カワハギ釣りは、その美味しさと釣りの奥深さで多くの釣り人に人気があります。
また、カワハギはおちょぼ口で餌を巧みに摂取することから、「エサ取り名人」とも呼ばれ、釣るのが難しく、釣れると楽しい、食べておいしい魚です。
そんなカワハギ釣りのおすすめの集魚剤を厳選しましたので見ていきましょう。
目次
カワハギ釣りの集魚剤の重要性と使い方
カワハギ釣りにおける集魚剤の使用は、カワハギを効率的に寄せ、釣果を高めるために非常に重要です。
魚自体がそれほど大きくないので、数釣りを楽しむのがよく、たくさん釣るためにも魚をたくさん寄せてコンスタントに釣り続けるのがいいでしょう。
集魚剤なしでもカワハギは釣れますが、回遊性があまりない魚なので、自分の釣りのポイントに集魚剤を使って魚を集めたほうが釣りやすくなります。
カワハギは好奇心旺盛で、匂いや味に惹かれやすいです。
特に、専用で作られたアサリエキス配合の集魚剤は、カワハギが大好きなアサリの汁や香りがついているので、魚がよく寄ります。
カワハギ釣りにおすすめの集魚剤
マルキュー カワハギまきえ
特徴
特徴: 波止・堤防対応、海水不要のウェットタイプ、すぐに使える (マルキュー)
波止や堤防、小磯、筏やカセでの釣りに特に適しており、カワハギが好むアサリエキスが含まれています。
1,000gという大容量で、ウエットタイプなので開けてすぐに使えます。
チャック付き袋で乾燥を防ぎ、持ち運びも簡単です。
握り加減で撒き餌のバラケ具合が変えられるので、底にカワハギを集めたい場合はしっかりと握り、中層に浮かせたい場合は軽く握って使い、状況に応じて使い分けられる餌になっています。
ヒロキュー にぎってポン カワハギ専用
特徴
特徴: 味と視覚のダブル効果、カワハギの好物配合
主成分はカワハギの好むアサリエキスに加え、オキアミミールや魚粉がブレンドされています。
これにより、魚の好奇心を刺激し、集魚効果を高めます。
さらに、視覚効果を考慮して、光を反射する大きな光物のキラリと白く目立つ押し麦を加えました。この特別なブレンドは、波止やイカダ、ボート釣りにも適しています。
手軽さと効果の両方を兼ね備えており、九州では人気の製品です。
ダイワ(DAIWA) 集寄 寄せ魂カワハギ15 各種
特徴
特徴: 強力な匂い、長時間寄せる、新発想のカワハギ釣り用集魚剤 (ダイワ)
鯉釣りのボイリーのような餌で、海に撒いて使うのではなく、仕掛けに装着して使います。
徐々に溶けだして匂いで誘うことができ、撒き餌の届かない水深の深い釣り場で重宝します。
必ずしもカワハギだけに効果的というわけでもなく、フグなども寄ってきます。
使い方を選びますが、アタリのない日などに使ってみるのもいいでしょう。
おすすめはアタリ数が多くなるエビのフレーバーです。
季節に応じたカワハギ釣り
カワハギは通年釣ることが可能ですが、季節によって最適な釣り場所やターゲットのコンディションが異なります。
夏場は堤防、磯、サーフでの釣りがおすすめで、特に7月~8月は活性もよく浅瀬でも釣りやすいです。
冬場は船釣りが主流で、11月~2月はカワハギの肝が特に大きくなります。
朝マズメや満潮の時間帯が狙いやすいとされています。
カワハギの生態と生息地
カワハギは海底の砂地と岩礁がある場所に生息しており、甲殻類やイソメ類を主食としています。
この習性を利用した投げ釣りや胴付き仕掛けの釣り方が一般的です。
まとめ
北海道から南の海域に広く生息するカワハギは、特に冬場の肝が絶品で、海のフォアグラとも称されます。
カワハギ釣りは、魚の生態や季節ごとの状況を理解することが重要です。
また、集魚剤を使って魚を寄せることで釣りやすくなるため、初心者の方や何としてもカワハギを釣りたい人には集魚剤を使って欲しいものです。集魚剤は、釣りのチート技とも言えます。
カワハギ釣りは技術と知識が要求される釣りですが、その分、釣れた時の喜びも大きいでしょう。
釣りを楽しむ際にはこれらのポイント覚えておき、美味しいカワハギを釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
撒き餌や集魚剤だけでなく、付け餌も重要になります。
カワハギ釣りの集魚剤については以下の記事もご参照いただければ幸いです。
カワハギ釣りの餌紹介: アサリ以外にも釣れる最強の餌がある!
