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遠投カゴ釣りの針を解説!おすすめの仕掛けと針の号数と大きさの決め方

遠投カゴ釣りにおいて針の大きさや号数を決めることは釣果に直結する重要な要素です。

ここでは遠投カゴ釣りにおける針の決め方やサイズ、おすすめの仕掛けなどを見ていきましょう。

 

 

遠投カゴ釣りの針の号数と大きさの基準

まず、遠投カゴ釣りの入りの大きさは狙う魚の大きさによって決めます。

参考までにおおよその針の大きさは以下のようになります。

 

針の大きさ

狙う魚のサイズ  針の大きさ

20~30㎝   チヌ針4号から5号

30㎝~40㎝  真鯛針 6号から8号

40㎝~50㎝  真鯛針 10号から14号

50㎝以上    ヒラマサ針 13号~

 

かなりざっくりとしたサイズ感ですので、これからはさらに詳しくおすすめの針を見ていきましょう。

 

 

おすすめの遠投カゴ釣りの針

カゴ釣りでは狙っている魚種にあわせて針を選択します。魚の特性や捕食スタイルなどを考慮して針選びをしていきます。

アジ狙いの針

アジ専用の針のおすすめは がまかつの小アジ8号です。

小アジ

胴の部分が平打ちになっており、金針なので光を反射し、カラバリになったり、オキアミの一部が残っている時にもあたりをだすことができます。

だいたい30㎝ぐらいまでの尺アジを想定した針になります。

 

売り切れなどで、他の釣り針でアジを遠投カゴ釣りで狙う場合は、チヌ針の3~5号 グレ針の7号~9号 がおすすめです。

口元の弱い魚ですので、強靭な針を使うよりは貫通力に優れた針がいいでしょう。

アジは、吸い込むように餌を捕食しますので、口に入って瞬間にかかっているような状態が理想的です。

 

グレ針のように軸の短い針は、アジが飲み込みやすく口の奥にフッキングすることができるのでバラシにくい針と言えます。

しかし、飲み込んでしまうので、針を外すのが大変になったり、リリースするのであれば魚を傷つけてしまう可能性もあります。

 

口元でうまくフッキングするなら、ひねりの入ったチヌ針がいいでしょう。

 

 

 

チヌ・グレ針を徹底解説。ヒネリの意味や号数の選び方について

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真鯛狙いの針

真鯛を遠投カゴ釣りで狙う場合は、チヌ針のように軸の細い針では大物がかかった時に伸ばされてしまう可能性がありますので、注意が必要です。

結論として、専用設計となっている針で プロマダイ がおすすめです。

 

プロマダイ

軸の太さと強さも申し分なく、オキアミカラーの釣り針になっているので、針をカモフラージュしてくれます。

真鯛の吸い込みやすい形状で、カゴ釣りのアワセのときによく起こる、針の結び目からのアワセ切れが起こりにくいラインロックシステムがついています。

 

 

もう一つのおすすめ針が ケン付真鯛  です。

ケン付真鯛 (がまかつ)

最近はこればかり使うようになりました。

針の軸の部分にケンがついています。これにより刺したオキアミが遠投時にずれることを防いでくれます。

 

遠投カゴ釣りでは、超遠投するときの空気抵抗や着水時の衝撃などオキアミが針からずれやすい要素がたくさんあります。

オキアミが針からずれてしまうとそれには魚が食ってきませんので、しっかりとオキアミが針についていることは絶対条件となります。

 

そこでケン付真鯛の針は、オキアミのずれがなくなり、なおかつ強靭な軸と刺さりのいい針先でしっかりとフッキングしてくれるのでお気に入りに針です。

 

 

真鯛狙いの場合にはサシエのオキアミのサイズにあわせて針のサイズを決めます。

10号の針を基準に、魚のサイズや釣り場の状況に合わせてサイズ変更していきます。

 

 

エサ取りが多くエサがとられるけれども釣れない場合は、何の魚がエサ取りなのかを見るために、針を小さく8号ぐらいにして様子を見ます。

それでもエサだけ取られてアタリにならない場合には、かなり小さい魚がつついていると判断して思い切って針を大きく12号にします。

 

魚が寄ってくれば、小魚は逃げ出しますので、タナを変えながら手返しよくカゴを打ち返して魚を寄せるようにしましょう。

 

 

青物狙いの針

真鯛針よりもさらに強靭な針を必要とする大型の回遊魚を対象とした針はヒラマサ針が有効です。

 

オーナー(OWNER)  カットヒラマサ 13

カットヒラマサはオーナー社の針で強靭な貫通性能に優れた針です。金色の反射で魚にアピールできる針となっています。

船用として販売されていることが多いです。カゴ釣りでは、離島の大物狙いやボイルオキアミを使ったヒラマサのカゴ釣りに使われる針になります。

 

