話題となっている魚に見えないピンクフロロを購入しましたので、実際に使ってみました。
ここでは、魚に見えないピンクフロロが本当に魚に見えないのか。ピンクフロロで釣果がアップするのかを見ていきましょう。
目次
魚に見えないピンクフロロ
製品についての詳細は公式HPをご確認いただければと思います。
お時間のない人のために、魚に見えないピンクフロロを使った感想の結論を先に述べます。
魚に見えないピンクフロロは見えないのか?
実釣をしてみた結果
結論
結論:魚に見えないピンクフロロは魚に見えている!
期待を裏切る結果になってしまったかもしれませんが、実際のところ完全にステルスとなっているかというとそういう訳でもありません。
見えないというよりは見えにくいという表現は正しいかもしれませんが、魚がラインを認知していないかというとそうではなく、しっかりとラインを避けるところも見えました。
実際はどうだったのかレビュー
今回購入したの魚に見えないピンクフロロ 磯ハリス 1.75号です。
普段のフカセ釣りでは、シーガーグランドマックスFX 1.5号を使用しています。
やや高価ですが耐久性も高くとても信頼できるハリスです。
魚に見えないピンクフロロは、見えないのであればやや太めでも問題ないだろうと1.75号を購入しました。
本当に見えないのかを確認するために、堤防でエサを撒き、魚に見えないピンクフロロを結び、先端にナス型オモリを取り付けて、見えている魚の群れの中をハリスが横断するように通してみました。
実際には、確かに見えていないのか?見えずらいのか?わかりませんが、魚のボディーにラインが接触することが数回ありました。
しかし、じっくり観察していると、魚の群れの中を横断させたピンクフロロラインをしっかりと認知して避けている魚の姿を確認することができました。
ピンクフロロなので人間側からは確かに見やすくなっており、観察しやすく、どこにラインがあるのかはわかりやすいです。
魚の種類によっても異なるかもしれませんが、ピンクフロロを全く見えていないというわけではなさそうです。
(2024年10月17日 追加テスト実施 詳細は後述)
実釣インプレ 【レビュー】
磯ハリスですが、堤防からのチヌ釣りにも使えそうなので実際に使ってみました。
使用したタックルやエサは以下のようになります。
タックル
ロッド :竿 1.2号
リール :2500番
ライン :PE0.6号
ウキ :2B
オモリ: 2B
ハリス :1.75号 ピンクフロロ
ハリ: チヌ針1号〜チヌ針2号
使用エサ :オキアミ3㎏ チヌパワームギスペシャル2袋 激荒
付け餌 :練り餌・オキアミ
ピンクフロロのハリスが魚にみえるのか目視で確認していたこともあり、午前9時からのやや遅れたスタートとなりました。
1投目からアタリはあるものの、釣れてくるのは、フグやネンブツダイ、小鯖が多くエサ取りが多い状態です。
付け餌を練り餌にして、エサが持つようにしながら、手前にエサを撒いてエサ取りをかわしながら釣りをしてみます。
チヌの練り餌おすすめの実績ランキング。何色が一番釣れるのか?
練り餌でも餌がかじられることが多く、ベラかフグの歯型がついていました。
親指ぐらいの大きさに練り餌を大きくつけてみたところ、ゴツンとあたってきたのはカサゴです。
ピンクフロロでも釣れることは確認できましたが、透明なフロロでも釣れる魚です。
その後、私の愛用しているシーガーグランドマックスFXにハリスを変えて釣りをしてみます。
アタリ数が増えることも、減ることもなく、アタリの数だけでいうとピンクフロロとあまり変わらない状況です。
開始から3時間で、突然ラインが走りました!
