大きなウキがスパッと消し込む瞬間を楽しめる真鯛のカゴ釣り。ここでは真鯛のカゴ釣りの仕掛けや釣れる時期、狙いのタナなど覚えておきたい真鯛の釣り方を徹底解説しています。
真鯛のカゴ釣りについてじっくりを見ていきましょう。
目次
真鯛釣りの時期
真鯛を狙うのに最適な時期は4月中旬から6月ごろです。
4月後半にかけてはのっこみの時期で、比較的浅場に真鯛が入ってくるので、カゴ釣りやフカセ釣りで狙うことができるようになります。
梅雨時期から10月末ぐらいまでも問題なく釣ることができ、11月から少し落ち着いて12月末から1月前半ぐらいまで、また釣れることが多いです。
1月後半から3月までは、カゴ釣りで狙うのは難しいかと思います。
沖合の水温が安定する深場に移動してしまうからです。
船釣りやボート釣りなど、釣り方を変えて狙うのがおすすめです。
真鯛釣りのカゴ釣りタックル紹介
真鯛のカゴ釣りに使うタックルを見ていきましょう。
竿
磯竿の4号を基準にします。長さは5m以上が理想的です。
10号から14号程度のオモリ負荷に耐えられるものを選びます。
大型の真鯛がヒットする可能性もありますので、強めのタックルを準備しておきましょう。
私が使っているのはブルズアイ遠投 4-520PKになります。
昨今の原料不足を受けてシマノ社のブルズアイ遠投の竿は在庫切れとなっている可能性が高いです。
ダイワであれば 剛弓マダイですが、こちらも現在は高くなっている可能性があります。
リール
リールはブルズアイ5050になります。
遠投カゴ専用のスピニングリールで遠投時の糸の放出もスムーズで、ライントラブルもほとんどなく使いやすいリールです。ただし、重さがあるので正直疲れます。
ハンドルも大きく大物がかかってもしっかりと巻き上げることができるのでパワーのあるリールといえます。
道糸にはPEラインの3号を使用しています。
PEラインであれば強度に優れているので、より細いラインを使うことができ、ナイロンラインの1.5倍から2倍近い距離を飛ばすことができます。
4本撚りや8本撚りなどありますが、遠投するのであれば8本撚りから12本撚りをおすすめします。
少々価格は高くなりますが、圧倒的にトラブルは減ります。
カゴ釣りは遠投することも多い釣りですので、ケチって4本撚りにしてトラブルになるよりは、8本撚りでトラブルの少ないスムーズなラインを使用することをおすすめします。
私がよく使用しているのは、PE X8 3号 400m巻きです。
ウキ
カゴ釣りのウキは発泡性のウキで軽いものがおすすめです。
また遠投したり、潮に乗せて流したりするので視野性に優れた羽の大きなウキを選ぶとよいでしょう。
水深が10m以上の深場を狙うこともあるので、浮力は10号から12号を基準にします。
私が使っているのは渚の遠投師というウキですが、あまり一般に売られているウキではないかもしれません。
有名どころですと、ダイワのアローライナーがおすすめです。
カゴ
真鯛のカゴ釣りに使うカゴは、オキアミがたくさん入るもので、タナに沈める途中にこぼれないようなブラスチック性のカゴかステンレス製のカゴがおすすめです。
網のカゴは青物狙いなどの水面近くを流すのには最適ですが、水深の深いところも攻める真鯛釣りには不向きです。
真鯛釣りでは、一気にコマセを放出するのではなく、パラパラと一定の量を撒き続けてくれるカゴがいいでしょう。
サニー商事のアポロカゴはオキアミの放出量をコントロールできるので、何を使っていいかわからない方にはおすすめです。
天秤
天秤はアーム部分が長いと空気抵抗を受けて飛距離が落ちるのでアームの短いものを選びます。
天秤にはクッションゴムを取り付けて、真鯛の強烈な引きに耐えられるようにしておきます。
50㎝ぐらいあれば、問題なく対応できるかと思います。
ハリス
ハリスはフロロカーボンを使用します。
ウキにあたりをしっかりと出したいのと、適度な張りがあったほうが糸がらみが少なく感じます。
ナイロンラインのハリスを使用していた時には、ハリスがねじれて縮れてしまうことが多かったので、今はフロロカーボン一択になっています。
4号から5号を基準にして2ヒロの長さをとります。
船ハリスはボビンが大きく、糸癖が少ないです。
