身近な場所で狙うことのできるカサゴですがその釣り方は多岐にわたります。
ここでは初心者でもできる堤防からカサゴ釣る時のおすすめの仕掛けをご紹介します。
いつもよりたくさん釣りたい方や釣りのレベルアップをしたい人の参考になれば幸いです。
堤防カサゴはどこにいる?
堤防でカサゴを釣るためには釣れるポイントをまず抑えなければなりません。
基本的には、カサゴは夜行性と言われています。
しかし、日中でも活発にエサを追いますし、夜の方が釣れるとは言い切れないように思います。
夜行性というのではなく、暗いところを好むと言う方が的確かもしれません。
日のあるうちはテトラポッドの隙間や岩礁帯、堤防の割れ目など、平地ではなく何か障害物に着いていることが多いです。
何かに挟まっている方が安心するようです。
そんなカサゴを狙うにはどのような仕掛けがいいでしょうか。
ここからは、おすすめのカサゴ釣りの仕掛けを見ていきます。
カサゴ釣りおすすめの仕掛け
カサゴを釣るためのおすすめの3つの仕掛けをご紹介します。
胴突き仕掛け
五目釣りにも用いられる仕掛けで、カサゴ以外の魚も釣れる仕掛けです。
一番下のスナップにナス型のオモリをつけて釣りをします。
オモリは6号ぐらいを基準に潮の流れが早い場合や深場の場合は8号に、浅く流れのない場所であれば4号を使うとよいでしょう。
胴突き仕掛けのメリットとしては、針が2本から3本ついているため、一度に複数の魚を狙うことができます。
カサゴだけでなく、カワハギやベラなど他の魚も釣ることができます。
針がたくさんついていますが、たくさん針がついていると根がかりしやすいというデメリットもあります。
カサゴは根の周りや障害物周りに潜んでいるので、仕掛けはよく根がかりしてしまいます。
替えのセットを2、3セット持っていくと良いでしょう。
胴突き仕掛けのポイント
胴突き仕掛けは投入後、そこに着くまで落としていきます。
そこについたら10秒から20秒ほど糸ふけをとって待ちます。
その場に魚がいればここでアタルことが多いです。
反応がなければ、リールを回転させて、違う棚を探ります。
30cmごとに棚を変えて、ストップを繰り返していきます。
それでも釣れなければ、ポイントを変えます。
ケーソンとケーソンの繋ぎ目など、障害物に近い場所を狙うと良いでしょう。
胴突き仕掛けでは、遠投して釣りをすることは少なく竿先から真下に落としたところがポイントになります。
手前がかなり浅いゴロタ場などであれば、3m以上の少し長めの竿があれば広範囲を探ることができます。
手前の岸際を探ってみても全く反応がないという時には、少し沖に投げることも可能です。
ただし、根がかる可能性も高くなるので、あまり遠投せず、10mほどの距離にとどめておくとよいでしょう。
胴突き仕掛けのエサ
カサゴ釣りに使う胴突き仕掛けのエサのおすすめは、イソメです。
生きているイソメが好ましいですが、手に入らない場合はパワーイソメ ソフト 中がいいでしょう。
エサ持ちにも優れており、カサゴだけでなく、カワハギやベラ、など様々な魚を釣ることができます。
ブラクリ仕掛け
ブラクリ仕掛けは、鉛に針がついたルアーのような仕掛けです。
主には穴釣りに用いられて、テトラや岩の隙間に落とし込んでいく釣りに使われます。
丸い形状のオモリがコロコロを転がることで、岩の隙間に入り込んで隠れているカサゴを狙うことができます。
カサゴに餌に気がついてもらうためにも赤や蛍光色などの目立つ色を使うと良いでしょう。
ブラクリは、隙間に挟まることも多いので予備を忘れないようにしましょう。
ブラクリは胴突き仕掛けよりもより狭いところや魚の住み着いていそうな穴をダイレクトに攻めることができるメリットがあります。
一方で、浮かせて使用したり表層で漂わすことができないので、あくまでも底についている魚を狙うことに特化した仕掛けと言えます。
ブラクリ仕掛けのポイント
ブラクリを使った釣りでは、手返しが重要になります。
釣りはのんびりするものだと思われているかたもいらっしゃるかと思いますが、ブラクリを使った釣りは、探った穴の数が釣果に比例します。
