちらかを使っていれば、ハリスの性能でグレを逃したとは言わずにすむかと思います。
もちろん使用する号数や根ズレなどで切れることはありますが、安心できるハリスであることは間違いないでしょう。
価格もそれなりに高価ではありますが…
ハリスの号数
使用するハリスは、号数すなわち太さも考慮しなくてはいけません。
太いハリスを使っていれば、切れる心配はないので安心はできますが、魚が食ってこないことも多いです。
細いハリスほど魚は違和感なく食ってきますので、状況に応じてハリスは交換していきましょう。
まず基準としては、
ハリス フロロカーボン 1.5号
とするとよいでしょう。
この太さ、号数であれば、堤防や磯まわりのグレでうまくやりとりできれば48センチぐらいまでは釣ることができます。
また、エサを食ってくれるハリスの号数的にも問題のない号数です。
そこから、魚のサイズや状況に応じてハリスを太くしたり、細くしたりしていきます。
魚の反応が薄く、エサがそのまま残ってくる時は、ハリスを細く、エサ取りも多くハリス切れが多い時はハリスを太くしていきましょう。
シーガーのグランドマックスFXであれば、
うまくやれば 1.2号で45cm はあげられます。
私の釣果では、
1.2号ハリス3ヒロで最大47cmを釣り上げられました。
もちろん、根に触れないように慎重にやりとりしましたし、潮の流れもそれほどなかったことも要因ではあるかと思います。
磯竿も重要
細ハリスを使用する際は、磯竿も重要になります。
先調子の硬い竿よりは、粘り強い同調子の磯竿がいいでしょう。
竿全体で魚の引きを受け止めてくれるので、エネルギーが分散されます。
磯竿は1万円の竿から、17万円と高価な竿まで様々ですが、この値段の違いの一つに竿のエネルギー分散効率や、トルクなどがあります。
ハリスをいいものにすることも大切ですが、同時に竿やタックル自体を見直すことで、今までとれなかった魚を手にする確率があがるかと思います。
細いハリスは有効か?
細ハリスは確かに魚のアタリを出しやすく食いに直結することは多いです。
ただし、必ず細いハリスが有効かというとそうではありません。
浅いタナにグレが湧いてくるような、梅雨グレや秋グレの時期には、太ハリスが効果的だったりもします。
これは、太ハリスにすることによってハリスが水中でしっかりと直線的に張ることで、ウキにアタリが出やすいことがあげられます。
活性の高い時期のグレであれば、多少は太いハリスでもガンガン食ってきます。
カゴ釣りで4号のハリスを使用しても、良型のグレが釣れてくることもあります。
活性は時期だけでなく1日のうちでも大きく変化しますので、ハリスの太さは、状況に応じてこまめに変えることが釣果を伸ばすコツと言えるでしょう。
まとめ
グレ釣りにおけるハリスは、エサを食わせる上で重要なアイテムです。状況によって太ハリスや細ハリスを使い分けることで、より効率的に釣り上げることが可能になります。
タックルをこれひとつと決めつけるのではなく、
様々な状況に対応できるようにしておくと良いでしょう。
ハリスだけでなくタイミングも重要になります。
あとがき
この記事を書き終えた今、改めて釣りという趣味の奥深さと、その中で「ハリス」という一見小さな装備がもたらす大きな影響力に心を奪われた思いです。記事執筆中、シマノジャパンカップグレ釣り選手権でのあの熱い瞬間や、自宅で吊り下げスケーラーを使って何度も実験した記憶がふとよみがえり、装備一つひとつに込めたこだわりと情熱を改めて実感しました。こうした経験を皆様にお伝えすることで、釣りの現場で自分自身の感性を信じ、細部に宿る工夫の大切さを感じ取っていただければと心から願っています。
私が今回このテーマを選んだ理由は、単に道具としてのハリスの性能に留まらず、釣りという行為そのものが、細かい調整や判断の連続で成り立っているという現実を実感しているからです。かつて、シマノジャパンカップグレ釣り選手権に出場した際、目の前で繰り広げられる緊迫した釣り合戦の中で、いかにハリスが魚のアタリやエサの動きに影響を及ぼすかを痛感しました。あの大会では、ラインの太さや素材、そして細かな結び目に至るまで徹底的にこだわっておらず、何度も惜しくも魚を逃すという悔しい経験をしました。特に、ハリスの号数が僅かな違いでエサの自然な漂い方を変え、グレの警戒心を左右する様子は、単なる装備の問題ではなく、釣り師としての技量と直感が問われる瞬間でした。