業務スーパーで買える釣りエサの代用品とおすすめの使い方。釣れる魚
【あとがき】
今回の記事を書き終えてまず感じたのは、カワハギ釣りの奥深さを改めて認識できたということです。カワハギは「エサ取り名人」と呼ばれるように、とにかく餌を巧みに奪っていくため、やり取りをしているだけでもゲーム性が非常に高い魚だと再確認しました。だからこそ、記事内で紹介したような集魚剤の活用がいかに重要かを強調したかったのです。数釣りを狙ううえで寄せの要素を高めるテクニックはぜひ多くの方に知っていただきたいポイントでもありますし、実際に自分が釣行を重ねるなかで、集魚剤を賢く使うことで釣果が劇的に変わった経験もありました。その思いを込め、今回の記事を執筆しました。
この記事を書くにあたっては、私自身が過去に体験したさまざまな釣りのエピソードを思い出しながら内容を詰めていきました。特にカワハギ釣りは、餌への食いつき方やアタリの取り方が非常にシビアな釣りの一つであるだけに、集魚剤の話題を掘り下げることが、自分の経験を振り返るうえでも大きな意味を持ちました。
実は私、数年前から釣り餌メーカー「マルキユー」の研究員の方と親しくさせていただいており、餌や集魚剤に関する最新の研究成果や開発の裏話を聞く機会に恵まれました。メーカーとしては、アサリエキスやオキアミ成分をどんなバランスで配合すれば魚の嗅覚や味覚をより強烈に刺激するかについて、日々研究や実験を重ねているそうです。彼らの研究所には試験用の水槽が何台も設置されており、金魚やフナなどを使って摂餌行動を細かく観察しているのだとか。もちろん海水魚と淡水魚は環境や味覚が異なるため、そのままデータを流用するわけにはいかないものの、魚類が匂いを感知するメカニズムや、味への反応の傾向を探るためには非常に有益な材料になるそうです。
私もその話を聞いてからというもの、自宅の水槽に金魚を飼い始めました。最初は単にインテリア感覚で飼っていただけなのですが、餌を与えるタイミングや種類を変えると、金魚の反応が驚くほど変わることに気づいてから、これは釣りにも応用できるかもしれないと興味が湧きました。夜遅い時間帯に部屋の明かりを落として給餌すると、金魚が緩慢な動きで餌をついばむ様子が見られましたし、水温が下がる冬場には明らかに食べる量が減るので、これは海の魚にも通じる季節要因なのではと考えるようになりました。また、餌に混ぜる匂いや成分を変えてみると、やたらと食いつきが良くなる日があったり、逆にまったく見向きもされない日があったりと、本当に細かな違いが大きく響くのを目の当たりにして、魚の嗅覚や味覚の鋭さを実感したのです。
この体験は、私のカワハギ釣りにも直接役立つヒントになりました。実際の釣行では、カワハギの「肝パン」の季節(晩秋から冬にかけて)によく出かけるのですが、集魚剤の匂いを変えたり、練り餌の固さを調整したりすることでアタリの出方や引き込みの強さがまったく異なることを何度も体感しました。ある日、波止場で出会った釣り仲間から「そこまでいろいろ試すなら水中カメラを使ってみたらどう?」と言われたのがきっかけで、小型の水中カメラを導入したこともあります。実際に海中に沈めて撮影してみると、底付近でカワハギが集魚剤を発する練り餌をつんつんとつついている様子が映っていて、見ているだけでわくわくしました。
また、その釣り仲間はプロスタッフの方とも顔見知りだったので、私も一緒に釣具店へ行き、プロスタッフのカワハギ用仕掛けのセッティングについて詳しく教えてもらう機会がありました。仕掛けの重りの位置や針のサイズ、ラインの太さまで微調整し、餌も集魚剤を混ぜたタイプとそうでないタイプを使い分けながら釣り比べてみるという実験的なことを何度かやってみたのですが、やはり匂いと味が加わることの効果は大きく、同じポイントで狙っていても釣果に明らかな差が出るのを確認しています。特に小型のカワハギが多い時期には、どれだけ早くターゲットに気づいてもらえるかが勝負の分かれ目になりやすいので、記事で紹介したダイワの「寄せ魂カワハギ」や、にぎってポンなどのウェットタイプの集魚剤は初心者にも扱いやすい良い選択肢だと実感しました。
さらに、季節要因も考慮することで、より効果的に集魚剤を使い分けることができるようになったのも大きな収穫です。夏場に海水温が上がると匂いの拡散が早くなる分、集魚剤を少し固めに握って大きな粒状にすることで、じわじわと広がる匂いを長く維持したり、逆に冬場は魚の活性が低いと判断して、アピール力を高めた配合成分に切り替えるなど、試行錯誤の末に見えてくる答えがまた面白い。こうした工夫を含めてまとめ上げた今回の記事は、多くの方が「カワハギ釣りは難しい」と感じる部分に少しでも光を当て、釣果アップのヒントを示せるようにと願いながら書きました。
思い返せば、私が初めてカワハギを釣り上げたのはまだ小学生のころ。父に連れられた防波堤で、ポンポンと感じる独特のアタリに夢中になりましたが、その時はエサを一瞬で取られてしまい、あまりいい思いができなかったのを覚えています。大人になってから改めてチャレンジすると、意外にも当時感じた難しさや悔しさは今でも変わらず、そこにこそカワハギ釣りの魅力があると実感しています。こうした経験を踏まえて、今回の記事を書き上げるにあたっては「初めてカワハギ釣りに挑戦する方でも気軽に試せる方法を提示したい」という思いを強く持っていました。
釣りの世界は、経験を積んでいくたびに疑問や好奇心が増え、より深い知識を求めたくなる魅力があると思います。その一助として、今回の記事がどこかで読者の背中を押し、カワハギ釣りの世界をさらに楽しむきっかけになればこれ以上嬉しいことはありません。
最後になりますが、ここまでお読みいただきありがとうございます。この記事が、皆さんのカワハギ釣りへの興味や挑戦意欲をほんの少しでも高めるお役に立てば幸いです。