釣れそうな穴を見つけては、ブラクリを投入し、竿先をチョンチョンと動かして誘いをかけます。
何もいないようでしたら次の穴にブラクリを入れて探ります。
そのうち、あっこの穴は釣れそうだなというのが肌感覚でわかるようになってきます。
冬場の渋い時期であれば、ひとつひとつの穴をじっくりとゆっくり探ることも必要になりますが、春から秋までの間は、食い気のある魚にターゲットを絞っていくと釣果アップにつながります。
ブラクリのおすすめエサ
ブラクリでは、魚の切り身やイソメなどをエサに使用しますが、おすすめはイカの短冊です。
エサ持ちがよく、仕掛けとともに穴に転がっても針から外れることが少ないので、しっかりと魚までエサを届けてくれます。
また色が白いので、暗い穴でも目立ち、魚を誘うのにも効果的です。
1×3cmほどの短冊にして使用するとよいでしょう。
魚のサイズや状況に応じて、アピールしたい時はさらに大きくし、食い込みが悪い時には小さくカットして使用してください。
イカの短冊は使っていると旨味の成分が抜け出てしまうので、定期的に交換するとよく釣れます。
投げ釣り仕掛け
カサゴの投げ釣り仕掛けにはちょい投げ釣りの仕掛けが最適です。
キス釣りなどで使われる小さめの天秤を使用します。
ちょい投げ用の市販の仕掛けも販売されています。
カサゴは岸際や障害物周りにいることが多いため、遠投は不要です。
投げ釣りでカサゴを狙う理由としては、他の人にまだ狙われたことのない沖の根や障害物周りで釣りたいからです。
人からのプレッシャーも少なく、成長して賢くなった大型のカサゴを狙うことができます。
エサへ恐怖心が少なくなっているため、目の前に落とすことができれば、すぐに釣れる可能性が高まります。
投げ釣りでは広範囲を狙うことも可能なため、近場の手軽な釣りから始めてみて、釣れなければ沖に投げると良型の魚に恵まれるかもしれません。
ただし、投げ釣りでは、底をズル引いてくるため、根がかりは多発します。
仕掛けがもったいないと思う方には少々辛い釣りになります。
底が砂地や平地であれば、根がかりこそ少なくはなりますが、カサゴが居つく場所ではありません。
根がかりの多い場所にカサゴは住みつくので、覚悟をして挑みたいものです。
投げ釣りでは青イソメやゴカイなどの虫えさが最適です。
キスやカレイ、アイナメなど他の魚が釣れる可能性も高まります。
エサ持ちを重視するなら、サバやサンマなどの魚の切り身の短冊がおすすめです。
エサ持ちもよく集魚効果に優れています。
投げ釣りではカサゴのポイントを探りながらというよりは、おおよそカサゴのいそうなポイントにエサを置いて向こうから寄せてきて食わせるイメージですので、匂いや味の強いエサが有効となります。
まとめ
カサゴ釣りの仕掛けを3種類ご紹介しました。
簡単にまとめると、
一番字簡単なのはブラクリ釣りで手間の岩と岩の隙間や堤防周りの穴を釣る方法です。初心者でも穴に仕掛けを落とすだけなので簡単にできます。
ただし、釣り人に近い場所ほどほかの釣り人に攻められた後である可能性もあり、魚が釣られてしまっている可能性もあります。
一度釣れた場所であれば、数日すれば他の魚が入っていることが多いですが、やはりプレッシャーはかかっています。
そんな時には、ハリの数を増やして、タナを変えて探れる胴突き仕掛けが有効になります。
カサゴは底にいることが多い魚ですが、お腹をすかせると中層まで泳ぐこともあります。
また、堤防などであれば、堤防の壁に沿って上層まで上がってくるので、ほとんど足元で釣れることもあります。
胴突き仕掛けでは、タナを変えて釣ることができるため、他の魚も狙いやすくなります。
何も釣れないよりは何か釣りたいときに最適で、意外と大きな魚、チヌやコチが食ってくることもあります。
それでも釣れないときや、手前が浅く魚がいないのがわかる場合などは投げ釣りで沖にある岩場や、根の周りを狙うと良いでしょう。
投げ釣りでも胴突き仕掛けのように、チヌやコチ、カレイやアナゴなどが釣れることがあります。
ほかにもルアーでカサゴを釣る方法などもありますので、様々なカサゴの釣り方に挑戦してみてはいかがでしょうか。