アワセを決めて、慎重にやり取りをして何とか1匹チヌを釣ることができました。
しかし、使ったのはピンクフロロではなく、透明なフロロラインです。
針がとられるか、ラインが痛むごとにハリスをピンクフロロと透明フロロに変えて釣りをしていましたが、結果的にチヌが釣れたのはピンクフロロではありませんでした。
その日の釣行はチヌ一匹にカサゴやベラ、フグなどでしたが、ハリスの違いによる釣果への影響はみられませんでした。
よく言えば、ピンクで人から見やすいハリスでも釣果は変わらないとも言えそうです。
当日はエサ取りも多く、魚の活性も低いというわけではなかったので、状況が変わればハリスの違いもでてくるのではないかと思います。
良かった点 メリット
ライン全体としてよかったのは、ラインストッパーがついていることです。
希望の位置でラインを止めることができ、全体的にカバーされているので、エサや砂などがハリスのボビンに入ることも少なくなります。
ハリスはライフジャケットなどのポケットに入れていると砂やほこりを被って劣化の原因となります。
その点で、ハリスをカバーしてくれているので、とてもいい製品だと感じました。
ゴムで抑えるタイプよりピンクフロロのラインストッパーはよくできているなと感じます。
追記
9月17日 堤防からのフカセ釣りで再度テストしてみました。
今回もシーガーグランドマックスFXと比較しての釣行です。
結論:見えないというわけではない。
今回は足裏サイズの小型のグレを相手に、魚に見えないピンクフロロを使ってみましたが、見えていないかというとそうでもないような気がします。
しかし、だからと言ってラインを避けている様子もなく、うまくなじんでいるような感じでした。
見えないは言い過ぎかもしれませんが、魚が気にならないラインならその通りだと感じます。
ラインの太さは1.75号でしたが、小さなグレは投入のたびに釣れました。
見えるかどうかはともかく、強度は申し分なく、切れることもなかったのでその点は安心して使うことができると感じます。
まとめ
魚に見えないピンクフロロの実釣テストから、以下の主要なポイントが明らかになりました:
視認性について
完全に「見えない」というわけではなく、「見えにくい」という表現が適切
魚はラインを認識しており、時には回避行動も観察された
人間からは逆にピンク色で視認しやすい利点がある
実釣性能
通常の透明フロロラインと比較して、明確な優位性は見られなかった
基本的な強度は十分で、フグによる噛み切れ以外での問題は発生せず
チヌ、グレなどの対象魚に対して普通に釣果は出ている
製品の特徴
ラインストッパー付きで使いやすい設計
砂やほこりからラインを保護する機能は優れている
1.75号でも小型グレには問題なく使用可能
総合評価
「魚に見えない」という謳い文句は誇張気味
実用性は十分で日常的な釣りには適している
特に浅いタナでのフカセ釣りなどに適している可能性がある
結果的には通常使っているフロロラインと比べて目立った優位性はなく、魚にも見えていることも確認できました。
しかし、ラインとしてはしっかりとしていますし、フグによる噛み切れ以外でライン強度が悪いわけでもなく、普段使いにはアリなラインではないかと思います。
浅いタナのフカセ釣りでハリスが走るアタリをとるグレ釣りなども面白いかと思います。
私はAmazonで購入しました。
ピンクフロロは号数によって価格が変わります。
グレ釣り最強ハリスの選び方。おすすめハリスと太さの考え方紹介
【あとがき】
今回の記事を書き終えて、改めて「魚に見えないピンクフロロ」というユニークな製品を検証すること自体が、私にとって大変興味深い体験でした。最初に「魚に見えない」というフレーズを聞いた時は、正直「本当にそんなことがあるのだろうか?」という半信半疑の思いがありました。しかし実釣を通して検証した結果、正直に言えば「完全に見えない」わけではなく、「見えにくいと言えなくはない程度」というのが率直な印象です。一方で、フロロカーボンラインとしての基本性能はしっかりしており、釣り人側からの視認性も良い。また、ラインストッパーなど独自の工夫が凝らされているなど、製品としての魅力は十分に感じられました。
この記事を執筆するきっかけは、釣り仲間が釣りフェスの会場で「最近話題のピンクフロロ、どう思う?」と聞いてきたことに端を発します。ちょうどその頃、メーカーのブースで担当者の方が「ピンク色にすることで特定の波長を魚が認識しづらくなる」といった説明をされていて、専門的なデータを幾つか見せてくれたんです。科学的な背景も絡むと、単なる「ピンクのライン」という認識から一歩踏み込んで、「なぜピンクなのか?」という深掘りがしたくなりました。その熱意を受けて、実際の釣り場で試す前に自宅の小さな金魚水槽で、金魚がどんな反応を示すのか、ひとまずハリスを水中に垂らして観察してみたのです。