記事執筆中にふと自宅で行った実験が、今回の内容に大きな影響を与えたのも事実です。吊り下げスケーラーを用いて、実際にハリスの動きやエサの挙動を目で確かめることで、理論だけでは把握しきれなかった「現場の感覚」を再確認できました。スケーラーに映し出される微妙なラインの動きは、普段の釣行では気づかない小さな変化を浮き彫りにし、どんなに高価な装備でも細部の調整がいかに重要かを痛感させてくれました。実験の中で、シーガーのグランドマックスFXやサンラインのvハードといったおすすめハリスの性能を比較しながら、自分なりの「最適な装備」の条件を見出す過程は、まさに釣りの奥深さそのものでした。
また、釣り仲間との何気ない会話や、現場で出会った先輩釣師からのアドバイスも、今回の記事作成において非常に貴重なエピソードとなりました。ある日の釣行中、磯辺で隣り合わせになった仲間が「細いハリスは魚が気づきにくいが、よれやすい」と話していたことをきっかけに、実際の状況に応じてハリスの太さを変える必要性を再認識しました。さらに、シーガーの担当者との会話では、製品開発の裏話や実際の使用感についても詳しく教えていただき、単なる宣伝文句ではなく、実際の釣行で役立つ知識として記事に盛り込むことができました。こうした他者とのやり取りは、単に情報を得るだけではなく、釣りという共通の情熱を持つ仲間たちとの絆を深める大切な時間でもありました。
釣りという行為は、常に自分自身との対話であり、装備の微細な調整が成功と失敗の境目を分ける一大ドラマです。例えば、グレ釣りにおけるハリス選びにおいては、1.5号という基準を持ちながらも、その日の潮の流れやグレの活性度、さらには使用する磯竿との相性といった複数の要素を総合的に判断しなければなりません。私自身、ある日午前中は1.2号のハリスで挑んだところ、午後には太いハリスに変更した結果、状況に応じた臨機応変な対応が求められるという実感を得ました。こうした現場での判断力や経験は、一朝一夕に培われるものではなく、日々の釣行で積み重ねられた小さな発見や失敗の連続があってこそ育まれるものだと痛感しています。
また、磯竿の選び方についても、ハリスとの相性が釣果に大きく影響することは見逃せません。先調子の硬い竿ではなく、粘り強い同調子の磯竿を用いることで、エネルギーが竿全体に分散され、グレの激しい引きにも耐えられるという実体験があります。釣具店で高価な竿を手に入れることも一つの方法ですが、私が重視しているのは「実際の釣行で感じるフィーリング」でした。実際に数々の釣行を経て、竿とハリスの絶妙なバランスこそが、思わぬ大物を手にする鍵であると感じるようになりました。これまでの経験を振り返ると、単に道具のスペックだけではなく、現場での臨機応変さや釣り仲間との情報交換、さらには自分自身の直感が何よりも重要な要素であったと言えるでしょう。
このように、今回の記事は、私自身の釣行体験や実験、仲間たちとの交流から得た知見を惜しげもなく詰め込んだ成果物であり、日々の釣りへの探求心の結晶でもあります。あの日、シマノジャパンカップグレ釣り選手権でグレを狙いながらも惜しくも逃してしまった悔しさが、今の私の装備選びや釣行に対するアプローチの根底にあるのだと思います。その悔しさがあったからこそ、改良の余地を探り、さらに実験を重ねることで、より精度の高い装備選定や釣り方を見出すことができたのだと自負しております。特に、自宅で行った吊り下げスケーラーを用いた実験は、普段の釣行では気づかない微細な変化に気づく大きなきっかけとなり、今後の釣行においても必ず役立つ知識として活かされることでしょう。
ここで改めて、この記事を手に取ってくださった読者の皆様に心から感謝申し上げます。私自身、記事を執筆する中で改めて釣りの魅力、そして装備に込められた技術と情熱の深さに驚かされました。読者の皆様にも、この記事を通じて単なる情報収集だけではなく、釣行での新たな挑戦や工夫を試みるきっかけになっていただけたならと願っております。どうか、釣り場でのひとときを大切にし、日々の小さな発見を楽しんでください。そして、私が経験したような悔しさや喜びを、ぜひ皆さん自身の糧として、さらなる高みを目指していただきたいと思います。