 

がまかつ(Gamakatsu) ヒラマサ・ブリ王 金 13号

海上釣り堀や船釣りなどにも使われる大物専用針のヒラマサ・ブリ王もカゴ釣りで使うことができます。

オキアミを2匹腹合わせにして使うのにぴったりの形状になっていますので、サシエをアピールしたいときに最適です。

 

青物や回遊魚の針は強靭な作りになっていますが、その分重量があり、重たくなっています

コマセとの同調が難しく、短時間しか煙幕の中に隠れませんので手返しよく攻めることをおすすめします

 

 

市販のおすすめ仕掛け

 

針を結ぶのも面倒であったり、まだカゴ釣りを始めたばかりであれば市販の仕掛けを使ってしまうのもいいでしょう。

市販の仕掛けには2本針になっているものも多く、釣れる可能性は高くなります。

 

 

OWNER(オーナー) 波止遠投カゴ ショート90cm 2-1.5-1.5

フロロカーボンのハリスにケン付のグレ針を装着した仕掛けです。

 

ショートタイプの90㎝で2本針ですが、糸絡みが少なくなっています。

アジやグレなどコマセ近くに近寄ってくる魚には最適な仕掛けです。

2組しか入っていないので、数袋は必要になるかと思います。

 

がまかつ(Gamakatsu) 遠投万能カゴ仕掛 ケイムラスキン

上記でご紹介した波止遠投カゴ ショートでは、真鯛などカゴから離れた魚にはサシエが届けられません。

遠投万能カゴ仕掛 ケイムラスキンは 長さが3mで枝が18㎝とカゴから離れた警戒心の強い大型魚を狙うことができます。

 

サビキ仕掛けのカゴ釣りバージョンといった形の針で、一本の針がスキン針になっています。

これによりエサ取りの多い時期など、すぐにオキアミをとられてしまうときにはカラ針に食ってくることもあるのでおすすめできます。

一本にはオキアミを、一本はスキン針と2本使いできるメリットがあります。

 

万能カゴ釣り五目

その名の通り万能で使えるカゴ釣りの仕掛けで無駄のない真っ当な針です。

私も昔はよく使っていましたが、2本バリのうち1っ本はフグにやられて結局のところ1本針と同じになってしまうということが多発してからは、2本バリをあまり使用しなくなりました。

一度に2匹取りたい場合や、アジ狙いなどの短期勝負には向いている針です。

これらの針は、状況に応じて使い分けることをおすすめいたします。

 

まとめ

ここでは遠投カゴ釣り仕掛けのおすすめの針や市販の仕掛けなどをご紹介してきました。

カゴ釣りは大型のカゴやウキを使用する大胆な釣りと思われがちですが、針の号数選びやウキの選定、流すタナや場所など繊細な調整が必要で、釣果に差がでる釣りのひとつです。

 

基本的な針のサイズや使い方を覚えておけば、釣り場の状況に応じて針の使い分けが可能になります。

ここでご紹介した仕掛けや針が次の釣行に役立てば幸いです。

 

 

さらに詳しくカゴ釣りを知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

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【あとがき】

今回の記事では、遠投カゴ釣りにおける「針の選び方」について、私自身がこれまでの釣行で学んできたことや経験を織り交ぜながらお話しさせていただきました。記事を書き終えて改めて思うのは、カゴ釣りは「遠投」というダイナミックなイメージが強い反面、実は細かな調整や道具選びが釣果を大きく左右する繊細な釣りであるという点です。とりわけ針の号数や形状、素材は、遠投カゴ釣りにおいて軽視されがちな部分でありながら、実は最も神経を使うべき要素の一つではないかと感じています。

私がこの記事のテーマを選んだ理由は、単に「どんな針を使えばいいのか」を紹介したかっただけではありません。実は、遠投カゴ釣りではウキやカゴ、ハリスの太さといった他の要素ももちろん大切なのですが、初心者の方も含めて見落としがちなのが「針の大きさによる釣果の変化」だと痛感しているからです。針の違いは一見すると地味で、専門誌や動画などでも多くは触れられません。しかしながら、針が合っていないと餌のアピール力が下がったり、針先のかかりの良し悪しが大物とのファイトに響いたりと、実際はとても重要なポイントです。そうした繊細な部分にしっかり目を向けることで、よりカゴ釣りの奥深さに気づいてもらえたら嬉しいな、という思いがありました。