取り扱いしやすく、そして安いので私は愛用しています。
うまくやり取りできれば4号でも十分ですが、70㎝を超える大型の真鯛が釣れる地域もありますので、6号から10号あたりの太めの強いラインも持っておいたほうがいいかと思います。
針
使う針は使うオキアミのサイズによって変えます。
基本的には真鯛針の8号から10号を使用します。
オキアミのLLサイズやオキアミを2匹掛けにするときには12号まで大きくすることもありますし、逆に全く魚の反応が感じられない時や、お土産にほかの魚も釣りたいときには6号ぐらいの大きさの針も使用します。
6,8,10,12号とあれば、状況に応じて針を変えられるので、持っておくと安心です。
真鯛釣りのコマセ
真鯛釣りのコマセにはオキアミを使用します。
オキアミには生のオキアミとボイルオキアミがあります。どちらを選ぶかは釣り場の選定やエサ取りの有無で決定します。
ボイルオキアミを使用するとき
・夏場などエサ取りが活発でオキアミがすぐに取られてしまう場合。
・魚が浮いていて、海面近くで活性が高い場合。
生オキアミを使用するとき
・基本的には生オキアミを使用する。
・集魚性能に優れているがドリップが多くなるので集魚剤を混ぜ合わせて魚を集めやすくする。
オキアミの使用量は私の場合1日で3kg板を2枚使用します。
夏場のエサ取りが多い時や離島などに行くときは、エサがなくなると釣りにならないので3枚もっていくことも多いです。
真鯛釣りの集魚剤
生オキアミを使用する場合は、粉物の集魚剤を加えることで集魚性能がアップします。
真鯛のフカセ釣り用の集魚剤の磯マダイホワイトなどもおすすめです。
私の場合はグレのフカセ釣りで余っていたグレパワーV9を集魚剤として使って釣れたので、それ以来グレパワーV9を3分の1ほど加えてオキアミの汁を吸わせてから使用しています。
グレパワーV9
真鯛釣りのポイント
真鯛のカゴ釣りのポイントとなるのは潮通しの良いポイントです。
磯や堤防であれば先端付近の沖向きがおすすめです。
水深は10m~20mぐらいの少し深いところやミオ筋という船の通り道となっている海底が少し深くなっているところなどがねらい目となります。
潮の変化がみられるところや潮目、沖の泡立っているところなどを中心にウキを流していくとよいでしょう。
朝マズメや夕マズメに真鯛はエサを食べるために接岸している可能性がありますので、まずは20mほどキャストしてみて手前から探るのもいいかと思います。
真鯛釣りの狙うタナ
真鯛釣りで狙うタナは、8mから14mぐらいがよかった記憶があります。
釣り場の水深がどれぐらいかにもよりますが、おおむね水面から水深の3分の2ぐらいのタナが多いように感じます。
タナが一概に言えない理由は、その日の水温や潮の流れ、魚の遊泳層などが日々違うため、当日釣り場で探ってみないとわからないからです。
ただし、釣れた傾向的にはやや深めの場所が多かったです。
これは地域や釣り場によっても大きく変わるかと思いますので、1mずつタナをずらしながらその日のヒットするタナを見つけるようにしてみてください。
真鯛釣りの夜釣り
真鯛は夜釣りでも狙うことができます。
釣れないことはないかと思いますが、深夜の1時から3時ごろはいい思いをしたことはありません。
夕マズメから日が沈んだ時間帯や、夜が明ける少し前ぐらいに魚の活性は上がりますので、夜通し狙うというよりは、日の出か日暮れに合わせて夜釣りを楽しむのがおすすめです。
まとめ
ここでは真鯛のカゴ釣りについて見てきました。
カゴ釣りで真鯛を狙うポイントとしては、オキアミを切らさず撒き続けることです。
餌のないところに真鯛はやってきませんので、手返しよくキャストし続け、少量でも常に餌が流れている状態になるようにしてみてください。
最初はあたりもなく、魚がいないのではと感じることもあるかと思いますが、そこであきらめずに、釣りを続けているといきなりウキがズバッ!と消し込んだりします。
強烈な引きで楽しませてくれる真鯛のカゴ釣りをあなたも楽しんでみてはいかがでしょうか。
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