金魚は観賞魚だけあって、人の動きや手に持ったエサの存在にはすぐ気づいて寄ってくる性質があります。試しにピンクフロロを数センチたらし、先に極小のオモリをつけて軽く沈めてみました。すると、最初は興味津々に近寄ってきた金魚たちが、ラインに触れそうになると小さく身をかわすような行動をとるのが目視でも分かりました。やはり、どうしてもラインそのものを全く見ないわけではなく、「あれ、何かあるな」といった認識はあるように見えたんです。ただ、透明フロロよりも反応がやや遅いようにも感じました。こうした小さな変化を観察できたことが、後の実釣テストでも魚たちがラインにどんな反応を示すのかを見る大切な視点になりました。
実釣の場では、堤防や磯場において、より多様な魚種が生息している状況で試すことに意義があると考えて、複数回の釣行を重ねました。記事中にも書いたとおり、結果として大物のチヌやグレが掛かった際、ラインが見えたかどうかが釣果を分けたようなシーンはさほど多くありませんでした。ラインがピンクであろうと透明であろうと、フグやカサゴ、ネンブツダイなどは遠慮なくアタックしてくるし、チヌに関しても警戒心が高い魚ではあるものの、結局のところエサの魅力や仕掛け全体の動きがより重要なのでは、というのが私個人の見解です。むしろ、ピンクフロロは人間側からはしっかり見やすく、これがちょっとした仕掛けの調整やアタリの察知に役立つ場面もあったため、「これならこれでアリだな」と感じられました。
また、執筆中に思い出した過去の釣行エピソードとしては、私がまだフカセ釣りに慣れていなかった頃、釣りの先輩に「ラインの太さや色にこだわるより、潮の流れを読むことが先決だ」と言われた記憶があります。その時は「そんなの当たり前じゃないか」と思っていましたが、いざ実際に釣りを繰り返してみると、細やかなライン選択よりも、仕掛けの投入タイミングや棚の合わせ方、潮目を読む力など、総合的な釣りのテクニックが釣果を左右するシーンが圧倒的に多いのです。もちろん、ラインの色や特性も無視はできませんが、やはり釣りはトータルバランスが大切な遊びなのだと、今回改めて感じることができました。
読者の皆さんには、この記事を通じて「一度試してみたい」という好奇心を持っていただけると嬉しいです。確かに「魚に見えない」というキャッチ―なフレーズには少し疑問符が残る結果ではありましたが、ただ、それを突き詰めて検証してみることや、自分なりに新しい道具を試してみる姿勢が、釣りの楽しさの一つだと思うのです。釣りは簡単に成果が出ることもあれば、何度繰り返してもなかなか上手くいかないこともある。だからこそ、自分で「今度はこうしてみよう」と工夫する過程や、そこで得られる小さな発見が釣りの奥深さを増していくのではないでしょうか。
そして、もしこの記事を読んで「やっぱり気になるから買ってみようかな」と思っていただけたら、ぜひ次のお休みにでも手に取って、実際にフィールドで試してみてください。もしかしたら、私の釣行とは違った条件で、思わぬ好釣果が得られるかもしれません。また、釣り場へ行けないときには、私がやったように自宅の金魚水槽など小さな環境でラインを試してみるのも面白いですよ。小さな生き物を観察しながら、ラインの挙動や見え方をチェックするだけでも、結構いろんな発見があります。
最後になりますが、「魚に見えないピンクフロロ」をきっかけに書いたこの記事が、少しでも皆さんの釣りライフを豊かにするヒントになれば幸いです。道具の研究や検証、そして誰かと情報交換しながら試す過程も釣りの楽しみの一部ですから、ぜひいろいろな道具や仕掛けにチャレンジしてみてください。釣りはいつでも私たちに新鮮な驚きと学びを与えてくれます。次回の週末や祝日に、ぜひ「ピンクフロロってどんなものだろう?」という好奇心を胸に、フィールドに足を運んでみてはいかがでしょうか。
この記事を読んでくださった皆さんが、次の一投をよりワクワクした気持ちで楽しんでくだされば、これほど嬉しいことはありません。皆さんそれぞれのスタイルで、思い思いの釣りを楽しんでいただけることを願っています。この記事がお役に立つことがあれば幸いです。それでは、また次回の釣行でお会いしましょう。どうか安全に気をつけて、素晴らしい釣りの時間を満喫してください。