記事を書くにあたっては、私自身の釣行体験を思い出すことが多かったです。特に、青海島で初めて本格的にアジ狙いの遠投カゴ釣りをした際に経験した「針の重要性」は、今でも鮮明に覚えています。最初は「そこそこの強度がある針であれば何でも大丈夫だろう」と安易に考えていました。しかし、実際にやってみると、サビキに近い要領でアジを寄せたいのに、どうにもアタリが遠い。加えて、かけてもすぐバレる。そこで、釣り場で知り合ったベテランさんから「アジの場合はチヌ針やグレ針のほうが、口の弱いアジにはいいよ。吸い込みやすくバレづらい。」というアドバイスをいただいたのです。針を軸の短いグレ針の3号に変えてからというもの、別人のようにアタリを取れるようになり、良型の尺アジを立て続けにかけたのは忘れられません。あのとき実感した「針を変えるだけでこんなに違うんだ」という驚きこそが、この記事を書く上でも大きな原動力となりました。

一方で、ヒラマサやブリなどの青物を狙うときは、逆に「強度がしっかりした針を使わないと痛い目にあう」という教訓を得た経験もあります。特に九州の磯へ遠征した際、ヒラマサを狙ったカゴ釣りで、安価な針を選んで大失敗をしてしまいました。狙いは4~5kg以上の青物でしたが、実際に掛かった魚とのやり取りで一瞬にして針が伸ばされたり折れたりしてしまい、悔しい思いをしたことがあります。そこではじめて、「安物買いの銭失い」という言葉を身をもって体験しました。それまで同じ道具で50cmほどの真鯛を釣り上げてきたので、自分としては「そこそこ強度はあるはずだ」と思い込んでいたのですが、青物の引きは真鯛やグレとはまったく別次元。やはりターゲットに見合った専用針(ヒラマサ針など)を妥協せず選ぶことの大切さを痛感した次第です。

また、カゴ釣りの魅力は、大きなウキが見やすいのでアタリをとる楽しさが倍増するところにもあると思っています。特に初心者の方には、磯や防波堤から大きなカゴを遠投し、そこで起きる「ウキの沈み方の変化」を楽しんでいただきたいです。その上で「針」という、いわば一番最後の要でありながら最前線の接点でもある要素を少しだけ意識してみると、さらに釣りの世界が広がるのではないかと感じます。私は釣り仲間とよく「今日はどの号数を使う?」「刺さりが甘かったらサイズ落とそうか?」などと話し合いながら仕掛けを組み立てますが、そんなやり取りがまた釣行そのものを豊かにしてくれています。

この記事を通じて、読者のみなさんには「カゴ釣りってただ遠くに投げるだけじゃないんだな」「針ひとつ取ってみても奥が深いんだな」と感じていただければ幸いです。実際に私も、当初は「遠くに投げてコマセで寄せて釣る豪快な釣り」というイメージしか持っていませんでした。でも、釣りを重ねるうちに、タナの調整の仕方からウキの号数、そして今回のテーマである針選びや結び方にまで目が届くようになると、いっそう釣果が伸びるだけでなく、「ここがもう少し改善できるかも」という発見がどんどん増えて、釣りにのめり込んでいきました。カゴの選定や餌の付け方、さらには魚が寄ってくるためのサラシや潮の流れといった自然現象に興味を広げていくと、釣りそのものが単なる趣味を超えて、自然との対話や学びの場になってくれるのです。

もしこの記事が、これからカゴ釣りを始めたいと思っている方や、すでにカゴ釣りをされているけれど「いまいち釣果が安定しない」という方の助けになれば、とても嬉しく思います。たとえば次の週末、堤防や磯へ行く際には、普段使っている針よりひとつ上の号数、あるいは下の号数を用意して「どんな変化があるか」を試してみてください。思わぬサイズの魚がヒットしたり、これまでバラシが多かった場面でしっかりフッキングできるようになったりと、発見があるはずです。そして、針が合わなければまた違うものを試してみる。そうしたトライ&エラーの過程こそが釣りの醍醐味であり、上達への近道だと私は信じています。

最後に、読者の皆様へ一言お伝えしたいのは、「釣りは一人で完結しない」ということです。私もこれまで釣り仲間や釣り場で出会った方々の助言や、渡船屋の船長さんからのちょっとしたアドバイスがきっかけで、釣りの引き出しがぐんと増えました。そこに道具の新たな使い方や工夫が加われば、また次の釣果へと繋がります。もし釣り場で迷ったら、周囲の方に声をかけてみてください。釣りを愛する仲間同士で情報交換をしながら試行錯誤することで、その場でしか生まれない「学び」や「楽しさ」を得ることができます。

この記事を書いていて改めて感じたのは、釣りの世界は実に奥が深く、終わりがないということ。だからこそ何度も竿を出したくなるし、これからもずっと追究を続けたいと思っています。皆さんもぜひ、ご自身の釣りスタイルに合った針の使い分けを探求してみてください。その一歩が、新しい釣りの扉を開いてくれるかもしれません。針の号数ひとつ、素材ひとつ、あるいは結び方ひとつ変えるだけでも、世界はぐっと広がっていきます。皆様の次回の釣行が、より充実したものとなるよう願ってやみません。

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